インフィニット・ストラトス ~グレモリーの白騎士~   作:ELS@花園メルン

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9 フェニックス、来訪

SIDE 一夏

 

 

目を覚ますと豪華なベッドの上だった。

 

 

「あ!一夏君目を覚ましたんですか!!」

 

「ギャスパー?あれ?俺、なんで?」

 

「沖田さんとの修行で気絶して運ばれたんですぅ。覚えてないですか?」

 

 

そっか・・・。お、師匠の蹴りをもろに受けたんだった・・・。

 

 

「ギャスパー、今って何時?」

 

「ええと、午後の6時です。一夏君は5.6時間眠ってました」

 

 

マジか・・・!そんなに・・・。師匠の一撃は重かったな・・・

 

 

「他の皆は?」

 

「それが、リアス様の婚約者って人が現れて下の応接室で会っているそうです」

 

「婚約者?やっぱり貴族の家柄の人って大変なんだな」

 

 

婚約者とか俺にできても実感わかないし、やっぱ貴族や金持ち特有の感じなのかな・・・?

 

 

「それで、リアスさんてその人と結婚するの?」

 

「そ、それが、リアスさん、今回の婚約に反対的でして破棄か延期するように交渉してるんです」

 

「そうなのか?俺も目が覚めたから行った方がいいのかな?」

 

 

リアスさんが嫌がるほどだからどんな顔なのかを拝んでも見たいしな

 

 

「いえ、一夏君は目が覚めたら沖田さんのところへ来るようにと」

 

「師匠のとこ?」

 

 

修行の続きかな?

 

 

「ありがとな、ギャスパー、見ててくれて。

俺はもう行くよ」

 

「・・・一夏君、生きて帰ってください・・・!」

 

「今から死にに行くみたいに言わないでくれるか・・・・・?」

 

 

嫌、流石に殺しに来たりはしないと思うけど・・・多分

 

 

俺は師匠がいるであろう屋敷の外へ向かった。

 

 

――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

「おや?目が覚めましたか」

 

「ええ、お手数おかけしました」

 

「いや、さぁ、続きを開始しましょう。

やることは先ほどと同じで木刀で私に攻撃をしてください」

 

 

師匠は俺に木刀を放り、俺はそれをキャッチする。

 

 

「行きます!!」

 

 

俺は木刀を両手に持ち、身体を前にし木刀を後ろに隠すようにして突進する。

そして右側から斬りかかろうとした。

 

 

「ほう?相手に武器の姿を見せないようにして攻撃ですか。

中々、考えたと思いますが甘いですね」

 

 

(不味い、止められる!?)

 

 

俺はそう思い、後ろ側で木刀を左手で持ち、左側からに変えた。

 

 

「焦りが顔に出てますよ?」

 

 

反対側からの木刀を素手で掴まれ、木刀を持っていた俺ごと投げ飛ばされる。

 

 

「一夏は騎士の駒でしたね。

騎士の駒の特徴は強化された速度です。その特徴を理解し生かした攻撃方を模索してみてください」

 

「は、はい」

 

 

俺は投げられ逆さになった状態で了承する。

 

 

「今日の修行はこれで終わります。明日はもう少し持ちこたえてくださいね」

 

「あ、ありがとうございました!!」

 

 

俺は態勢を直して、一礼した。

 

 

SIDE 一夏 END

 

 

SIDE サーゼクス

 

 

やぁ、僕はサーゼクス・ルシファー。本名はグレモリーなんだけど魔王を襲名したことで家名を変えたんだ。

今日はリアス――ああ、僕の可愛いリーアたんの新しい眷属の顔をみに来たんだけど、総司にどんな感じか聞いてみようかな。

 

 

 

「総司、彼はどうだい?」

 

「主?ええ、中々面白い者だと思いますよ。

磨けば光る原石といえばいいでしょうかね。

ですが、分からないことがあります」

 

「それは?」

 

「騎士の駒が変異の駒になったと聞きましたが、今の彼にはそれ程の価値が現れていません」

 

「つまり、彼には変異の駒になるほどの強力な神器が宿っていると?」

 

「おそらくは・・・。神滅具もしくはそれに匹敵するくらいの物だと思われます」

 

 

それ程にか・・・

 

 

「総司、これからは神器発現のための修行を行ってくれ」

 

「わかりました」

 

 

彼の存在がリアスにとっていい方向へ行くか悪い方向へ行くか・・・。

楽しみだね。

 

 

僕は魔法陣を展開し、グレモリーの屋敷から転移した。

 

 

 

SIDE サーゼクス END

 

 

SIDE 一夏

 

 

俺が修行を終え、屋敷に戻ると、ちょうど、金髪の4人の悪魔が出てこようとしていた。

 

 

「何だぁ?お前?」

 

 

その中でスーツを着崩した男が俺の事を見て聞いてくる。

 

 

「リアス・グレモリー様の騎士、織斑 一夏です。あなたは?」

 

「フンっ!俺はライザー・フェニックス!お前の主の婚約者だ!」

 

 

この人が・・・。何か気に食わないな。ってか何だよ、その服?ダサくね?」

 

 

「おい、貴様ぁ!?聞こえてるぞ!!」

 

 

あ、ヤベぇ声に出てた!?

 

 

「ライザーよ。やはりその服は些か可笑しいようだぞ?何とかならんのか?」

 

 

ライザーより年上の、父親だろうか?

そんな人がライザーの服を注意していた。

 

 

「ち、父上!?あなたまでそんなことを言うのですか!?」

 

「お兄様?やはりダサいのでは?」

 

「レイヴェル!?お前までそんなことを言うのか!?」

 

 

レイヴェルと呼ばれた俺や小猫と同じくらいの年の女の子もライザーに服の指摘をしていた。

 

あ、そうだ!リアスさんの婚約はどうなったんだろう?

 

 

「あ、一つお尋ねしたいんですけど、リアスさまの婚約はどうなったのでしょうか?」

 

 

俺はライザーの父親に聞いた。

 

 

「リアス様との婚約は今のところは中止かな。まだお互いの事を何も知らないのに早計過ぎたのかもしれないな」

 

 

どうやら今のところは進展はないみたいだな。

 

 

「それでは、リアス様の騎士、またいずれ」

 

 

そう言いながら、ライザーの父親が出て行った。

 

 

「貴様!覚えたからな!その顔!」

 

 

ライザーも後に続いて出ていく。

 

 

「レイヴェル・フェニックスと申します。織斑様、またいずれ」

 

 

レイヴェルという名の彼女も俺に一礼して出て行った。

その後ろをライザーの母親らしき人が笑顔でついていく。

 

 

 

結局のところ、リアスさんの婚約は今のところは無効ということなのか・・・




ちょっと今回、グダグダになったかもしれません

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