八幡特集   作:春の雪舞い散る

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 さがみんに出番をとのリクエストお応えしてご用意いたしましたさがみん復活の狼煙です


八幡の誕生日、相模南ルート編

相模ルート

 

 修学旅行を目前に控えていたあの日の騒ぎを境に一切の信頼を失ってしまった隼人君が落ちぶれ始めるとそれまでは人目に触れることの無かった彼の粗が見え始めた

 

 その粗には当然のようにうちの事も含まれてて文実の実行委員長になりながら実質的には何もしないで雪ノ下さんに仕事を押し付けるつもりが気が付いた時には名ばかりの委員長になってて

 

 更には調子の良い言葉に踊らされたうちがさらに墓穴を堀続けた挙げ句に下手したら文化祭に汚点を残しかねない事をしでかしたうち

 

 そんなうちが何ら責められることなく済んだのは全ての悪意や敵意を比企谷が引き受けてくれたお陰だからだ

 

 だけどそんな事にすらも気付かないうちは全く懲りるどころか敵意を向けまくっていたのだけど隼人君の失墜は常に彼を引き合いに貶めていた比企谷に対する見方も代わり

 

 その過程でうちの旧悪が露呈すると人々はうちに対して掌を返し悪意や敵意が見え始めた

 

 それでも平塚先生がいた三月までは未だよかったけど四月から海浜へ転任してしまい庇護者を失ったあうちは惨めだった

 

 もちろんもう奉仕部に頼ると言う選択肢はもうとれない

 

 結衣と平塚先生が居なくなってしまった現行の奉仕部にはあたしに友好的な人物が居ないのだから仕方無い

 

 自業自得だって言われてしまったたら返す言葉もなんか一言も無いのはわかってるんだけど

 

 私にだって…イヤ、何を言ってみたところで所詮は言い訳にすぎないのだからやめておく

 

 端から奉仕部に仕事を押し付けるつもりが逆に自分の立場を亡くし恥の上塗りを重ねた結果が今の立場に追い込まれてるんだから笑えない

 

 どこからやり直したら良いのか?それすら全くわからない

 

 何だかんだと言って比企谷が…比企谷だけがアタシを守っていてくれていたのにそれすら気付かす何もしてない隼人君に感謝していてんだからお粗末すぎた

 

 だから今更ながら…いや、失敗を自覚できた今だからこそ願う

 

 比企谷との関係をリセットしたい、仲良くなんて図々しいことをいきなり望んだりもしない

 

 まずはアイツの進路希望が知りたい…

 

 センター試験受けるアイツと同じ大学は難しいかもしんないけどキャンバスの外でばったり会えるくらいには近い大学に行けたらと思っている

 

 それくらいなら望んだりしても許してほしいから

 

 そう言えば明日は比企谷の誕生日だって噂を小耳に挟んだけど町中で偶然出会えたりしないだろうか?

 

 そんな妄想染みた事を考えていたりもする

 

 謝罪もできてない今はいきなり会っても何を言えばいいのかわからないのにだ…

 

 あ、比企谷が一人で図書館に入っていく…

 

 そう思ったうちは慌てて比企谷を追って図書館に向かって駆け出した…

 

 

 

 終わり




 これを切っ掛けに少しずつ八幡に絡んでゆく展開を予定しますが?

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