トリックアトリート…私が彼にしたいイタズラ~ルミルルート編
今日はハロウィンパーティーの日で、受験生の八幡達三年生は直接企画には関わってないけど
八幡の後を継いだ新部長の一色いろはって人や二年目の総武の生徒会長の三河さん率いる二期目の生徒会や海浜の新生生徒会役員役員達
その人達の努力により開催されるこのイベントに私も招かれている
お菓子作りと仮装パーティーで楽しむって話なんだけど…八幡忙しいのかな?私と二人だけの時間って全然取れないのかな…取れないのかな?
って、そんなことばかり考えてるな…最近の私
やっぱり今は未だハンデにしかならない年の差
『学年が違ったって貴女は八幡と一緒の学校に通えてるでしょ?』
思わずそう言いたくなる私はこの現実が切ないしだからこそこういった機会が私にとっては重要なイベントになる…らしい
そうお母さんがそう言ってた
だから私は今日のこの時間を大切にしたい
ハロウィンパーティーだからスタッフはみんな仮装してる
八幡はドラキュラで小町は魔法使い?(ナゼかブラマジガールです)に京華のお姉さんはマジに魔女って感じで兄貴は狼男って感じ
前半のゲームじゃ八幡の手作りカップケーキを確保し後半は八幡のテーブルでパンプキンケーキを一緒に作って試食したりと楽しかった
そしてイベントは終わり、後片付けを始めた八幡達を見ながらあらためて思う
『こうして、八幡達が影で頑張ってくれてるから八幡達のイベントは楽しいんだ…
そう言えば私も劇の稽古を一生懸命にしたっけ…』よ
思いがけない再会を果たしたあのクリスマスのイベントを思い出していた
「私にだってできる事を手伝わせてほしいのに…」
そう呟いていたら八幡が私の側にきて
「元気無いな?なんか悩みごとか?」
そう聞いてきたから
「八幡が私の事を頼ってくれないから…私にだってできる手伝わせてよ?飾りつけくらい…」
そう言ってると八幡は
「あぁ、すまん…今回から俺ら三年は当日以外ノータッチだったからその気が有るならクリスマスを手伝ってやってくれ」
そう言われてむくれていると苦笑いの八幡が
「東京の大学に行くつもりだから春になったらますます会えなくなるんだぞ?」
その忘れていた現実を言われて
「どうしても東京に行くの?」
そう私が聞くと
「雪ノ下じゃないが、世の中を変えようと思ったら力が要るからな
できるかはわからんが俺らみたいに泣かされるヤツを減らしたいからそんな事できる立場の人間になりたいんだよ
だからな、まずは学歴って言う肩書きをてにいれるつもりだからT大目指してる…むぐ」
八幡の言葉が途切れた
正確には私の口が八幡の口を塞いでいた
そう、これが私が八幡に仕掛けたいイタズラだった
お菓子関係無くね
これで、私の事を子供扱いやめてくれたら良いんだけどな…
と、まぁこんなふうになりましたが?