魔法はお前の魂だ(魔法先生ネギま✖天元突破グレンラガン) 作:アニッキーブラッザー
「ふわあ~~・・・・ん? ・・・・・」
思いっきり欠伸をしながら体を起こすシモンは、眠い目を擦りながら辺りをキョロキョロと見渡した。
するとそこにはテーブルやソファーに顔を伏せたり寝そべったりしている少女たちがいた。
テーブルの上には呑みかけのグラスなどの残骸が散らかっており、それだけで何があったのかを理解した。
「そっか・・・・昨日あのまま寝ちゃったんだな・・・・しかしこの子達も良くジュースであれだけ盛り上がれたな・・・」
昨晩の無礼講の宴会を思い出して苦笑するシモン。そして皆を起こさないようにソッと立ち上がろうとした。
「よっこら・・・・って・・・あっ・・・・」
しかし無理だった。自分を引っ張る力がそれを遮った。
何故なら自分の手に絡みついた手があったからだ。
「ん・・・・・うん・・・・シモ・・・ン・・・さん・・・ん~・・むにゃむにゃ・・・・」
「あっ・・・・俺の隣で・・・・寝てたのか・・・・」
シモンの手に絡みついた手は木乃香のものだった。シモンの指に自分の指を絡ませながら、彼女は幸せそうに寝息を立てながら深い眠りの中に居た。しかしその手はシモンを放さぬように力強く握られていた。
「ははは、・・・可愛いな~・・・」
寝ている木乃香を見て、心が暖かい気分になり、シモンは思わず微笑んだ。
そしてシモンはまるで大量に絡みついたコードをほどくように、そして慎重に指をすり抜けさせ、シモンは寝ている木乃香を起こさないように手を離す。
ようやく立ち上がれたシモンは自分の隣に寝ていた木乃香を改めて見る。
その表情は本当に穏やかで心地良さそうに寝ている。
自分を好きだと言ってくれた少女。最初は驚いたが、気持ち良いぐらいに開き直ってぶつけてくれる好意は少しうれしかった。
シモンは微笑みながら眠る木乃香にシーツを被せ、汚くなった店内を見渡した。
するとテーブルの上に大の字になって爆睡しているアスナの腰にしがみ付いてスヤスヤと寝ているネギ、そしてイスに座ったまま寝ている楓と、机に突っ伏して寝ている刹那がいた。
賞金首という身の上ながら、実に気が抜けていた。それほどまでに昨晩はうれしく、緊張の糸が解けたのだろうと伺える。
「あれ? コレットたちが・・・・それにサラも・・・・ってそうか・・・夕べ途中で帰ったんだっけ? サラも瀬田さんに連絡しなくちゃいけないってホテルに帰ったんだった・・・・・」
ようやく頭も回るようになり、シモンは一度背伸びをした。
そしてネギたちを起こさないように気を使い、音を立てないように自分のコートを身に纏い、まだ朝靄が掛かる店の外へと出た。
「ふああ~~~あ、しかし昨日は遅くまで騒いだな~。お祭りって本番まで、まだ二日あるのにな~」
本番はまだ先なのに、本番並みの大盛り上がりをしてしまった。
そしてシモンは思い返す。
「それにしても・・・・昨日はいっぱい分かったな・・・・中でも・・・・・」
昨晩ネギたちが教えてくれた、シモンの話を・・・
自分が進んできた道の事を・・・
「カミナ・・・・ヨーコ・・・・グレン団・・・ニア・・・・・そして・・・・グレンラガンか・・・・」
まるで嘘のように壮大な物語に途中、エミリィやサラたちは何度もツッコミを入れていた。
そしてラカンはただおかしそうに笑っているだけだった。
「嘘みたいに凄い話・・・でも・・・・・ピンと来ている・・・・・グレンラガン・・・か・・・」
しかしシモンは信じた。
ネギたちが教えてくれた話で、何かを思い出したわけではないが、言われた言葉の全てを鵜呑みに出来た。
実際に何かを思い出せそうである。
しかしまだ足りなかった。
やはりネギもアスナも以前シモンに口頭で教えられた内容を話すだけで、話の内容がまだまだ欠いている部分があり、それだけでシモンが全てを思い出すまでには至らなかった。
そして何より一番知りたかった情報は手に入らなかったのだ。
シモンはコートの中に手を忍ばせて写真を取り出した。
「・・・ニア・・・・・君について思い出すのはもう少し待っていてくれよ・・・・」
そう、ニアについては結局話題では少ししか出てこなかった。
もうこの世には居ないシモンの最愛の人。その話を聞いたとき、知らなかった面々は悲痛な顔をしていたのを覚えている。
しかしシモンは知っていたためか、予想していたためか、その事は冷静に受け入れることは出来た。
しかし、肝心なことは知ることは出来なかった。
それは当然だった。
何故なら、シモンはニアについて、それだけではなく、まだ多くのことをネギたちには教えていなかったのである。
だからこそ、気になっていた、ロージェノム、そしてアンチスパイラル、スパイラルネメシスについても知ることは出来なかった。
だが、代わりに分かったこともある。
それは少なくとも、自分は魔法世界の人間でないため、今見える空からの光景も、世界の滅亡も、まったく関係ないということだった。
それが分かっただけでも、十分安心できて、シモンは肩の力を抜きながら、朝日が昇ろうとする景色を正面から見える、オスティアの外壁に広がる草原に足を踏み入れた。
するとそこには自分と同じように朝早くに散歩がてらにここに訪れたのか、一人の男が居た。
すると男はシモンの気配に気づいて振り返りながら、朝早くというのに、豪快に笑った。
「ようっ! 早いじゃねえか! 昨晩あれだけ語り明かして、よく起きてられるじゃねえか!」
「お前もそうじゃないか、ラカン」
「俺は話を聞いて、飲んで笑ってただけさ、しっかし、俺の弟子がテメエの世話になってたとはな・・・いや・・・・修行中のボーズの態度を見てると、むしろ納得しちまったがな・・・・」
ラカンは面白そうにネギについて何かを思い出したかのように笑った。
「に、してもだ~、お前が既に詠春とも会って、その娘を骨抜きにしてるとはな~」
「木乃香のお父さんか・・・まだ思い出せないんだけど、そうみたいだな・・・・」
「ふっ、・・・そ~いや、ボーズが今のエヴァは闇の福音などと言われながら、可愛らしい恋する女になって、キラキラ輝いている、だから自分も闇とか光とかにこだわりは無い・・・って言ってたが・・・それもお前の影響みたいだな?」
「ああ・・・・思い出せないからエヴァって子には悪いと思うけど・・・・」
「くっくっく、この争奪戦の行方が楽しみだぜ」
「ったく・・・・刹那って子もそうらしいけど・・・俺って女にだらしなかったのかな~?」
「がっはっはっはっ、いいじゃねえか! いっその事全員もらっちまいな! その程度不可能もクソもねえだろ? ようは男の器しだいよ!」
ラカンはからかいながらも冗談なのか本気なのかも分からない言葉でシモンへ告げる。
だが、シモンは多少苦笑しながらも、手に持っている写真を見た。
「・・・まあ・・・たとえ・・・そんな未来があったとしても・・・今の俺はこの子を思い出すことが優先だからな・・・・」
「・・・ニア・・・って子か? ・・・・・・お前の女だった・・・・しかし亡くなった・・・・それ以上の話はボーズたちも知らないらしいがな・・・・・」
「ああ・・・そして俺はこの子を好きだから・・・たとえこの世に居なくても、今でも愛しているから、木乃香たちを拒んだ・・・・そう言ってたな・・・・・。あんな子達をアッサリ拒むなんて・・・俺はよっぽどこの子を愛してたんだな・・・・・」
写真に写るニアの笑顔を見て、シモンは暖かさと寂しさを同時に混ぜ込んだ複雑な表情をしながら、昨晩の話をもう一度思い返す。
「俺は英雄だった・・・・ネギたちはそう言ってた・・・・・でも・・・何言ってんだかな・・・・惚れた女を失っといて・・・・そのことも思い出せない俺の・・・何が英雄だよ・・・・・」
自嘲気味に笑ってしまうシモンだが、ラカンが即座に口を挟んだ。
「まっ、あんま卑屈になんのはヤメな。テメエらしくねえし、そんなことを言われると、また昨日のコレットって嬢ちゃんが、泣きながら土下座するぜ?」
「ああ・・・・あれは凄かったな~」
昨晩アリアドネーの事故の話をした時、コレットはおでこが磨り減るぐらいに、特に木乃香と刹那に対して土下座をした。
自分が全て悪いのだという口ぶりで、何度も地面に頭を叩きつけながら激しく謝った。
それに伴いエミリィ、そしてベアトリクスが土下座はしなくとも、頭を下げ、そしてシモンも自分の不注意でもあったと説明し、ネギたちがこれ以上の文句を言うことのできない状況を作り、何とか事は平和に収まったのだった。
「でも・・・だったらニアや木乃香たちのためだけじゃなく、コレットのためにも早く思い出してやらないとな・・・・・」
「まっ、そういうこった。俺の親友の娘を泣かしたら許さねえぜ♪」
「だったら、必ずだな・・・・」
「おうよ! 泣かした時にはラカンパンチだ! がっはっはっはっは!!!」
ラカンはそう言ってどこに持っていたのか分からないが、グラスと酒瓶を一つ取り出し、シモンに突き出した。
そして反対の手にはもう一つグラス。そして両方のグラスには液体が既に入っていた。
「ほらよ、座って飲みな! 昨日はガキ共が居て飲めなかったろ?」
「おいおい、朝から酒か?」
「バカ野郎ッ! 男同士の酒飲みに朝も夜も関係ねえ! 酒とダチと肴がありゃあ、その瞬間から宴会だ!」
ラカンの拒否を許さぬ豪快な理論にシモンは苦笑いしながらも、どこかその無茶苦茶ぶりに懐かしさを感じながらグラスを受け取った。
「たしかに、・・・これはこれで良いもんかもな」
「ああ、乾杯だ!」
広い草原に男二人は腰を下ろして、軽くグラスをぶつけて、互いの酒を飲み干していく。
オスティアから見える雲と朝日などの風景を楽しみながら。
「どうよ?」
「・・・悪くないと思うよ? ただ、俺は酒に弱いと思うから、あまり飲みすぎは出来ないけどな・・・・」
「はっ、だらしねえな」
そう言いながら、両者は静かに酒を飲んでいく。
そしてそれ以降、少し沈黙が場を包んだ。
両者は何も語らない。
しかし意外なことに沈黙が重いとは感じなかった。
シモンは目の前に広がる雲の海を、そしてラカンは少し遠くを見つめるようにグラスに口をつけていた。
するとラカンが遠くを見ながらようやく口を開いた。
「なあ・・・シモン・・・・・ここから見える雲海の下には・・・・廃墟がある・・・・」
「・・・・?」
「この世界の文明の発祥の地とも言われる、歴史と伝統を誇るウェスペルタティァ王国・・・空中王都オスティア・・・だが・・・その壮麗だった島々は落ちた・・・・二十年前の大戦でな・・・」
ラカンにはいつものような豪快さは感じられなかった。
しかしその言葉を遮ろうとはせず、シモンは黙ってその話を聞いていた。
「テメエは俺たちの事は知らねえんだったか?」
「いや、あれから少し勉強したよ。お前や・・・・紅き翼と完全なる世界・・・オスティア崩壊・・・歴史書に載ってるぐらいのことはな」
「ふっ、・・・・だったら・・・・こう書いてあっただろ? 世界を救った英雄・・・ってな」
ラカンは自嘲気味に言った。
だが、ラカンの言うとおり確かに英雄と書かれていた。しかしシモンはそれを別に間違っているとは思わないのだが、ラカンは首を横に振った。
「俺たちはよぉ・・・・・・世界の混乱を起こした元凶共をぶっ潰して、世界の崩壊を止めた・・・・でもな・・・一つの国と・・・一人のか弱い女を守れなかった・・・・・へっ、英雄が聞いてあきれるぜ・・・」
「・・・・・・・」
「お前と同じだろ? ・・・・・・どう思うよ?」
ラカンの言葉がシモンに染み渡った。
それは謙遜ではなく、どこまでも自信満々で無茶苦茶で豪快な男が見せる、僅かな弱さを見た気がした。
だからこそ、シモンは考える。
全てを知ったわけではない。
しかし自分もかつては自分の戦場で、兄や仲間と共に戦った。
そして今、自分の隣に尊敬すべき兄も最愛の女も既にこの世には居ないということだけは分かっている。
地上開放も、螺旋王も、アンチスパイラルとの決戦も未だにシモンは思い出せない。
しかし心に染み付いた想いが、自然と口から零れてきた。
「俺は・・・・思い出せないから自嘲しているだけだ・・・・。・・・お前は・・・お前たちは・・・英雄だと思うよ?」
「ほう・・・そりゃまた・・・どうしてだい?」
ラカンは酒を飲む手を一旦止めて、興味深そうにシモンに尋ねる。
するとシモンは考え導き出したわけではない、心の記憶から自然と出た言葉をそのまま伝える。
「世界は崩壊しないで、二十年経った今でも続いている・・・お前たちの残した物は・・・・ちゃんと後から続く者の道となっている。たとえ敵の大義がどうであれ・・・・倒れていった多くの者たちがいたとしても・・・・ちゃんとその想いは受け継がれている」
その戦いが正しかったのか間違っていたのかは分からない。何故ならシモンはそのことについてまったく知らないのだから。
だが、ラカンたちに後悔しきれない、自分を認められない何かがあっても無くても、ラカンたちの功績はこうして二十年経ったオスティアでも称えられている。
オスティア終戦記念式典という名前で。
「なるほどな・・・だが・・・その結果、面倒な事をガキどもに押し付けちまったがな・・・俺たちの尻の拭き残しがよ・・・・」
その尻の拭き残しが今のネギたちに押し付けられている。この事についてどう思うのか?ラカンが気になってみると、シモンは笑いながら答えた。
「いいじゃないか、掘った穴にはふさわしい奴が通ればいい。通った道に掘り残しがあっても、それは既に俺たちのじゃない、通った奴らの道だ。俺たちは英雄だか何だか知らないが、少なくとも神様じゃないんだ。俺たちの勝ち取った未来が、散った仲間たちに誇れ・・・そして倒した敵たちの目指した未来より良いものになるように見守っていればいい」
シモンはそう言って、自分のグラスに残った酒を一気に飲み干した。
そしてグラスを草の上に置いて、酒瓶を手に取る。
「今はネギたちの時代だ。だが・・・拭き残しが気になるんだったら自分で拭えばいいと思う・・・少なくとも俺たちはまだ生きているんだからな」
シモンは酒瓶を傾け、ラカンに向けた。
「話はこれでお終いか? ほら、だったら飲めよ、英雄・・・いや・・・・飲めよ、ダチ公。細かいことは抜きにしないか?」
シモンはニヤリと笑って、ラカンに告げる。
この時ラカンがシモンの言葉にどう思ったのかは分からない。しかし顔から先ほどまでの遠くを見つめるような目は消え失せ、シモンと同じようにニヤリと笑いながら空いたグラスを差し出した。
「へっ、なるほどな。だったらテメエも英雄かもな・・・・・・いや、どーでもいいかそんなこと! 俺たちには些細なことだな!」
そしてラカンはシモンから酒瓶を受け取り、シモンに返杯をする。シモンもラカンからの酒を受け取り、もう一度二人はグラスを鳴らして乾杯をし、一気に飲み干した。
「「ぷっはあ~~~」」
二人からは満足したような酒気を帯びた息を漏らして、もう一度互いのグラスに酒を注いでいく。
朝早くで、シモンも酒に強くはないと、思っていたが、この日は酔う気はせずに、どんどん飲めた。
「テメエとは・・・・俺たちの時代でこうして一緒に飲みたかったぜ・・・・あのバカ野郎共と一緒にな」
「飲めるさ。お前のダチの息子が、お前のダチを探してくれる。それを信じて待っていればいい」
「なるほどな・・・そういう考えもあるか? まっ、楽しみにしとくか・・・・だが・・・」
「ん?」
一つ間を置いてラカンはシモンを見る。
「だがよ・・・テメエはまだ若い。後から続くものを見守るには・・・まだちっと早いんじゃねえか?」
その言葉にシモンは少し考えながら最近の出来事を思い出す。
「・・・・そうかもな。たしかに、最近戦ってばかりだけどな」
「そうだろ? まだまだバリバリ現役だろ~が。テメエの想いに影響されて慕ってくれる奴らが居るうちには、まだまだ楽はするんじゃねえよ」
それは命令ではなく、どこか頼みが込められているような気がした。
そしてラカンはもう一度酒瓶をシモンに向ける。
「あのボーズは、皆を守るそうだ。だから、お前は守んなくいい。だが守らない代わりに力になってやれ。テメエの出来る範囲でいいからよ」
シモンはまだネギたちについて思い出せたわけではない。しかしそんなシモンにラカンは親友の忘れ形見を頼んだ。
そんなラカンの言葉に応えるよう、シモンは空になったグラスを差し出すことにより、了承の意思を示し、注がれた酒を一気に飲み干してから頷いた。
「ああ、まかせろ」
その一言でラカンはまた笑い、両者は再び酒を飲み明かした。
魔法世界の朝日が降り注ぐ中で二人の英雄は友となったのだった。
そして・・・
「「「シモンさぁーーーーーん!!!」」」
「「ん?」」
男たちが杯を交わしている頃、血相を変えた表情でネギたちが叫んでいた。
シモンとラカンは状況が分からないが、とりあえず朝の挨拶のつもりで軽く手だけを上げた瞬間、木乃香を先頭に皆が走り出し、飛び込んできた。
「うわあああん、シモンさんのアホォ~~」
「えっ? 俺・・・何かした?」
開口一番に泣き出して、シモンにしがみ付く木乃香。後ろではネギたちも少しご立腹な表情でシモンを見ていた。
「シモンさん、心配したじゃないですか~!? 朝起きたら居なくって、僕たち凄い心配したんですよ~~!?」
「ほんとーよ! シモンさんが居なくなっちゃったんじゃないかって、木乃香は起きた瞬間、パニックだったのよ!?」
「まったく、これ以上心配掛けないでください!! 昨晩が・・・夢なのではと思ってしまいました・・・」
「シモン殿にしては心遣いがなっていないでござるな・・・・」
どうやら朝早くから居なくなっていたシモンを心配して、ネギ、アスナ、刹那、楓までもが少し怒った表情でシモンを叱っていた。
その光景にラカンはニヤニヤ笑いながら、シモンの背中を叩いた。
「なっ? まだまだ楽は出来ねえだろ?」
「そうだな・・・その通りだよ」
胸にしがみ付く木乃香をあやしながら、シモンは小さく「ゴメン」と苦笑しながらネギたちに告げた。