魔法はお前の魂だ(魔法先生ネギま✖天元突破グレンラガン)   作:アニッキーブラッザー

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第42話 俺の気合は無限段だ!

予選はグループに分かれてのバトルロイヤル。

最初は自信の無かったネギもいざ予選が開始すると、その鍛え上げられた強さで難なく他の参加者達を蹴散らしていく。

屈強な武道家の男たちを相手にネギ、小太郎だけでなく最近まで素人だったアスナまで活躍する。

 

「ケッコー私イケてんじゃない!」

「今のアスナさんなら、そのへんのかじった程度の人には負けませんよ」

「まあ予選はたいしたこと無いわな!」

「おやおや小太郎、過信は命取りでござるよ」

 

 

セーラー服姿で勝ち進むアスナたちや、子供のネギや小太郎。ほのぼのした雰囲気で分身しながら敵を倒していく楓。

予想通りではあるが、参加者達にとっては予想外の事態に皆歓声を上げ、それに乗じてアナウンサーの朝倉も解説に熱が入る。

ネギたちを始めアスナたちも結局難なく予選突破、彼らは皆お互いの手を叩き、称えあっている。

 

「なんか楽勝だったわね!」

「まあ、予想通りだがな」

「ネギ先生も問題なく勝ち勧めましたね」

「はい、エヴァンジェリンさんや古老師との修行の成果が出ました」

「まあこれで本戦はガチで出来るな!覚悟せえよネギ!」

 

ネギ、小太郎、アスナ、刹那、古、龍宮、楓、難なく予選を通過した者達がどんどん集まってくる。

 

「やあネギ君、通過したようだね」

「まあ、予選すら通らなければ、弟子を首にしていたがな」

 

こちらも傷一つ負わずに余裕で通過したタカミチとエヴァ。

徐々に本戦の参加者達が明確に分かっていき、ネギも武者震いがした。

 

「大分決まってきたわね~、ってゆうか、ほとんど知り合いってどうよ・・・・」

「そうですね・・・あと決まっていないブロックは・・・・」

 

刹那が辺りを見渡した、すると、

 

 

――-ドオオーーン!!

 

 

急に何かが破裂するような音がした。

 

 

「今の音は・・・・?」

 

「あちらのブロックみたいですね・・・・」

 

 

ネギたちが恐らく最後のブロックであろう方角を見た。しかし人込みでよく分からない。

そんな時、そのブロックで何が起きているのかを朝倉が解説を始めた。

 

 

『おおお~っと、こちらのブロックも盛り上がっています!猛者たちが難なく予選突破を繰り広げる中、唯一互角の死闘を繰り広げています!!』

 

「あと決まってない人って誰かいたっけ?」

 

「・・・・そういえば!?・・・・まだあの人の姿を見ていません!?・・・・」

 

「「「「あっ!?」」」」

 

 

刹那の言葉に全員がある男を思い出した。

 

 

『時代遅れなんて知らねえよ!今が俺の時代だぜ!リーゼントが似合う今じゃ珍しい熱血ヤンキー豪徳寺選手!!そして立ちはだかるのは、熱血じゃあ俺も負けねえよ!これが漢のあるべき姿!紅蓮の魂を背中に背負うシモン選手!!両者一歩も引きません!!』

 

「「「「「「シモンさん!?」」」」」」

 

 

朝倉のアナウンスを聞いて一同その場へ駆け出した。

 

 

 

 

 

 

 

シモンは少し肩で息をしながら目の前の男を見た。

 

(こいつ・・・けっこう強いぞ・・それに・・)

 

ドリル禁止を告げられた以上、シモンは素手で戦うしかない。

それでも何とかここまでは勝ち進んできたが、目の前の『気』の力を使って戦う男には相当苦戦していた。

 

 

「やるじゃないか!それにお前の気合も大したもんだ!」

 

「それはこっちのセリフだぜ、兄さんよ!この俺とココまで渡り合うとはな!」

 

 

二人は笑顔でお互いを見合い、再び動き出した。

全力疾走で大振りのパンチ。普通なら避けるのは容易い、しかし彼らは避けようとはしなかった。

 

 

「いくぜっ!スパイラルパンチ!!」

 

「くらえっ!熱血拳!!」

 

 

シモンのコークスクリュー気味のパンチと気を溜めた豪徳寺の拳がぶつかり合う。

その衝撃波が舞台の上を駆け巡る。

威力は互角。衝撃が二人を後方へ飛ばし、再び間合いが出来た。

思わぬ強敵。しかしシモンはまったく焦る様子も無く、むしろうれしそうな顔をしていた。

そしてもう一度豪徳寺に向かって拳を振り上げ立ち向かう。

 

「熱血拳。いい名前じゃねえか気に入った!だったらこの技を見せてやる!漢の魂炸裂パンチ!!」

 

対して豪徳寺は一歩も動かない。避ける様子も無い。

すると何を思ったか自分の右頬をペシペシ叩き、シモンに差し出す。

 

「魂か!?だがハンパな魂じゃ届かねえぞ!受けてやる、ぶちまけてみな!!」

 

殴って見やがれ。そう言って豪徳寺はノーガードでシモンの攻撃を受け入れる。

その言葉を聞いてシモンは容赦なく右ストレートを豪徳寺の顔面に直撃させる。

激しい音を立てるシモンの拳。しかし口から血を出しながらも豪徳寺は踏みとどまった。

豪徳寺は口から激しく出る血に一切動じることも無く、ニヤリと笑いシモンを見る。

そして今度は自分の拳を振り上げた。

 

「っ、効いた~、中々粋な魂だ!次は俺の魂だ!もらっていけ!!」

 

これまた避けるのは簡単な単純なテレフォパンチ。

しかし豪徳寺の男気に感化されシモンも真っ向から受け入れる。

 

「温い魂はいらねえ!しっかり込めな!」

 

踏みとどまった豪徳寺は、お返しとばかりにシモンの顔面を右ストレートで殴った。

しかしシモンも倒れずに踏みとどまる。

シモンの口からも血があふれ出る。鼻血も含めてシモンの血がリングの上に広がる。

しかし踏みとどまったシモンは豪徳寺を見てニヤリと笑う。それを見て豪徳寺もニヤリと笑う。

 

 

「「上等だ!俺の気合を魅せてやる!!俺は一歩も退かねえぜ!」」

 

 

二人は自分を奮い立たせるように大声で叫び、ノーガードで殴り合いを始めた。

その一発一発の重さはお互いの顔をどんどん腫らしていく。

しかし双方一歩も退くことなく、とても楽しそうな笑みを浮かべながら目の前の男を殴る。

 

この時シモンは超のことが頭には無かった。しかしそれでよかった。

茶々丸、フェイト、スクナ、ヘルマン、この世界に来て多くの強敵と戦った。

目の前の男の実力はハッキリ言ってフェイトたちよりも圧倒的に弱い。しかし一番心が躍る戦いに感じていた。

 

「すげ~・・・」

「なんなんだ・・・アイツら・・・」

「かっ・・・・カッケーーーー!!」

 

いつしか見ているギャラリーも予選の終わった選手達もこの殴り合いに目を奪われ、気付いた時には歓声を上げている。

 

 

『どちらも退かない!まさにこれが漢の喧嘩道!!予選でありながら、なんと心熱くなる殴り合いでしょう!!』

 

「豪徳寺!負けんじゃねえぞ!!」

 

「兄さんもガンバレよ!!!」

 

「「「「「「「おおおおおお!!!」」」」」」」

 

 

熱気と興奮に包まれる予選会、

 

「響くぞお前の拳!傷にじゃねえ!俺の胸ん中にある熱い想いにだ!」

 

シモンは何度も何度も豪徳寺を殴る。

 

「俺もだぜシモンさんよー!アンタの魂、流れてくるぜ!」

 

殴られたからまた豪徳寺も殴り返す。殴り返した後にまた殴られる。それの繰り返しだった。

この光景にネギたちも唖然としていた。

 

「あのバカは・・・・予選ぐらい静かに戦うことも出来んのか?」

「まあエヴァちゃん・・・・あれがシモンさんなんだし・・・」

 

エヴァの呆れ果てた言葉を口切りにして、次々と口を開く。

 

「くう~~、熱いわシモンの兄ちゃん!俺も闘いたいわ~~」

「う~シモンさん痛そ~や、・・でもかっこええ・・シモンさんガンバレーーー!!」

 

シモンと豪徳寺の殴り合いに木乃香と小太郎も興奮気味。それは他の者達もそうだった。

 

「・・刹那・・・どう思う?・・・なんなんだ彼は・・」

「なんのことだ龍宮?」

「・・・・・確かに相手も相当の使い手だ、シモンさんも素手でよくやっているよ・・・・しかし私達の方が強い・・・そうだろ?」

 

龍宮が二人の戦いを見て、実力を冷静に判断する。

それにはタカミチや楓も同意した。

素手で戦うシモンの実力はハッキリ言って自分達よりも遥かに劣る。

 

「そうだね、僕は彼のドリルとやらは知らないけど、ネギ君や君達の方がハッキリ言って上だ・・・」

「うむ、・・・拙者もそう思うでござる・・・しかし・・」

 

口を濁す楓。その続きを刹那は代わりに得意げに答える。

 

「そうです・・・シモンさんにはもっと凄い力がある・・・見てください!」

 

刹那は笑顔で両手を広げて会場全体を指した。

そこには二人の死闘に興奮と歓声を上げる者達がリングを囲んでいる。

おそらくはこの会場にいる全員が注目している。

 

 

「私達が体の大きな男の人達を倒してもここまで盛り上がりませんでした。子供のネギ先生たちが勝ってもです。・・・・しかしシモンさんは・・・・ただいつもと同じように熱い想いを魅せるだけで、これだけの人に影響を与えるのです!!」

 

 

いつの間にかネギや木乃香たちもリングの下へ行ってエールを送っている。

エヴァンジェリンですら野次のような声援をシモンに送っていた。

 

 

「シモンさん!負けたらアカンよ~!」

 

「シモ~ン!負けたらどうなるか分かっているだろうな~!」

 

「リーゼントの兄ちゃんもガンバレや!」

 

 

シモン、豪徳寺、二人の名前のコールが会場を包み込んでいる、

 

「そうか・・・言葉じゃなかったのか・・・・彼の魅力は・・・」

 

軽い笑みとため息をついて高畑がシモンを見る。

 

 

「高畑先生?」

 

「正直僕は誤解していた。君達が彼を慕うのは、てっきり熱い言葉を聞かされて感化されているからだと思っていた、でも・・・違う、彼はその圧倒的な熱い想いと生き様を、語るんじゃない。魅せるんだ」

 

「はい!シモンさんの気合は・・・伝染するんです!!」

 

 

タカミチの言葉を聞いて刹那は笑顔で頷いた。

 

 

「ふふふ、何だか私もゾクゾクして来たよ、戦いを楽しみにするなんて今まで無かったからな」

 

「そうでござるな・・・もっともシモンさんにとっては戦いというよりも喧嘩に近いようでござるな」

 

「ハハハ、それもそうだね」

 

 

普通なら目を背けるような殴り合い。しかし誰もが決して目を離さなかった。

飛び散る汗とお互いの血液。皆がこの光景を瞳に焼き付けていた。

しかし、この光景にただ一人面白くない表情をするものがいた。

 

「やれやれ、皆単純ネ、実力ならネギ坊主や高畑先生が上回っているというのに・・・」

 

主催者席からシモンと豪徳寺の殴り合いを見る超は珍しく不機嫌そうな顔をしていた。

 

「気合?熱い魂?そんなものが通じるのは所詮このレベルまでネ。そもそもあの程度に手こずる程度では本戦に出ても恥かいて終わりヨ・・・・」

 

しかし彼女の言葉とは裏腹に、超の心臓の音は自分で聞き取れるほど高鳴っている。

自分でも認めたくないが自覚している。

自分もこの熱気に当てられ興奮していることを。

 

「・・なぜ・・・・戦える・・・グレンラガンもドリルも無いのに・・・・そもそもグレン団が強かったのはグレンラガンがあったからネ・・・」

 

シモンと出会い、超は強かったのはグレンラガンではなくそれに乗っていたグレン団、そしてシモンであることはすでに分かっていた。

しかしまだ、その事実を認めたくは無かった。

一度グレンラガンに失望した彼女だからこその複雑な思いである。

 

 

 

お互い顔を腫上がらせるシモンと豪徳寺。

徐々に拳に力が入らなくなり、肩で息をしていた。

満身創痍の二人。しかし二人の目は全く死んでいなかった。

シモンは豪徳寺の未だに強い眼差しを見てうれしそうに言う。

 

「お前の気合・・・・たいしたもんだぜ!・・・認めるぜ、豪徳寺!」

 

シモンのその言葉を聞いた豪徳寺は顔を上げる。

すでに自慢のリーゼントもボサボサに崩れていたが、それでも闘志は衰えていなかった。

しかし彼はシモンの言葉を聞いて首を横に振る。

 

「アンタが俺を殴った分、ダメージと同時にアンタの気合も流れてきた。それに当てられたからこそ、俺も負けられねえと踏ん張り、今でも立っている。互いを高め合う喧嘩なんて初めてだ!礼を言うぜシモンさんよ!!俺はこんな喧嘩がしたかった!!」

 

笑顔で語り合う二人。ボロボロに腫れた不細工な顔になりながらも互いを称えあう二人の男たちに会場中の男たちが涙を流している。

 

 

「だが不良が喧嘩に負けたとあっちゃあ、漢が廃る!俺は学園の誇る喧嘩三十段の大番長だ!」

 

「どんな壁をも大突破!枯れねえ魂こそ俺の誇り!俺の気合は無限段だ!!」

 

 

再び殴りあう二人。しかしその目と言葉とは裏腹に徐々に限界が近づき、今では威力の無い拳でポカポカと殴り合っている。

しかし誰も今の二人をバカにしようとはしていない。

威力が無くともその拳にはまだ魂が宿っていることが分かるからだ。

 

「はあ、はあ、はあ、はあ」

「ぜえ、ぜえ、ぜえ……」

 

しかし決着が近づく。

シモンと豪徳寺は再び拳を握り締めて構えた。

そしてさっきまでの殴り合いを中断し、お互い少し距離を取った。

二人も、そして観客も理解した。これが最後の一撃だと。

 

「・・・・・・・・・」

「・・・・・・・・・」

 

二人の男が睨みあう。

そして先程まで大声を張り上げていた観客の間にも沈黙が流れる。

お互い激しい疲れと痛みが襲い、立っているのも困難な状況である。

しかしそれでもフルフルと震える拳を握り締め相手を睨む。

睨みあう二人の間合いがジリジリと近づき、そして両者同時に動いた。

 

 

「「いくぜこれが俺の全力だ!!」」

 

 

これが、互いに最後の一撃。

 

 

「時空烈断!!」

 

「喧嘩殺法!未羅苦流究極闘技!!」

 

 

両者が右拳に渾身の力を込めて相手を狙う

 

 

「バーストスピニングパンチ!!!!」

 

「超必殺・漢魂!!!!」

 

 

両者の雄たけびと共に最後の自分の全開をぶつける。そしてその光が会場中を包み込んだ、

 

 

『これは!?両者の技が閃光を上げる!はたして残っているのは・・・・・』

 

 

大きな光と共にようやく視界が元に戻る。

そしてそこには右拳を突き上げ、背中に炎のドクロのマークを背負った男がいた。

 

『リングに残っているのは・・・・・シモン選手!・・・豪徳寺選手は・・・・いました!上空に打ち上げられています!』

 

リングの上には右拳を高らかに天へ突き出すシモンがいた。

シモンの渾身の右アッパーが豪徳寺を技と共に上空へ吹き飛ばしたのである。

そして上空へ舞い上がった豪徳寺が勢いよく地面に叩きつけられる。

 

「うっ・・・ぐっ・・・つええ・・・」

 

体を仰向けにして大の字になって倒れる豪徳寺。薄れ行く意識の中呟いた。

そしてそこにシモンがツカツカと近づいていった。

豪徳寺は喋るのも困難なほど傷ついている。しかしそれでも彼は一言だけ喋りたかった。

 

「つええな・・・俺の負けだぜ・・・・シモンさんよ!・・・本戦・・・がんばってくれよな・・・」

 

静寂な会場、途切れ途切れだがその言葉を全員が理解できた。

するとシモンは屈み手を差し出し豪徳寺の体をゆっくり起こした。

 

 

「俺も楽しかったよ、豪徳寺!!あとは・・・・まかせろ!!」

 

「「「「「「うおおおおおおおおおおおお!!!!」」」」」」

 

 

その瞬間今日一番の歓声が上がった。

男たちはむせび泣きそして一目散にリングに上がり二人の男を胴上げした。

 

 

「「「「シモン!シモン!シモン!シモン!」」」」

 

「「「「豪徳寺!豪徳寺!豪徳寺!豪徳寺!」」」」

 

 

鳴り止まない二人へのエール、その中にはアスナたちも混ざっていた。

 

 

『これが・・・これが漢の喧嘩の結末です!!私は・・・私は、今自分が女であることが悔しいです!しかし感動をありがとうシモン!豪徳寺!・・これにて・・・これにて・・・予選は終了いたします!!』

 

「「「「「「おおおおおおおおおおお!!!!」」」」」」

 

 

男たちの歓声、惜しみない拍手、会場中を包み込み熱気が最高潮まで上がっていた。

 

「予選だろこれは・・・・・」

 

離れた場所でこの光景を眺める龍宮は、まるですでに優勝が決定したかのように盛り上がる会場を見て呟いた。

 

「・・・・僕も思わず興奮してね・・・・いや~忘れていたよ」

「そうですね、しかし龍宮、お前も自分の手を見てみろ」

「んっ?・・・・あっ・・・」

 

刹那に言われて龍宮は自分の手を見たらビッショリと汗で濡れていたのである。

そう、彼女もまた自分で気付かないうちに拳を力強く握り締め、二人の戦いを見ていたのである。

 

「あっ・・・いや、これは・・・・」

「おやおや、真名も興奮していたようでござるな」

「いやちがっ・・・こ・・これはだな・・・・何だいその目は!?」

 

普段クールな彼女らしくない態度で慌てて誤魔化そうとする。結局龍宮も二人の実力はともかく、シモンと豪徳寺の戦いを心熱くして見入ってしまったのであった。

その様子を見て刹那も楓もニヤついて龍宮を笑った。

 

 

未だに盛り上がる会場、その中、司会者の朝倉は告げる。

 

『皆様!!お疲れ様です!!これにて本戦出場者が決定しました!本戦は明朝8時より龍宮神社特別会場にて!!予選を上回る熱い戦いを期待します!!』

 

「「「「おおおおおおお!!!」」」」

 

『それでは注目の組み合わせを発表します!!』

 

 

 

Aブロック

 

第一試合 佐倉愛衣 VS 村上小太郎

 

 

「なんや初っ端からか~、だが俺も兄ちゃんたちに負けへんで!」

 

「がんばってねコタロー君!」

 

 

 

第二試合 大豪印ポチ VS  クウネル・サンダース

 

 

「・・・・・誰よ?」

 

「知りません・・・」

 

 

 

第三試合 長瀬楓 VS 中村達也

 

 

「ほうほう、拙者は三試合目でござるか」

 

「やるぜ!薫ちんの分まで俺がよお!」

 

 

 

第四試合 龍宮真名 VS 古菲

 

 

「ほう、・・」

 

「アイヤ~不味いアルネ・・・」

 

 

 

 

Bブロック

 

第一試合 ネギ・スプリングフィールド VS 高畑・T・タカミチ

 

 

「えええー!?タカミチとーー!?」

 

「これはこれは、幸運だ!楽しみにしているよネギ君!」

 

 

 

第二試合 神楽坂明日菜 VS 謎のシスター(春日美空)

 

 

「・・・って美空ちゃんでしょーーー!?なんでいんのよ!?」

 

「いや~、走って逃げ回ったら、気付いたら皆倒れて予選終わっててさ~、勝ち抜け・・・ってゆうか(春日美空)ってなんだ!?謎のシスターで登録したのに、意味ねーじゃん!」

 

 

 

第三試合 桜咲刹那 VS エヴァンジェリン・A・K・マクダウェル

 

 

「エ・・・エヴァンジェリンさんと・・・」

 

「くっくっく、たっぷりイジメてやるよ、刹那」

 

 

 

 

第四試合 シモン VS ヨーコ・リットナー

 

 

「へえ・・・・・」

 

「あら・・・・・」

 

 

 

 

 

 

――――――――ッ!?

 

 

 

 

 

「「「「「え・・・・・・・・・ええええええええーーーーー!?」」」」」

 

 

 

様々な組み合わせに参加選手達は皆声を上げていた。

しかし中でも一番最後に発表された組み合わせには全員が度肝を抜かれていた。

 

色々なことがあったが長い長い一日が終わった。

それぞれの者達が初日の興奮を保ったまま帰路に着く。

シモンもボロボロの体を引きずりながら、明日の対戦相手の女の肩を借りて教会へ向かった。

 

そしてネギたちが会いに来るのを待つことにした。

 


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