遊戯王5D'sタッグフォース 満足の意志を継ぐ者   作:ゾネサー

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モンスターではない、神だ!

高台へと落とされたカードが刻まれた石版、そこから出てきた1枚のカードを鬼柳は導かれるように手に取る。そのカードは白紙だったのだが、鬼柳が触れると真の姿へと変わっていく。呆気に取られる鬼柳だったが、このカードは自分の力になると感じとっていた。

 

石版の落下に気づき、遥か遠くからこれを見ていた組織がいた。イリアステルの3皇帝…遊星との戦いで負傷したプラシドとまだ未知なる力を持つルチアーノとホセ。彼らにとって石版が彼に力を与えるなどあってはならないことであった。

 

「何故だ…!?あの石版は俺たちに機皇帝の力を授けたものと同じものだ!」

 

「何が起こってんのさ、ホセ!」

 

「ワシにも分からぬ。あの石版は(ゾーン)が認めし者にしか送られないものだ。奴がその資格を得たというのか…?」

 

「ふざけるな…!不動遊星ならいざ知らずどこの骨とも分からぬ奴が易々とその資格を得てたまるものか!」

 

激昂するプラシドを横目にルチアーノが高台にいる鬼柳を含めた3人を見てあることに気づく。

 

「あれ?あいつら今度の試合でチームラグナロクと戦う奴らじゃんか」

 

「ほう…。ワシらの力が及ばぬルーンの瞳を持つラグナロク、それと戦う者に授けられた石版。これは偶然ではあるまい」

 

「少なくともあいつは神様に認められるくらいの力を持ってるってこと?面白いね。これは試合が見逃せないや!きひゃひゃひゃ!」

 

彼らの中で一番幼い容姿をしているルチアーノは無邪気に高い声で笑い出す。プラシドが鬼柳をにらみつけながらも踵を返し、その場から立ち去っていった。

 

「ふん、まあいい。俺の前に立ち塞がるというのなら倒せばいいだけの話だ」

 

その言葉を最後に彼らは作り出した次元の裂け目からどこかへと消えてしまった。

 

そのことに気づかなかった鬼柳達は突然現れた石版のせいで集まってきた野次馬から逃れるため、停めていたDホイールに乗りガレージへと帰っていった。

 

そして時は過ぎ、WRGP準々決勝、チームラグナロクvsチームネオサティスファクションの試合が始まろうとしていた。既にファーストホイーラーは準備が出来ており、時間となればすぐにでもDホイールを走らせることが出来る状態だった。

 

「ルーンの瞳の忠告を無視し、愚かにも挑んでくるか」

 

ラグナロクのファーストホイーラー、ドラガンが挑発とも取れる物言いを言い放つ。それに…ネオサティスファクションのファーストホイーラーとして出ている鬼柳は答えた。

 

「違うな。俺たちは乗り越えたのさ」

 

「乗り越えただと?」

 

「ああ、俺たちは俺たちの中に潜む恐怖と言う名の魔物を倒したのさ!そんな俺らを止められるものは何もねえ!」

 

「面白いことを言う。だが、お前は今の発言を後悔することになるだろう。星界の三極神の手で貴様らは敗北を迎える!」

 

「へっ…俺は俺を信じて送り出してくれたあいつらのためにも絶対に負けねえ!」

 

そしてカウントダウンが始まった。

 

「鬼柳、このわたくしをファーストホイーラーから退けてまで出たのですから勝たないと承知しませんわよ!」

 

「満足させてくれよ鬼柳!」

 

「ああ!チームネオサティスファクションリーダー、鬼柳京介!このデュエルを見ている全員を満足させてやるぜ!」

 

カウントが0になり、2つのDホイールが飛び出す。差は僅差であったが世界的に活躍しているラグナロクのDホイールの性能の方が流石に高かったのかドラガンが先にファーストレーンを通過し、先攻を取った。

 

「 「 デュエル! 」 」

 

「俺のターンからだ。ドロー!俺はモンスターを伏せ、1枚のカードを伏せる!ターンエンドだ。お前達の覚悟、俺が見極めてやろう」

 

特に大きな動きを見せず、ドラガンは鬼柳にターンを渡した。

 

ドラガン LP4000

 

フィールド 裏側守備表示1

 

セット1

 

手札4

 

sc(スピードカウンター)0

 

「いくぜ!俺のターン、ドローだ!…いきなりか、中々満足出来そうじゃねえか」

 

ドラガン sc0→1 鬼柳 sc0→1

 

「何にせよ、ここは攻めるしかねえ!俺はインフェルニティ・ナイトを召喚!」

 

チェスのナイトのようなモンスターが腕をクロスさせてフィールドへと降り立った。

 

インフェルニティ・ナイト 攻撃力1400

 

「バトルだ!インフェルニティ・ナイトでそのモンスターを斬り裂くぜ!」

 

両手剣を上手く扱い、伏せられていたモンスターに一閃を放ち紫電を走らせた。

 

「俺が伏せていたのは極星獣タングリスニ!守備力は800のため破壊されるが…。このモンスターが戦闘によって破壊された時、場に2体の極星獣トークンを残す!」

 

破壊されたヤギの骨と皮がトークンとして場に残った。

 

極星獣トークン×2 守備力0

 

「モンスターを残しやがったか!俺はカードを1枚伏せてターンエンドだ!」

 

(伏せてあるトラップを使うか?…いや、奴のモンスターは恐らく再生能力がある。やめておこう)

 

鬼柳 LP4000

 

フィールド 『インフェルニティ・ナイト』(攻撃表示)

 

セット1

 

手札4

 

sc1

 

「俺のターン!…早速見せてやろう、俺のもつ神のカードの力を!」

 

「何だと!?」

 

ドラガン sc1→2 鬼柳 sc1→2

 

「俺はチューナーモンスター、極星獣グルファクシを召喚する!そしてレベル3の極星獣トークン2体とレベル4の極星獣グルファクシをチューニング!星界の扉が開くとき、(いにしえ)戦神(いくさがみ)がその魔鎚を張り上げん。大地を揺るがし轟く雷鳴とともに顕れよ!シンクロ召喚!光臨せよ、極星皇トール!」

 

空から降り注がれた雷が2人の背後を貫くと、そこに現れたのは左手にミョルニルと言われる稲妻を象徴する槌を持った巨大な神。神のあまりのでかさに会場は驚き、静まってしまう。

 

極神皇トール 攻撃力3500

 

「これはあの時お前らが見せてきたカードか。相変わらず凄え圧力だぜ…!」

 

「神の力、存分に食らうがいい!トールでインフェルニティ・ナイトへ攻撃する!サンダーパイル!」

 

神の鉄槌が下され、あまりの体格差にナイトは一瞬で潰されてしまった。

 

「ぐっ…!この衝撃は何だ…!まるで本当に衝撃が伝わってくるみてえだ!」

 

鬼柳 LP4000→1900

 

「これが神と戦うということだ!避ける手はあるぞ?デッキに手を置き、サレンダーすれば良い。誰もお前を責めはしない」

 

「誰がそんなことするかよ!俺は破壊されたインフェルニティ・ナイトの効果を発動する!手札を2枚捨てることで破壊されたこのモンスターを復活させることができる!」

 

2枚のカードが墓地へと繋がる穴をこじ開け、ナイトをフィールドへと呼び戻した。

 

インフェルニティ・ナイト 攻撃力1400

 

「往生際の悪い奴だ。ならば三極神のさらなる能力をお前に見せてやろう。トラップ発動、極星宝レーヴァテイン!このターン戦闘によってモンスターを破壊したモンスターを1体破壊する!これで俺のターンは終了だ」

 

「馬鹿な!そんなことしたらトールが…」

 

神が地面の底へと沈んでいく。その直後であった。会場が地響きによって揺れだしたのだ。

 

「何だ?地震か?」

 

「違うな、これは神の呼び声だ!」

 

「神だと?てめえの罠によって神は消えた!」

 

「そう思うか?ならばこのレーンから見渡せるあの海を見るがいい!」

 

「なっ…!?」

 

鬼柳が見たのは想像を絶する光景だった。海が不自然に割れていき、そこから先ほど破壊されてしまったはずのトールが地中より戻ってきたのだ。

 

「トールは破壊され、墓地へ送られてもそのエンドフェイズに俺のフィールドへと戻ってくる!そう…まさに不死の能力を備えているのだ!」

 

「何だと…!そんなモンスターがいるのかよ!」

 

「モンスターではない、神だ!」

 

海の上へと浮遊したトールは体勢を整えると、ドラガンのフィールドめがけて飛んでくる。

 

極星皇トール 攻撃力3500

 

「さらにこの効果でトールが場に戻る場合、相手に800のダメージを与える!」

 

「くっ!そう簡単に食らってたまるかよ!トラップ発動、ダメージ・トランスレーション!このカードの効果でこのターン俺が受ける効果ダメージは半分になる!」

 

「だが、神の衝撃は免れない!」

 

勢いよく場に戻ったトールから鬼柳に向けて衝撃波が放たれる。鬼柳のトラップが生み出した幕はその衝撃を和らげるが、それでも鬼柳がバランスを崩してしまう。

 

鬼柳 LP1900→1500

 

「ああっと!鬼柳、クラッシュかー!?」

 

MCの声に観客は固唾を呑む。クラッシュをしてしまえば走行の意思なし、ということになり鬼柳は強制的に敗北となってしまうからだ。

 

「まだ…だ!」

 

鬼柳は体を身を乗り出さないギリギリまで倒れそうになっている方向と逆方向に倒し、何とかクラッシュを免れた。

 

「耐えたか。クラッシュをしてしまえば楽になれたものを」

 

「悪いな。俺たちネオサティスファクションは諦めるなんて言葉が辞書にないもんでな!俺はダメージ・トランスレーションのもう一つの効果を発動!このターン俺が受けた効果ダメージの回数だけ俺の場にゴースト・トークンを呼び出す!」

 

トールの衝撃波によって幕に空いた穴から怨霊が飛び出してきた。

 

ゴースト・トークン 守備力0

 

ドラガン LP4000

 

フィールド 『極神皇トール』(攻撃表示)

 

セット0

 

手札4

 

sc2

 

「俺のターン、ドロー。…さあお披露目だぜ」

 

ドラガン sc2→3 鬼柳 sc2→3

 

「ドラガン…俺の覚悟、受け止めてみな!」

 

「神を前にしても一歩も引かないとはな。だが、神の前では何人たりとも無力と化す!並大抵のモンスターでは抵抗することすら叶わない」

 

「そいつは…どうかな?俺はフィールドのインフェルニティ・ナイトとゴースト・トークンをリリース!…こいつが俺にもたらすのは恐怖じゃねえ、満足だ!降臨せよ、地縛神 Ccapac(コカパク) Apu(アプ)!」

 

「何だと!?」

 

闇に染まりし巨人が神と向かい合うように降り立つ。その姿は神と比較しても遜色ないほどに巨大だ。

 

地縛神 Ccapac Apu 攻撃力3000

 

「ひゃははは!頼んだぜ、Ccapac Apu!相手が神ならこっちも神で対抗してやる!」

 

「狂ったか…!?そのカードはダークシグナーのカード。それを使用するということはお前自身も闇に染まるということだぞ!」

 

「俺は一度地獄に落ちた!死神は闇を恐れねえのさ。この闇の力を味方につけて俺は前に進む!」

 

地縛神が会場からも見えるようになった直後、鬼柳のDホイールのマルチ対戦用の通信ネットワークがオンになりある人物が訴えかけてくる。

 

「鬼柳!大丈夫か!」

 

「遊星か。大丈夫だ。俺はまたダークシグナーになったわけでも全てを捨てちまったわけでもねえ」

 

コナミとともに鬼柳と何度も向き合った遊星。彼は鬼柳が地縛神に再び飲み込まれてしまったのではないかと心配したのだ。

 

「大丈夫…なんだな?」

 

「ああ。見ての通り誰も生贄なんかにしてねえし、俺は地縛神に操られてもない。信じてくれ、遊星」

 

「鬼柳…。分かった。俺はお前を信じている」

 

「ありがとな」

 

鬼柳の覚悟が伝わったのか遊星は何も聞かずに通信を切ってくれた。そしてこの会話を聞いていたドラガンにも鬼柳の覚悟が伝わっていた。

 

「…何をお前をそうさせるのか俺には分からない。だが、俺とお前は今向き合っている。ならばやることは一つだ」

 

「ああ、お前に俺の覚悟をぶつける!Ccapac Apuはフィールド魔法がないと破壊されてしまう。だが、フィールドにはスピード・ワールド2が既にでている!」

 

「スピード・ワールド2は大会規定により破壊することが出来ない。やってくれるな。だが、攻撃力はトールの方が上!」

 

「甘いぜ、Ccapac Apuは相手にダイレクトアタックすることが出来る!攻撃だCcapac Apu!」

 

「なん…だと…?」

 

巨人の手が振るわれるとそこから突風が巻き起こり、ドラガンを直接襲った。

 

ドラガン LP4000→1000

 

「ぐおおっ!まさか神に対してこんな手で来るとはな…」

 

「見たか!これが俺の力だ。そして俺は手札の残った2枚のカードを全て伏せる!これでターンエンドだ!」

 

地縛神の一撃がドラガンに直撃するのを見届けると鬼柳はハンドレスを完成させ、ターンを渡した。

 

鬼柳 LP1500

 

フィールド 『地縛神 Ccapac Apu』

 

セット2

 

手札0

 

sc3

 

「見事だ…だが!俺のターン!」

 

ドラガン sc3→4 鬼柳 sc3→4

 

「先ほども言ったがトールの攻撃力は地縛神を上回っている!このターンでそいつには消えてもらう!」

 

「そうは行かないぜ!Ccapac Apuのさらなる効果によって相手はこのカードを攻撃の対象には出来ねえ!」

 

「ほう…お前の場にはそいつのみ。だが、そいつを攻撃できないということは」

 

「お前は攻撃自体を封じられた!」

 

巨人の咆哮によって神といえども攻撃の体勢に入ることが出来ないでいた。

 

「だが、トールはその上を行く!トールの効果を発動する、エフェクトアブソーバー!」

 

トールが槌を天に振りかざすと空から注がれた光が巨人の闇を浄化していった。

 

「これは…!」

 

「トールは相手モンスター1体の効果をエンドフェイズまで無効にし、さらにその効果を自らの効果として使用することが出来る!」

 

「しまった…!Ccapac Apuの攻撃対象にならない効果を消された上に戦闘で相手モンスターを破壊した時にその攻撃力分のダメージを与える効果まで奪われた!」

 

「ふ…たとえお前が神を操ろうとも俺の操るトールには敵わないということだ!俺はカードを1枚伏せ…バトルだ。トールで地縛神へと攻撃する!サンダーパイル!」

 

トールが直接地縛神へと近づいていき、その槌を振り下ろそうとした瞬間、光線が放たれトールを貫いた。

 

「…!一体何が!」

 

「俺はトラップカード、インフェルニティ・ブレイクを発動したのさ!こいつは俺の手札が0枚の時、墓地のインフェルニティカードを除外することで相手フィールドのカードを1枚破壊することが出来る!俺はインフェルニティ・ナイトを除外することでトールを破壊していた!」

 

「なるほどな…。だが、神に死はない!トールはエンドフェイズに再びフィールドに舞い戻る!」

 

「確かにトールは不死身…だけどそれを操るプレイヤーのライフは限りがある!この1ターンを凌ぎさえすれば再びCcapac Apuのダイレクトアタックを受けてお前の負けだ!」

 

「そう来たか…。プレイヤーのライフは限りがある。その通りだ。だがお前は大事なことを忘れている!」

 

「何だよ?」

 

「お前のライフにも限りはあるということだ!俺はスピード・ワールド2の効果を発動する!scを4つ取り除き、手札のsp(スピードスペル)1枚につき、相手に800のダメージを与える!俺の手札には1枚!」

 

ドラガン sc4→0

 

ドラガンのDホイールから鬼柳に向けて衝撃波が放たれ、鬼柳のライフを着実に削った。

 

鬼柳 LP1500→700

 

「俺のライフがデッドゾーンに入った…そしてエンドフェイズにはトールが戻って来る!」

 

「そう…つまりお前の負けということだ!俺はターンを終了する。だが、ただのターンエンドではない!トールの効果を発動する!破壊されたトールはエンドフェイズに…復活する!」

 

レーン横の海から再びトールがフィールドへと舞い戻ってきた。

 

極神皇トール 攻撃力3500

 

「そしてトールはこの効果で復活に成功した時、相手に800のダメージを与える!この勝負、俺の勝ちだ鬼柳京介!」

 

「…!」

 

トールが槌を振りかざし、雷を発生させる。その雷は周囲に無作為に降り注ぎ、やがて鬼柳へと向かって放たれた。だがその雷が直撃しようかという寸前、雷は時間が止まったかのように鬼柳の近くでとまってしまう。そしていつの間にかドラガンはモンスターによってこめかみに銃を突きつけられていた。

 

「神の一撃が止まった…!これはどういうことだ!」

 

「…それは俺がお前に最後の勝負を仕掛けていたからさ!」

 

「最後の勝負だと?」

 

「そうだ!俺はお前がトールの効果を発動した時に墓地からインフェルニティ・デス・ガンマンの効果を発動していたのさ!」

 

ドラガンに銃を向けていたのはガタイのいい人型のモンスター。ヤギの仮面を被り今にも銃を解き放ちそうにしているガンマンだった。

 

「こいつは相手がライフポイントにダメージを与える効果を持つカードを発動した時、墓地から除外することでその効果ダメージを無効にすることが出来る!そしてお前は2つの効果のうち、1つの効果を選ばなくちゃならねえ!」

 

「俺に選択を迫るというのか…!」

 

「まず1つ目、お前はこのターン俺に効果によるダメージを与えることは出来ない効果だ。これを使っちまえばお前は俺にダメージを与えることができなくなる。そしてもう1つの効果を選べば俺はカードを1枚ドローする。そして引いたカードの種類によって効果が決定する!モンスターを引いたならこのターン俺が受けた効果ダメージと無効にした効果ダメージの合計分のダメージを相手に与える!」

 

「俺はこのターンお前に800のダメージを与え、800のダメージを無効にされている。…お前は最初からこれを狙っていたのか!?」

 

「さあな?ただし、俺が引いたのがモンスターじゃなければ俺はこのターン受けた効果ダメージ分のダメージを受けちまう」

 

「お前は既に800のダメージを受けている…」

 

「そうよ!お前が俺がドローする効果を選べばそこに立っているのは一人だけってことだ!さあ…どうするよドラガン!」

 

ドラガンは少し考え、すぐに答えを出した。

 

「お前をこのターンで倒すことが出来なければ次のターン、俺は地縛神の攻撃を受けて負ける…。ならば選択肢は一つだ。鬼柳、カードを引くがいい!」

 

「へっ…行くぜ?イッツ…ショータイム!ドロー!」

 

鬼柳は迷いなくカードを引きぬく。ドローしたカードは…インフェルニティ・リベンジャー。モンスターカードだった。

 

「ふ…運命はお前を選んだというわけか」

 

トールの放った雷はそのまま消えていき、ガンマンがドラガンへ銃を放った。

 

ドラガン LP1000→0

 

こうしてファーストホイーラー同士の戦いは幕を閉じたのであった。

 




相手はこのカードを攻撃の対象に出来ない。そしてこのカード以外のモンスターがいないため相手は攻撃できない。

相手モンスターはこのカードを攻撃の対象に出来ない。そしてこのカード以外のモンスターがいないため相手モンスターが攻撃できるのはプレイヤー自身。

OCGの地縛神とアニメの地縛神の違いはこういうことらしいです。

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