ハリーポッターと仮面の復讐鬼   作:ふぁみゆ

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投稿してから数日も経っていないのに感想や評価をつけていただき、読者の皆様には本当に感謝です!!


今回はあまり盛り上がらない閑話的な話ですがよろしくお願いします!


授業風景

レイブンクローの生徒は勤勉なひとが多く、勉強に対しては比較的真面目に取り組んでいた。

 

授業の前には教科書を開いて予習をし、授業の後には皆で復習をする。

その真面目さは闇の魔術に対する防衛術を担当しているクィレル先生が驚くほどのもの。

 

生徒たちは順調に点数を稼いでいった

 

点数がもらえないのは魔法薬学のスネイプ先生くらいなものだ。

スネイプ先生も授業中に生徒を当てて、質問を出してくる。

 

「この問題を、メージャー…分かるか?」

 

「はい、ーーーー」

 

しかし、正しく答えても「よろしい」というだけで中々点数をくれない。

もともとスネイプ先生はスリザリン贔屓だと噂されていたため点数を奪い合うレイブンクロー寮には点数を与えないつもりなのだろう。

 

グリフィンドールに対しては、6年生で習うような難問を出して不当に減点をしていると噂されているがバッフルパフとの合同授業しか行っていないレイブンクローの生徒はその実態を知らない。

 

そんな中エマが気になっていたのは特急で出会った友人、ジョシュア・メージャーだ。

 

別に飛び抜けて才能がある訳ではない。特別成績がいいわけでも悪いわけでもない。

彼は左目の火傷という特徴があるにも関わらず、"目立たない"のだ。

 

成績はまさに中の中。レイブンクロー生の大多数が答えられる問題には答えられるし、レイブンクローの中でもよほど優秀な生徒でない限り答えられない問題には答えられない。至って平凡な一生徒と言った印象だ。

 

その様子にエマは不自然さを感じている。

 

と、言うのも…

 

「え、また図書館で勉強するの?」

 

「うん、もっと知りたいんだ。魔法について…」

 

彼はとても勤勉なようで、暇があれば図書館で本を借りてずっと勉強しているような生徒だたからだ。

勉強量だけで見れば勉強熱心なレイブンクロー生の中でもトップクラスだろうとエマは見ている。

しかし、勉強量があまり実力に直結していないように思えた。

 

「ねぇ、もし良かったら談話室で一緒に勉強しない?ほらみんなでやったほうが頭に入るし」

 

勉強量に反して成績が上がらないことを不憫に思った。エマからの提案

 

しかし、ジョシュアは右手を出して断る

 

「ありがたい話だけど遠慮させてもらうよ。僕は好きなことを調べてるだけだからみんなの勉強の邪魔になっちゃうからね」

 

「そっか…好きな本読んでるだけなら邪魔しちゃ悪いもんね…」

 

そして、二人は別れる。

 

(本当に、大丈夫なのかな…)

 

エマは不安そうな目でジョシュアを見つめる。

電車であった時から彼女の第六感は告げていた。

彼には何かがあると…

 

そして、記者を志す彼女は、その違和感を無視できずにいた…

 

「少しだけ、様子を見ておこうかな…」

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーーー

 

 

 

 

 

図書館に入ったジョシュアは本を読んでいた。

闇の魔術に対する防衛術についての本などの戦闘に使う呪文についての本だ。

 

これを読めば敵である魔法使いの戦い方がわかると考えて読み始めたのだが…

 

(何が魔法だ…戦いに使う呪文など、化学兵器で代用できるものばかりじゃないか……)

 

火を放つ呪文は火炎放射器があれば十分だし爆弾を使えば遠距離にも火をつけられる。

失神呪文は拳銃で急所以外を狙えばもっと早く決着がつく。

 

人間の科学は魔法に負けてなんかいないじゃないか

 

それが、本を読んだジョシュアの感想だった。

 

(すぐにでも奴らと戦えるのかもしれない…だが…)

 

あの組み分け帽子の件以来、自分の正体はすでにバレているかもしれないという疑念があった。学校の先生たちは特に自分を警戒している様子は見られない。しかし、この学校の校長、アルバス・ダンブルドアだけは違った。あの教師だけはこちらに対して物憂げな視線をおくりつづけている。

自分の正体に気づかれている以上、目立つ行為は避けなければならない。そのためこの学校では慎重に動く必要があった…

 

(落ち着け、ここに来たのは奴らのことを詳しく知るためだ。…何も予定は狂っていない…)

 

そんなことを考えながら本をめくっていると、一人の少女が自分の脇を通り抜けていった。

 

グリフィンドールの制服に身を包んだ縮れ毛の少女。背格好からするに同学年だろう。

 

ジョシュアはぼんやりと思い出していた。

(確か、ハリーポッターと一緒にいた…)

 

まぁ、自分には関係ないことかと本を棚に戻すために立ち上がった。

 

 

この時のジョシュアは考えもしなかった。すれ違った少女、ハーマイオニー・グレンジャーとその仲間ハリー・ポッターとロン・ウィーズリーの三人組に"最悪の形"で対面することになるとは…




次回はハロウィンのトロール事件です!!





とはいえ、レイブンクロー寮だからあまり教師陣との特筆すべき関わりが思いつかなくて授業のことで取り立てて書くことが思いつかないんですよね…(´・ω・ `)

「小説を書く前に伏線を考えてこようとは思わなかったのだね?ファミユ…」


あの、すみません。

その代わりハロウィンの事件は盛り上げようと思います。気合入れてがんばりますのでよろしくお願いします(*_ _)

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