ぐるめにいこぉう   作:猫座頭 (旧名ねこです。)

13 / 25


ねこです。

前の最新話を削除して新しい別のお話を投稿しました。

理由は今後展開が難しかったのと自分の望んでない内容だったからです。

とは言っても最初はほぼ一緒です。

よろしくおねがいします。




きぃき

 

 

殴り殴られ

 

 

蹴り蹴られ

 

 

ヒーロー『イレイザーヘッド』とヴィラン『カニバル』の闘争は苛烈であった。

 

その苛烈さたるや他のヴィラン、死柄木でさえも介入できないほどであった。

 

たがそれはそれほど長くは続かなかった。

 

 

「ぐふぅっ」

 

 

イレイザーヘッドの腹部にカニバルの足刀蹴りが刺さる。元々体力の無いイレイザーヘッドには長期戦はキツかったのだ。

 

 

「やったぁ」

 

「ま…まだまだぁ!」

 

 

口では強く保っても動きは鈍る。

 

 

「ほいっとぉ」

 

「ぐぉ」

 

 

カニバルの足払い。そしてー…

 

 

「らぁあ!」

 

 

カニバル全力の頭部への鉄槌打ち。

 

 

「がぁっ‼︎」

 

 

頭を床に打ち付ける。

その威力たるや頭が打ち付けられた衝撃で下のタイルが砕けるほどであった。

これにはイレイザーヘッドも堪えてしまい意識が朦朧としている。

 

 

「ふふふぅん」

 

 

満足気にカニバルはイレイザーヘッドを見下ろす。

 

 

 

そして脇腹に強力なサッカーボールキック。

 

 

「ごっはぁ‼︎」

 

 

口から血を吹き出し意識を無理やり覚醒させられたイレイザーヘッド。

 

ここまで肋骨3本骨折。その内1本は粉砕骨折。鼻も折れ頭蓋骨にもヒビが入っている。腕もガードしただけ骨が折れ足も先ほどの足払いで脛を骨折。

 

対するカニバルは血こそ出てるものの大きな傷は無く擦り傷程度しかなかった。

 

 

「たぁのしぃね、おいぃしそぉだぁねぇイレェイザァアヘッドォォ」

 

そう言いながらカニバルはイレイザーヘッドの腹を踏みつけた。

 

 

「ぎ…がぁぁああ‼︎」

 

 

腹に足がめり込むほど強く強く踏み込む。

バキバキとなってはいけない音がする。

イレイザーヘッドは血を吐き強く抵抗している。

 

「ふんんふん…いいぃかおぉだぁ……」

 

踏みつけながらカニバルはイレイザーヘッドの顔を覗き込む。

 

「あたまぁのなかでぇぜつぼぉうといぃたみぃとくるぅしぃみがくるくるりとまゎわってるぅんだぁねぇ」

 

カニバルの口から笑みが溢れる。

 

「『死』はぁ『生』にたぁいするぅさいこぉうのぉすぱいぃすだねぇ」

 

狂気の笑みが。

 

 

カニバルは人を食べるのが大好きだが人を嬲るのも大好きなのだ。

 

人の苦しむ顔を

 

人の痛みで歪む顔を

 

人の絶望した顔を

 

観るのが大好きなのだ。

 

たとえどんなヒーローであっても彼にとって苦しめば娯楽対象でしかない。

 

 

パッと腹から足を退けるカニバル。

 

「かっ……はぁ……!」

 

イレイザーヘッドはこのうちに逃げようともがくが……

 

「まぁだ、たりぃなぁい」

 

イレイザーヘッドがもがいてうつ伏せになった瞬間に頭を踏みつける。

 

 

「がぁ……!」

 

何度も

 

「ぐぎぃ……!」

 

何度も

 

「……ぃ……っ‼︎」

 

何度も。

 

 

辺りに血が飛び散り

 

タイルに陥没する頭

 

 

「………」

 

そしてイレイザーヘッドの反応が消える。

 

どくどくと赤い紅い血が流れ出れ

 

命が危険であるのは誰でもわかる。

 

 

 

「…あぁあ、きぃえちゃぁったぁ?」

 

カニバルは残念そうに呟く。

 

「まぁ、いっかぁ」

 

気を取り直すとカニバルはイレイザーヘッドの傍に座り込みイレイザーヘッドの腕を持ち上げた。

 

 

 

「それぇじゃぁあ」

 

 

カニバルは祈る所作をして…

 

 

 

「いただきます」

 

 

 

 

 

腕に

 

齧りついた。

 

 

 

 

 






ねこです。

だいぶ変わりました。

よろしくおねがいします。

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。