今後の方針を考えていると二ヶ月が経ち、その間にログインしていないのでパス忘れたりと、悲惨でした。
結局、行き当たりばったりの小説にしようかなと。
「ねぇ、ルクス君、ライラさん。隣いいかしら?」
「あ、うん、いいけど」
「じゃあ、私は席を外すね」
「えっ!?ちょっと、ライラ!!」
クルルシファーさんから特別依頼を受けた翌日の昼御飯時、こんな会話が流れ始めていた
「私がいたら彼女さんに迷惑でしょ?」
「うっ!…」
「ありがとう。ライラさん」
「いえいえ、どうぞごゆっくり〜♪」
そう言って私は2人から離れる。ちょうど昼食が終わったところだし、ルクスの特別依頼の邪魔をしてはいけない。なんせ、一応借金をしているからね。目の届く範囲以内だったら働きすぎと忠告できるし、それに…
「いつも一緒に座っているライラでさえ、許すなんて」
「もう私には無理かも…」
それに、面白そうな匂いがぷんぷんするし。しばらくはこれでいいかも。
「おいっ!そんな動きじゃ格好の的だぞ!」
「もうへばったのか!?やる気があんのか!?」
「もっと自分で考えて動け!」
午後の最初の授業は一年と二年が合同で行う実戦訓練なんだけど、さっきから男性の指導者が怒鳴り散らしていてうるさいんだよな〜。この指導者は軍の人で、わざわざ臨時講師として来たらしいけど…
「にしてもこれはひどいねぇ…下手したらパワハラになるんじゃない?」
「そうだね。言っていることは一理あるんだけどさすがにね」
私のボヤきにルクスが同意する。私たちは訓練場の観客席から見つめる
「こういう話、前々から来ていたらしいよ」
「「えっ」」
私は反射的に声がした方向へ振り返るとクルルシファーさんがいた
「隣いい?」
そう言って私の隣に座ろうとする。恋人のふりをしているはずのルクスの隣には座らず、私の隣だったことに少々驚いたが、特に断る理由もないのでどうぞと返す。
「ほら、一ヶ月ほど前から三年生が王都に行って軍と合同演習しているでしょ?そこで憂さ晴らしも兼ねて三年生がいないうちに学園に残っている一、二年生の子達にこんなことをしていると思うわ」
「よく学園長も許したよね…こうなることを容易に予想できるだろうし…」
「まぁ、戦闘指導という名目で断られたら軍との関わりが悪くなるでしょうから断れなかったんでしょうね。」
「「あぁ…納得」」
私とルクスは合点がいった。たしかに断れば学園と軍との関係が悪化し、今の三年生で終わるかもしれないけど、女王の信頼できる人が偽りなくこのことを報告すればこの人たちはもう学園に来ないのではないのでしょうか。というより、今週の休みの日に王都に行くつもりだったからそのついでに報告しに言ってやろう。
「で、ルクスはどうする?」
「どうするって?」
「それはもちろん、この指導者たちの指導法に異議があるかないかでしょ?」
そう言って私たちは訓練場の中央へ目を向ける。みんなが息上がっているようだしそろそろ助けに行かないと危ないぞ。これ
「ルクスが助けに行くなら私も行くけど?」
「いや、ライラが行ったら、余計に…」
「逆にいいと思うのだけれども」
私の意見に賛同してくれるクルルシファーさん。
「あいにくのところ、どうやら三年生の長であるセリスティアさんと似ているらしいから行ったらビビって帰るでしょ☆」
そういってライラは楽しそうに予想される結末を淡々と話す。
「それならいいんだけど…」
クルルシファーさんを観客席に残して訓練場の中央へ行くこととなった。どんな顔が見られるかなぁ。
数十分後、私は指導者と会話をしていた。
「おいっ!逃げるなよ!」
追いかけられながら。
「普通、攻撃されるとわかっててわざわざ避けない人はいないと思いますけどね?」
なんでこんなことになったのかな?男って負けず嫌いなのかな?ルクスには2人の指導者を相手に戦ってもらっている。まぁ、それでも相手にならないと思うけど。
「おっと!そこで避けたらどうなるかわかるよな?」
「くっ!?」
今まで意識して観客席に射線がいかないように注意していたのにちょっとしたことで気が散ってしまった。あーあ、ルクスの心配をしただけでこれだ。集中力が足りないなぁ。
「この状況で私が銃を撃ったらどうなるかわかるよな?セリスティア・ラルグリス?」
私は未だにお姉ちゃんと間違えられている。お姉ちゃんは神装機竜だけしか持っていないのに、誰かの汎用機竜を貸してもらったと思っているのかな。今の私には機攻殻剣は2つある。橙色の神装機竜と《ワイバーン》の二本、本当は三本だったんだけど、アイリがちゃんと機竜を扱えてから《ドレイク》を記念に贈った。アイリには伝えてはないが私の機竜に剣が当たったら《ワイバーン》を贈るつもりなんですけど、いつになるんでしょうね。まぁそれはともかくこの状況をどうにかしないと
「私が本気を出したらその距離を一瞬で詰めることができますけどね?」
私は本気のことを言うが、相手は動じない。というより、今までそのような動きを見せていないから仕方ないんだけどね。
「そんなことハッタリってわかってんだよ!」
「あら、私は『神速制御』もできますよ?撃たれる前に撃ったら?」
「このっ!クソガキがぁ!」
私の挑発に易々と乗ってしまったのが悪かったでしょうね。教官が銃で撃った瞬間に、私は教官が考えられなかった行動。つまり弾を避けるということをした。普通なら観客に当たるのだが、銃弾は思ったよりも早く撃ち抜いていた。ルクスを追いかけていた指導教官にあたったのだ。
「ほうほう…人は焦るとフレンドリーファイアをしやすいのですね。実戦で見ることができるなんて思ってませんでした。貴重なものを見させてもらいましたよ。」
「…この!」
相手にしている教官が味方を撃ったらことに呆然としていたが、すぐに気を取り戻して私に銃口を向ける。
「遅いよ」
私は呆然としている時間を見逃さず、『神速制御』で銃を撃つ。そのまま教官の機竜は地面に落ちていく。断末魔が聞こえた気がするが何を言っているのかがわからず。答えようもなかった。
「おつかれ。ライラ」
「あれ?ルクス?もう終わったの?」
気づいたら空を飛んでいるのは私とルクスだけ、もう1人の教官もルクスがすぐに倒したようだった。
「ライラのおかげだよ。でも、2人相手はちょっと厳しかったかな」
「何を言ってるの…私がいなかったらルクスだけで3人を相手にしていたかもよ?」
「ははは…さすがに合同演習っていうことに感謝しなくちゃね…」
そう笑い合いながら無事に着陸する。やっぱり、このことは女王陛下に伝えないといけないな。
ちなみに、教官として来た3人はライグリィ教官に学園に二度と来ないように釘を刺されていた
更新は不定期にしますが、必ず土曜日の23時更新にしていきたい。
なるべく月末の…