とある姉サイヤ人の日記 《本編完結》   作:丸焼きどらごん

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37ページ目 蘇る亡者たち!~懐かしき顔ぶれ

Ё月■日続き

 

 

 デンデとピッコロさんにより地上の地獄絵図が説明され、フリーザ様登場に騒然としてた場が更に騒がしくなる。

 そこに界王様を通してあの世の現状が説明された。いわく、地獄の魂の邪気を吸い取る装置に異常が出てとんでもない化け物を生み出してしまったとのこと。そいつが閻魔様を結界で閉じ込めてしまったため、あの世とこの世の境が曖昧になり死者が蘇るという事態に繋がってしまったんだとか。

 

 はい、どう聞いても劇場版ドラゴンボール復活のフュージョンですねありがとうございますクソッタレ。

 

 え、これってたしか悟空とベジータがフュージョンしてやっと勝てた敵だったよね? ベジータはあの世に居るとして悟空は…………いやいやいや、これは後で考えよう。界王神様が悟空と悟飯ちゃんを助けてくれたんなら、この異常事態に気づいてどっちかよこすくらいしてくれんだろ。…………してくれるよな? そもそも気づいてないとか無いよね大丈夫だよね? 界王様だって気づいてるのに界王様の神様が気づいてないとか無いよね?

 

 

 ベジータ達を迎えに行った占いババ様も閻魔様ごと閻魔殿に閉じ込められてしまったらしく、これでは彼らの一日帰還は不可能だ。いや、理屈で言えば直であの世からこっちに来れるんだろうけど……果たしてそんな不完全な状態でゴッドになれるのだろうか。なれたとして、現状の収拾がつかないままブウに挑んでよしんば倒せたとしても今の状態だとこうなる。

 

ブウ昇天

ブウあの世からご帰還

無限ループ

 

 ってことだよ。

 死ぬわ! いずれこっちが体力切れおこして死ぬわ!!

 

 これはまずブウより先にあの世の方を片付けなければ詰む。しかしあの世とこの世の境界があいまいになったとはいえ、こちらからあの世へ行くことは出来るんだろうか……一応私も占いババ様の修行を続けていたので、通常時でもあの世に行くことだけなら出来た。だが、それは幽体での話。生身のまま行くことはまだ不可能なのだ。

 初めの頃は幽体離脱だけ出来て、私の幽体は人魂のような姿で肉体を保てない不安定な状態だった。それがレベルアップして肉体という外郭を付与しての幽体離脱が可能となり、つい最近占いババ様の案内のもと幽体であの世まで行くことが出来た。だけどそれが本当につい最近の話で、魂と体をつなぐライン(霊子線というらしい)が途切れたら私の魂はどこかに飛んで行ってしまい二度と戻ってこれないので一人では絶対にやるなと言われた。

 そういうわけでリスクが高すぎる。となると、案内人も居ないからこちらから戦力を送ることも出来ない。まいった。

 

 しかし、そこで界王様のもとに居る3人から「こちらは任せろ。その化け物をぶっ倒せば何も問題ないんだろう」と頼もしい通信が入った。この世の住人である私たちは彼らを頼らざるを得ないようだ。

 

 そして私たちに出来る事は何かといえば、この世に蘇った奴らを少しでもあの世に帰還させることらしい。

 

 界王様を介して閻魔様に聞いたところ、この世に蘇った魂を倒せばしばらくの間はあの世の何処とも知れない場所をさ迷ってすぐにまたこの世に現れるということは無いらしい。

 ここで重要なのは、あの世とこの世の魂のバランスである。現状で何故死人が蘇っているのかといえば閻魔様に異常が起きているからだが、問題はそれだけではない。”肉体付きで”蘇っているのが一番問題なのだ。本来循環し平等に保たれるあの世とこの世の魂の質量が、それによってただ地獄から悪霊が出てくるのとは訳が違う段違いの歪みを世界に与えているのだとは閻魔様の言。この状態が長く続けば世界がどうなってしまうのか、前代未聞で閻魔様にも分からない……しかし、確実に悪い結果につながるだろうと界王様は神妙な声でおっしゃった。

 

 幸か不幸か、というか不幸と不幸が正面衝突して飽和してるっていうか、ブウが襲い掛かってくる地獄の奴らを蹴散らしてるからまだ世界に影響は少ないんだとか。

 でもブウは一人だけ、それに対して死人は山のように世界中に溢れている。……あ、これアカン奴や。世界だどうのこうのとスケールが大きすぎて分からないけど、分からないだけに恐ろしい。下手したら宇宙崩壊とかに繋がるんじゃ? 少なくとも地球は崩壊してブラックホールになりましたとかなるんじゃ? おおおおおっそろしいわ!! 復活のフュージョンって結構問題が深刻じゃねーか!! 殴る。たしか原因は地獄の鬼の怠慢だったはずだから事が終わったら確実にそいつを泣くまで殴る。泣いても殴る。謝っても殴る。気が済むまで殴る。

 

 

 とりあえず私たちも神殿でのんびりしてる場合では無くなった。

 日記を書くのもたいがいにして、私も皆に続いて地上の雑魚討伐に出向かなければ。うん、雑魚な。要は質より雑魚……じゃない、数だ。強そうで厄介な奴はスルーしよう。とりあえずバランスってことは、たくさん帰還させた方がいいってことだろ。だったら楽そうな雑魚から大量に狩っていくのが正解のはず。悪人どもなら必然的に悪事働いて目立ってるだろうから善良な霊との判別も楽だし。

 決して楽しようという魂胆ではない。どんな奴がいるか分からないから、とりあえず強そうな奴はスルーな! っていうのは全員に言っておいた。あわよくばそのあたりはブウが全部やっつけてくれないかと期待している。

 

 

 地上に散ったメンバーは私の他はピッコロさん、餃子師範、18号さん、ギニュー隊長、ジースくん、ナッパ、ナッピ、ナップ、ナッペ、ナッポ、空龍だ。空龍は心配だったが、悟天ちゃんとトランクスが強くなろうとしているのを見て「自分もいつまでも泣いてられない」と戦う意思を取り戻したらしい。本音を言えば連れて行きたくないけど、この子確実にこのメンバーの中で上位に食い込む強さだしな……我が息子ながら頼もしいわ。「お父さんの代わりに僕がお母さんたちを守るんだ!」と言われた時は正直泣きそうになった。……立派に成長しよって。

 

 悟天ちゃんとトランクスについては精神と時の部屋から出て来たらデンデとポポさんが事情を説明してくれるとのことだ。

 ちなみにビーデルさんも一緒に行くと言ってきかなかったけど、どうにかチチさんとブルマに押し付けて置いてきた。彼女もたしかに強いんだろうけど、この中じゃまだ未熟だろうし万が一があったら悟飯ちゃんに悪いしな……。え、18号さん? 彼女に勝てる相手は早々に居ないだろうから無問題です。むしろ主戦力です。「私も行ってやるよ。少なくともあんたたちより戦闘力あるからね」というお言葉に甘えました。頼もしすぎてもうね……マーロンちゃん、君のお母さん格好いいよ。

 正直悟空たちに続いて頼もしい戦力の地球組がことごとく留守だという現状に頭痛いけど、彼女によって大分救われた。あ、そういえばカプセルコーポレーションに博士たちと残った16号にも声をかけようか。いや、でもきっと彼なら何も言わなくても西の都を攻めてくる悪い奴が居たら自ら処理してくれるだろう。あの人義理堅い上に強いからな。安心感がある。

 亀仙人様は空を飛べないので機動力に欠けるのもあって、天界を守ってもらうようにお願いした。けどさっきのフリーザ様のこともあるので、ある程度片付けたら私もすぐに戻ってくる予定だ。

 

 

 さて、今度こそ日記は後回しだ。忙しくなるけど気合い入れていこう。

 ラディッツも頑張ったことだし、私も今回は腹をくくろうと思う。子供たちに恥かしい姿は見せられない。

 

 

 でも何か忘れている気がする。はて?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

○○○○++++●●●●●++++○○○○++++●●●●●++++

 

 

 

 

 

 

 

_________________________地上、某街。

 

 

 

「何で生き返ったのかは知らんが、ラディッツの野郎とあの地球人のガキども絶対に許さねぇぜ……」

 

 死んでいた間の記憶は正直苦痛以外は曖昧だ。だが、もう二度とあんな場所に戻ってたまるか!

 手始めにちょろちょろ鬱陶しい地球人共に挨拶してやるか……そう思い、俺は人差し指と中指をそろえてニヤリと笑った。だがそんな俺の頭部を蹴り飛ばした者が居た。

 

「誰だ! このナッパ様を蹴とばすたァいい度胸じゃねぇか!」

「ほう、奇遇ですね。私の名もナッパというのですよ」

「!? な、サイバイマンだと!?」

 

 俺の目の前に現れたのは見覚えがありすぎる生物。サイヤ人の科学力によって作り出された人工生命体サイバイマンだ。だが俺は喋るサイバイマンなんて知らねぇぞ!? どうなってやがる! …………いや、それはこの際どうでもいい。肝心なのは、サイバイマンごときがこの俺様を足蹴にしやがったってことだ!!

 

「サイバイマンごときが偉くなったもんだなぁ……! ぶっ殺してやるぜ! せいぜいあの世で後悔するんだなぁ!!」

「あの世に帰るのは貴方の方ですよ。……同じ名前であるのも何かの縁でしょう。お相手します」

 

 いちいち気に障る野郎だぜ……! ただじゃ殺さねぇ。なぶって恐怖に歪んだ面で命乞いしてきたところをみじめったらしく殺してやるよ!!

 

 

 

 

 

 

【サイヤ人ナッパ、あの世に帰還】

 ナッパを含めた死人の群れから助けられた街では、緑の守護妖精の噂がまことしやかに語られることになる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

_____________________地上、某島。

 

 

 

 

 

「ひぃぃ! わ、わしのバイオ戦士たちがぁ!!」

「た、頼む! 命だけは助けてくれ! 金はぎょーざんあるでぇ!!」

 

「金? 興味ねぇなぁ。俺が興味あるのはこの美しい星さ」

「ふふふっ、喜びなさい。この島は地球にて最初にボージャック様のものとなるのです」

「金色の建物が趣味悪いけど……いいわね。他は美しい島だわ」

「あのセルって野郎、たしか地球出身だって言ってたな。いい機会だ……今度こそぶっ殺してやるぜ!」

「ああもちろんだ! 我らヘラー一族。舐められたままでは終われぬ」

 

 背の低い肥え太った三つ編みの男が尻もちをつき、ながっぽそい体型の帽子をかぶった男が土下座する。……2人の前には、彼らが巨万の富をついやして科学者に研究させ誕生したバイオ戦士達の残骸が転がっていた。突如として島を襲ってきた5人組を倒させるために差し向けたのだが、最強のはずのバイオ戦士たちはいとも簡単に負けてしまったのだ。まるで玩具を壊すようだと、それを見ていた誰かが恐怖に震えながらつぶやく。

 地球人とは違う肌の色を持つ5人組は逆らうものを無残に殺しつくした。今のところ被害はバイオ戦士のみであるが、人々に恐怖を刻み込むのには十分だったようだ。

 

 だが、誰も逆らうものが居なくなったと思われた時……一つの光球が首領であるボージャックに迫る。ボージャックはそれをハエをはらうように退け、光球が飛んできた方向を見やる。

 

「ほう、まだ逆らう気概のある奴が居たのか」

 

「うるせー喋んなざっけんなよクソが何で最初に遭遇するのがお前らだよ死ねカス。空龍、ピッコロさん、高重力で一気に足止めするからその間に殲滅よろしく。こいつら変身するタイプだって私の勘が言ってるから一撃必殺でオネシャス」

「うん、わかった! でもお母さん、こういう時は略しちゃだめだよ! ちゃんとお願いしますって言わなきゃ」

「あ、ゴメンナサイお願いします」

「…………フンッ」

「ピッコロさんも、めっ! ちゃんと分かったら分かったって言わないと駄目だよ!」

「……チッ。分かった」

 

「なんだこいつら……」

 

 

 

 

 

 

【ボージャック一味、あの世に帰還】

 

 相手も超能力でズルするんだから初見殺しのハメ技で仕留めるのは卑怯じゃないとは某女性の談である。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

____________________地上、某研究所。

 

 

 

「まさかと思ったけど……本当に居るとはね」

「じゅ、18号!?」

「私たちの他にまだ人造人間を隠してたんだ。ドクターゲロさま?」

 

 私を見て、ゲロのジジイは目を見開いた。まったく……二度とこの面を見なくていいと思ってたんだけどね。

 

 厄介な話を聞いて蘇った亡者どもをぶっとばしていたまではいいのだけど、ふと嫌な予感がしてドクターゲロの残した研究所や関連施設を知りうる限り見て回った。そしていくつめかの施設の地下で、3体の人造人間を起動させようとしていたこいつを発見したってわけだ。まったく、ただでさえややこしい時に余計なことを。

 

「じゃあね、バイバイ」

「待っ」

 

 

 話を聞いてやる義理もない。3体の人造人間は、せいぜい悪用されなくてすんだと安心してあの世に行くんだね。

 私は研究所ごとエネルギー波で吹き飛ばすと、次のターゲットを探しに空へと飛び立った。

 

 

「くっそー!ブウめ、僕を殺しやがって……! でもどういうわけか生き返ったし、一度封印して僕が上だって思い知らせてや「お前例の魔導士だね? 死にな」

 

 途中で見覚えのあるチビを見つけたからついでに殺しておいた。ふう、会う奴会う奴雑魚ばっかりだね。久しぶりの戦闘だっていうのに気晴らしにもなりゃしない。これなら家族で買い物してた方がよっぽど楽しいよ。

 

 …………ナメック星に行ったクリリンと神殿に預けてきたマーロンは元気かな。

 

 

 

 

 

 

【ドクターゲロ、ついでに人造人間13号、14号、15号、さらについでにブウにいつの間にか殺されていたバビディ。あの世へ帰還&起動前に昇天】

 

 

 

 

 

 

 

 

___________地上、某森。

 

 

 

 

 

「キキィー!」

「キィ、キイ!!」

「キキキィー!!」

「キ、キキキ、キキィ!」

 

「なんだコイツ等は!」

「サイヤ人たちのサイバイマンじゃねぇか? ちぃ、鬱陶しい!!

 

 いつかナメック星で見たフリーザの部下のピンクと青いのがナッピたちに翻弄される。ナッピたちも強くなったけど、あの2人には4人がかりでも苦戦しているようだ。

 僕は慎重に戦況を読み、ピンクのと青いのが直線状に並んだところで一気に狙いを定めた。

 

 

 

「どどん波!!」

 

 

 

「なぁ!?」

「ぐはっ!!」

 

 やった! 2人同時にやっつけられた!

 

 暴れられると森に被害が出そうだったから、サイバイマンたちに囮を頼んで一気に決着をつけたんだ。上手くいって良かった!

 でもまだまだ敵はたくさんいる。天さんが居ない今、僕は僕で頑張らないと……!

 

「さあ、次に行くよ! 僕についてきて!」

 

「「「「キキィー♪」」」」

 

 

 

【ザーボン、ドドリア。あの世に帰還】

 

 超能力の巨匠と緑の妖精伝説の幕開けである。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

____________________地上、某所。

 

 

 

 

 

「お前たち……」

「隊長、お元気そうで何よりです。ジースも久しぶりだな」

「あ、ああ。元気だったか?」

 

 俺の問いかけにバータは苦笑する。

 

「死んでたのに元気も何もあるかよ」

「そ、そうだな。すまん」

「それにしても、お前カエルからもとに戻れたのか。よかったな!」

「グルド……」

「グルド、あの時はすまなかった。せっかくお前が機転を利かし、ジースが体を譲ってくれたのに結局俺は勝てなかった……」

「よしてくださいよ隊長! あんたは精一杯やってくれました。今でも隊長は俺たちの誇りなんですからしゃきっとしてください。らしくないですよ!」

「そうっすよ! ジースちゃんもせっかくの再会なんだし、辛気臭い顔は無しよー! ほら笑えって。ニカッ」

「ははっ、リクーム……お前も相変わらずみたいだな」

 

 

 かつての特戦隊の仲間たちと再会した俺たちは、戦うでもなく本当に昔のようにただ話をした。どちらも話すことはたわいのない事ばかりで、現状について深くは語らなかった。

 俺も隊長も色々な話をした。カエルになったこと、地球でそのまま生活したこと、新たに出来た仲間のこと、元の姿に戻るための旅の事。3人はそれを楽しそうに聞いている。

 

 やがてどちらともなく会話が途切れた。

 

 

「…………さーて、そろそろお別れしますかね」

「何? いや、しかし……!」

「言わなくても分かりますよ。俺たちゃ、この世にいちゃいけねぇんでしょ? 伊達に死んでたわけじゃ無い。なんとなくわかります」

「隊長たちに会わなかったら憂さ晴らしにひと暴れしてたかもしれませんけどね! でも、隊長達の第二の故郷でそんなこと出来ませんや」

「出来ればチョコレートパフェくらい食べてから帰りたいけど……そうも言ってられないみたいね。下の奴らは任せてくれませんか? 置き土産にあいつらは俺たちが片付けてきますよ!」

 

 そう言ってリクームが地上で暴れる亡者たちを指差す。待ってくれ、そんな……せっかく会えたのに、こんな別れでいいのか!?

 

「その代り、隊長達が死んで地獄に来たら地上での土産話をもっと聞かせてくださいよ!」

 

 言うなり、3人は止める間もなく亡者の群れにつっこんでいった。俺は感情を言葉に出来ず、すがるように隣にいたギニュー隊長を見上げた。

 

「ジース……3人の意志を無駄にしないため、俺たちも戦うぞ」

「…………ッ! はい!」

 

 

 それ以上言葉はいらなかった。

 クソッ、あいつらカッコつけやがって……。せめてウルトラファイティングポーズくらいとってからいけよ。

 

 俺たちが地獄に行ったら、次こそポーズを決めるからな!!

 

 

 

 

 

 

 

【バータ、グルド、リクーム。奮戦の後、自らあの世に帰還】

 

 

 

 

 

 

 こうして、世界の各地で様々な戦闘が行われていた。

 

 そんな中、一人の男が世界の平和へと手をかけようとしていた。

 

 

 

 

「さあさあ、美味しい食事の出来上がりですよ! めしあがれ!」

「いやいや、お疲れでしょ! ごくろうさまでした~」

「はは! そいつ、ブウさんに助けてもらって喜んでるんですよ! 気に入られたんですね」

「え? え、ええ! 好きですよ! そのワンちゃんと一緒で私めもブウさんが好きですよ!」

「え、楽しいから殺すんですか!? だ、駄目ですよ。それを言ったのブウさんが嫌いな奴なんでしょ? そんな奴のいうこと聞いちゃいけませんって! 殺したり、壊したりしちゃ駄目ですよ……やっぱし……」

「え! も、もう殺さないの? どこも壊さない……? や、やったー! ありがとうブウさん! あなた最高だ!」

「ゆ、許さん。許さんぞあいつら……! わんちゃんを撃ちよって……!」

「や、やったー! 凄いですよブウさん! こいつ治りましたよ! ブウさんのおかげです! ……ぐふっ!? う、撃たれ……た……」

「う、うおおおお! 信じられん! た、助かったサンキュー! あなた命の恩人だ! あ、あれ? ブウさん? ブウさんどうしたんです? どこか苦しいんですか?」

 

 

 最初こそ男は爆弾や毒など姑息な作戦を立てていた。だがそのことごとくが失敗し、そのまま魔人ブウの世話をして過ごす時間が始まったのだ。そうしているうちに知らず絆が育まれ、世界は平和を手に入れる一歩手前まで行きかけた。だが馬鹿な人間2人のせいで、それは最悪の形で水泡と帰す。

 

 

 

 

 この日、魔人ブウは2体に分かたれた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




存在を出すだけなら劇場版ミックスじゃないと言い張ってみる。
そして地獄は今まである程度の範囲では宇宙共有だと思ってたので、本作では地球外で死んだボージャック一味やザーボンさん、ドドリアさんも現れました。

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