とある姉サイヤ人の日記 《本編完結》   作:丸焼きどらごん

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4ページ目 修行と日常~ドラゴンボールにお願い!

◎月○日

 

 もう占いババ様の所で雑用と修業始めてから3年経った。気づけば私も22歳か……。さすがにいい歳なので、修業しつつ通信制の学校で高卒の資格くらい取っておこうと勉強している。実際に学校に通いたいけど、今はまだ無理。余裕が出来たら大学に行ってキャンパスライフを手に入れるのだ!

 

 天下一武道会が開かれるので、今度こそ見学しようと思ったけどそういえばここからピッコロ大魔王編じゃないかと思い直してやめた。相変わらず原作は積極的にスルーする気満々である。

 

 

 

 5月9日

 

 ピッコロ大魔王フィーバー始まった。テレビ使ったりと存在のアッピールに余念がない魔王様である。それにしても若返ったとはいえジュニアのピッコロさんとはビジュアルが微妙に違うな。やはりピッコロさん、ナメック星人の中ではイケメンか。流石だぜ。ちなみに次の天下一武道会はピッコロさんを見に絶対に行くんだぜ。何を隠そうドラゴンボールではピッコロさんが一番好きなんだぜ。

 

 天下一武道会のいい席の取り方を考えていると、いつの間にかピッコロ大魔王が倒されましたニュースで世間が沸いていた。あるぇ!? そ、そうか……。ニュースやって即日ご退場だったか父コロさん、じゃなくてピッコロ大魔王。悟空お疲れー。とか思ってたら悟空来た。占いババ様に如意棒のある場所を占ってもらいにって、おいあれ失くしたの? そういえばそんなエピソードあったような……って、ことはあれか。これから神様の所で修業か。

 そうなるとチビ悟空を見るのはこれで最後だなぁと感慨深く思ったので、今のうちに頭をシェイクする勢いでぐりぐり撫でておいた。「なんだよねーちゃん、やめろよー。オラ急いでんだ」と嫌がるまで撫でくり回した。だってお前のつむじ見下ろすの今日で最後かもしれないじゃん。可愛いうちに可愛がっておきたいじゃん。

 

 悟空が去ってからしばらくすると、空が暗くなった。お、ドラゴンボールだ。と空を見つつ、ふと思う。あれ、もしかして今から3年以内は誰もドラゴンボール使わない……? と。

 

 

 

 

 

 

 

 ●月∴日

 

 悟空がピッコロ大魔王を倒してから1年経った。

 

 さすがにほとんど面識がないブルマにドラゴンレーダー貸してくれとは言いづらかったので、占いの修業の成果を見せるという名目で水晶玉でドラゴンボールを探しつつ旅に出ることにした。といっても移動手段としての飛行術は鍛えまくっていたので即日もとの日常生活に戻れるから、あんまり冒険感なかった……。

 

 最近の私のスケジュールはこんな感じだ。

・朝、畑の草取りと水やりを終えてから占いババ様の宮殿に向かい雑用をこなす。(最近野菜の出荷を始めたので、収穫がある日はもっと早く起きて市場に卸しに行く。)

・ババ様とモーニングを食べつつ談笑。

・占いの修業。ババ様と昼食。

・昼過ぎに水晶玉で遠見をしながらドラゴンボール探し。(休憩時に通信学校の勉強)

・夜から居酒屋のバイトが入っているので一回戻ってくる。バイトの前に畑の手入れ。

・居酒屋のバイトで生活費の補充。

・深夜帰宅。バイト先のまかないではちょっと量的にものたりなかったので、軽くご飯を食べてからぱぱっと洗濯と風呂をすましてから就寝。

 

 う~ん、忙しいが実に充実しているな。

 かつて私をニート扱いしたベジータめ、この健康的で充実した生活を見るがよい! 農作業とアルバイトでちゃんと仕事もしているぞ! 今頃お前は宇宙人の腕とか食ってんだろ? 私はビルス様も認めるグルメな星でうまいもの食いながら充実した生活を過ごしているぜ、はっはっは。

 ………………。

 さすがに宇宙人ばかり食べてないよね? 想像したらちょっと不憫になってきた。

 

 ところで戦い方面の修業が書かれていないのは今はドラゴンボール探しで忙しいからだ。決してさぼっているわけではない。決してさぼっているわけではない。

 

 

 

◎月▲日

 

 ドラゴンボール集まった! 当初は占いは才能の領域と言われて不安だったけど、無事に占いの腕は上がりつつある。まだまだ百発百中とは言えないのでドラゴンボールを集めるまでちょっと時間がかかったけど、無事に確保した。

 ドラゴンボールの世界に居るならドラゴンボール使いたいじゃん? しかも今なら誰これを生き返らせるという重い願いで使われる予定は無いから、心置きなく使えるのだ! 使わない手はないだろう。

 もうね、「出でよ神龍! そして願いを叶えたまえ!」と言ったとき体が震えたね。緊張しすぎてかにゃえたまえ!とか言っちゃったけど優しい神龍さんはちゃんと出てきてくれたよ。神龍さんフぅ~!神龍さんFuuuuu~!

 

 テンション上がりすぎて「早く願いを言ってくれないか」とつっこまれた。あ、スミマセンでした。恥かしい。

 

 私が何を願ったかと言えば、「超能力が使えるようになりたい!」である。

 ドラゴンボール内で超能力使いといえば餃子、ギニュー特戦隊のえーと、ヨーグルトの……そうそう、グルト! それと、あれか。劇場版で出てきたボージャック一味の……ええと……うーん……あれだ……うん……あー……。忘れた。ボージャック一味のビジュアルは好きで覚えてるけど名前はザンギャとボージャックしか出てこねー。とりあえず、ターバン巻いてたやつ。あいつ。そうそう!思い出した。レッドリボン軍のブルー将軍だかも眼力で動きを止める超能力使ってたな。意外とドラゴンボールって超能力者が多い。

 彼らを思い返すと、超能力は非常に便利である。腹痛を引き起こしたりテレパシーが出来たり時間を止めたり相手の動きを念力で止めたり、あとクジの操s(ここだけ消されている)

 とにかく便利だ。

 超能力か分からないけど、セルも武舞台を作るのに念力らしきもので岩を削っていた。あれも色々使えそうだし、ぶっちゃけ便利かつ戦闘力をあげなくても敵から逃げる時間を稼げる能力がほしいんだよ!! 瞬間移動とまで言わないから短距離でいいからテレポート能力とかもほしいんだよ!!

 

 とにかく私は超能力者になったのだ!

 ふふん、これでババ様の修業を頑張れば生き残る保険はより強固なものとなる。完璧だ。サンキュー、ドラゴンボール!

 

 

 

 

 

 

■月□日

 

 

 超能力使えなかった。いや、正しく言うと思うように使えなかった。

 

 ババ様に相談すると、「馬鹿者。超能力者になっただけで、そう簡単に何でも出来るか」と言われた。何……だと……。

 どうやらババ様の言う占いの素質ってものと同じように、超能力にもある程度それがいる。私の願いだと元からなかった素養が目覚めただけの状態らしい。つまり0が1になっただけで、それを増やすためには超能力の修業をするしか無い……と。

 

 ジーザス。

 

 

 

 

 

Ж月◎日

 

 餃子さん、否、餃子師範に弟子入りした。

 

 

 

 

 

 

 


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