[1]ノーゲーム・ノーライフの世界にチート転生者がきたようです   作:型破 優位

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テニス肘になってしまった。
痛い。


愚王と理解者と異端者

三人称side

 

「人選を間違えましたわ。」

 

ステフは後悔していた。鍵を渡したことに。

 

空は嬉しそうにその鍵を玩ぶ。

 

ステフはその隣で笑っている佑馬を睨む。

 

何故こうなったのか。

 

その理由は数分ほど前にある。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

信用できないのかと佑馬に言われて信用してみようと空がいる部屋の扉の前まできたステフ。

 

そこで、空は前国王の行為の理由を考えていた。

 

そして、空は1つの答えにたどり着く。

 

最後の王宮以外は人類種にとって価値のない土地だったということだ。

 

そして、そのことからさらに1つ気づく。

 

何故8回も挑んだのではなく、何故8回で止めたのか。

 

1つの仮説が浮かぶ。

 

もし、もしも、ゲームの記憶を失ってないとしたら。

 

そこまで考えたときに口を出したのはジブリール。

 

人類種がみんなマスターみたいに思慮深く行動しているとは限らないと。

 

だが、それを空は否定する。

 

している奴もいると。

 

そして、そういうやつは大抵の場合理解されないと。

 

ジブリールは何故そんなに人類種を信用できるのか、そう疑問を持ったときに言った空の一言。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

人類なんて信じていない。

 

人類は途方もない低俗でバカな生き物。

 

例え、世界が変わったとしても。

 

その言葉をきいたステフはやはり信用できないと立ち去ろうとしたが、その足を止めた。

 

空の一言に。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その可能性は信じている、と。

 

根拠として提示するのは白。

 

そこで俺もだといってスルーされた佑馬がいたのはご愛嬌。

 

人の可能性を、希望を、幻想を、その身にやどした『天才』

 

だから、信じることにしたと。

 

俺もその『天才』にたどり着けないまでも、近づけるという人類の可能性に。

 

人類は信じない。

 

だが、その可能性は信じていると。

 

そう、プラスにもマイナスにも無限に。

 

限界まで愚かでいれば、限界まで賢い妹に、追い付けるかもしれない。

 

その可能性に。

 

そして決定打となる一言。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『"まずは信じなきゃ"始まらないんだよ。先王も、さ』

 

そして、その言葉をきっかけに、扉をあけて意を決して言った。

 

「ソラ、渡したいものが、ありますわ。」

 

それを貰った空は

 

「間違いない、エロ本だ。」

 

そして、現在に至る。

 

side out

 

 

佑馬side

 

原作で流れを知っていたため、普通にこの状況を楽しんでいたが、そろそろ時間であることに気がつく。

 

「空、俺は少し外すわ」

 

そういって図書館のベランダへと出た。

 

そして、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

エルキア大使館にいた獣人種に今からいくことを手振りで伝えた。

 

無言で行くわけには行かないので、置き手紙に一言。

 

『エルキア大使館に用があるから行ってくる。すぐ戻る。』

 

そして、エルキア大使館へと向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

--------エルキア大使館前---------

 

 

「うーん、無駄にでかいなぁ。」

 

思わず呟いてしまった。

 

すると、中から気配がしてきた。

 

足音は消しているようだが、バレバレである。

 

扉が開き、獣人種の爺さんが出てきた。

 

「よくぞいらっしゃいました。あなた様はどちら様でしょうか?」

 

「ふむ、まぁ人類種の異端者とでも言っておくよ」

 

会話は軽いが、向こうがこちらを探ってるのがよくわかる。

 

「とりあえず、中へ「ここでいいよ。要件言うだけだから」わかりました。要件とは?」

 

「明日、人類種の王がこちらにくることを伝えにきた。さっきあそこからアポを取ったのは、どうせ書欄を受け取ってくれないだろうとわかってたからだ。」

 

「なるほど、わかりました。が、しかし。書欄を受け取ってくれないというのはどういう意味でしょうか?」

 

「そのままの意味だよ。何度もアポを取ろうとしたのに返事もないから直接きたってことだ。」

 

当然だが、佑馬は実際出しているとこをきいたわけでも見たわけではない、ただ知っているだけだ。

 

「なるほど、確かに書欄を出しておられる。恐らく下の方で勝手に処理されていたのでしょう。論外の対応です。」

 

やっぱり心は読めないのか、っと再確認した佑馬。

 

「まぁ、そのことはいいよ。とりあえず伝えたからな。」

 

「わかりました。明日また、お待ちしております。」

 

そうしてお辞儀をする獣人種。

 

「なるほど、格下とはいえ外交としての礼儀は弁えているってことか。」

 

「ええ、外交は話し合いの場ですので。」

 

「なら、こちらも1つ。爺さん、バレてるよ?」

 

「・・・なんのことでしょうか?」

 

ここで思いっきり口をつり上げて言う。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「心が読める、という嘘だよ。」

 

「なっ・・・」

 

「外交は話し合いの場なんだから、そういう部分はいつも以上に気を付けないとね。それじゃあ、また明日。」

 

そして、今度こそ去る。

 

後ろから射殺すような視線が送られていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

-------エルキア城、ステフの部屋--------

 

大使館からかえってきたとき、原作知識からステフの部屋へときていた。

 

そこには案の定、皆揃っていた。

 

「ただいまぁー」

 

「おかえり、佑馬。何してきたんだ?」

 

手には本があることから、前国王が賢王であることは証明されたのだろう。

 

「明日、大使館に王がくることを伝えておいた。」

 

そこでステフが口を出す。

 

「なっ!勝手になにしてるんですのよっ!?」

 

「うるさいぞステフ。ありがとうな佑馬。ちょうどアポをどうやって取ろうか考えていたところだ。」

 

「おう、それじゃあ俺は寝る。ジブリールは少しきてくれ」

 

「わかりました。」

 

そういってステフの部屋を後にした。

 

 

 

 

 

 

 

 

------佑馬の部屋-----

 

「さて、前いったことを覚えているよな?」

 

「私に協力してほしいことですよね?」

 

「そう、今から伝えるからそれを明日やってね。」

 

「わかりました。なんでございましょうか。」

 

ちょいちょい、と手招きをする

 

そして耳打ちした。

 

「と、そういうことだ。恐らくゲームに勝つためには必用なことだからな。」

 

「わかりました。任せてください。」

 

「それでは、俺は寝るから。おやすみ」

 

そうしてベッドにつくが、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「どうした。」

 

ジブリールがベッドに入ってきたのだ。

 

「いえ、その・・・一緒に寝ようかと思いまして・・・///」

 

それはなんとも嬉しいことだ。

 

天翼種は寝なくてもいいはずだが、今はその好意に甘えようと思う。

 

「そうか、ありがとうな。」

 

そうして抱き寄せる。

 

暖かい温もりと柔らかい感触が身体を伝う。

 

それはとても安心できるものだった。

 

そしてそのまま口と口を重ねる。

 

なんだかんだで恥ずかしい。

 

「おやすみ、ジブリール///」

 

「あっ・・・おやすみなさい・・・佑馬//」

 

そこに顔を赤くした天使が居たことは誰も知らなかった。




間違えて途中で投稿してしまった......

反省してます。

駄文にもほどがあるような気がしてくる。

ジブリール×佑馬も上手くいかないなぁ。

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