ガールズ&パンツァー 運命改変できるらしいけどどうしようか。   作:シロヤユウ

12 / 21
体調が悪いと悪夢を見ます、熱が出た日の夢はほぼ100%悪夢です。
僕だけでしょうか?

お気に入り100人突破!?どうしてこうなった・・・( ;゚Д゚)
ま、今回の話はお気に入りかゴッソリ減るような内容ですけどね(白目)


悪夢 見ます…

「すぴー…」

 

「人ってこんな幸せそうに寝る生き物なんですね…」

 

「あはは…きほちゃんは昔から寝るのが大好きだから…」

 

きほが倒れたと聞き心配して周りの人が集まるも、寝ているだけとわかると呆れたように皆散らばっていった。

 

皆してきほを起こそうとするも

呼びかけてもダメ、揺らすもダメ、ほっぺたをつねってもダメ。

 

もう『何をしても起きないんじゃないか』と言う空気が流れていた。

 

「どうしよう、模擬戦がもうすぐ始まっちゃう…」

 

幸い、きほとみほが所属するチームのスタート地点はココなので移動する必要はないのだが、いつまでもこうしている訳にもいかないので

 

「と、とりあえず西田さんを戦車の中に乗せましょう!」

「は、はい!」

 

みほがきほの右手を掴んだ、瞬間である

 

「うわぁぁぁぁあ!!」

きほが突然悲鳴をあげた。

 

 

 

 

 

人混みを避け、目の前の2人を捉える。

 

「…あっ!お母さん!やっと見つけた!」

 

手を掴んだ。しかしその手をいくら引いても動かない。

 

「(な…なんで!?)」

 

車の音が遠くからする。時間が無い

 

「お、横断歩道で止まると危ないですよ!」

 

作戦を変更する、無理があるし突っ込みどころ満載だけどコレなら動いてくれるハズだ。

 

「…」

 

返事が無いので振り返ってみる

 

「うっ!?うわああああああ!?」

 

そこに立っていたのはゾンビの様な姿に変わり果てた冷泉母の姿。

 

手を離そうとするも恐ろしい力で掴まれてて離せない。

 

「ボク!その人は君の母さんじゃないよ!」

 

後ろから冷泉父が近づいてくる

 

「た、助けてください!」

 

俺の声を聞き冷泉父は手を掴んだ

 

 

 

 

冷泉母に掴まれて無い方の俺の手を。

 

完全に俺は横断歩道の真ん中で動けなくなった。

 

「なっ!?」

 

冷泉父も同じ様な変わり果てた姿になっていた。

 

「オ前はうんメいを変えラれたハズなノに、シッぱイしタ」

「オマえだけタスかっテ、ワタし達だケシんだ」

 

車の音が近くでする 時間が無い

 

「おマえはシらナイ、オやがシンだらドンなニツラいカ」

 

「お、オレの両親も…」

 

おマえ(西田きほ)ジャなイ、オまエ(オレ)にイってルんだ」

 

「ぐっ…」

 

車の音がすぐ近くでする 時間が無い

 

手の力が緩み始めてることに気づく

 

「しめた!!」

 

スキを逃さず全力で振り払う

 

「ーッ!?にガすか!」

 

一刻も早く離れるために走り出すが、冷泉母だったものに抱きつかれる様にして動きを封じ込まれた。

 

「しまっ…!?」

 

車が視界に入る もう、間に合わない。

 

残された最期の時間は、許される事が決して無くとも謝まり続けようと決めた。

 

「ごめんなさい… ごめんなさい… ごめんなさい…」

 

「ーーきほちゃん、大丈夫だから…私が側に居るから」

 

 

聞き覚えがある声が聞こえると同時に車が体にぶつかると辺りが懐かしさを覚えるぐらいの白さに包まれた。

 

 

 

 

 

 

 

「はあっ…はあっ…ゆ、夢…?」

 

俺は戦車のすぐそばで突っ立っていた、お腹のあたりに違和感を覚えてそこを見ると手をまわす様にして誰かが抱きついている。

 

「…きほちゃん、おはよう」

 

「み、みほちゃん…?」

 

「大丈夫、だからもう泣かないで?」

 

「……ありがとう」

 

冷泉夫妻を救えなかった罪悪感からか、それともあれが夢で良かったと言う安心感からか、俺は溢れ出る涙を止められなかった。




冷泉夫妻のあの一件があってからしばらくはずっときほは精神が不安定でしたが、みほやまほそしておじいちゃんに支えられ数年も経つと安定しました。
ですが体調の悪化が引き金になり再び精神が不安定に…。

そのうち精神安定剤と称して薬に手を出しそうで怖いですな…。

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。