八重、彩加②
この先どうしたら良いのかわからないアタシと彩加はこの世界の年上の八とその恋人である陽乃さんと行動を共にすることにし
彩加は途中陽乃さんと立ち寄った紳士服の店でスーツをかってもらいアタシは綾波レイバージョンに着替えて八の18才の誕生日に参加することになった
そして今
「お、お姉…ちゃん?」
アタシを見るなり声をつまらせる小町と呆然としているこっちの世界の親父と母ちゃんに
「さすが小町、よくぞアタシの正体見破ったな…
そう、アタシ等は異世界から紛れ込んだ比企谷八幡のTSした比企谷八重とその恋人の戸塚彩加だ
因みにアタシの八重と言う名を付けてくれたのはアタシの世界の小町だ」
「戸塚彩加です、よろしくお願いします」
そう言って頭を下げるアタシ達だけど泣きながらアタシに抱きつく小町に
「あーそういやこっちの世界の小町ってもう高1なんだよな?アタシは高2の誕生日にこっちの世界に飛ばされたから未だ二年生だからある意味ダブリみたいなもんかな?
学校どうするかはわからんが年で言ったらいろはとおんなじ二年なんだよな…」
って苦笑いを浮かべたら
「元の世界には戻れるの?」
そう真剣な顔で聞いてきた母ちゃんに向かって
「わからない…どうすれば良いのかさっぱりわからない」
そう答えると
「なら、こっちの世界にいる間は私達を両親だと思って甘えなさい
貴女もまた私達の子に違いないのだからね」
「幼い頃の小町が、無垢な天使が俺の元に帰ってきたっ!」
そう言ってしがみついてきやがったから母ちゃんにど突れやがったが
「大丈夫だよ、母ちゃん…アタシの世界の親父もこんな感じだから慣れてると言うかやっぱ親父なんだよなぁ~ってある意味安心したよ
それに母ちゃんの親父に対するその切れのある突っ込みもまんまだからな…」
そう笑って言うと
「で、相談なんだが俺はこの夏、陽乃さんと籍を入れ陽乃さんのマンションで同居するつもりだからあの部屋と物置部屋を開けて二人を住ませてやってくれないかな?」
今のこの二人には住むとこも帰る家もないわけだからな…
そう言ってアタシと彩加の肩を抱く八に
「おおさ、お前は要らん…八重ちゃんとチェンジだ、彩加君も可愛いから大歓迎だ『ごすっ…』」
「全く…わかったよ、陽乃さん八幡の事よろしくお願いしますね…」
そう言って親父を引き摺って会場に戻った母ちゃんの後ろ姿を見送るアタシ等だったけど
「良いのか?」
アタシがそう聞くと
「おう、今日から俺が兄だからな?だから千葉の兄妹なら当たり前なんだよっ…その妹の彼氏だからな…もう一人の彩加」
そう笑って言うからアタシも
「わかったよ、八幡兄さん…八兄だな?」
そう言ってアタシ達もパーティーに参加するする事になった