ガールズ&パンツァー 運命改変できるらしいけどどうしようか。 作:シロヤユウ
前回の続きでパラノイア状態の主人公とそれを支えるみぽりんとか書いてたんですけどね?
小説的にはボツになりましたが裏でこんな事があり、こうして主人公が再び前を向けています。
黒森峰、入学です!
「そこまでーッ!」
先程まで轟音を響かせながら砲撃をしていた、「V号戦車」数十両が砲撃をやめる。
どの戦車も数1000m離れた的に向けて砲撃していたが当たって数発、後はすべて外れている戦車がほとんどであった。
「今年の黒森峰女学園1年はだらしない!今回が初めての長距離射撃とは言えど外しすぎだ!そんなので10連覇が成し遂げられると思っているのか!」
「「「「すいませんでした!」」」」
「謝罪する暇があれば学習した事を頭に叩き込め!謝罪はその後だ!」
3年生は先代が成し遂げた連覇を途切れさせてはなるまいと、後輩に徹底的に戦車の扱いと上下関係を徹底的に叩き込む。
この行事は恒例でもあった。
これにより女子高校生は軍人の様になっていく。
コレが黒森峰女学園の驚異的な連携力や強さの裏側でもある。
が、例外は存在する。
「まずA車:命中2/10 」
「次は必中数を増やします!」
「次にB車:命中1/10 」
「申し訳ありません!集中力が乱れておりました!」
「次、C車:命中3/10 」
「命中率33%と言う不甲斐ない結果で申し訳ありません!」
「…!? D車:命中10/10」
「みほちゃんの指示のおかげだな」
「き、きほちゃん!静かにしないと…!」
「…ッ!!そこ!私語は慎め!」
「…はい」
…俺が無事に黒森峰女学園の受験に合格してからら数ヶ月、そして入学してから約1週間、オマケに俺が転生してきてから10年と言ったところか。
退院した後は、両親いないし引き取り手もいなしで児童養護施設行きになるかなーと思ってたら島田の祖父(俺が転生した時に俺の体をゆすってたじいさん)に引き取られた。
西住の祖母も島田の祖母も俺を引き取る気はあったらしい家元であるしほさんと千代さんが反対してたっておじいちゃんやみほちゃんに聞いた。
まぁ、家元として正しい判断だとは思うよ?
俺の存在はお互い隠したいわけだからね。触らぬ神になんとやらだね。
寧ろ自ら引取りに来る孫LOVEのじいちゃんがちょっとおかしいと思う…ありがたいけどさ。
で、去年まではおじいちゃんと2人暮らしをしてたんだけど今年から寮入り
で、みほちゃんも無事黒森峰女学園に入ってたようで安心した。
運命を変える…つまり原作の出来事を変えるのは無理だけど俺にだって出来る事はあると思う。
神様なんかが居なくたって、俺は無事原作終了まで辿り着……けるといいなぁ…。
あのテストから数週間後 自分に合うポジションが書かれた紙が1年生に配布された。俺は操縦手以外は全部こなせるらしいね、最適性は…砲手か。戦車の操縦楽しかったのに…。
で、
「…やっぱりみほちゃんは車長か、乗るのであればみほちゃんの戦車がいいなぁ」
「わ…私が車長なんかでいいのかな?」
「寧ろみほちゃんが車長やってくれないと困るなぁ(原作的に)」
「あぅ…」
顔真っ赤にして黙り込んじゃったよ!?
みほちゃんの性格が原作通りになってるのは大変喜ばしい事なんだけど…その、やりにくいったらありゃしない!!
ホントにほんの10年で人間ってこんなに変わるんだな…。