モンスターハンター 光の狩人 [完結]   作:抹茶だった

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二十九話 混ざりはじめる色

 私、ルナ・アルミスは二人に隠し続けていることがある。そのことについてある日、メリル・スカーレットはこう尋ねてきた。

 

 

『ミドリに何かトラウマ……例えば何らかの災害の経験とかはありますか』

 

 

 と。私はゆったりと答えてみせた。

 

 

『特にないよー』

 

 

 しかしスカーレットに演技は通じず、鋭い視線で解答を求められた。

 なんでも、獣をイメージして自己を強化する技があって、ミドリのイメージが自身の人格を呑むほど強力なものだったと。すなわち、制御が出来ないほど具体的なイメージを何故ミドリは持てたのか、と。

 

 

 ミドリが物心つく前にあったことを答えると呆然とした後、ごめんなさいと謝られた。きっと私を気遣って言ったのだろう。でもその気遣いは正直必要なかった。

 確かに村が一つ滅ぶ襲撃、災害と呼ぶのが妥当か。そんなことがあったけどまだ越してきて殆ど経っていない村に情なんてなかった。

 スカーレットはその内ちゃんと話してあげて下さいねと言った。

 アオイもミドリも知らないことがある。

 例えばミドリの両親は、本当は災いに挑んで行方不明になったこと。アオイの両親は今、何をしているのかは分からない、それどころか亡くなっているか分からないこと。

 私はきっと頼ってくれる相手がいることが嬉しかった。

 いや、きっと、私は家族が欲しかったんだ。だから変に希望を持たせるのは残酷、と自分に嘘をついて、二人には病気で亡くなったと言った。

 ミドリは直接ハンターに預けられた子だった。アオイは捨て子の様だった。龍から逃げている時に偶然見つけた赤子。名前も知らない、ミドリと同じくらいの年の子。

 私は安直に見た目で名前を決めた。青い髪だったからアオイ、と。そして自分の名前でもあるアルミスを付けた。

 私はわがままだ。でももうお終い。必ずいつか話さないと。

 

 

「……ルナさん、今日は私と同じ布団で寝ますか?」

 

「馬鹿にしないでナイト。一応子供じゃないんだから……」

 

 

 いつの間にか置いてあったホットミルクを飲んだ。砂糖たっぷりのうんと甘いの。

 窓から外をみればそろりそろりと雪が降っていた。今夜は冷えそう。

 

 

「ナイトのせいで人肌が恋しくなってきちゃった。ティラちゃんのとこにお邪魔しようかな」

 

「そうですか。私は色とりどりな子達の食べ物の準備のために起きているのでお腹が空いたらいつでもどうぞ」

 

「そう。お休み」

 

 

 私は冷えていてそれでいて澄んだ空気を感じながらそっと食事処のドアを閉めた。

 妙に顔が熱くて頰に手をあてると冷たい雫を感じた。

 二人は優しいから、黙っていたことをきっと許すのだろう。そう確信しているのに、どこかに行きはしないって分かってるのに涙は止まらない。

 空を仰げば見慣れた星空が広がっていた。村には光が殆どないから代わりに星が村を照らす。有名な星も大体見えるし、名前もない星屑のように小さい光も余すことなく眺められる。

 一つ、唐突に軌跡を残して流れていく。

 流れ星を見ること、それはこの村では珍しくない。でもその光はとても儚くて綺麗でそれに二人を重ね合わせてしまって。

 

 

「嘘なんてつくものじゃないね……」

 

 

 私は一人で重たい足を動かして家に向かった。

 

 

 

   ○ ○ ○

 

 

 

 皆を守りたい。ただそれだけの簡単なもので、故に難しい夢を持った。なぜそんな夢を持ったのかは分からない。ただ漠然と失うことが怖かったのだ。

 守れるようになるため、それだけの力をつけるため過ごした六年、それが今、無駄に終わろうとしている。

 体は言うことを受け付けず、一切動かない。

 ミドリはゆっくり、ゆっくりと飲まれる。このままではミドリは……

 

 

「私、いや私達このまま死んじゃうのかな」

 

 

 僕が出し渋った結論をミドリは絞り出すしたような声で告げた。氷柱から落ちた水滴はその声を僅かに霞ませる。

 

 

「やりたいことまだ沢山あるのにそれも出来ないのかな」

 

 

 涙が頬を流れる。自分のものかミドリのものかは分からない。視界が霞んでもミドリが見えなくなっても拭うことすら許されない。きっと微笑んでいるのだろう。目尻に涙を溜めて無理をした笑みで。

 

 

「せめてね、最期に一つだけ、伝えたいことがあるんだ」

 

 

 ミドリが言葉を続けようとそっと息を吸った。そして目を閉じて、ゆっくりと開き、そっと口を開いた。

 

 

「きっと、昔から――」

 

 

 不意にフルフルの体が僅かに揺れる。

 震動が体に伝わる。ようやく僅かに動くようになった首を回し震動の発生源を見ると、テツカブラが猛スピードでこっちに突っ込んできた。

 テツカブラは途中で地面を叩き、跳んだ。

圧倒的な重量の塊がフルフルにぶつかる。鈍器で土を殴ったような鈍い音。そして短い拮抗の後、勢いのまま二体とも吹っ飛んでいく。

 それと同時にミドリが吐き出され短い悲鳴とともに僕の上に落ちた。

 

 

「……待たせましたね」

 

 

 後ろから声が聞こえた。最近温かいと思えるようになった凛とした声。反射的に顔を向けると麻痺が解けたことに気付く。

 メリルがいた。いつもより硬い表情だった。

 メリルはミドリの膝裏と背中に手を回し持ち上げた。いわゆるお姫様抱っこというものだろう。

 

 

「アオイ、立てますか?」

 

「うん。本当に助かったよ」

 

「まだ助かってはないです。逃げましょう」

 

 

 メリルは駆け出した。僕もそれに続く。

 後ろを向くとフルフルとテツカブラが睨み合っていた。余りにも緊迫していて今にも戦闘が始まりそうだった。

 

 

「メリルのばか……」

 

 

 頬を赤くして、ほんのり嬉しそうにミドリは呟いた。

 

 

 段々と道は狭く、明るくなった。坂を駆け上がり、洞窟を抜けると夕日。山を削ったような傾いた地面。奥のほうは崖でさらに奥に殆ど波のない海があった。

明るく、温かい色に包み込まれていた。

 

 

「ミドリ、脚を見せて下さいね」

 

「うん。大丈夫だと思うけどね」

 

 

 ミドリが靴を脱ぎ、靴下も脱ぐ。華奢で弱々しく見える脚。僅かに擦り傷がある程度で意外とダメージはなさそうだ。それを見て安心し、とりあえず回復薬を飲む。

 

 

「痛みはほとんどなかったからね。ただヌルヌルしてて、生暖かいし、吸うように飲み込もうとしてきて気持ち悪かったかな」

 

「捕食の感想はいらないです。――まだ戦えますか?」

 

 

 メリルは諭すように言った。言外に怖いのならそれでも構いませんと告げながら。ミドリは平気そうにしているがついさっきまで捕食されかけていた。普通ならトラウマになる。僕はそのことを気にもかけていなかった。

 でも、ミドリはキョトンとしてから自信たっぷりに言った。

 

 

「大丈夫。何かあってもきっと二人が助けてくれる!」

 

 

 メリルは苦笑いしながら額を押さえた。僕も便乗したいところだ。ミドリの脚に念のため薬草を塗り、薄く包帯を巻き、処置は終わった。

 

 

「ホットドリンクを飲んでおきましょう。フルフルがテツカブラを撃退した頃合いになるまでゆっくりと行きましょうか」

 

「ちょっと武器の手入れしていい?」

 

「構いませんよ」

 

 

 狩技の使用は武器に負担をかける。特にガンナーの場合。

 砲身を回して外し、軽く振ると黒い煤が僅かに落ちる。本当はこの後専用のブラシで擦って汚れを落として拭き取りたいところだがそれでは時間がかかり過ぎる。

 汚れを申し訳程度に拭き取り砲身を戻す。

 

 

「ねぇ、アオってもしかして道具の手入れするの好き?」

 

「……否定出来ない」

 

 

 武具の手入れは鍛冶屋に頼めば無償でやってくれることが多い。息抜きや気分転換になったり新米の育成や人の技法の勉強、使い手の癖が分かる等メリットがあるらしい。仕事の息抜きが仕事っておかしいと思います。

 つまるところ全部丸投げしてもいいことなのだ。……いいじゃん、汚れがとれると達成感あるじゃん。

 

 

「手入れもいいですが、あんまり身を入れすぎると気が付けば仕事になりますよ」

 

 

 とあるハンターが手入れの域を越えて改造に至り、そのまま鍛冶屋になったことがあるとかないとか。

 

 

「もうそろそろ大丈夫でしょう。行きましょう」

 

 

 メリルはそう言い、洞窟に入っていった。その後を僕、ミドリの順で入る。

 

 氷が光を反射するため洞窟の中はそれなりに明るい。音もよく響き、足音が奥まで聞こえているのが分かる。 それでも甘酸っぱい、ペイントボールの香りがするため恐らくフルフルは居るのだろう。

 そんな中でもメリルは太刀のに手を添えて辺りを警戒している。僕はというとミドリのことをたまに確認しながらメリルに着いていくだけだ。天井に張り付いているフルフルを撃ち落とす策がある。そのため真ん中でいつでも撃てるように待機している。

 メリルが唐突に足を止める。反応が遅れる。後一歩でぶつかる、というところまでよろける。……セーフ。

 

 

「きゃっ」

 

「ちょっ……」

 

 

 そう思ったのも束の間、後ろを警戒していたミドリが僕にぶつかり、バランスを崩して二人でメリルに向かって倒れこむ。

 メリルは平然とかわした。

 

 

「見つけました。……二人とも、イチャついてないで早く準備を」

 

「ごめんなさい」

 

 

 起き上がると天井にフルフルがいた。翼爪を天井につけ、四つん這いになっている。

 照準をフルフルの右の翼爪に合わせ、装填しておいた徹甲榴弾を撃つ。反動を無理やり抑え、二発目を右後ろ足に撃つ。

 一発目は狙い通りに突き刺さり大爆発を起こした。その衝撃で翼爪が天井から離れる。二発目は外れ、すぐ側に刺さった。それでも、着弾した以上、爆発は起こる。

 フルフルは不意打ちでは無い限り、これくらいの爆発では落ちない。しかし天井は違う。爆発によって亀裂が走り、砕け、フルフルの後ろ足が貼りついていた氷が崩れる。

 フルフルの体が大きく傾き、右半身を下にして止まる。しかし重さに耐えきれなくなり、そのまま落下する。僅かに地面が揺れ、フルフルの悲鳴が聞こえた。

 最初に動いたのはメリル。鞘から抜かれた刃は仄かな赤い光を煌めかせフルフルに振り抜かれる。太刀の軌跡に炎が残り、フルフルの皮を斬って焦がしていく。

 ミドリも双剣を抜き頭に連撃を叩き込む。二つの剣が降られる度に血が飛び、刃に返り血がついても表面を覆う水がそれを洗い流し、切れ味を保つ。

 僕は《ラピッドヘブン》を装填し地面に座りこむ。そして二人に当たらないように調整してから引き金を引いた。リズム良く三発ずつ連続で発射される。着弾する度に赤く光り、黒い焦げに変わる。しかし、撃ち始めた直後にフルフルが立ち上がり始めたので念のため引き金から指を離し、撃つのを止め、使い物にならなくなった残弾を捨てる。

 《ラピッドヘブン》は全部で十五発撃つ。引き金を離せば途中で止めることもできる。ただその場合撃たなかった分をもう一度撃つことはできず、捨てる他なくなってしまう。

 フルフルが立ち上がると唐突に停止した。……え?

 

 

「瀕死の合図ですッ。このまま討伐しますよ!」

 

 

 その掛け声と共にメリルは練気を解放し、気刃斬りを放つ。練られた気が刃を鋭くしてフルフルに深い傷を残す。

 僕は通常弾を装填し最も肉質の柔らかそうな頭を撃つ。弱点特効、ホロロホルルの防具にはそんなスキルがある。弱点を攻撃する時、その部位の中でももっともダメージを与えられる場所を直感てきに理解できるスキルだ。当たるかどうかは別だが。

 フルフルの頭に弾丸が吸い込まれる。全て撃ちきりもう一度装填しようとすると

 

 

「っ……」

 

 

 ミドリがフルフルのことを踏み高く跳んだ。空中で横に回り、どんどん加速していき、首の辺りを双剣が抉りこみ、切り裂かれた。

 フルフルは体を震わせ、よろめき、徐々に動きが硬くなって倒れた。討伐出来たようだ。

 

 

「……ふぅ。討伐できましたね」

 

「フルフルはもう狩りたくない……」

 

 

 疲れた。主に精神的に。咆哮は怖いしミドリが麻痺して潰されかけるし、気が付けばメリルが二体一でピンチだったり、ミドリが食べられかけたり。

……ミドリはもっと辛かっただろうな。

 

 

「……ねぇ、機会があったらまた狩りたいんだけど」

 

 

 ミドリは落ちていた剥ぎ取りナイフを拾いながら言った。心配を返しなさい。

 

 

「普通、一度補食されそうになったらフルフルを見ただけで気を失う人が殆どなんですけどね」

 

 

 ミドリは大物になるかもしれません、と何故か感心しているメリル。後に引きずらない性格なのかな。

 

 

「剥ぎ取りをしてさっさと帰りますよ。テツカブラがまだいるかもしれませんし」

 

 

 

 フルフルの皮はインナーとしての価値が高いらしい。伸縮性が抜群で保湿性もあり、寒さに強い。質感は柔らかくて吸い付くような感じ。

 武具に使う用途より、身の回りの物に向いてそうな素材だ。

 メリルのレクチャーもあり、すんなりと皮を剥ぎ取った帰路。

 

 

「あ、ギィギだ」

 

 

 ミドリが指差した先にはフルフルを小さくして芋虫見たいにしたような生き物、ギィギがいた。フルフルの幼

体で吸血をして成長するらしい。

 

 

「ギィギエキスの取り方教えますよ」

 

 

 メリルはギィギに近付いていった。ギィギは声を上げてメリルに飛び掛かるがはたき落とされ口を足で押さえられる。

 

 

「ギィギの攻撃手段は口しかないのでこうしてしまえば安全ですよ」

 

 

 お、おぅ……。メリルは腰からナイフを抜いて

 

 

「首の辺りを刺して討伐して……」

 

 

 ナイフをそっと突き刺してギィギを仕留め、尻尾をらしき部分を持って持ち上げる。

 

 

「この膨らんでる部分にエキスがあるので、切りますよ」

 

 

 ナイフでそっと腹を斬ると血が出た後に透明な液が流れ始める。ナイフを腰にしまい、ビンの中に液をそっと注ぐ。

 

 

「こんな感じですね」

 

「メリル怖い」

 

 

 思わず本音が出る。メリルはちょっとショックを受けたような顔をしてしょんぼりとした。

 

 

「美味しいのかな」

 

「さぁ。物好きでも多分食べないでしょう」

 

 

 口調こそいつも通りだが、ミドリに興味を持ってもらって嬉しそうだ。

 

 

「ん? スクアギルも居ますね」

 

 

 青い甲殻に背中を覆われ、ふくよかなお腹を引きずる四足歩行のモンスター。大きさは人間の子供よりも小さい位。

 

 

「モンスターのキモ取ってきますね」

 

 

 蹴って転がし喉をナイフで裂き、お腹を斬って……お腹に手を入れて内臓を引きずりだした。生々しい音とともに赤黒い……色だけ見て僕はそっと目を反らした。

 

 

「アオイ……。ミドリ、後で食べませんか?」

 

「ごめん、ちょっとそれは無理」

 

 

 ミドリが冷たい拒絶の表情をした。一見申し訳なさそうにも見えるがこの表情の前では氷海の寒さが可愛く思える位に冷さがあった。

 

 

「美味しいのに……」

 

 

 メリルは袋の中にそれを入れると、とぼとぼと歩きだした。ミドリも何事もなかったかのように……あ、口を手で押さえた。直視したのを思い出したのかな。

 

 洞窟を抜けると意外と時間がかかったのか夜空が広がっていた。空にはガラスを散りばめたような、沢山の星が輝いていた。

 浅く積もった雪を踏み、ベースキャンプに続く道が見えてきたところでメリルが言った。

 

 

「ポポがいますね。ポポノタンに興味はありませんか?」

 

「……」

 

 

 ミドリは何も言わずにメリルを見据えた。

 

 

「……私が悪かったのでそんな親の敵でも見るような目止めてくれませんか」

 

 

 ミドリのメリルの扱いが妙に上手いのは気のせいだろうか。仮にも師弟関係なのに……。

 

 ベースキャンプに着き、素材を荷車に置き、焚き木に火をつける。

 

 

「モンスターのキモ、本当に食べないんですね?」

 

「……それ以上言ったら海に投げ捨てるよ。メリルを」

 

 

 メリルは寂しそうな顔をした。僕も正直食べる気にはならない、それどころか見たくもないので後ろを向く。

 調理する音が聞こえはじめた辺りでそっとミドリが隣に座った。

 なんとなく心地よいこの時。ずっと続けばいいのに。

 空を見ていると星の一つが急に儚い光の筋を残し、流れていった。

 

 

「アオ、流れ星に願い事を祈ったら願い事が叶うって本当かな」

 

「本当だと思うよ。何か願ったの?」

 

「なんにも。願う事はないからね」

 

 

 願う事はない。ミドリはきっと自分で手に入れる、という意味で言ったのだろう。のんきなのに頭の回転が早くて運動神経抜群で、でもやっぱりどこか抜けているミドリ。

 物心つく前から一緒のミドリでもこの程度の認識なのだ。メリルのことはもっと分からない。

 流れ星に願い事を、というのは流れ星を見るという、稀なことを目撃する時でも願いのことを考えているから叶うという解釈がある。

 星は僕の願いをいつまで叶えていてくれるのだろうか。終わった時、自分の手でそれを守れるだろうか。

 

 

「あの、食べてみませんか? 一口だけ……」

 

「……分かったよ、一口だけね」

 

 

 メリルがスープからスプーンですくったモンスターのキモらしきもの。それをミドリの口に運び、ミドリは一口で食べる。

 不安気な顔がみるみる内に柔らかくなっていく。

 

 

「美味しい……美味しいよメリル!」

 

「そうでしょう。アオイも一緒に食べますよね!」

 

 

 よそわれたスープからキモを取り出して食べる。なんだろうこの言い表し難いこの味は。美味しいけども。

 

 

「美味しい……」

 

 

 というか何故ハンターがモンスターのキモを食べる、という発想に至るのだろうか。まぁいいか。

 

 

「メリル、おかわりお願い!」

 

「はいはーい♪」

 

 

 楽しげな野外食卓はミドリがいつの間にか眠りこけるまで続いた。

 

 

 

 


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