自慢の兄ずら!   作:しましょー

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後書きが真面目なので前書きでふざけようと思ったが書くことがねぇ…。

ってことでタイトルでふざけてみました。実話です。

あ、あと次回更新はアニメ第5話放映後となります。たぶん日曜かな?


今朝寝起きの妹にウィンクしたら泣かれた(実話)

「ワン、ツー、スリ-、フォー。ワン、ツー、スリー、フォー。」

 

屋上に曜ちゃんのリズムを刻む声が響く。それに合わせて2年生三人組が踊っている。

 

「ワン、ツー、スリー、フォー、っと。とりあえず新曲はこんな感じの振り付けを考えてるんだけど…。どうかな?三人から見て。」

 

「「すごく可愛いです!」」

 

「良いと思うぞ?そこまで複雑な振り付けとか強い体幹を必要とする仕草とかもないみたいだし。これなら1年生二人も踊れるだろ。」

 

準備体操を終わらせた後、俺は2年生に今度のライブで披露する踊りを見せてくれるように頼んだ。スクールアイドルの踊りがどんなものなのか知りたかったからだ。

まぁダンスなんてしたことのない俺からしてみれば、たぶん踊れるやろー、くらいのことしか分からなかったけれど。

 

「そうなんですよね~。私はもう少しきつい動きも出来るんですけど、千歌や梨子ちゃんにはきつい面もあって。」とは曜ちゃんの談。

 

「う…。だって私達運動とかあまりしてなかったし…。まぁそれは置いといて、じゃあ早速踊りの練習に入ろうか!」

 

誤魔化したな…。どうやらAqoursの運動神経の良さは、曜ちゃん>千歌ちゃん>ルビィちゃん、梨子ちゃん>まる、みたいなものらしい。運動しないでどうやってそんなスタイルを維持しているのか気になったが聞かないでおく。普通にセクハラだった。こんなの妹以外に言ったら妹に怒られちゃう。

 

「千歌は運動しないでどうやってそんなスタイル維持できてるのか不思議だよね~。前から気になってたけど。」

 

「私食べても食べても太らない体質みたいなんだよね~。ダイエットとかしたことないし。」

 

おっと俺の代わりに曜ちゃんが聞いてくれたぜ。それを聞いて梨子ちゃんがうらやましそーな目線で千歌ちゃんを見ているけど、十分君もやせてるよ?無理にダイエットしなくて良いと思うよ?「私は好きな食べ物も我慢してるのに…。」とかブツブツ聞こえたけど聞かなかったことにしておこう。

 

さて、そんなこんなで練習に入る俺たち。

2年生三人で1年生二人に教えている。最初はマンツーマンで俺にも教えようって話だったが謹んで辞退申し上げた。だって俺は本来教わらなくて良い人間だ。まるのワガママを先輩方に聞いてもらっておいてもらってる人間なんだ。だからわざわざ人を割いてもらうよりは、1年生に重点的に教えてもらった方が良いと判断した。

まぁあいつらへのアドバイス聞いとけば大体覚えられるし。

 

「い~い?花丸ちゃん。ここはクルッと回ってぎゅい~んって腕を振ってズビシっだよ。」

 

「いや、千歌。それじゃ分かんないでしょ。ターンした後腕をクロールで回すみたいに…そうそう上手。そうした後、横にまっすぐ広げてみて。…オッケー。その調子。」

 

「うっ…。よ、よし!ルビィちゃん。次はジャンプしながらキュピッて足を作って、着地したら白鳥と蝶の中間みたいなポーズ、だよ!だよね?梨子ちゃん!」

 

「ごめんなさい。現代文は得意だけどその言葉はちょっと理解できないわ。えぇとね。ルビィちゃん。ここは…。」

 

「ううぅ…泣」

 

千歌ちゃん…。なんか第一印象からアホの子だろうな~とは思ってたけど、やっぱり面白い子みたいだ。

同級生二人に相手にされず、寂しそうにしている。そのまま次に何をするのかな~と観察していたら急に顔を上げてこっちを見上げた。目が合う。さびしそうなめでこちらをみている。

 

ちかがさびしそうなめでこちらをみている▽

どうする?▽

 

・はなしあいてになってあげる

・せいいっぱいのえがおではげます

・あえての大喜利

 

…聞きたいこともあったし、ここは最初の選択肢かな。俺もさっき会ったばっかりの人に「お題!」とか言うのは抵抗あるし。

 

「千歌ちゃん、ちょっと良いかな?」

 

ぱあぁ、と曇っていた顔を輝かせて「はい!大丈夫です!」うん。良い返事だ。

 

「さっき千歌ちゃんが二人にアドバイスしてた踊りってさ。こんな感じで良いのかな。」

 

えぇと、クルッと回ってぎゅい~んって腕を振ってズビシっ。からのジャンプしながらキュピッて足を作って、着地したら白鳥と蝶の中間みたいなポーズ…だな。

……。ん?

 

「どうした?なんか変なとこあったか?」

 

わりと今のはうまく踊れたと思ったんだが…。

 

「いや…。すごく上手でした…。ていうか、私のさっきのアドバイスで分かったんですか!?」

 

「うん。まぁ俺も直感で理解するタイプの人だから。でもそうじゃない人にとってはあのアドバイスは伝わりにくかったんじゃないかな。」

 

「うっ。やっぱりそうですかね…。なかなか言葉で表現するって難しくて…。」

 

ちょっと沈む千歌ちゃん。そして。

 

「後輩。」

 

「ん?後輩?」

 

「はい。私今まで部活とかクラブに入ったことがなかったので、花丸ちゃんとルビィちゃんは初めて出来た部活の後輩なんです。まぁスクールアイドル部自体がつい最近出来たものではあるんですけど…。」

 

 

 

 

 

「だから二人には私がμ’sから教わったことを一生懸命伝えようと思ったんです。仲間との努力。練習を乗り越えた達成感。ライブを終えたときの感動。時にはぶつかり合うこともあるかも知れません。それでもっと互いを分かり合えることが出来るのなら。そして、みんなで夢を叶える体験をさせてあげたいって。」

 

ちょっと空回りしちゃいましたけど…。だって今日は二人が正式に入部してから初めての部活でしたしねっ。そう言ってはにかむ千歌ちゃん。

 

「…μ’sって確か千歌ちゃんとかルビィちゃんが憧れてるっていう?」

 

「はい!"スクールアイドル"っていう文化を最も発展させたと言っても過言ではないほどの伝説的なグループです!私はμ'sみたいに輝きたくてスクールアイドルを始めようと思ったんですよ!」

 

μ’sのことを嬉しそうに述べる女の子を目にして俺は何も言えなかった。誰だ?この子をアホの子とか言ったヤツは。

昨日入部したばかりの二人のことをこんなにも思ってくれてる。そして心の中にこんなに輝いているものを持ってる。

この子はきちんとした目標がある。そして仲間達をそこに連れて行くことの出来る能力がある。なぜかそう思えた。この子がいればなんとかなると思わせてくれるカリスマ性があるのかもしれない。

 

「……るさん?徳丸さん?どうしたんですか?急に黙り込んで。」

 

…いかん。考え込んでしまった。見れば千歌ちゃんだけでなく他のメンバーもこちらを見ている。そんなに沈黙が長かったか?精々6,7行のことだと思ったんだが。

 

「いや、なんでもないよ。君たちが憧れるμ’sってどんなグループなのかなぁと思ってね。」

 

誤魔化すしかないだろう?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

目の前の女の子の魅力に気づいて見とれてました…なんてとてもじゃないけど言えないんだから。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この子なら妹たちも安心してついていけるだろう。と、良い感じに第3話を終わらせようとしたんだが…。

 

「ハーイ!調子はどうカシラ?」

 

「「理事長!?」」

 

金髪美少女(今回はロシアではなくイタリア系アメリカ)が屋上の扉から出てきた。

肩まで届くくらいの金髪に髪と同じ色をした大きな瞳。胸元のリボンは最上級生である水色をしていて、誕生日は6月13日。血液型はAB型。身長は163センチでスリーサイズは上から…。」

 

「ちょ、ちょっと!何言ってるのよ!っていうか誰よ!このビッグなボーイは!…って徳丸?」

 

「ビッグなボーイて…。よぉ、久しぶりだなマリー。一目で分かったぞ。お前変わんねぇな。」

 

「久しぶりね!また会えてハッピーだわ!」

 

「俺は一瞬わかってもらえずアンハッピーだけどな。俺はお前のこと分かったのに…。」

 

「あなたが変わりすぎなのよ…。この2年でどれだけ身長伸びたのよ…?」

 

「15センチくらいだな。今179ある。けどお前もだいぶおっきくなったと思うぞ?特に…とか。」

 

「セクハラで訴えるヨ?」「ごめんなさい。」

 

そいつは小原鞠莉。俺の中学校の同級生だった。何事にも明るく元気に挑んでいくやつで、その性格柄か男女の境なくいろんな人と仲良くしていた。まぁ俺は男子の中でも特に近くにいた気がするが…。

いやだってコイツほんと猪突猛進というか、自分の思い付きの行動の後始末をしないというか…。そのせいでおれがどんだけ苦労したか。そんな俺の様子を見て楽しんでる節もあったけどな!二年前も突然いなくなるし…あれ?

 

「お前いつ戻ってきたん?ニネンブゥリ?だっけか?」

 

「なんかその発音には悪意を感じるけれど…。えぇ、戻ってきたのはこの前よ。話せば長くなるから略すけど、いろいろあってこの学校の理事長になることになったの。あなたこそなんでここにいるのよ?ここ女子校よ?」

 

「理事長て…まためちゃくちゃな…。まぁ俺の方こそ話すと長くなるんだが…妹の部活の応援だな。」

 

「短っ。文字にして9文字じゃない。…妹?あら、もしかしてこの子?トックーの妹だったの?」

 

「あぁ。これからよろしくしてあげてな。」

 

久しぶりに話すってのにスラスラ言葉が出てくるなぁ…。今日は朝から妹の友達っていう微妙な距離感の人たちと話てたわけだし、知らんうちに気を使ってたのかなぁ。

 

「あの~。徳丸さんって理事長とお知り合いなんですか?」

 

ポカンとしてるメンバーを代表して千歌ちゃんがおずおずと尋ねてきた。それに答えたのはなぜかマリーで。

 

「えぇ。徳丸は私の中学校の同級生よ。中学の時は私も内浦にいたしね。」

 

「普通今の質問だったら俺が答えねぇか?"徳丸さん"が主語だろう。どう考えても。」

 

「細かすぎるのよ昔からトック-は。…いろいろした仲じゃない?」

 

「…そのいろいろに『給食で出る苦手なキムチを食べてあげる』とか『朝が弱いマリーのために代返してあげる』とか『女の子どうしの喧嘩に俺を召還する』とかが含まれるんなら確かにいろいろしたな。」

 

「感謝してるわよ?」

 

…そーいう問題じゃないんだけどなぁ。ってか中学校で代返ってどうやってたんだ当時の俺。

ほら、まだ皆ポカーンって顔してるじゃねぇか。そんな中まるが不安そうな、それでいてちょっと期待した目をしながら口を開くと

 

「義姉候補ずら?」

 

「「それはない」」

 

おぉ…ハモってしまった。

 

「いや、確かにコイツと仲が良いのは認めるが恋愛感情があるかって聞かれると…なぁ?」

 

「そういうことは本人(レディー)の前で言わないの…。でもそうね、トックーは私が困ってたら助けてくれる時もある大事な親友よ。好きかって聞かれたらもちろん好きだけれど、それは私がレモンを好きって言うときの好きね。loveじゃなくてlikeみたいな。」

 

マリーさんや…。likeとはいえ恥ずかしげもなく好きとか言ってくださるなや…。ちょっと照れる…(/ω\)

そしてマリーはいたずら顔で

 

「だからあなたの大切なお兄ちゃんを取ったりしないわよ?」

 

「大丈夫です。それは無いんで。むしろ徳兄ぃに引き取り手がいるなら早く連れてってほしいずら。」

 

 

 

…マリーの言葉に食い気味に被せてきた…。辛辣だなぁまるは。そこは「べ…別にそんなんじゃないんだから!イミワカンナイ!」くらいのセリフを恥ずかしがりながら言って欲しかったぜ!あれ?…思った以上に心にダメージが…。

そんなまるの返しにマリーは一瞬ビックリした顔をしてたが、「ぷっ。あはははは!」と腹を抱えて笑い出した。

 

「はぁ…はぁ…、良い妹さんを持ったわね、トックー。ふふっ。そうね、こいつには早くいい貰い手が見つかると良いわね?」

 

「はいずら!」

 

こんな時だけいい返事をしなくても…。兄ちゃんがいなくなっても寂しくないのか?俺はまるに彼氏ができたら…。想像できねぇな…。怒りと嫉妬とバカとテストと召喚獣で何かに変身しそうだ、とだけ言っておこう。(ほら。考えるだけで壊れてしまう。)

さて、だいぶ長い時間俺たちのせいで練習を中断させてしまった。ぼちぼち残りの躍りを覚えないとな…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

???「へぇ…。徳丸さん彼女とかいないんだ…。」




「まる以外のキャラとオリ主の会話が想像できねぇ…。」
ってことで無理矢理絡ませてみましたがいかがだったでしょうか?今回は千歌と鞠莉です。

今回はまるちゃん以外のヒロインメインでした。
最後の???は誰なんでしょうね。実は自分も決めかねてます。
一応今の時点でヒロイン(まるは除く)は二人考えてます。あとは今出てきてないキャラがどうオリ主と絡んでいくかですね。果南ちゃんとか…ヨハネとか…。



あと、話は変わりますがこの小説をご覧になってくださりありがとうございます。『ラブライブ!サンシャイン!』で検索してみると50を越える小説が出てきてびっくりしました。
まぁ自分は原作が自分と被っている二次創作はあまり読まないようにしてるんですよね。というのもキャラがそっちにひっぱられちゃうんですよ。
この『自慢の兄ずら!』でもまるちゃん盛大にキャラ変わってますし。
やっぱみんながみんな原作通りには書けないわけでして…。
そして読んじゃうとやはりその小説の中でのキャラのイメージが固定されちゃう…というかされちゃったというか…。

つまり何が言いたいかというと「早くダイヤ様を登場させたくなった。」&「曜ちゃんや梨子ちゃんも可愛いな。」ってことです。それだけです。

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