比企谷八幡が北斗神拳伝承者だったら   作:メガネコ

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やあ(´・ω・`)

題名は適当です。
何も思いつかなかった………。

今回はおふざけ回です。


ご指摘ご感想があればしていただけると幸いです。



八幡しす

休日だが北斗神拳伝承者の朝は早い。

朝の五時筋トレを庭でしている。

昔は家でしていたのだが困ったことがあった。

両手のひとさし指だけで腕立て伏せをしていたのだが、家の床に指が刺さって抜けなくなったことがある。

その時は羅王兄さんが引っこ抜いてくれたが謝義兄さんには爆笑された。

 

「299……300」

一息つく。

 

 

兄さんたちは仕事があったりで家族全員が休日にそろうということがあまりない。

今日は羅王兄さんが出張で冨喜兄さんは午前は仕事だが、午後から帰ってくるそうだ。

 

 

外で筋トレした後シャワーで汗を流す。

さっぱりした後リビングに戻ると小町がソファーでうとうとしている。

 

「まだ眠いなら寝ておいたほうがいいぞ?」

そういいながら小町の頭をなでる。

 

「んん~、アニメみる…。」

寝ぼけ眼でこちらに向いてくる。

 

 

日曜日の朝というと国民的人気アニメ「北闘の拳」(ほくとうのげんこつ)がやっている。

 

ハオウ、ドギ、ケンジロウ、シャキの四人の北闘げんこつを極めた男たちの笑いあり、涙ありのバトルものである。

今週は確か南闘げんこつ(なむとうげんこつ)の拳王(げんこつおう)シャユーザとの戦いの決着がつくはずだ。

 

 

テレビの電源をつけ、俺もソファーにすわる。

すると小町が膝の上に載ってくる。

 

これが比企谷家でのテレビ鑑賞スタイルだ。

椅子役は誰でもなれる。

 

 

「じゅぅううううううう」

画面の中で主人公の一人ケンジロウが叫んでいる。

確かジュウが死んだところからか…。

盲目の闘将として知られていたジュウ。

シャユーザ将軍に人質を取られ、九字陵の礎にされてしまった。

 

「この人たちって、にいにいとせんせいたちににてるよね。」

小町が足をプラプラさせながらそう言ってくる。

 

「そうだろうか……。」

 

似ているのだろうか?

筋肉量だけだろう…。

さすがにこの年でげんこつ王になりたいとは思っていない。

 

 

にしても今週はいろいろあった…。

奉仕部に入らされ、炭を食った先生を助け、雪ノ下が顔を赤らめ。

あのあと携帯の連絡先を交換しそのまま分かれた。

 

 

あの木炭は本当に誰の仕業だったのだろう…。

恨みを持つやつ…逆恨み……。

チンピラか……?

だがあれは女子の字・・・。

分からん…。

 

 

「あたたたたたたた」

小町が俺の腹に北闘真剣99烈拳を食らわせてくる。

最近小町がこういうヒーローものを真似するようになって、元気を取り戻しているのはよいのだが。

「犬デーモン」(いぬやしゃ)とか「漂白剤」(BLEACH)とか。

もうちょっと女の子の物に興味を持ってほしいというのが兄たちの総意である。

この次にやっているアニメ「心臓キャッチ早期硬化!」(ハートキャッチプリキュア!)

とか女の子が戦うというやつだ。

 

 

唯一の我が家の癒しなのだから。

 

 

俺が中学時代の家庭訪問の際は、羅王兄さん、冨喜兄さん、謝義兄さん、この三人が先生と話すため相手がひたすらにおびえてしまい、あまりの恐怖に失神してしまった人もいる。

 

そのあと羅王兄さんと謝義兄さんは2人してショックを受け

「「こんなに苦しいのなら筋肉などいらぬ!!!」」そう部屋に閉じこもりふて寝していた。

 

おっと小町以外にも我が家には癒しがいる。

 

「にゃあ~。」

黒い毛をした子猫。

その名は「黒王」である。

羅王兄さんが雨の中拾ってきてしまった。

なんでも「覇業成就のために必要なのだ。」(日○がインスタント業界を制圧するために必要)

と言っていた。

はじめは冨喜兄さんが

「馬鹿なことを言うんじゃない。世話の仕方を知らないのに、小さき命の責任を持てるの

か!」と反対していたが、連日会社帰りに本屋により猫に関する知識を増やし、獣医さんに話を聞きに行ったりと真剣だったため最終的に我が家の一員となった。

 

羅王兄さんに一番なついていて、兄さん一人の時は猫語を話しているのを知っている。

 

 

今ならば家に誰か来ても小町がいればきっと大丈夫だろう。

動物と子供は癒しだしな。

 

 

「ねえ、明日のえんそくでなんとにんげんほうだんをするんだって~」

 

 

「そうか、それは楽しみだな!クラスのことは仲良くなったか?」

遠足か…だが南斗人間砲弾とは…?

 

「えっとね、かわとなかよくなった!」

 

かわ?川ちゃん?とかか?

 

「かわちゃんか、よかったな。」

よしよしと頭をなでる。

 

 

きゅるると小さく小町がおなかをならす。

 

きりよくアニメも終わったので、二人で朝食をとるか。

 

「じゃあ、ご飯にするか。」

 

「うん!」

 

ほのぼのとした休日のひと時である。

 

 

 

 

翌日になり小町にお弁当を持たせ、肩に乗せ幼稚園へと向かう。

 

 

サウザーさんが何か園児たちに向かって話している。

「いいか、遠足で注意することは、1、こびへつらいません。

                2、身分の卑しい人にはついていきません。

                3、みんななかよく

これが帝王の大原則だ。」

 

そういって園児たちに話しかけている。

 

そして思いっきり頭をはたかれる。

シュウさんだ。

白色の髪を長くのばしていて、年はサウザーの一回り上で穏やかなおじさんといった見た目だ。

 

 

「サウザー、違うだろ?1、何かあったら先生に聞く

           2、みんな仲良く

           3、ルールを守って楽しもう

そうですよね、リハク園長。」

 

後ろから、一人の老人が現れる。

昔は海のリハクと言われるほど将棋の世界で有名で、史上最年少でのプロ入りの記録はいまだ破られていない。

 

「そうですね。この南斗五車星幼稚園はみんな仲良くがもっとうですからね。」

穏やかな笑みを浮かべて、皆に話しかけている。

 

そんな中サウザーさんがこちらに気付く。

「おはよう、二人とも。あともう一人で出発できるのだが…。うむ?来たようだ。」

 

 

青みがかった髪を後ろで束ねた切れ長の目の美人が小さい女の子の手を引っ張り歩いてきている。

 

「すいません…。遅れてしまったみたいで。」

申し訳なさそうに頭を下げている。

 

するとシュウさんが

「気にしなくていい、高校に行きながら妹を送ってくるなんてなかなかでいることじゃない。」

優しくそういう。

 

「京華ちゃんもそう思うよね?」

 

シュウさんの質問に

「うん!さーちゃんはやさしいの!」

元気よく答えている。

 

「こまちゃんだ!えんそくたのしみだね!」

こちらにも笑顔をふりまく。

 

「うん!いっしょになんとにんげんほうだんしようね!」

仲いい友達とはこの子のことか…。

かわはおそらく苗字だな。

 

おれは

「それじゃあ、また迎えに来ます。小町もちゃんと先生たちのいうことを聞くんだぞ?」

 

「うん!」

 

 

 

髪の長い女性も

「けーちゃん後で迎えに来るからね。それじゃあ、先生方よろしくお願いします。」

 

 

そういって走っていった。

 

ん?走っていくということは時間がギリギリなのか?

 

腕時計を見る。

時間はギリギリだ…。

 

 

 

全力を出すか…。

「ショウッ!!」

 

爆発的な加速と共に男の姿が残像と化す。

コンクリートにひびが入るほどの力だった。

 

 

だがしばらく走ったところで信号につかまってしまう。

北斗神拳とはいえど信号と法律あとお母さんには勝てないのだ。

 

 

「あんたが比企谷?」

先ほどの女性が話しかけてくる。

おかしい名前をなぜ?

 

「すまない、君は誰なんだ?そしてなぜ俺の名を?」

例のBOD(生物兵器)を作った人間かもしれないから一応用心しておこう。

 

「隣のクラスの川崎沙希。あんた結構有名人だよ?」

 

 

俺がなぜ有名人なんだろうか…。

どこからどう見てもただの北斗神拳伝承者だ。

 

 

「まあいいや。ほら信号青だよ。」

あきれたように声をかけ、そのまま走っていく。

 

 

いかんこうしている場合ではない。

「ショウッ!」と瞬時に加速し学校へと向かった。

その時に起こった風で川崎のスカートがめくれ、中の神秘的な空間を驚異的な動体視力で見てしまう。

 

(く、黒!?)

 

罪悪感に襲われてしまったのは言うまでもない。

・・・・

・・・・・・・・

 

 

ぎりぎり間に合うことができ、今は二クラス合同で家庭科の授業だ。

普段から料理をしている八幡にとっては普通のことなのだが、手際の良さで目立っているのか視線をすごく感じる。

今日は家庭科時実習で定番のカレー。

誰もが作ったことがあるもののはずなんだが…。

 

 

それもそのはず、八幡は素手で切っている。

もう一度言う、素手で野菜を切っている。

 

 

皆さんももう気づいているだろう。

そう南斗水鳥拳である。

鉄をも切り裂くことができる拳法だ。

20XX年、108ある南斗聖拳の通信講座の中で主婦層に一番人気の物である。

最近では家庭科の先生の必須拳法にもなっている。

まな板まで切ってしまうので、軽く空中に投げた後

「ヒョウッ」

と小さく叫びきれいに切っていく。

 

 

もう一人目立っている人物がいた。

そう黒レー………川崎である。

彼女もまた南斗水鳥拳を用い料理をしていた。

長くきれいな髪が動くたびに揺れる。

本人のきれいさも相まって、美しい芸を見ているようだ。

まさにジャパニーズ大和なでしこ。

 

 

 

それを見ながら八幡はニンジンを取り出す。

そしてニンジン一本を空中に投げる

 

「ほわったぁ!」

八幡が叫ぶと空中にニンジンで作られた鶴ができていた。

これが入っていたら当たりというちょっとしたゲームだ。

 

 

 

これには家庭科の先生と川崎も唖然とし

「「あたしよりも、うまいなんて……。やるじゃない。」」

そうつぶやいた。

 

 

ちなみに料理の味は班の皆からは好評だった。

班員の女子生徒に鶴があたりよろこんでもらうこともできた。

 

 

 

 

放課後になり、一人の女子生徒が奉仕部に立っている。

その名は由比ヶ浜結衣。大きい女の子である。どことは言えないが。

 

 

料理がうまくなりたいそうだ。

試しに作ってもらったものを食べてみることになった。

 

「こ、これは………。」

そうあの時の北斗神拳伝承者をして恐怖させた物体。

つまりこれを食ったらまずい。

常人には死が訪れる。

それ以外でも致命的なダメージを食らう。

 

とっさに雪ノ下に助けを求める。

 

雪ノ下は

「彼女の気持ちを考えて食べてあげるのね。優しいのね。さすが北斗神拳伝承者。」

そういいながら意地悪気な笑みを浮かべている。

 

くっ、こいつ先週のお姫様抱っこの事を怒ってやがる。

助けたはずなのに、あの後顔を真っ赤にしぽかぽかと殴ってきたしな。

 

 

 

不安そうに由比ヶ浜が見てくる。

一人の少女の気持ちを踏みにじるわけにはいかない。

 

 

北斗神拳伝承者として。一人の漢として。

覚悟を決める。

 

兄さんたち小町のことを頼みます。

悲壮な決意を固め、炭を口にする。

 

 

「くっ……逃げません!こびへつらいません!反省しません!

帝王に敗走はないのだ!!」

 

ざりざりとしたものを無理やりのどに押し込む。

 

意識が遠くなる。

い、いかん。

 

「刹活孔、はぁあああああああああああああ!」

そう叫び自分の足に向かい指をつく。

刹活孔(せっかつこう)この世界では死にかけのお爺さんを一週間延命させるほどの治癒の拳だ。

これで治せないものはないといわれている。

しかも八幡は通信講座ではない。

トキ本人から習っている。

つまりその辺の北斗神拳とは格が違う。

月とすっぽんのう○このう○こぐらいの違いがある。

 

 

 

体から力が湧いてくる。

い、いけるか…?

 

 

だがそれもつかのま、徐々に意識が飛びそうになる。

なんて恐ろしいものなんだ…。

そう北斗神拳伝承者をもってしてもこの物体は乗り越えることができなかった。

 

 

すまない、小町、兄さんたち。

八幡は先に逝きます。

 

せ、せめて小町が結婚して幸せな家庭を築いているところを見たかった…。

 

(わが人生に一片のくいあり…。)

 

立ったまま気絶してしまった。

 

 

「え!!そんなにおいしかったの!!」

嬉しそうに喜ぶ由比ヶ浜とアミバを呼びに行く雪ノ下の姿が見られた。

またアミバが北斗神拳伝承者秘蔵エキス(ゲロ)にまみれたのは言うまでもない。

 

 

 




この元ネタは再翻訳で検索すると出てきます。
勘のいい人はワニムでわかるかな?
ほかのアニメの題名も再翻訳されたやつです。


最後まで見てくださりありがとうございました!





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