養護教諭の日記帳   作:蒸した揚げパン

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今回は長いです。(あくまでも僕の小説の平均文字数を考慮したら)後度々出てきた治療(意味深)の力の一部が今回で出ます。そしてなにげに初挑戦の戦闘描写


10話

○月○日 曇り

 

ゴールデンウィークも過ぎ去りテストとかも終わりもう8月に入っている。

夏休みという教師も合法的に休める期間に入ってきた。

今年は両親や燕に会わないでドイツのリューベックに旅行に出掛けることにした。早速ドイツのリューベックに向かう飛行機に乗ったのはいいけど、ハイジャックに会ってしまった。

ハイジャック犯達はこの飛行機を路線変更させて九鬼の本部に突っ込ませる自爆テロを企んでいたみたいだが何か喋っている途中に赤い髪をしたやたら美人の俺と年が同じくらいの人が犯人を素手で殴り飛ばした。

乗客は赤い髪の軍服着た人ににありがとうありがとうと感謝していた。赤髪の軍服来た人には恥ずかしいのかどうか知らないけどさっさと慣れた手つきで犯人達を縛り上げた後元のファーストクラス席に戻っていった。赤髪の軍服の人はどうやら多少お金がある人のようだ。エコノミークラスの俺とは大違いだよ。

 

○月○日 晴れ

 

ハイジャック犯達のせいで緊急着陸するという事態があって現場の保存をするとかで行くのが遅れたが何とか目的地リューベックに着いた。日本との時差の関係もあってリューベックはまだ昼だった。こんな時間があるなら観光をしようと思う。あの城みたいなとこもきっと観光名所だろうからいってみようかなと思う。

 

○月○日 曇り

 

起きたら知らないベッドの上で目が覚めた。確か俺は城に入って近くにあるベンチのところで昼寝をしていたはずなのだが、起きたら俺の目の前に鉄の塊。鉄の塊に目をくれずここを出ていこうとしたら「どうやら目が覚めたようだな」と鉄の塊から声が発せられた。鉄の塊がしゃべるはずもないのでもう一度スルーしてここを出てこうとしたら鉄の塊が斧を振るってきた。なんとかかわすことができたが多分ぶち当たったら痛い処ではすまなかっただろう。その後いろんなことを鉄の塊から説明された。まずここは観光名所などではなくドイツ軍の中将のお自宅であること後鉄の塊テルマさんはそこのドイツ軍で働いていて、マルギッテさんというドイツ軍の少尉の部下であることなどを説明された。そして時間を聞いたところもう夜らしいのでとりあえず寝ることにした。

 

○月○日 晴れ

 

朝起きたら、知らないおっさんと飛行機でハイジャック犯を捕まえた赤髪の人がいた。ほかにもメガネを掛けたいかにもできる女って感じの人と金髪ロリっ子に白髪巨乳に身長が明らかに180オーバーの巨乳と鉄の塊がいた。

とりあえず自己紹介したら他の人たちも自己紹介してくれた。おっさんことフランクさんに武道を嗜んでいることを指摘され何の目的で来たかとか身分を聞かれたので全部正直に答えた。途中フランクさんに両親の事を聞かれたのでボディーガードの親父の名前を出したらフランクさんやハイジャック犯を捕まえた人も何か皆驚いていた。

その後の戦果としてはフランクさんに聞かれたことを全部正直に答えたのにフランクさん曰くまだ信用できないとのことだったので今から半月つまり夏の終わりまでここに滞在することにになってしまった。

 

○月○日 曇り

 

何をしでかすかわからないからと俺に監視役がついた。

ちなみに監視役は飛行機でハイジャックを倒していた赤髪軍人のマルギッテさん。そのマルギッテさんに連れられてマルギッテさんが隊長の部隊猟犬部隊の訓練しているところに連れていかれた。

そこでは昨日会った金髪ロリや白髪巨乳が訓練していた。もちろん仕事ができそうなメガネの人と鉄の塊もいっしょにだ。

マルギッテさんにそこで訓練を見ていなさい。不穏な動きをしたら我が軍のスナイパーがいつでもあなたの頭を撃ち抜くように指示していますと言われ、フィーネという名前のいかにも仕事の出来そうな人が部下の人たちに訓練の内容を指示しているのを見た後フィーネさん達が訓練しているところをマルギッテさんと1日中眺めて過ごした。

ちなみに訓練の内容は強さの壁を越えた者がここに攻めてきた場合どう連携し打ち倒すかという訓練内容だった。

 

○月○日 晴れ

 

今日も後ろにスナイパーの視線を感じながらマルギッテさんの部隊の訓練をずっと飲み物をすすりながら見ていたら、金髪の奴が「マルさーん」とでかい声出しながらこっちに走ってきた。マルギッテさんも「お嬢様ー」といって互いに抱き合ってた。思わぬところで百合百合しい場面に遭遇してしまったので少しからかうつもりで「お二人はレズ関係ですか?」とストレートに聞いたら、二人とも顔を真っ赤にさせて否定していた。その場面を見ていた他の人たちも「よくお二人で見えないところで唇を重ねて逢い引きしているのを目撃します」とか「いつものことなんだよねー」とか「最近ベッドで二人全裸で抱き合ってお互いの体をまさぐっていたのを目撃したぜ」といって二人をからかっていたのに俺だけ二人に殴られたうえに説教(物理)された。

説教が終わった後ぷんすか怒っているフランクさんの娘でフェンシングを嗜んでいるという金髪ことクリスティアーネ・フリードリヒとマルギッテさんと訓練を見ていたら二人をからかいすぎたせいなのかやたら昨日の訓練より厳しくなって俺と一緒に二人をからかってたマルギッテさんの部下達に恨むぞという視線を送られたが素知らぬ顔をして訓練を最後まで見た。

 

○月○日 晴れ

 

俺が正直に言ったことが何一つ嘘がないと確証がとれたそうでマルギッテさんからあなたも訓練に参加しなさいといわれた。

めんどくさいから断るといったら拳銃を向けられて脅された。どうやらフランクさんの命令で俺の力を見極めるのが目的らしい。それでその力の見極めのために猟犬部隊やフランクさんの前でテルマさんと戦わないといけないらしい。でも戦うのは明日なのでとりあえず今日は訓練に参加しろとのことだった。

訓練ではあなたの力を見せてくださいとのことだったので猟犬部隊が訓練している傍ら周囲の空気を凝縮させた気弾を明後日の方向に飛ばしたり訓練で疲れきったマルギッテさんの部下を治療したりしていたら治療された人及びマルギッテさんやフランクさんやほかの一同がなにやら俺の方を見て驚愕した顔で見ていた。

治療担当のジークさんもこんな治療方法見たことも聞いたこともないと驚愕していた。

まぁ驚くのもわからなくはない。

なにせゲームやアニメで見る傷の治りかたで傷や打撲とかの痕や痛みが最初からなかったように治っていくので最初見たときは俺が驚いたくらいだ。川神学園に入った後も百代にぶっ飛ばされて全治何ヵ月レベルの怪我をした生徒を治療した時も俺の治療を見て鉄心さんやルー先生も驚いていた気がする。

しかも何故か人や動物だけでなく無機物にも使えるくらいだから多分この治療の力はただ治すというものじゃないのだろう。

今の時点でも何となく察しはついているが今はただどっかの時代錯誤なモヒカンのスタンド使いと同じあらゆるものを治す力と思って使っていこうと思う。

 

○月○日 晴れ

 

ついにテルマさんと戦う日がやって来た。来たらテルマさんは準備万端という感じだった。テルマさんは例えあの男の息子だとしても私が負けるわけないだろうなどこっちを煽るようなことをいってきたが、しかしそんな鎧ごときに負けるほど俺も弱いつもりもない。俺も準備ができたので構えるとテルマさんも構えた。マルギッテさんが設定したルールは相手に膝を着かせたら勝ちとのことなのであの鎧に膝をつかせたら俺の勝ちだ。しかし逆に俺が膝を着いたら負けな上にその上ルールにマルギッテさんが双方今後の活動に支障が出る威力での攻撃を禁止されたので今回鎧相手に勝つには今後に支障が出かねない氣の光線系の技じゃなく自動的にテルマさんを拳での打撃で膝をつかせることとなる。

マルギッテさんのスタートのコールが聞こえたので俺とテルマさんの戦いが始まった。

まず俺はテルマさんの後ろをとるため高速で移動し、テルマさんの後ろをとった後後ろ膝のところをそのままの勢いで蹴った。

しかしただ勢いに任せて蹴った一撃故に軽く威力不足だったのかテルマさんは堪えていなかった。テルマさんは後ろを振り向く勢いでそのまま斧を振るってきたが、俺はその斧を後ろに跳躍することによって躱した。取り敢えず軽めの攻撃では全くテルマさんを膝をつけさせることができないことがわかったのが収穫だった。こちらがテルマさんにどう膝をつけさせることを考えていると、テルマさんがこちらの方に突撃してきた。その後しばらくはテルマさんの斧を躱しながらこちらもスピードで翻弄して打撃をくわえるという流れが続いた。テルマさんと膠着状態でしばらく戦っていたらいつのまにか猟犬部隊やフランクさんだけでなくクリスティアーネ・フリードリヒやほかにも猟犬部隊とは別のフランクさんの直轄部隊であろう部下たちも来ていた。

来た人みんなテルマさんを応援していたのでアウェイ感は半端なかったがみんながテルマさんの事が大好きなのは分かったのでつい口から「みんなテルマさんのこと大好きなんだなぁ」といったら「あぁ・・・私は世界で最高の部隊に来れて良かった」といっていた。

しかし勝負はまだ続いているため次で確実に決着をつけるには今までのスピードによる翻弄では埒が開かないのでスピード重視でなく中にいるであろう人ごと倒すために技の1つを切る決意した。そして向こうも俺を倒すために準備をしていたのが見えたのでどう転んでも次で決着がつくと俺は直感した。

そしてテルマさんが確実に俺を倒すために大振りで攻撃してきたテルマさんの攻撃をかわすことで隙ができたテルマさんにその技を繰り出す事でついにテルマさんに膝をつけさせることに成功した。

俺はテルマさんに勝利したのだ。

 

○月○日 晴れ

 

テルマさんに勝利した後部屋で寝た翌日朝飯を食った後外を歩いていると、見たことがない美少女に話しかけられた。どうやらこの美少女こそがテルマさんの正体らしく、名前はテルマ・ミュラーというらしい。どうやら俺と戦った後鎧の中でテルマさんは気絶し、目が覚めたら鎧からひきずりだされてたらしい。その後ジークさんに治療されて今に至るらしい。でも鎧の中で気絶するのも仕方ないかもしれない。俺が最後に繰り出した技は機械の体をすり抜けて人体だけに攻撃する技なのだということをテルマさんに説明したら、顔を引きつらせていた。

別れ際にテルマさんから今後呼び捨てで読んでほしいということと連絡先を教えてほしいとのことだったので連絡先を交換した。

 

○月○日 曇り

 

テルマから話を聞いたのだろうかリザさんやジークさんにコジマ後マルギッテさんから連絡先を教えてほしいと言われた。美女や美少女の連絡先はあればあるだけ特なので連絡先を交換した。そしてリザさんやマルギッテさんからも今後は呼び捨てでいいという許しを得た。

 

○月○日 晴れ

 

今日はテルマに誘われ、この家の外に出ることとなった。ここを出る前にテルマに必ず私服で来ることを強く言われた。

とりあえず外にを出たらやけに気合いの入った私服のテルマが待っていた。かなりラフな格好の俺に対し、気合いの入りようが違った。でもさっきからずっと「大丈夫大丈夫」とブツブツ言っている。大丈夫かな・・。

まずは映画を見に行くことになった。見た映画はコテコテの恋愛映画だったがドイツ語が普通に分かる俺はなかなかに楽しめた。その後はいい時間だったので昼飯となった。俺は一度こっちに来てから飲みたかったビールと豚肉料理を注文し、テルマは好物だというポテトとミネラルウォーター後パフェを頼んでいた。やはりどこの世界でも甘いものが嫌いな女性はいないのだそれがよくわかった。

食べている途中顔を真っ赤にさせたテルマが持っているスプーンをプルプルさせながらパフェを俺に食べさせてくれた。その後俺も手が勝手に動いてテルマに同じ事をしたらただでさえ真っ赤になっていた顔が更に真っ赤になっていた。

その後は服を買いに行ったり、世界遺産である旧市街を二人で歩いたりした。最後に旧市街を背に写真を撮った。今日のお出かけでかなりテルマとの距離は縮まったのではないかと思う。

 

○月○日 晴れ

 

今日は夜にフィーネさんやリザに呼ばれてビールとワインを御馳走になった。しばらくしたら酔っ払ったリザにどっち派と聞かれたので、ぶっちゃけどっちでもないと答えたら同じく酔っ払ったフィーネさんにドイツビールの魅力について鬼気迫る感じで語られた。鬼気迫る顔でドイツビールの魅力を語るフィーネさんが怖くてリザに助けを求めたらこっちもワインの魅力についてずっと語ってきた。しばらくおとなしく話を聞いていたらだんだんこの二人の酔っぱらいに腹が立ってきたので、水を口に捩じ込むことで酔いを一気に覚めさせてやった。酔いが覚めた二人は俺に謝罪をした後帰っていった。別れ際フィーネさんから呼び捨てでいいという許しをもらい連絡先も交換した。

 

○月○日 雨

 

今日はフランクさんに呼び出され明日明後日には帰れるとのことを言われた。もうちょっといてもいいかなと思うけど、そろそろ川神のことも恋しくなってきたので帰ったほうがいいのだろうと思う。後帰りは向こうがお金を負担してくれるらしい。とてもありがたいことだ。

その後は日本が大好きだというクリスティアーネ・フリードリヒに日本の波はかの富士山すら飲み込むのだという嘘知識を教えたら信じていた。面白いのでこのままにして日本に帰ろうと思う。

俺はずっとクリスティアーネと呼んでいたが、クリスでいいとのことなので今後クリスと呼ぶことにした。

 

○月○日 晴れ

 

ついに日本へ帰国する日がやって来た。皆が帰国を惜しんでくれた。

フランクさんやマルギッテ達に今後ここで働かないかと勧誘を受けたが、なんだかんだで川神学園で養護教諭をやるのも楽しくなってきたのでという理由で断らせていただいた。皆の中でとくにテルマが俺との別れを惜しんでいた。別れ際最後にテルマに唇にキスをされた。

テルマにキスされたときその場では何とか平静を保ってフランクさんや猟犬部隊の皆とお別れすることが出来たが飛行機に乗ってからテルマの唇の感触を思い出して顔が緩んでニヤニヤが止まらなくなり近くの乗客に冷たい視線を向けられたのは別の話。




マルさんはともかく部下のこの人たちは今出しとかないと多分完結まで出ない自信ある。
僕は猟犬部隊のマルさんの部下の中ではテルマが一番好きです。
後戦闘描写でアドバイスや感想があったらコメントください。
最後にもう無自覚というタグいらんよねただのチートの化身になったわけだし

2017 4/21 大幅修正

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