スローペースとか言いながら、その日中に投稿。
今回は少し真面目な話しになります。(一応)
「だあぁぁぁぁぁぁあああ!
いつまで歩きゃいいんだよ?!」
「五月蝿いぞ攻也…」
俺、輪島 創太は弟の攻也と一緒に《アカメが斬る!》の世界に転生した。
だが何故か今は雪山の中を延々と歩いていた。
「ったく、スタートは帝都かどっか適当な村で良いじゃん。
何で雪山何だよ」
「知るか、理由ならゆりっぺに聞け…」
俺達の新人生がまさか雪山のど真ん中からスタートするとは、俺も予想していなかった。
「…つーか、腹減った」
「俺も」
攻也の愚痴に同意しながら、俺はポケットから1つの指輪を取り出し、手のひらを模したようなベルトのバックルにかざした。
《コネクト…プリーズ》
すると魔法陣が展開され、そこに腕を入れる。
腕を出せば、手には好物のプレーンシュガーが…
「って?!あ”ぁ?!」
取り出したプレーンシュガーはすでに手から消えており、かわりに攻也の手にはマヨネーズがぶっかけられた、変わり果てたプレーンシュガーが乗っていた。
「返せ!俺のだろうが」
「良いじゃんか、無限に出てくるんだから…
うんま~~~い!」
「ったく…」
《コネクト…プリーズ》
再びコネクトの魔法でプレーンシュガーを取り出したほうばる。
「つーか、ドーナツだけしか出ないのかよ」
「てめぇだってマヨネーズしか出せないだろうが…」
「「……はぁ…」」
互いのミスに愚痴りあいながら歩く。
「「何でコネクトで“何でも取り出せる”にしなかったんだろ…」」
ー後悔先に立たずとはよく言ったよ…
ーーーーーーーーー
「そういや攻也」
「ん?」
「お前、ハイパーリングとミラージュマグナム有ったか?」
「あぁ?うなもん……あれ?…無い?!」
「やっぱか…」
俺は予想通りの結果に肩を落とした。
「やっぱって、兄ちゃんも?」
「あぁ、インフィニティリングにフィニッシュとラッシュリングが無かった。
後は…」
俺は2つのリングを取り出し、攻也に見せた。
「何だこれ?…濁ってる?」
「あぁ、ドラゴン系のスタイルリングにスペシャルリングがこんな風に濁ってんだよ」
俺はリングを仕舞いながら推測を話した。
「多分だが、このドラゴンの指輪はまだ使えないだけで、何か条件が合えば使える様になると思う」
「最初から楽は出来ないって事か?
じゃあ、俺のハイパーやミラージュマグナムは?」
「原作が関係あるか分かんないが、あれは確か遺跡で発掘されたから…もしかすると、どっかの遺跡にあるかもしれないな」
「うぅわ、面倒っ…
じゃあインフィニティも同じかもって事か?」
「もしインフィニティが原作通りなら、むしろ手に入んない可能性が高い。
そもそも俺は、無い事に納得してるんだよ」
「え?!何で」
「そもそもインフィニティって、魔法石は存在しないんだよ。
あれは晴人の涙に反応して結晶化した、ウィザードラゴンと晴人自身の魔力だから、晴人じゃ無い俺がインフィニティを生み出せる訳がない。
よって、無い物は使えない。って事だ」
「ふ~ん」
俺の推測を理解出来たのか、攻也は黙り込んだ。
ーーーぐぅ~~~…
「腹減って頭が回んねぇ…」
ーやっぱコイツバカだ…
「お?…おぉ?!あれキノコじゃね?」
そう言って指差す攻也。
俺は攻也の指差す先に目を向け、絶句した。
「いや、弟よ…
あれは確かにキノコだが、ダメなやつだ。
見ろ、紫色で尖っている…毒だ」
「大丈夫だって。
よく見た目の悪い物ほど旨いって言うじゃん」
「いやダメだって。
あれはヤバイやつだ。
土管潜りとコイン集めが趣味の、キノコ中毒の赤帽子のオッサンでも手を出さないやつだよ」
「大丈夫だって。
それにほら、あれが毒でも俺には“コレ”がある」
そう言って攻也は今日一番の笑顔で笑う。
その指には“ドルフィンビーストリング”がはめられていた。
「いざと成れば、コレで毒なんてチョチョイのチョイだぜ」
《Go!コネックト!》
「さぁ
「いや、止めた方が…」
「いっただっきま~す!」
俺の抑止を無視し、攻也はキノコをほうばった。
ーてか、よく生でいったな…
「
瞬間、攻也は口と鼻から飫肥だたしい量の血を吐き出し、倒れた。
「…え?」
ーあ、ありのまま…今起こった事を説明するぜ。
毒キノコと思わしき物を、マヨネーズをかけて食った弟の口から血が吹き出した…って?!
「え”え”え”え”ぇぇぇぇぇぇええええ?!」
ー即効性?!
解毒とかさせないレベルの猛毒?!
しかも口や鼻から血が吹き出すとかグロ過ぎるだろ?!
「おい攻也、大丈じょ…攻也?」
ーヘンジガナイ、タダノシカバネノヨウダ。
「……………………………………」
転生人生初日。
わずか数時間足らずで弟の人生は、幕を閉じた。
魔法使い
残り 1人
???「アカ斬るキャラがまだ登場しないのは、全部ケモミミって奴のせいなんだ」