これからは少しずつ更新ペース上げていけたらなと思っています。
「は?ムナンチョ…なに?」
「ムナンチョヘペトナス教です」
とある日曜日、ひたぎちゃんが家に遊びに来ている時に聞いた言葉だ
言葉と言うか…意味不明な宗教らしい
「私のお母さんが怪しい宗教にハマってしまって…」
「…確かに怪しいね…怪しさしかないね。ってかそんな神様とかいないでしょ?」
俺の隣に座る翼ちゃんに聞いてみる。恐らく翼ちゃんが知らないならそんな神様何ていないだろう。
「いないですね。」
「あぁやっぱり。」
翼ちゃんはかなり優秀だ。知力がカンストしてる位のレベルだ。
以前DHの話題で間違った知識を覚えていたのが相当悔しかったらしい…
普通の小学生なら知らなくて当たり前の知識でもあるが、彼女は自分の事に妥協はしたくないらしい。
「宗教なんざ個人の自由だが人様の迷惑になるようなのは許せないねぇ。」
「戦場ヶ原さん話によるとここ最近家にも帰ってきてないみたい。」
「加えてそのムナンチョヘペトナス教と言うのは変な呪文を唱えて洗脳したりしているらしいの…」
家にも帰って来てないときたか…
さすがにこれは、俺一個人で対処するのは厳しいぞ?
かと言って時間が経てば経つほど被害は増える一方だろう…
するとひたぎちゃんは自分のスカートをギュッ…と握りしめ、俯いた
「おかあさんは私の話を聞いてくれなかった…最後に会った時も、私を見ていなかった…」
ひたぎちゃんのスカートに雫が落ち、染みを作っていく
顔を俯かせ、肩を震わせ、泣いているひたぎちゃん……
恐らく、今回の件をそのままにしておくと被害は酷くなる一方だ。
いつひたぎちゃんにまで被害が来るかは解らない。
ここで止めないと恐らくひたぎちゃんの心に深い傷が残ることになる………ならやることはひとつだ。
「…この件、なんとかしてみせる‼子供達が安心出来ない未来なんざ意味がねぇ‼ひたぎちゃんのおかあさんは俺に任せろ‼」
そういうとひたぎちゃんは涙を浮かべながらも笑顔で答えた
「隼さん…ありがとう………ございます…」
「隼さん…」
翼ちゃんは不安そうな顔をしているが俺は止まらない。
俺を慕ってくれる子供達は裏切りたくないしな。
ムナンチョヘペトナス教…
宗教に対して特に何とも思っていなかったが、ひたぎちゃんが傷付いてる以上放っておけない。
それに宗教にはまっているにしても娘を見ない母親ってのも気になる…最悪洗脳の可能性とかも考えるべきか?
どっちにせよまずは調べてみるしかないか。
…しかし、そんな宗教団体に俺一人でどうにか出来るとも思えないし、保険も考えておかないとな…助っ人でも呼ぶか。
次回、ダイジェスト+新キャラです。