インフィニット・ストラトス ~グレモリーの白騎士~   作:ELS@花園メルン

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13 三大トップの内緒話

SIDE 一夏

 

 

狼型の魔物が接近するのを確認した俺は、エクスカリバーイマージュを結界を張った状態で発動し、迎え撃つ。

 

 

「ガァァァァァ!!」

 

 

さすが冥界に住む狼。

動きが普通の狼と比べ物にならないな。普通の狼見たことないけど。

 

 

「はぁっ!」

 

 

見えない剣を振るうと、狼をきれいに両断してしまった。

な、なんて切れ味なんだ・・・!?

 

 

『もちろん、私の力はこんなものではありませんよ、マスター!!』

 

 

うぇっ!?何か急にアルトリアの声が!?

 

 

『どうやら神器を展開している間はマスターと会話することが可能なようですね』

 

 

そうなのか。

というか、こんなものじゃないって?

 

 

『私の本来の力は簡単にここいらの山々を焼け跡地に変えるなど造作もありません』

 

 

え!?今、ヤバイことを聞いたんだけど!?

 

 

『なんなら、今からでもお見せできますが?』

 

「いい!いい!やらなくていいから!!」

 

 

俺は思い切り叫んでしまい、森に声が反響する。

あ、これは魔物が寄ってくるパターンだ。

 

 

『マスター、魔物が寄ってきています。ちょうどいいです。私の力の一部をお見せしましょう』

 

 

すると、エクスカリバー・イマージュが光出し、形を変えていく。

剣だったものが俺の身長の倍はありそうな長槍に形を変えていた。

 

 

『どんな感じだ?マスター』

 

「す、すげぇ、武器が変わるなんて…!でも、結界は無いのか?」

 

『この形態には無いな』

 

「ア、アルトリア?口調変わってないか?」

 

『気にするな、マスター。ほら、敵が来たようだ』

 

 

次に来たのは、ゴリラ?の様な魔物だった。拳に何か痛そうなトゲトゲが付いていた。

あの拳に殴られたら即死だなぁ。

 

 

『なら、懐に入らなければ良いだけのこと。

この槍なら、その様な心配は無用だ!

マスター、槍を奴の方へ向けて構えよ!』

 

「こ、こうか?」

 

 

俺はアルトリアの言うように槍を構える。

すると、槍の先端に光が灯り、光はレーザーとなり、ゴリラの心臓を貫通する。

ゴリラはそのまま息絶え、灰へと変わっていく。

 

 

「!?」

 

『覚えておけ、マスター。

これが光を受けた悪魔の末路だ。痛みを感じる間もなく一瞬で灰と化す』

 

「あ、ああ」

 

 

それから俺はアルトリアにレクチャーしてもらいながら魔物を倒していき、剣、槍あと何故か水鉄砲の使い方を覚えた。

何故水鉄砲なのか?そう思っていたが、舐めてかかってはいけないことを学んだ。

水鉄砲から発射された水弾が敵に当たるとその敵を軽々と貫通してしまった。他に大木に当てれば根元からバキッと折れてしまい、本当に水鉄砲なのかと疑ってしまうほどだった。

 

 

 

 

 

修行を終え、師匠が待っている小屋へ行くと師匠が外に立っていた。

俺はイザイヤさんがいない間に今日の報告を済ませていた。

 

 

「なるほど、やはりあなたの神器はこの世界のエクスカリバーのものじゃ無いということが分かりました。

アーサー王には本来、聖剣エクスカリバーと聖槍ロンゴミニアド、聖剣の鞘アヴァロンという装備は有れど、水鉄砲なんてものは存在しません

しかし、それではより一層、自分を鍛えなくてはなりませんよ」

 

「なんでですか?」

 

「異世界の神器。

恐らく、初の使い手が一夏でしょう。よって神器を欲しがる連中には格好の餌というわけです」

 

 

神器を狙う連中…、リアスさんが言っていた堕天使とかか!

 

 

「師匠、戻りました」

 

 

ん?他にも誰か弟子連れてきてたのか?って、イザイヤさん!?

 

 

「イザイヤさん、えと、どうしたんですか!」

 

「その名は捨てたよ。

今の僕は木場 祐斗だ。これからよろしくね、一夏」

 

 

コソコソ「師匠、何があったんですか?」

 

コソコソ「墓を建てたいと言うから、場所を提供し、しばらくしたらこの様に」

 

 

イザイヤ――木場さん急に変わりすぎだろ!?

何だよ、あの笑顔!イケメンオーラが見えそうだ!

 

 

「木場さん、その、聖剣のことは…?」

 

「少し踏ん切りがついたけど憎いものは憎いからね。

見つけたら叩き折るつもりだよ。僕の魔剣創造(ソード・バース)でね」

 

 

俺たちの周りには無数の剣が地面から生え、さながら剣の墓標のようになっていた。

 

 

「後、僕のことは祐斗でいいよ、一夏。年は僕の方が上だろうけど、師匠の弟子は君の方が先だしね」

 

「分かった。

よろしく、祐斗」

 

 

その後、小屋で師匠と祐斗と夕飯を食べて、さっさと寝床に着いた。

 

 

SIDE 一夏 END

 

 

 

SIDE サーゼクス

 

 

 

僕は自室にこもり、一人、酒を楽しんでいた。

 

 

「ふぅ、こういう静かなのも良いな」

 

『よお!サーゼクス!!』

 

 

僕のささやかなひと時は未だに未婚の堕天使総督に邪魔されてしまったようだ

 

 

「何か用かな?アザゼル」

 

『いやぁ、偶には映像だけど一緒に飲もうと思ってな。もうすぐミカエルも参加するだろうな』

 

『おや?遅くなりましたか?』

 

 

堕天使総督アザゼル、天使長ミカエル。

他勢力のトップがこっちに通信を送ってきたようだ。手にはそれぞれ酒の入ったグラスがあった。

 

 

「いや、アザゼルもさっき来たところだ。

それよりも君が参加するのは珍しいね、ミカエル」

 

『たまには私も飲みたくなるんですよ、色々と問題も多いですしね』

 

『自棄になって堕天したりするなよ?まあ、俺は大歓迎だけどな』

 

『遠慮しておきます。

それと後はアザゼルが面白い話をしてくれるそうなので』

 

「ほう?それは興味深いね。

なら僕は妹の眷属の話でも出そうかな?」

 

 

いい感じに酒がまわってきたかな?

少し気分が高揚してきた。

 

 

『なんだぁ?お前の妹の眷属はまた面白いやつでも眷属に引き入れたのか?それとも、どこかの大物か?』

 

『確かに、サーゼクスの妹は中々、クセのある方たちを眷属に入れてますからね。

堕天使幹部の【雷光】の娘に、猫又』

 

『魔眼持ちの吸血鬼かぁ。

どれも鍛え上げたらイイ線行くな!それで、今回は誰を引き入れたんだ?ドラゴンか?エルフか?』

 

 

ミカエルもアザゼルも興味津々のようだね。

 

 

「二人、入ったんだけどどちらも人間だよ」

 

『ってことは、神器持ちか?神滅具持ちでも入ったのか?』

 

「神滅具じゃ無いよ。一人は魔剣創造の神器持ちだ。ただ、事情が深いけどね。

聖剣計画。ミカエルならわかるだろう?」

 

『!?・・・ええ。教会の一部が独断で聖剣を扱える者を生み出す実験ですね。

私たちにバレた首謀者が施設を破壊し、痕跡を消そうとしてましたが、首謀者は捕らえることができました。

ですが、実験を受けさせられた子供たちは助からずに、一名何とか保護できましたが、未だに眠ったままです』

 

「その生き残りで施設を逃げ出した子がいたそうでね。

リアスが保護したそうなんだ。イザイヤという名の少年だ。

もし、そちらの子の目が覚めたら会わせてあげたいね」

 

 

僕はワインを注ぎながら、そう言った。

 

 

『おい、しんみりした話は無しにしようぜ?

それで、サーゼクス、もう一人の眷属の話も聞かせろよ。

どんな神器を持ってるんだ?』

 

「分からない」

 

『は?おいおい、分からないってことは無いだろう?まだ発現してないならまだしも、神器持ちって分かってるってことは、その神器を見たはずだ。それなら以前俺が送った神器レポートに載ってるんじゃないのか?』

 

「彼が持っている神器は・・・エクスカリバーに似ているけどエクスカリバーを超える聖剣だった」

 

『『な!?』』

 

 

やはり二人とも、絶句してるようだ。

 

 

「それだけでは無い。

彼の神器には形態変化があるらしくてね。槍と銃系統があるらしい。どちらも銃の特徴は分からないが、槍の方はロンゴミニアドらしい」

 

『ちょ、ちょっと待てサーゼクス!エクスカリバーだぁ?あれは7本に分けられちまっただろうが!

今は教会で保持してるはずだぞ?なぁ、ミカエル!』

 

『そ、そうです!』

 

「そこで仮説を立てたんだ。

彼の持つ神器のエクスカリバー、ロンゴミニアドは別世界のアーサー王の持ち物かもしれないっていうね。

彼は【女の子が聖剣を抜いていた】と言っていた。我々の知っているアーサー王は男だ。

だからこの世界に存在する神器ではないかもしれない」

 

『ま、まじかよ?未発見の神器が別世界の神器でそれもエクスカリバー!?くぅぅぅ!見てみたいぜぇぇぇ!!』

 

 

またアザゼルの悪い病気が起こったな。

そんなだから未だに未婚なんだろうな。

 

 

 

「それで、アザゼル、君の話ってのは何だい?」

 

『あ、ああ!前々から思ってたんだが、そろそろ俺たちの関係を終わりにしないか?』

 

「というと?」

 

『同盟を結ぼうと考えている。天使、悪魔とな』

 

 

これはまた面白い話を持ってきてくれたね。

同盟か・・・。確かに悪魔はもうこのままではいずれ破滅へとつながるだろう。

反対意見も多そうだ。少しずつ進めたいな。

 

 

 

『それともう一つ。

今、人間界で主流になっているIS。

そのコアを鹵獲した』

 

『なんと!?』

 

「また変わったことをするね、君は」

 

『ISってスゲェな。

特にコアの構造はスゲェ!あれを開発した奴は天才だぜ?

そこで俺たちはその天才を超えるためにコアを作ってみることにした!』

 

『そんなことして大丈夫なのですか?コアには特殊なネットワークがあり、それぞれは開発者の方へ常々情報がまわっているそうですが・・・』

 

『おお!よく知ってるな、ミカエル!そうだ、だから俺たちはまずコアネットワークの切り離しを行った。これで向こうから探知されないで済むし、制御もされない』

 

 

だんだん専門的な話になってきたようだね・・・・。僕はついていけるか心配だ。

 

 

「それでアザゼル、そのコアを開発に成功したら君はどうするんだい?」

 

『どうもしねぇよ?ただ、俺の欲求を満たすための開発だ。

厳重に保管しとくさ。

まぁ、もし俺らの中でISが動かせる奴が現れたらそいつに渡してもいい。ちなみに俺は動かなかった』

 

「まあ男には動かないだろうね?それにしてもISと戦ったんだろう?

どうだった?戦った感想としては?」

 

『人間が神器以外に俺らに対抗できる術かもな。使い手によるが。

ブリュンヒルデならいい線行くと思うぜ?上級悪魔クラスだがな』

 

「ほう?そう言えば、リアスの眷属に入った子は織斑 千冬氏の弟だったよ。

織斑 一夏君と言ってね、今、僕の騎士と山で修行中なんだ」

 

 

『面白れぇな。

そいつが例の神器の持ち主だろう?なら俺がコアの開発に成功したらそいつに試させてみねぇか?

ブリュンヒルデ、IS界最強の弟だ。

もしかするともしかするかもしれねぇしな』

 

 

 

そうなれば彼は表と裏、どちらにも注目される者になるのか・・・

 

 

その後も、色々話をしてから僕らは通信を切った。




テイルズの最新作をプレイしてたら遅れてしまった・・・・!

ベルセリアキャラをこの作品に出したいなぁとプレイしながら思ってしまう・・・

使い魔・・・聖隷
契約魔法使い・・・マギルゥとか


それと一夏の神器はFGOでいろんなクラスのアルトリアがありますのでそれぞれのクラスから武装を抜粋してます。
剣、槍、水鉄砲ってwww

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