やはり俺の青春ラブコメはイタズラまみれで間違いない? 作:春の雪舞い散る
母の日、母ちゃんとお義母さんと母の日企画ってお義母さんって誰?
今日は区の協力もある母の日企画で手巻き寿司パーティーの日
協賛で某回転寿司のチェーン店が寿司ネタと酢飯を格安で提供してくれているが事の発端は打ち合わせ中の昼飯を回転寿司ランチを食いながら話してたんだがな…
「酢飯と新鮮なネタで手巻き寿司パーティーってのはどうだ?
みんなが各々に好きなネタを巻いて自分のペースで食うんだから悪くないと思うんだかな?」
「蒼空とけーちゃんの二人が楽しめそうな良い案はないかい?」
そう聞かれた俺は以前読んだ本の中でアメリカに住む主人公が友人達を達を招いたホームパーティーで手巻き寿司を振る舞った話を沙希に話したら
「そうだね、それなら下拵えはあたしがしときゃ幼い蒼空とけーちゃんは巻いて母ちゃんに差し出すだけで良いし…
そんな時くらいは好きなものだけ食べるのも許されるわがままだろうしね」
そう話をしてたらいつの間にか話を聞いていた店員さんが
「兄さん、面白い事考え付くね?うちのグループも今、母の日の企画を練ってるんだが中々良いアイディアが浮かばねえんだが兄さん達の話を支店長にも話してもらえないかな?」
そう言われて案内された支店長室にはたまたま視察に来ていたチェーン店のオーナーさんももいて川崎家の母の日のプレゼンと食事に悩んでいる聞いて思い付きで手巻き寿司パーティーを提案した事をはなし
沙希は沙希で低学年の弟と園児の妹がいるけどその二人も巻いて渡せば良いだけだから無理なく母親に渡せると気付いたことを話すと社長が喜んで
「まさに回転寿司ぴったりな企画だね、そのアイデアうちにくれないかな?もしくれるなら今企画中の母の日企画に協賛し酢飯とネタを格安で提供するよ?
うちのチェーン店のピーアールにもなるしね?」
そう言われて勿論俺は快諾し店じゃ一足早く始めた母の日フェアと題しファミリーパックとして提供を始めたら大受で連日席待ち状態らしい
う~ん、別におれ自身は大したことはしてないのにすごく感謝されてるのは居心地悪いのだがな
そんな訳で今回は俺達は前区を回れる訳じゃないがって思ってたらパパノ下さんを通して県下の行政の責任者がそのネタをうちでもと話が来て
「このアイデアはすでに譲り渡したものだから話しは回転寿司チェーン店のオーナーの○○さんにお願いします」
と、答えると後はとんとん拍子で決まっていったそうで県下の全域にその影響は及んだそうだ
勿論今回の参加者は抽選になり当たった人は喜び勇んで集合時間に集まり残念な人は店に行ったので全店舗がパニック状態のお祭り騒ぎだったそうだ
そして今、俺達のイベントパーティが始まった
そしていつものように
「沢山の仲間と理解者の協力により今回も無事に開催できて嬉しく思ってます
今日のこの集まりを楽しんでいただき皆様のよき思い出にならんことを願いつつ母の日企画を開催します」
そう宣言した
各々の母親にプレゼントを渡し俺も小町と母ちゃんに美顔器を贈った
手巻き寿司パーティーが始まり幼い子供をつれたお父さんたちも奮闘していたがなかなか思うように互いに顔を見合せ苦笑いしていた
俺も最初のうちは小町と母ちゃんの側にいたが途中からは小町に任せ各テーブルをままった
奉仕部関係では唯一抽選に当たった川崎家(うちの母ちゃんは看護師として協力スタッフとして参加のため当たった訳ではない)
蒼空とけーちゃんの二人に代わる代わる
「今度は僕、お母さん何が良い?」
「今度はけーちゃんの番、おかあさんなナニ食べる?」
そう聞いて各々に沙希と大志に具を取ってもらい一生懸命巻いていて微笑ましかったし俺達にとっては原点なんだからな…今回の企画のな
始めから企画のアイデアとして考えていた訳じゃなかったいナマモノを扱うだけに結構な手間は掛かったし色んな方達の協力も仰いだ
ホント「感謝」の言葉しかでないがそのボキャブラリーの貧困さがな…我ながら呆れる他はなかった
そのチェーン店は今日の食材確保にてんてこ舞いだったそうだがな