とある姉サイヤ人の日記 《本編完結》   作:丸焼きどらごん

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★16ページ目 ナメック星4~VSギニュー特戦隊!

▼日Ё日続き

 

 

 

 生き残った! 私は生き残ったぞぉぉぉぉ!!!!

 けど、まさかあんなことになるとは思わなかった。ちなみに私は絶対悪くない。バタフライエフェクト? 知らない子ですね。そんな格好いい言葉使いませんよ私は。というか、ああなった時点でバタフライもクソもあるか。

 

 

 色々あったけど、全部書くには小分けにする必要があるだろう。後で見返して反省もしたいし、ゆっくり書くとしよう。

 

 

 

 

 

《VS ギニュー特戦隊》

 

 

 あのどうしようもない状況の中、餃子師範にドラゴンボールと皆を連れて逃げてとお願いできた私マジ有能。いや、一瞬でも遅れたら確実にドラゴンボール奪われるじゃん? だってフリーザ様もいるんだぞ。あの判断は間違っていなかったはず。

 でも師範のテレポーテーションの範囲内から完全に外れてた私は置いてかれた。ついでに来たばっかりで状況が把握できてない感じの悟空も置いていかれた。あと何かついでみたいにやってきたベジータも当然残された。奇しくも義弟と実弟が私と共に残されたのだ。よう、きょうだい。

 私の目は当然のように死んでいた。

 

 ベジータやギニュー特戦隊の面々が何やら言っていたが、最長老様に引き出してもらった潜在能力の影響か私は絶賛グロッキー状態だった。もうね、居るのは身内と敵だけだと開き直って恥も外聞もなく吐いたわ。悟空が背中をさすってくれた。義弟が優しい。ベジータには罵倒された。実弟は爆ぜろ。

 

 ともあれスッキリしたので、その後の私は頑張った。

 

 仙豆係を。

 

 

 

 

 

 

 

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※余談だが色々考えてるクズ思考やなけなしの原作知識を最長老様に潜在能力を引き出してもらう際に読まれたくなかった私は、最後まで潜在能力覚醒を拒否していた。しかしそうもいかなくなって、いざ記憶を読まれる段階になったらとても微妙な表情をした(ナメック星人だとかお年を召された顔だからとかで分かりにくいかと思いきや凄くよく分かった。あれは微妙な表情だったと)最長老様にマジレスされた件。

 

 いわく

 

「あなたの記憶はまるで2人分の記憶を同時に見ているように混濁していて読みにくい。ですが、自分だけいい思いをしようとしたり、自分だけ災難から逃れようという自己愛が酷く強いお方だということが伝わってきますね。かといって、悪人ではない。自分でも気づかないうちに、他者への思いやりなどの善性がたしかに育まれています。周囲の影響が大きいでしょう。良い方達に恵まれましたね。ですがひねくれているせいでそれをうまく表せないご様子。そのままでは中途半端な現状があなたを窮地に追い込むことでしょう。良い方向に転んでも悪い方向へ転んでも、極端なことになりそうですね。それではあなた自身にとっても周りにとっても悪いことにしかなりません。あなたはそれほど周囲に影響する力をもっていらっしゃる……素晴らしい潜在能力をお持ちのようだが、それがわたしには恐ろしい。一度、自身や周りと正面から向き合ってみてはいかがでしょうか。自分でうまくできないのなら、目上の方に導いてもらうことです。どうやら素晴らしい師匠がいらっしゃるようですからね。性格を一から変えるのは年齢を重ねた分、大変なことでしょう。ですが、すべて変える必要は無いのです。自分の悪いところを認め、良いところを育てる。簡単なようでいて難しいですが、まず何より素直におなりなさい。あなたは自分の事は自分で一番わかっていると思い込んでいるようですが、足元に大事なものを見落としていますよ。あなたの視野が広がった時、きっとあなたの人生は変わるでしょう。……お小言が過ぎてしまいましたが、まあ良いでしょう。さあ、潜在能力を引き出しますよ」

 

 って言われた。要するにまとめると「中途半端さが身を亡ぼすよ! 悪人じゃないけど自己中で性格悪いね、いい年して今さら変えるのは大変だろうけどその捻くれた根性治さないと自分にも周りにも迷惑だよ! 自分で出来なかったら目上の人に助けてもらうといいよ! じゃないと下手に力がある分たち悪いよ! いい年して今さら性格矯正も大変だろうけど頑張れファイト!」ってことだよね? そういうことだよね!?

 

 正直思い出すだけで涙出てくる。長い時を生きてきた先人の言葉だけに胃にずっしり来る。

 記憶読まれなくてよかったなんて安心するどころじゃなかった。

 

 ……今度、占いババ様にゆっくり話を聞いてもらおう。

 

 

 

 

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 余談が過ぎたが戻ろう。

 

 どうしようかと思ったが、滑り出しは良かったと思う。

 

 ベジータと私はこういう利害関係が一致した時だけ妙に息が合うので、口悪く言いあいながらも早々に協力体制は整った。ここで争って三つ巴になったとしても、相手側は私達両方を殺すつもりなんだから無駄に体力使って共倒れするだけだし。でもこんなに息が合ったのはお父様がビルス様に献上するはずだった料理を姉弟喧嘩の後、空腹に負けて2人で食べちゃった時以来だわ。あの時は焦った。2人で必死に隠した。でも結果的に急きょ用意した代用品の方が美味しかったので結果オーライだと思っている。

 

 話がそれた。

 

 ともかく協力体制が整った上でのスタートはなかなか良かったんじゃなかろうか。

 フリーザ様はドラゴンボールを追って早々に離脱なさったし(全員始末しておきなさいってギニュー隊長に言っていた。もちろん私も込みだよガッテム)ジャンケンの末、先陣を切って向かってきたリクームさんはベジータをボコった後で(思わず声援を送ったら手を振り返してもらっちゃった)悟空に倒された。

 ちなみに私は悟空と合流した時点で早々に仙豆を預かっていたので、しかたがなくベジータに仙豆を食わせてやった。

 ベジータは自分が敵わなかった相手を悟空があっさり倒したことにわなわなと身を震わせていた。実に哀れである。肩をたたいて「元気出せよ」って言ったら手を振り払うどころか強烈なビンタを叩き込まれた。やはりM字は爆ぜるべきである。もちろん叩き返しておいた。お互いほっぺたに紅葉模様がついて格好悪いったらなかった。

 

 

 そして問題はここからだ。

 

 リクームさんが倒されたことにより、油断ならない相手だと認識されてから向こうは連携で攻めてきた。これだからプロは!

 フリーザ様の厳命があったからとはいえ、もっと舐めプしててもいいのに現実はいつも世知辛い。「久しぶりに楽しめそうな戦いにわくわくしてるんだがな。団体戦なのが残念だ」ってギニュー隊長が言ってたから個人プレイワンチャンあるかと思ったらそんなことなかったぜ!

 

 そこで非常にやっかいだったのがグルドさんの超能力だ。私も超能力使いになってから長いため、あの時を止める超能力と金縛りがいかに凄まじいものかよくわかる。

 ひん死から復活し気の総力がまた上がったベジータと悟空にかかれば、その超スピードで超能力をねじ伏せてなんとかなるかとも思われた。が、ここから接近戦でスピード自慢のバータさんとオールラウンダーなギニュー隊長による連携が猛威を振るう。つーかギニュー隊長がやばい。バランスがいい上に、一人だけ気の量が抜きんでてる。戦術眼もかなりのもので、むしろこれが一番厄介だったろうか。経験者は恐ろしい。

 悟空とベジータも戦闘力だけなら引けを取らないはずだが、いかんせんこちらには連携という物が無い。逆に連携のなさを利用されて、お互いに攻撃するよう誘導されたりする始末である。コバエのように飛び回って動きを制限するジースくんのあの気弾がまた鬱陶しい。

 

 私はその間どうしていたかって、向こうが2人に手いっぱいなのをいいことに地上に降りてあるものを探していた。それはすぐ見つかったので懐にしまい込み、また戦闘の行われている空に戻るとそのまま観戦の態勢に入った。

 明確に表記しておくが、この観戦はサボりではなく待機である。断じてサボっているわけでは無い。この時の私は例えるなら限界ギリギリまで水のつがれたコップのような状態だった。表面張力で保っている水は少し動かせばこぼれるし、それすなわち力の暴走。ちょっと動いただけで覚醒したパワーで味方を巻き込んで自爆する最高の役立たずだったのだ。

 来るべき"ある瞬間"に備えて待機していた自分の判断は最良のものだったと考えている。

 しっかり書いておくが、これは断じて言い訳では無い。本当に言い訳では無い。事実である。そんな感覚だった。今動いたらやばいって思った。もうちょっと馴染むまで無理って思った。まったくサイヤ人のエリートの血ときたら恐ろしい。

 

 

 

 そして来た! 界王拳を使ってあっという間に状況を巻き返した悟空に対して「まさか貴様、スーパーサイヤ人か!?」とおののいたギニュー隊長が自分の体に穴をあけたのだ!!

 

 

 そこですかさず私が懐から取り出したカエルを繊細な力加減でギニュー隊長と悟空の間にシュウッ!!!! 『チェンジ!』と言って悟空の体を乗っ取ろうとしたギニュー隊長には、少し早いがカエルとしてのニューライフをスタートしていただいた。

 そしてinカエルしてしまい、役立たずになった自分たちの隊長を前に焦りだす特選隊の方々。更に、ここで悟飯ちゃんとクリリンくんが合流した。勝てないと悟ったのか、グルドさんが時を止めてその間にジースくんと2人inカエルギニュー隊長を連れて逃げだした。その判断の速さに、まんまと逃げられてしまった私達である。餃子師範しかり、超能力の汎用性には驚かされる。こちらも同じように超能力で逃走を図ったのだから、敵の使い手にももっと注意を払うべきだった。

 しかし負けをどうしても認めたくないのか、残って特攻してきたバータさんは「やっと鬱陶しいコバエ共がいなくなったぜ」とすっきりした様子のベジータに瞬殺されてしまった。アイツさっきはリクームさんに手も足も出なかったくせに……復活パワーアップとか、やっぱりサイヤ人ってズルイ。あとその手も足も出なかった相手ことリクームさんは、悟空に生かされていたのについでとばかりにベジータに止めを刺されていた。

 

 お二人のご冥福を祈っておこう。いや地獄落ちだろうけど。サイン、大事にしますね。

 

 

 

 

 

(日記は次のページに続いている)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




色々と絡ませようと思ったら、そもそもナメック星へ到着した時点の悟空にすらギニューさんたちは勝てないって事実に気づいた。



ここ最近の頂き物の多さに、そろそろ観覧しやすいように宝物庫を作った方が良いだろうかと思い始めている作者です。
今回なんとお3方からそれぞれ頂くというミラクルが起きたのですよ・・・!しかも内2枚はカラーということで、作者の心にはゲームボーイカラーが出た時のような感動が去来しています。




【挿絵表示】
かんすけさんからはロリ主人公とショタディッツを頂きました!この愛らしさよ・・・。守りたい、この笑顔(泣き顔


【挿絵表示】
朽木さんからは23話の主人公の心中を忠実に再現していただいた1枚を頂きました!途方に暮れた表情がなんとも言えませんな!でも可愛い。


【挿絵表示】
のたぐりさんからはセクシービューティーな主人公のイメージイラストを頂きました!このバランスの良さ、おっぱいと脇とうなじに注目していただきたい。


皆さん本当にありがとうございました!

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