誕生日城廻めぐりルート編
比企谷八幡君…私にとっては印象的な後輩の…ちょっと?いや、かなり気になる男の子だ
柔道部の問題で出会い文化祭、体育祭と何かと縁の有る後輩でよくよく考えればわかるけど彼が居なければそもそも文化祭は中止だったし閉会式に関して前代未聞のも大不祥事を引き起こしていただろう
「人は信じられない真実より信じられる嘘を選ぶ」
誰の言葉なのかは知らないけど文化祭以降の彼を取り巻く環境はまさにそれで私自身偉そう事を言えた義理じゃないけど今ならわかる
人はやたら本当の事、真実と言うけどそのくせその真実から目をそらす…特に自分にとって都合の悪いことほどそれが顕著に現れる
と、今はそんなことより明日の彼の誕生日に何を贈るのかを探しに来ているのなに考えてるんだろうか?
私が知ってる彼が好きなものって言ったらマックス缶コーヒーと妹ちゃんにラノベと聞いた話によるところのプリキュア…
それと最近は料理に加え裁縫も覚えとかで彼は一体どこを目指しているのだろうか?
いやいや、また脱線してるし…
とにかく改めて考えてみたら彼の事を何も知ってないこと気付いて驚いた
彼の事を知ってるつもりでいた自分に何よりも驚いたんだけどね
そう思っていたらららぽの雑貨店であるものを真剣に見ている彼を発見した
最初は声を掛け様と思って近付いたのだけどもしかしたら彼の好みがわかるかも知れないチャンスかもしれないっ
と、そう思って様子を見ているとどうやら処分品コーナーに置かれているステンレスの水筒を見ているうだった…
恐らく寒くなってきたらアレに熱いお茶を入れて飲むつもりらしいね
あ、財布の中身見てガックリ項垂れた…お金足りないんだ諦めて元のワゴンに戻してお見せを出ていったけど諦めかつかないのがわかるほどに何度も振り返ってる
(ヨシッ、彼が完全に見えなくなった)
心の中でそう思い小さくガッツポーズをしてワゴンに近付き値段を確認してみたら1,480円と書かれたシールを見て私は彼とは違う意味で肩を落とした
それでもあの様子からして恐らくはATMで下ろしてくるのは間違いないから彼には申し訳ないけど一足先に買ってしまおう
そう決断して買い求めた
かなりズルいとは思うけど彼が欲しいものが手に入るんだから悪い話じゃないと思う
さぁ、帰ってプレゼント用のラッピングをしなきゃ
取り敢えず懸案のプレゼントも決まったことだし安心して明日のパーティーに行けるよ、うん明日が楽しみだな…
八幡の誕生日SSは後一人書く予定でその次は中秋の名月を題材にする予定ですがそれぞれの恋は進展を見せるのでしょうかね?