遊戯王5D'sタッグフォース 満足の意志を継ぐ者   作:ゾネサー

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見えてたけど見てなかったもの

コナミと遊星は牛尾から逃げ切った後、龍亜と龍可の家で匿われていた。互いに自己紹介を済ませた後、コナミは気になっていた事を尋ねる。

 

「助かったぜ2人とも、サンキューな。でもどうして俺たちを助けてくれたんだ?」

 

「それは…」

 

コナミの質問に龍可が戸惑う。それを見て代わりに龍亜が答えた。

 

「龍可はカードの精霊の声が聞こえるんだ!2人のデッキの精霊が困っているのが聞こえたから俺たちは助けに来たんだぜ!」

 

「せ…精霊?」

 

「ちょっと龍亜!」

 

龍亜が返事をするもその内容は簡単には信じられないものでコナミと遊星は返答に困ってしまう。それを予測していた龍可は龍亜を諌める。

 

「…とにかくあまり長居して迷惑かけるわけにはいかない。俺たちはDホイールのメンテナンスが終わればここを出て行く」

 

そう言いながら遊星はDホイールに不備がないか確認していく。

 

「ええ〜!もう出てっちゃうの!?もっとゆっくりお話ししようよ!」

 

「龍亜の方が迷惑かけてない?」

 

「うるさいなー!あ、そうだ!」

 

何かを思いついた龍亜は1枚の手紙を取り出しコナミに見せる。

 

「これは…デュエル・オブ・フォーチュンカップの招待状?」

 

「実は龍可がこの大会に招待されてさー。なんと驚いたことにこの大会で優勝すればあのキングのジャック・アトラスと戦えるんだぜ!」

 

「ジャックと!?そりゃすごいな」

 

「私、出る気ないから」

 

「聞いた〜!?龍可ったらこんなこと言うんだぜ。だから俺が変装して出ようと思ってるんだ!双子だから顔も似てるし!」

 

「龍亜に私の変装なんて無理ね」

 

「無理じゃないやい!そうだ、俺とデュエルしようぜ!大会があるのに龍可としかデュエル出来ないから暇だったんだよねー」

 

そう言いながら龍亜はしまっていたデュエルディスクを取り出してくる。装着する部分の幅が少し広く、龍亜がはめるには大きいようでずれ落ちている。

 

「暇で悪かったわね」

 

「んー、俺はいいけど。どうする?ちょうど2人ずついるしタッグデュエルするか?」

 

「ごめんなさい、私デュエルをするとすごく疲れちゃうの。遠慮させてもらうわ」

 

「悪いが俺もパスさせてもらう」

 

「そ、そうか。じゃあ俺とデュエルするか龍亜!」

 

「なら折角だから庭でやろうよ!」

 

そう言って龍亜は庭に出て行く。庭と言っても巨大なプール付きだったのでコナミはしばらく唖然としていた。お互い庭に出てデュエルの体勢を取る。…が、龍亜のデュエルディスクがずれてしまう。遊星がデュエルディスクを紐で固定してあげ、ズレなくなるのを確認してコナミと龍亜はお互いデュエル開始の合図をあげる。

 

「 「 デュエル! 」」

 

デュエルディスクによってランダムに先攻が決まった。

 

「やった!俺のターン、ドロー。ジャッキーン!」

 

龍亜は口でドローの擬音を言いながら大仰にカードを引く。

 

「いっくよー!俺はD(ディフォーマー)・モバホンを攻撃表示で召喚だ。ドゴーン!」

 

携帯電話が出てきたかと思うと突然画面が開き、手足が生えて携帯電話の画面を顔にしたロボットが現れた。体には1から6までのボタンがついている。

 

D・モバホン 攻撃力100

 

「へへっ…俺のDモンスターは表示形式で効果が変わるんだぜ!」

 

「へー、面白いモンスターだな」

 

「いっくよー!モバホンの効果発動、ダイヤル〜オン!」

 

効果の発動とともにモバホンの1から6までのボタンが点滅しランダムに1つのボタンが選ばれる。選ばれたのは3。

 

「モバホンは攻撃表示の時に出た目の数だけデッキからカードをめくってその中にいるレベル4以下のDを1体特殊召喚できるんだ!3枚めくって〜あった!俺はD・マグネンUを守備表示で特殊召喚だ!ドギャーン!」

 

U字型の磁石が横向きに場に現れるとモバホンの前を遮るように磁気を飛ばす。

 

D・マグネンU 守備力800

 

「マグネンUは守備表示の時他のモンスターを攻撃することは出来ないんだ!俺はカードを1枚伏せてターンエンド!」

 

「龍亜ったら…いつもに増しておしゃべりね」

 

龍亜 LP4000

 

フィールド 『D・モバホン』(攻撃表示) 『D・マグネンU』(守備表示)

 

セット1

 

手札4

 

「今度はこっちの番だ!俺のターン、ドロー!頼んだぜ。ギガテック・ウルフ!」

 

鉄くずで作られたオオカミがコナミの場に降り立つ。

 

ギガテック・ウルフ 攻撃力1200

 

「バトルだ!ギガテック・ウルフでマグネンUに攻撃!」

 

オオカミが金属の摩擦音を響かせながら磁石に向かって体当たりを仕掛けていく。

 

「待ってました!トラップカードディフォーム発動!ジャキーン!この効果で攻撃は無効になって、マグネンUは表示形式を変えるんだ!」

 

マグネンUから発生する磁場にオオカミは吹き飛ばされ、磁石が縦向きになったかと思えばモバホンの時のように手足が生えロボットに変形していった。

 

「防がれたかー!」

 

「どんなもんだい!この変形を見せたかったんだよねー」

 

「俺はカードを1枚伏せてターンエンドだ!」

 

コナミ LP4000

 

フィールド 『ギガテック・ウルフ』(攻撃表示)

 

セット1

 

手札4

 

「俺のターン、ドロー!ジャッキーン!俺はもう1度モバホンの効果を発動だ!ダイヤルーオン!」

 

再び1から6までの数字が点滅しだし、1つの数字を選び出した。

 

「やった…6だ!俺は6枚めくるよ!待ってました!おれはもう1体のマグネンUを守備表示で特殊召喚するよ!さらに攻撃表示のマグネンUも守備表示に変更だ!」

 

2体のU字型の磁石が横向きに並び互いに磁力が反発し合う、その中にいるモバホンは発生した磁場によって近づくことは出来なくなった。

 

「いいかいコナミ、俺のマグネンUがいる限り俺の他のモンスターには攻撃出来ない。そのモンスターが2体、ということは〜?」

 

「つまり…俺は攻撃出来ないってのか!?」

 

「その通り!これが俺の必殺のマグネロックだ!」

 

「絶好調ね…」

 

「ふ…」

 

「コンボが決まったところで俺は手札からD・ボードンを召喚だ!ドゴーン!」

 

胴体にジェットエンジンがついているスケードボードがタイヤを手足にして場を駆け巡る。

 

D・ボードン 攻撃力500

 

「こいつが攻撃表示の時、俺のDはダイレクトアタック出来るようになるんだぜ!ボードンでコナミに攻撃だ!」

 

ジェットエンジンを噴射して磁場とオオカミを乗り越えコナミに直接落下していく。

 

「くっ…俺を直接狙ってきたか!」

 

コナミ LP4000→3500

 

「俺はモバホンを守備表示にしてターンエンド!どうだいコナミ!俺はまだ無傷だけどダメージを与えてやったぜ!」

 

携帯が閉じて手足も中に引っ込む、守備表示の時は変形前の状態に戻るようだ。

 

D・モバホン 守備力100

 

「まだまだ!勝負はこれからだー!」

 

「龍亜もだけどコナミも結構うるさいわね…」

 

龍亜 LP4000

 

フィールド 『D・マグネンU』×2(守備表示) 『D・モバホン』(守備表示) 『D・ボードン』(攻撃表示)

 

セット0

 

手札4

 

「俺のターン、ドロー!行くぜ、龍亜!俺はライフを800払って魔の試着部屋を発動する!」

 

場に赤いカーテンに包まれた試着部屋が4つ出てきた。

 

コナミ LP3500→2700

 

「わわっ…なんだ!」

 

「こいつは俺のライフを800払うことでデッキの上からカードを4枚めくってその中にレベル3以下の通常モンスターがいたらそいつを俺の場に特殊召喚できる!さあ行くぜ!」

 

カーテンが1つずつ開いていく。1つ目の試着部屋にいたのは永続トラップ、バックファイア。条件を満たしていないため試着部屋ごとどこかに飛ばされてしまった。2つ目の試着部屋にいたのはレベル2通常モンスター、ファイヤー・アイ。どこかからピンポーンという音が聞こえ試着部屋から出てくる。3つ目の試着部屋にいたのはトラップカード、ダメージワクチンΩ(オメガ)MAX。問答無用で強制退出させられる。4つ目の試着部屋にいたのはレベル3通常モンスター、ジェネクス・コントローラー。みんなからファンファーレを受けて出てきた。

 

「よし…俺はファイヤー・アイとジェネクス・コントローラーを特殊召喚だ!」

 

目の上につけまつげをつけたファイヤー・アイと左右のアンテナを青と黄色でデコレーションしたジェネクス・コントローラーが着替えを完了して出てきた。

 

ファイヤー・アイ 攻撃力800

ジェネクス・コントローラー 攻撃力1400

 

「コナミもモンスターをたくさん並べてきたね!でも俺のモンスターに攻撃は出来ないから無駄さ!」

 

「今は攻撃出来ないけどこの状況を俺が変えられれば別さ!俺はファイヤー・アイをリリースして手札から振り子刃の拷問機械を召喚だ!」

 

つけまつげが炎で燃えてしまったファイヤー・アイの代わりに出てきたのは下半身に刃をつけたロボット。刃は可動式となっていて揺れており、龍可が少し怯えた表情をする。

 

「さらに!俺はレベル6の拷問機械とレベル3のジェネクス・コントローラーをチューニング!」

 

ジェネクス・コントローラーが左右のアンテナから特殊な電波を流し振り子刃を収めさせる。そのまま拷問機械を蒸気機関車に変形させ、ジェネクス・コントローラーはその中枢コアに装填されていく。

 

「闇のエレメントを司る者よ、欲を制御し力を希望に変えろ!シンクロ召喚!汽笛を鳴らせ、レアル・ジェネクス・クロキシアン!」

 

蒸気機関車はジェネクス・コントローラーに制御され、煙突から蒸気を噴き出す。

 

レアル・ジェネクス・クロキシアン 攻撃力2500

 

「おおーでっけー!かっちょいいー!」

 

龍亜は巨大な機械の登場に心を躍らせている。

 

「だけどこいつの効果は強力だぜ!クロキシアンの効果発動、シンクロ召喚に成功した時相手フィールドで1番レベルの高いモンスターのコントロールを得る!お前の場で1番高いのはレベル3、この場合その中から俺がどれを奪うか選べる!俺が狙うのはマグネンUだ!」

 

蒸気機関車の蒸気が1体の磁石にかかると、湿ってしまったせいか磁力を失い、もう1体の磁石に弾かれてしまう。

 

「そ、そんな!これじゃ俺のマグネロックが!」

 

「これで攻撃が出来るようになったぜ、ここは一気に攻める!俺は永続トラップ蘇りし魂を発動。こいつは墓地の通常モンスターを守備表示で呼べる。戻ってこいジェネクス・コントローラー!」

 

地面にあいた穴から再びジェネクス・コントローラーが舞い戻る。よく見ると先ほどアンテナにつけた色が落ちかかっている。

 

「さらに俺はレベル3のマグネンUにレベル3のジェネクス・コントローラーをチューニング!」

 

「またシンクロ!?」

 

磁石が変形して人型の形となりそこにジェネクス・コントローラーの電波が飛んでくる。

 

「地のエレメントを司る者よ、自然の力を味方につけ地の利を得よ!シンクロ召喚!あらゆる土地を知り尽くす番人、ジオ・ジェネクス!」

 

その姿は頑丈な鎧を身にまとった炭鉱夫。元々ツルハシだったものが変形して鎧として纏っているようだ。鎧にはジェネクス・コントローラーがコアとして装填されている、

 

ジオ・ジェネクス 攻撃力1800

 

「2連続シンクロ召喚…すっげー」

 

「さらにさらに!俺は手札から下降潮流を発動!こいつは俺のフィールドのモンスター1体のレベルを1から3の好きな数値に出来る!俺はジオ・ジェネクスのレベルを3に!」

 

あっという間にジオ・ジェネクスの大きさが半分くらいになってしまう。

 

「…?何をしてるの?」

 

「こういうことさ!ジオ・ジェネクスの効果発動!こいつは俺の場にレベル4以下のジェネクスモンスターがいる時エンドフェイズまで攻撃力と守備力を入れ替えられる。俺の場にはレベル3のジオ・ジェネクスがいる!」

 

「下降潮流で条件を満たしたのね」

 

鎧が変形し巨大なツルハシとなってジオ・ジェネクスに装備される。

 

攻撃力1800→2800

 

「ええっ…!2800も!」

 

「さあバトルだ!ギガテック・ウルフでマグネンUを、クロキシアンでモバホンを、ジオ・ジェネクスでボードンに…総攻撃だ!」

 

互いの場の3体のモンスターが対峙するも戦力差は圧倒的、龍亜の場のモンスターはあっけなくやられてしまう。

 

「うわああっ!」

 

龍亜 LP4000→1700

 

「俺はカードを1枚伏せてターンエンド!この瞬間、ジオ・ジェネクスの攻撃力は元に戻る。さあ来い龍亜!」

 

コナミ LP2700

 

フィールド 『ギガテック・ウルフ』(攻撃表示) 『ジオ・ジェネクス』(攻撃表示) 『レアル・ジェネクス・クロキシアン』(攻撃表示)

 

セット1

 

手札1

 

「俺のターン、ドロー」

 

カードを引く龍亜、だが先ほどの元気はない。

 

「どうした?」

 

「だって俺の4体のDが1ターンで全滅しちゃうなんて…」

 

「龍亜、お前のマグネロックも展開も見事だった。だけどデュエルはそれをひっくり返せちまうんだ。どんな状況でも逆転が出来ちまうんだ。そして龍亜、それはお前にも言えるんだぜ!」

 

「俺にも?」

 

「ああ、俺はお前がどう来るか予測してなんとか逆転の策を見出せた。ならお前も出来るはずだぜ…同じことがな!」

 

「!…そうだねコナミ、俺やってみるよ!」

 

「先ほどまでの龍亜は自分のコンボを決めることしか考えていなく、コナミがどう来るかを予測していなかった…。だが目つきが変わったようだな」

 

「俺が引いたのは…よし。俺は手札からチューナーモンスター、D・スコープンを召喚!こいつは1ターンに1度手札からレベル4のDを特殊召喚できる!来い、D・ビデオン!」

 

龍亜が召喚したモンスターは龍亜の手札にシャッターを切り、それに映ったもう1人の仲間を呼び出す。

 

D・スコープン 攻撃力800

D・ビデオン 攻撃力1000

 

「シンクロか!」

 

「俺はレベル4のビデオンにレベル3のスコープンをチューニング!世界の平和を守るため勇気と力がドッキング!シンクロ召喚!愛と正義の使者、パワー・ツール・ドラゴン!」

 

2体のDが同調しシャベルとドライバーを手に装着したロボットがフィールドに出てくる。

 

パワー・ツール・ドラゴン 攻撃力2300

 

「だけど攻撃力はクロキシアンの方が上だぜ!」

 

「パワー・ツール・ドラゴンの効果発動!デッキから3枚の装備魔法を見せてコナミがそれをランダムに選ぶよ!選んだカードは俺の手札に加わるんだ!パワー・サーチ!」

 

龍亜がデッキから3枚のカードを選びコナミに見せてくる。

 

「なら真ん中のカードだ!」

 

「おっけー!他のカードはデッキに戻すよ。選ばれたのは…パワー・ピカクス!これをパワー・ツールに装備だ!」

 

ドライバーに重なる形でツルハシがパワー・ツールに装着される。

 

「パワー・ピカクスは1ターンに1度装備モンスターのレベル以下の相手の墓地のモンスターを1体除外してエンドフェイズまで攻撃力を500アップできるんだ!おれが狙うのはジェネクス・コントローラー!」

 

「何!」

 

パワー・ツール・ドラゴン 攻撃力2300→2800

 

「コナミのデッキはあのモンスターが軸となっている。これはまずいかもな」

 

「バトルだ!おれが狙うのは…ジオ・ジェネクス!クラフティ・ブレイク!」

 

ツルハシがジオ・ジェネクスを鎧ごと破壊する。

 

「くっ…ジオ・ジェネクスが!」

 

コナミ LP2700→1700

 

「俺はこれでターンエンドだ!パワー・ピカクスの効果が終わるからパワー・ツールの攻撃力は元に戻るよ!」

 

パワー・ツール・ドラゴン 攻撃力2800→2300

 

龍亜 LP1700

 

フィールド『パワー・ツール・ドラゴン』(攻撃表示)

 

セット0 『パワー・ピカクス』

 

手札3

 

「俺のターン、ドロー!うっ…アイアンコールか。墓地にジェネクス・コントローラーが入ればサーマル・ジェネクスまで行けたんだが…やられたぜ。だけどこのまま押し切る!俺はクロキシアンでパワー・ツールに攻撃!」

 

蒸気機関車がロボットを跳ねるも破壊はされない。

 

「パワー・ツールは装備カードを身代わりに出来るんだぜ!」

 

龍亜 LP1700→1500

 

「何だって!やべえな…俺はトラップカード、凡人の施しを発動!カードを2枚ドローして俺の手札の通常モンスターを除外する。大木炭18を除外!…!ギガテック・ウルフを守備表示にしてカードを1枚伏せる。ターンエンド!」

 

コナミ LP1700

 

フィールド 『レアル・ジェネクス・クロキシアン』(攻撃表示) 『ギガテック・ウルフ』(守備表示)

 

セット1

 

手札2

 

「俺のターン、ドロー!多分コナミが伏せたのは…クロキシアンの攻撃力をあげるかパワー・ツールの攻撃力を下げるカード!…パワー・ツールの効果発動、パワー・サーチ!」

 

「もう1度真ん中のカードだ!」

 

「よし…今選んだダブルツールD&Cとさっき引いたシンクロ・ヒーローをパワー・ツールに装備だ!2枚の装備カードの効果で合計攻撃力1500アップ!」

 

多重装備となったパワー・ツールは咆哮をあげる。

 

パワー・ツール・ドラゴン 攻撃力2300→3800

 

「コナミが何を伏せているかわからないけどパワー・ツールは装備カードを身代わりに破壊を防ぐことが出来る…龍亜にしてはいい選択ね」

 

「行くよ!パワー・ツールでクロキシアンに攻撃!クラフティ・ブレイク!」

 

「龍亜…いい読みだぜ。俺の伏せているのはパワー・ツールの攻撃力を下げるカードだ。だけどな、だからこそお前が攻撃力を上げてくるのを待ってた!」

 

「え、ええ!どういうこと!?」

 

「こういうことだ!トラップカードあまのじゃくの呪い!このターンだけ攻撃力を上げる効果は下げる効果に、下げる効果は上げる効果になる!」

 

パワー・ツールの装備していた武器があべこべな形でパワー・ツールに装備し直される。使いづらくなった武器はむしろ足手まといとなりパワー・ツールの攻撃力を削る。

 

パワー・ツール・ドラゴン 攻撃力3800→800

 

「そ、そんな!」

 

「反撃だクロキシアン!」

 

蒸気機関車が弱体化したロボットをそのまま蒸気で吹き飛ばす。

 

龍亜 LP1500→0

 

「うー負けちゃった」

 

「だがいいデュエルだったぜ、龍亜」

 

「ああ、最後の読み合いはとてもハイレベルなものだった。相手をよく見るようになったな龍亜。最後はコナミが1枚上手ではあったがお前はこのデュエルで成長した」

 

「そ、そう?やっぱ俺って強くなる素質があるんだよねー!」

 

「調子に乗らないの」

 

こうして龍亜と龍可の家で過ごす1日は過ぎていった。




ジオ・ジェネクス「初登場なのに見せ場少なくない?」

ジャンク・バーサーカー「分かる」

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