僕の今年の目標はもっとレベルの高いラブライバーになることです。
さあて新年一発目はひたすらイチャイチャしてもらいます。
これを見て曜推しの方もそうでない方も是非ヨーソローしてください!
それではどうぞ!
~前回のあらすじ~
彼方の家にて行われた作戦会議を受けて身構えながら学校へ行くもトラブルは皆無。被方の影も無くなんかまったりしてしまった。あとは…二人のメロン(比喩表現)がメロロロンッ!して危うくヨーソローする所だった
「…なんだかなぁ」
俺は今渡辺ん家にいる。しかもどういうわけかパジャマ姿っていう。事の発端を説明すると…
―さかのぼること三時間前―
『んじゃ、この辺でいいか』
『ごめん…本当にありがと』
『さーて、帰りますかね』
渡辺ん家に着いたときは既に日は落ち辺りは真っ暗だった。
『…あ、あのね』
急に渡辺が言いづらそうに話しかけてきた。心なしか顔が赤い。
『……よかったら、泊まっていかない////?』
『…………はい?』
『い、いやあのね!も、もうすぐ終バス来ちゃうし、彼方君どうせ体力無いから走っても間に合わないだろうし、だから……////』
『つっても親御さんが許可出さないだろ?』
『あ、それは大丈夫。パパは今頃海外か日本のどっかだし。ママは…ま、なんとかなるでしょ!』
『いやい『というわけでちょっと待ってて!』おい!』
数分後、慌ただしいバタバタッという音と共に渡辺が降りてきた。
『全然いいって!』
『なぁんで許可降りちゃうの!?』
そして今に至るというわけだ。風呂は先に俺が入り、現在は渡辺が入ってる。理由は察してくれ。
渡辺(母)は夕飯の支度をしている最中らしく台所から出てこない。つまり、俺は渡辺家のリビングにて絶賛ボッチナウというわけである。なにこれ新手の嫌がらせ?
そわそわ落ち着かない時間を過ごしていると渡辺が風呂から上がってきた。
「なーにそわそわしてんの?」
「そ、そわそわしてないっての」
嘘である。
「まあなんでもいいけど。でも夕飯まで暇だね…」
「え?いやいや、もうかれこれ一時間はかかってんだから流石に…」
「普段はそうなんだけど…今日は彼方君来てるから物凄く張り切ってるみたい。実は友達が私の家来るの彼方君が初めてなんだよね」
「へぇ…そりゃあ意外だな。てっきり高海とか果南とか来てるものだとばっかり思っていたんだけど」
「…ねぇ」
急に渡辺の声のトーンが下がった。
「な、なんだよ」
「前々から気になっていたんだけどさ、なんで理事長とか果南ちゃんは下の名前で呼ぶのに私達は名字で呼び捨てなの?」
「なんでって言われてもなぁ…逆になんでそんなこと聞くのさ」
「そっ…それは…だって…な、なんか嫌だなぁって…////」
「え、じゃあなに。名前で読んだ方が良いの?」
返事は無い、が顔を赤くしながら小さくコクンと頷いた。それじゃあ腹くくりますか。
「曜。…………これでいいのか?」
「…………も、もっかい////」
「え」
…少し思い浮かべて欲しい。
①名前で呼んで欲しいの?→顔を赤くしながら頷く
↓
②めちゃくちゃ可愛い。
↓
③さらに目を潤ませ上目遣いで「もっかい////」
↓
④耐えれるやついるの?
「…曜」
「…なぁに、彼方君////」
「俺…俺さ、もしかしたらおま――
ここまで言ったときだった。
「曜ちゃーん、彼方くーんご飯できたわよー」
渡辺(母)、まさかのご登場。
【悲報】俺氏、告白失敗
か、彼方君に名前で呼んでもらえた…!
実はお願いするのだけで心臓が出ちゃいそうになるくらい緊張してたんだよ~…////
頑張ったんだし、ちょっぴり欲張っちゃってもいい………よね?
「…………も、もっかい////」
「え」
ドキドキしながら待っていると彼方君は意を決した様に口を開いた。
「…曜」
「…なぁに、彼方君////」
ああ、好きな人に名前を呼ばれるっていいな………
…好きな人?
えっ…えぇぇぇぇっ!?わ、私今好きな人って言った!?私が!?彼方君を!?あわわ、あわわわわ……////
「俺…俺さ」
な、なんか彼方君真面目な顔してる…?ち、ちょっと待って!なんか千歌ちゃん家にあった漫画にこんなシーンがあったような…ってこのままじゃ私どうにかなっちゃうよ!?
私は思わず目を閉じた。恥ずかしくて彼方君を見れない…////
「もしかしたらおま――」
彼方君が口を開きかけた時だった。
「曜ちゃーん、彼方くーんご飯できたわよー」
えええええええええぇぇぇぇ!?
「…どしたの、二人してそんな沈んだ顔して」
「いえいえお気になさらず…」
「ママのバカ…」
お母さん、貴方は悪くないんです…えぇ、場の空気に流されかけた俺が悪いんです…
「それより自己紹介がまだだったわね。私の名前は渡辺朱(わたなべあかね)。固くならずに朱さんでいいよー」
「あ、は、はじめまして!江口彼方です。よろしくおねがいします!」
「いや~しかし曜ちゃんが男の子つれてくるとはね~」
「ち、ちょっとママ!」
「いっつも運動ばっかしてて男っ気なんて全然無かったんだよ?だから…期待してるぜ彼方君☆」
「マ、ママ!」
「あはは…」
そのあとも楽しい(?)食事会は続いた。渡辺の昔の事が聞けて個人的にはすっげぇ楽しかった。
それと、朱さんと話していると母さんと話していた時を思い出してしまってちょっとセンチな気分になった。でも、だからこそ、こんな何気無い日常を守るためにもあの男を倒さねばと決意を新たにするのだった。
~その頃ホテルオハラでは~
「パパ、いい加減話してくれないかしら」
「…なんのことだ」
「惚けないで!あの男に何をされたのか教えてって言ってるの!」
「…そこまでしてあの学校を守る理由が?」
「ええありますとも!あの学校でもう一度やり直すの!果南と、ダイヤと…」
「ふざけるのも大概にしろ!」
「っ!」
「あの学校はお前の所有物じゃない!私はそんな我が儘のために理事長にしたわけでは無いっ!」
「くっ…」
はい、というわけでいかがだってでしょうか?
前書きでいちゃいちゃと言いましたが最後にシリアス入りましたね…スミマセン
しかしこの部分は今後への伏線といことでどうにか堪忍を…
というわけでアディオス!今年もよろしくお願いします!