[1]ノーゲーム・ノーライフの世界にチート転生者がきたようです   作:型破 優位

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原作介入


集いの酒場

さて、こんな噂を聞いたことはあるだろうか。

 

280を越えるゲームのオンラインランキングで、

 

不倒の記録を打ち立て、

 

世界ランクの頂点を総ナメにしているプレイヤー名が

 

 

 

"空欄"のゲーマーがいる、と。

 

 

 

 

曰く、無敵。

 

曰く、グランドマスターすら破ったチェスのプログラムを完封した。

 

曰く、ツールアシスト、チートコードを使っても負かされた。

 

最強のゲーマー[ ]の話を。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

三人称side

 

ルーシア大陸、エルキア王国

 

首都 エルキア

 

人類種(イマニティ)最後の国。

 

そんな都市の少し外れた郊外。

 

酒場を兼ねている宿屋という場所で

 

二人の少女がテーブルを挟みゲームをしている。

 

一人は赤い髪の毛の仕草や服装から裕福な家庭で育ったと感じられる少女

 

もう一人は、赤い少女と同い年ほどの、だが大人の雰囲気ただよう黒髪の少女

 

行われているのは

 

ポーカーだ。

 

その勝負が行われている酒場の外。

 

テラス席のテーブルに座り、窓から中を覗きこむ

 

フード姿の人影があった。

 

そのフードの人影の口が開いて・・・

 

 

[ ]side

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「白がなにか言うと思った?思った?残念空でしたぁ!」

 

「にぃ・・・メタィ・・・」

 

「おっとすまんよ妹よ、にしても、なんか盛り上がってるなぁ」

 

「あ?知らないのか。あんたら異国人・・・ってわけないか。人間の異国なんてもうねぇし。」

 

対面して現在ゲームをしている中年の男が言ってきた。

 

異国はないのか、なるほど。。。

 

「あー。田舎から出てきたところでな、都会の事情に詳しくはないんだわ。」

 

そう答えた青年の言葉に、訝しげに中年の男が答える。

 

「人類種に残されてる領土で田舎って・・・それはもう世捨人じゃねーか。」

 

「はは、そうだな。で、こりゃ何の騒ぎ?」

 

「今、エルキアでは[次期国王選出]の大ギャンブル大会が行われてんだよ。」

 

「次期国王・・・選出?」

 

「おうよ。前国王の遺言でな」

 

 

 

 

曰く、この国王選出というのは、人類最強のゲーマーをみつけるものらしい。

 

立候補は人類種なら誰でもよく、最後まで勝ち残った奴が国王ってことらしい。

 

ん、一人おかしな奴がいるな。

 

パシャリ

 

「で、兄ちゃん、そんな余所見しててもいいのかい?」

 

そう言って、サッとオープンするカードは

 

フルハウス

 

 

勝ちを確信した中年の男は、にやりと笑う。

 

「え?あー、うん、すまん、そうだったな。」

 

そういって無造作に出した、

 

その瞬間、男が目を見開いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ロ、ロイヤルストレートフラッシュだぁ!!?」

 

そう、最強の手札、ロイヤルストレートフラッシュ。

 

男が立ち上がり、吠える

 

「て、てめぇ、イカサマじゃねぇかっ!?」

 

その様子をみて、空はヘラヘラと笑いながら、

 

「おいおい、失敬な... 何を根拠に?」

 

と言い、立ち上がる。

 

そしてそのまま"賭けた"ものを頂いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「にぃ・・・ズルい」

 

突如妹の白が言ってきた。

 

「あんな、わかりやすいイカサマ・・・わざと、使った」

 

そう、男の言ったとおり、イカサマは使った。

 

しかし、

 

 

十の盟約

 

八つ ゲーム中の不正発覚は、敗北とみなす。

 

つまり、ゲーム中に発覚しなければいいと。

 

「発覚さえしなきゃ使ってもいいわけだ。確認出来たのはいいことだろ」

 

「ところで、にぃ・・・こっちのお金、わかる?」

 

妹の質問も当然だ、俺もわからん。

 

でも、なんの問題もない。

 

「いや、わからんけど、まぁ、任せろ、こういうのは兄ちゃんの領分だ。」

 

そう言って、酒場の中へ入っていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

---------酒場の中---------------

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

盛り上がっているテーブルを余所目に、カウンターへ向かった。

 

「なあ。これで二人一部屋、ベッドは1つでいい。何泊できるよ?」

 

俺がそう言うと、マスターらしき人はチラリと一瞥

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こいつ・・・何か探したな・・・?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・・・一泊食事付きだな。」

 

 

ビンゴ。声のトーンや視線もおかしい。

 

ここで出るか。

 

「あはは〜、あのさぁ、五徹して死ぬほど歩いて疲れてんだよね。[本当は何泊]かさっさと教えてくれない?貨幣の価値もわからない田舎者と勝手に思うのはいいけど、声のトーンと視線には気を付けなよ?」

 

 

そう言うと、マスター?は舌打ちをしながら

 

「ちっ。二泊だよ」

 

と言った。

 

 

 

 

かかった。。。ニヤリ

 

「ほらまた嘘つくー、じゃあ、間とって十泊三食付きで手を打とうぜ」

 

「なっ、なんの間をとった!?わ、わかった、三泊食z」

 

 

 

結局

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ほれ、四泊取り付けてやったぞ。お兄様を崇め奉り・・・」

 

 

 

 

四泊も付けたのだった。

 

 

 

 

 

 

 

それよりも、

 

 

「白、どうした?」

 

そうきくと、

 

「あの人・・・負ける」

 

と、赤毛の人を指しながら言った。

 

 

そりゃそうだろと思ってみていたが、

 

 

黒い髪の少女の手札に違和感を感じた。

 

「うわぁ、マジか。この世界のイカサマこえー」

 

そう、魔法の使用である。

 

そんなこんなで、三階へ向かう途中、

 

すれ違いざまに、気まぐれで呟いてみた。

 

「おたく、イカサマされてるよ?」

 

「・・・・・・・・・・へ?」

 

そのまま階段をあがっていく。

 

後ろから視線を感じるのは気のせいではないだろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そのまま三階へと歩いていく途中、

 

一人の男が立っていた。

 

無視して通りすぎようとしたとき、思わず振り返ってしまった。

 

彼のボソッとした一言

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「盟約の確認はできたかい?空白さん」

 

この言葉に。




最後の謎の人物!
一体誰なのでしょうか!?(白々しい

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