羽川翼の親になった男の話   作:瑠璃ぃぃぃ

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明けましておめでとうございます。
遅れて申し訳ございません。


第11話

さて、二人の少女がおてんばピンキーズに入った話をしている頃…

 

 

とある喫茶店_

 

 

「さて、今回みんなに集まって貰ったのは他でもない…羽川の事だ。」

 

 

数日前の放送にて人気が爆発した猪狩守…

 

「羽川?何であいつの名前が?」

 

 

ルーキーながら既にショートのレギュラーを奪ったスーパールーキーの一人友沢亮…

 

「え?隼君の話なの?」

 

マリンボールの使い手早川あおい…

 

 

「羽川先輩がどうかしたんですか?」

 

現在高校三年生橘財閥の娘橘みずき…

 

「みずき、それは私のだぞ。」

 

同じく三年生六道聖…

 

「あの…二人とも一回チョコパフェ食べるのやめないかい?」

 

同じ東條小次郎

 

 

「言っても聞かねーだろ?そいつらには」

 

猛田慶次…

 

 

「それで兄さん…羽川先輩がどうしたんですか?」

 

猪狩守の弟、猪狩進…

 

 

とある昼下がりの喫茶店にて有名所の野球選手が集まり、一人の男の事について話し合う事柄…周りの反応は推して知るべきである。

 

「現在あいつは社会人野球で色々活躍しているが………」

 

 

「社会人野球?あいつ、ドラフト断って社会人野球に進んだのか?」

 

そう友沢は水を飲みながら答える…

 

「ま、まぁ色々訳ありなんだ…隼君って…」

 

「あおい先輩!羽川先輩って確か…」

 

「うむ…子供を引き取ったという噂があったな…それが理由か?」

 

女三人組が各々スイーツを頬張りながら話している…幸せそうな表情なのはご愛嬌である。

 

 

「話しながらでもスイーツは食べるんだ…」

 

「そういや、ここって女性人気のスイーツがある喫茶店だっけか?」

 

周りを見れば確かに女性客が多い

 

 

 

―みんな何食べるー?

 

―チョコパー!

 

―ストロベリーサンデーを頼む

 

― クワトロベンティーエクストラコーヒーバニラキャラメルへーゼルナッツアーモンドエキストラホイップアドチップウィズチョコレートソースウィズキャラメルソースアップルクランブルフラペチーノおねがーい

 

―それ食い物ちゃう、飲み物や

 

などなど…

 

「居心地は良くないね…何で兄さんはここを?」

 

進は兄である守にそう問いかける。

 

「あおい君からの希望だ。丁度食べたいものがあるとね。」

 

「早川……太るぞ?」

 

「ふっ…!?は、はぁ!?太らないよ!!運動してるし!!」

 

上から守、友沢、あおいの順である…

 

「そーだそーだ!そんな簡単に太ってたまるもんですか!」

 

「みずきの言う通りだ。」

 

みずきと聖の言…しかし、目をそらしつつある…

 

「……ま、まぁとりあえず…羽川先輩の近況報告ですか?兄さん?」

 

「そうだ…いずれプロに来る僕のライバルだが…最近自分の会社の借金返済の為の試合を繰り返しているらしい。」

 

 

「会社の借金?また厄介事を……」

 

 

「高校時代からずっと厄介事に巻き込まれてるよね……」

 

猪狩兄弟の言に友沢とあおいが苦笑する

 

 

「そういえばここにいる人達って全員羽川先輩と何かしら関わりがあった人達よね?私と聖は練習試合が多かったから交流がわりとあったし…」

 

 

「僕も練習試合は良くしてたなぁ…初めの試合で完封されたけど…」

 

「地区予選で良く戦っていたな。最後の夏で負けたが…」

 

「友沢先輩の最後の試合っすか…あの時は悔しかったぜ…」

 

皆が思い思いに感傷に浸っていた…

 

 

「そこで…羽川の現状と能力を確認しておきたい。」

 

猪狩兄…守は1つの白い紙を鞄から取り出し…

 

「最近兄さんが色々調べていたのって……」

 

「そうだ…そしてこれが奴の能力だ!」

 

 

バンッ!と効果音が付きそうな勢いで紙をテーブルに叩きつける。

 

「いや、なぜ叩きつける?」

 

「演出…ですかね?」

 

呆れる友沢に苦笑気味の東條

 

全員がその紙に注目する。

 

「僕が調べた限りの能力がこれだな。あとは会社の者にやらせたよ。」

 

「(深くは聞かないでおくか…)球速151キロ…高校の時より速くなってるな。」

 

「変化球は…スライダー3カーブ3フォーク5シンカー3…この数値って上限7なのは何でなの?」

 

「仕様って事ですよあおいセンパイ。」

 

「む…スタミナBにコントロールBか…平均以上の能力だな。流石と言うべきか…」

 

「後は…ピンチに強く、打たれ強い。」

 

「バッターとしての能力も高くねぇか?ミートとパワーAだってよ。」

 

「走力Dに肩はA…守備力もBと高いですね。」

 

「バッターとしても充分優秀なんだ。あいつは。」

 

羽川隼の能力を見て驚愕する者、感心する者、それぞれ違いはあるがある一人を除いて皆は気付いた…

 

「何で羽川先輩がマリンボールを…?」

 

 

尊敬する先輩の、あおいの決め球を投げられるもう一人の先輩を思い描く。

 

 

みずきはあおいをほうを向いて質問を投げ掛けた……

 

 

 

.




もう少し仕事が楽にならないかな…?

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