インフィニット・ストラトス ~グレモリーの白騎士~   作:ELS@花園メルン

37 / 46
久しぶりに投稿しました。

待っていた方にはホント謝罪いたします。
申し訳ありませんでした。
少し、先の構想を考えたり、他の作品かいたり、ゲームしたりゲームしたり――

とりあえず、フェニックス戦は原作とは違う状態での戦いになります!


36 作戦会議ですっ!

「イチカと小猫は、その、トレードには賛成、なのかしら?」

 

 

部長が俺と小猫に対してそう聞いてきた。

 

 

「…確かに、レイヴェルは大切な友達です。

でも俺はこの眷属を離れる気はありません。

それに俺は部長にこの命を救われたんです。

せめて、その恩を充分に返してからでないとそう言った話は受け入れるつもりはありません」

 

「私もです。

小さいころから私を大切にしてくださった部長に報いたい、そう思ってます」

 

 

俺と小猫は恐る恐る聞いた部長に対してそう答えた。

 

 

「イチカ…!小猫…!ありがとう!

主として、そこまで言ってもらえて嬉しいわ!」

 

 

そう言いながら、部長は俺と小猫を抱いた。

なんか、兵藤先輩が羨ましそうにしてるけど、あちらもなかなかなスキンシップがあると思うんだけどなぁ、と思う。

 

 

「…部長、そういうのもいいんですが、それよりも決めなければいけないことがあるはずでしょう?」

 

 

と、朱乃さんがニヤニヤしながらリアス部長の顔を見てそう言った。

 

 

「え、ええ!そうね!

それじゃあ、ゲームまでの十日間は訓練を行いましょう――と、言いたいのだけれど、私達は学生よ。

特訓を行うのは放課後、それとゴールデンウィークに合宿を行いましょう。

イッセーとアーシアは悪魔になって日が浅いからある程度の知識もつけないといけないから、勉強の準備もしておいてね。

それじゃあ、早速だけれど作戦会議を行うわ!」

 

 

と、部長は宣言した。

 

 

「作戦会議、ですか?」

 

「ええ、そうよイッセー。

レーティングゲームとはチェスの駒に自分たちがなって戦うような物よ。

ルールは様々存在するけど、最終目的は相手の王を倒せばいいの。

だからそのための戦略、相手の手の内に予想なんかを決めておくのよ」

 

「なるほど」

 

 

兵藤先輩はリアス部長の話に納得した。

 

 

「では、早速ですが何から決めましょうか?」

 

 

と、朱乃さんが話を切り出す。

 

 

「まずは相手の眷属の情報収集かしらね。

レーティングゲームの過去ログは確か閲覧できたはずだから、最新のライザーのゲームの映像を探しましょう」

 

 

と、俺たちはライザーの過去の戦闘の映像を確認した。

勝負の結果からいうと、ライザーの勝利で終わっていた。

 

眷属は相手もライザーも倒れてはいたが、ライザーの女王の【ユーベルーナ】とライザーの二人で最終的には勝利を収めていた。

 

 

「ライザーはやはりフェニックス家特有の再生能力と炎の魔力が脅威ね」

 

「はい。

それに僧侶のレイヴェルさんもライザー様と同じように再生と炎の力は扱えますから、この二人を倒すのであれば長期戦になるやもしれませんね」

 

 

祐斗が映像を見てそう考察した。

 

 

「…それに兵士のチームワークも脅威です。

棒術を扱っている人と双子のチェーンソー使い、猫族の二人とメイド服の三人。

向こうは八人フルで投入することができますから」

 

「お、俺だって、兵士の駒8個で転生してるんだぜ、小猫ちゃん!!」

 

「そうですね。

でも、戦闘経験が圧倒的に不足してます」

 

「ぐっ…!」

 

 

小猫の考察に兵藤先輩が意見したが、正論で一蹴されていた。

 

 

「向こうは、8人の兵士と僧侶、戦車が1人、騎士が2人ですから数で掛かられたらこっちも被害が大きいと思います。

だから俺は最低でも2人以上で行動しつつ、ライザーたちフェニックス家の2人との戦いの為に誰かを温存しておくといいと思います」

 

 

俺はそう提案した。

 

 

「確かにそれが妥当ね。

イチカ、良ければあなたが思う組み合わせを教えてもらってもいいかしら?」

 

「はい。

俺は戦闘スタイルで分けるのが良いと思います。

【魔剣創造】による近接攻撃が得意な祐斗と雷撃の魔力による広範囲攻撃が可能な朱乃さん。

クロスレンジでの格闘戦が得意な小猫と神器による中近戦闘が可能な俺。

それと、王である部長の護衛と回復役のアルジェント先輩、そして兵藤先輩を最後まで残しておくべきだと考えます」

 

「お、俺?」

 

「はい。先輩の【赤龍帝の籠手】による倍加能力を温存しておけば終盤でその力を爆発的に発揮できると思うからです。

でも、それは先輩のこれからの成長次第だと思いますけど」

 

 

俺は、生意気かもしれないがそう兵藤先輩に告げた。

事実、兵藤先輩は戦闘に関しては未だ素人だ。

だからこそ、少しでも戦えるようになってもらって、その力を神器の力で解放することができればフェニックスの再生能力を一気に削れると思う。

 

 

「確かに妥当な案ね。

だったら、合宿中の間にイッセーが戦えるようになるよう、皆で稽古をつけてあげればいいのよ。

魔力の扱い方や近接での立ち回りなんかは私たちが教えることで補えることができると思うもの」

 

 

と、いうことになり兵藤先輩の基礎能力強化と俺が出した案のペアでの連携を強化することが合宿の主な目標になって今日は解散となった。

 

対決まで残り9日。


▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。