[1]ノーゲーム・ノーライフの世界にチート転生者がきたようです   作:型破 優位

26 / 49
ここから少しずつオリ展開が始まっていきます。

少し短め。


神霊種連合結成編
神になりし者


佑馬side

 

「お、後少しで負けちゃうー。」

 

「後少しですわ・・・!」

 

今やっているのはチェス、

 

「あー、引き分けかー、おしいねー。」

 

「さっきから引き分けばかりじゃないですの!!いい加減勝ってくださいな!」

 

ステフが1勝するか、50敗するまで終わらないゲーム。

 

つまり、引き分けなら何回でもしていいわけで。

 

「安心しろ、後100回は引き分けるつもりだから。」

 

「あー、なら安心ですね♪ってなるとでも思っているんですの!?」

 

ただいまの戦績は

 

49勝82分である。

 

「さて、もう一試合行こうか。」

 

さて、次はどのように引き分けようか。

 

「今度こそ負けてみせますわ!」

 

負ける宣言をするステフ、だが内心では勝とうとしているのが丸見えである。

 

(ここまでされて心が折れないのはさすがというべきか。)

 

少しだけステフの評価を改める。

 

と、その時

 

「佑馬、マスターの悲鳴が聞こえました!」

 

ジブリールが虚空から現れた。

 

「お、この時を待ってたぜ!悪いなステフ、遊びはここまでだ。」

 

「はぇ?」

 

引き分けでもつれているこの盤面を、たったの3手で完璧に優勢へ持っていき、

 

「はい、チェックメイト。それじゃあここにきた貴族達のゲーム俺がいいって言うまで受け続けとけ!」

 

そう言い残して、ジブリールと転移していった。

 

行く前に、え、冗談ですわよねぇ!?って聞こえたような気がするが、気がするだけだから気にしなくてもいいだろう。

 

 

-------いづなの屋敷------

 

転移してみた光景は

 

いづな、白、そして吸血鬼の少女にズボンを下ろす空。

 

「空・・・何か言い残すことは?」

 

「誤解だ!てか、この世界にプライバシーって概念はねぇのかッ!!侵害されすぎだろ俺ッ!?」

 

そしてファスナーを上げて

 

「つーか誰だおまえぇ!人の賢者的行為覗きやがって!」

 

「お前、妹の前でよくやるな。」

 

「・・・にぃ・・・白、が・・・寝たふり・・・してる、ときに・・・よくヤる・・・」

 

「あの、お兄ちゃん今すごいこと聞いちゃったんだけど!?ずっと起きてたの!?」

 

「空、ドンマイ!」

 

「穴があったら入りたい・・・」

 

こうして見ると、なんか本当に可愛そうに見えてくるな。

 

「あ、あのぉ・・・そろそろいいですかぁ?」

 

そこで、吸血鬼の少女が聞いてきた。

 

「やだ、俺はもう用事済んだから寝る。」

 

「え、まさか今の会話が用事?」

 

「うん。」

 

だって、空が発狂するとこ見たかったし。

 

まぁいいもんは見れたし、もういいだろう。

 

とりあえず、吸血鬼の少女、否、少年に向かって口を吊り上げながら耳元で、

 

「まぁ、頑張りなよ、僕?」

 

と囁いた。

 

その少年の眼には驚愕の眼差しがある。

 

これからどうするかを考えながら、とりあえずその場で寝転がって、まずは寝ることにした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「佑馬、みんな巫社のとこに行きますが、どうしますか?」

 

その声で、意識が覚醒した。

 

「ん・・・ああ、巫女のところね。巫女・・・?行きたい!」

 

マジか!もう少し後になると思ってたんだけど、これはラッキーだった!

 

さて、本物はどんな感じかなー。

 

「分かりました。それではとびますね。」

 

「ん、ちなみに空達は?」

 

そういえばいなかった。

 

「今は確か、巫女と『陬雀』というものをやっておりましたよ?」

 

ああ、連邦を作るためのやつか。

 

「それでは、参ります。」

 

その瞬間空間に穴が空いて・・・

 

巫社に到着した。

 

そこには・・・

 

「空、白、夢叶って良かったね!」

 

大量の列をつくる獣耳っ子と、

 

「ああ、嬉しいっちゃ嬉しいが・・・」

 

「・・・プラム・・・許す、マジ・・・」

 

それをもふる空と白、

 

「・・・なッ!?」

 

こちらを見てビックリしている巫女がいた。

 

ふむ、生はやっぱりいいな。

 

って、ビックリから疑心の眼になってる・・・?

 

「ん、どうかした?」

 

「あんた、一体何者や・・・」

 

え、なんのこと?

 

「いや、あのー、言っている意味がわからないのですが・・・」

 

「質問変えたろか。」

 

そしてその質問に、俺は・・・いや、ここにいる全員が驚きを隠せずにはいられなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「神霊種(オールドデウス)がこんなところに何の用やときいとるんや。」

 

「「「「「・・・え?」」」」」

 

え、俺が神霊種?どういうこと?

 

「あんたからは神霊種の力を感じるんよ。」

 

ああ、なるほど。巫女はたしか神霊種の力を持っていたっけ。

 

でもなんで俺が神霊種の力持っているんだ?

 

(その質問にはわしが答えてあげるわい。)

 

そこでいきなり念話がきた。

 

あの爺さんこと、神様からだ。

 

(そなたはわしから力を貰っておったのは当然知っているじゃろう。その時に神の力も少し与えてしまっている、だから、神霊種と捉えられたのじゃ。)

 

(なるほどな、いい迷惑だぜ。)

 

(すまないの。)

 

じゃあ、質問に答えておきますか。

 

「巫女、確かに俺は神霊種だ。」

 

その言葉に空、白、ジブリール、プラムの顔がまた驚きの表情に変わる。

 

「今は人類種として楽しんでいるだけ、つまり味方だから安心しなよ。」

 

「そうかいな・・・」

 

今は・・・ね。

 

「まぁ、俺がいたらあれっぽいし、帰るわ。」

 

そう言って帰ろうとするが、

 

「佑馬。」

 

空がそれを止めた。

 

「どうした?」

 

「・・・いや、やっぱり何もない。」

 

しかし、何かを踏みとどまったかのような表情をして、そう言った。

 

その言葉を最後に、空間転移してエルキア城に戻った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

-------エルキア城前---------

 

(俺が神霊種か・・・)

 

巫女、そしてあの神が言うなら間違いないのだろう。

 

・・・。

 

「・・・おいテト、これはどういうことだ?」

 

「なんのことだい?」

 

何もない虚空からテトが現れるが、間違いなく隠れて見ていたよな。

 

「俺って、人類種って前きいたとき・・・なかったっけ。」

 

あれ、そういえば俺は人類種って確定できてたっけ。

 

獣人種のゲームでも自分のコマは出てこなかったし、なによりこいつも人類種であることを肯定してなかった。

 

「うん、なかったね。僕が楽しみにしているのは、神霊種の中にもゲームをクリア出来そうな人がきたからだよ。」

 

そういえば、神霊種は別の解釈していたんだっけ。

 

「・・・なら、テトの予想通り、面白くしてやるよ。」

 

「君ならそう言ってくれると信じてたよ。」

 

そう、最高に面白くしてやろうじゃないか。

 

まずは・・・そう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

神霊種の全権代理者を名乗って、アヴァントヘイムをこちらにつけよう。

 

エルキアに全面戦争を仕掛けるために。




新しい章の始まりです。

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告