転生したけど出会いを求めるよりダンジョン攻略の方が楽しい(白目) 作:ジャック・ザ・リッパー
活動報告にお知らせ有り。
★月▲日
これは酷い、忙しすぎる。
調子にのってポテチ様を大量生産したら、神様を探す暇すらできなくなった。売れ行きはよすぎて今のところ別荘家を2、3軒買っても裕福な生活が出来る程集まってはいる。
イクスも店員として働いてはいるが、二人ではもう店が回らない。少なくともあと一人はいないと。
バイトを募集しなければ。
○月△日
バイト募集のチラシを見て、一人の女の子が来てくれた。小人族の女の子でリリルカ・アーデと言う、可愛い。彼女は意外にも僕よりも年上だった。
彼女はどうやら住み込みで働いてくれるらしい、いい人材が揃った。早速、働いてもらった。
接客もできて文句などなかった。だが、レジでお金をこっそり猫ババするのは止めてください。まぁ、ジャガ丸くんは安いからそこまでお金は減らないんだけどね。
やっぱり日給5万ヴァリスは少ないのかな?
●月▽日
今日は、定休日。リリルカさんの歓迎会をすることにした。リリルカさんには、今日の夜まで出かけてもらい準備をする。料理は、現代人である僕が作った。カレーやコロッケ、寿司や天ぷら等様々なものを作った。
一応、この料理は新商品として出すつもりだ。
リリルカさんが帰ってきたので歓迎会を始めた。僕たちの行動が予測不可能だったらしく、リリルカさんはなぜか泣いてしまった。リリルカさんが泣き止んだら料理を食べさせた。美味しいといってくれたので良かった。
だが、イクスがリリルカさんに『何故、リリルカはレジのお金を少しずつ取っているのです?』と発言した。
その瞬間、リリルカさんから笑顔が消えた。今にも泣きそうな顔で僕に向かってごめんなさい、辞めさせないでくださいとしか言わなくなった。理由を聞いても話してくれない。そんなに僕は信用ないのかな?
それとイクス、もう少し空気を読んでくれないかな?
そして、歓迎会は暗い雰囲気で幕を閉じた。
◎月▼日
今日、ソーマファミリアの団員が、僕の店で暴れ店をめちゃくちゃにしようとした。
しようとした、この言葉通り未遂なのだが、ソーマファミリアの団員が暴れようとしたとき、何時もジャガ丸くんを買ってくれる常連さんと共に金髪の女の子が先頭に立ってソーマファミリアの団員を撃退してくれた。
『リリルカ・アーデ、お前のことは許さねぇからな!絶対にこの店をめちゃくちゃにしてやるからな!』と捨て台詞を吐いていったが、リリルカさんは泣きながら怯えていて話を聞けなかった。
店を守ってくれた常連さんたちには、ジャガ丸くんセットをプレゼントしておいた。喜んでくれて良かった。
次の日、リリルカさんはソーマファミリアに戻ると辞表を書き残してこの店から消えた。
◆月☆日
僕は、ソーマファミリアに行った、1億ヴァリスと手土産をもって。
ソーマファミリアに着くと、僕は主神のソーマを呼んでくれと頼むが、ソーマファミリアの団員は僕を追い返そうとしてきた。仕方がないので手土産の中から100万ヴァリスを取りだし『主神ソーマを連れてこい。連れてきた奴にはこの金を全部やる』と言った。
すぐに団員たちが走り出しソーマを連れてきた。
僕は、ソーマと取り引きをした。
僕はソーマに手土産を渡す、現代の酒の数々を。渡された酒をソーマが飲んでいくと、どれも美味いと言った。あの酒を造る神が美味いと。当たり前だ、現代の酒は、この時代の酒よりも進化しているのだ。
結果、言い方は悪いが僕はこの酒を交換条件に、リリルカさんを文字通り買ったのだ。
リリルカさんの部屋に行くと、リリルカさんは他の団員から金を出せと言われながら殴られていた。僕は、団員たちに持ってきた残りの金を部屋にばらまいて『屑が、金が欲しいんだろ?この金、全部くれてやるからとっとと失せろ!』と叫んでしまった。
今になっては、金を撒き散らして屑と発言する自分が嫌なやつだと思えてくる。
他の団員は、お金を拾って出ていき僕はリリルカさんを抱き上げると、リリルカさんは泣きながら『何故こんなことをするんですか?あんな大金を私なんかのために捨てるなんて。』と言ってきた。
僕は、リリルカさんを抱き締めて『あんな金、君を助ける事に使えるなら安いものだよ』と臭い台詞をいってしまった。
その言葉を聞いたリリルカさんは、泣き出してしまった。リリルカさんは、お金を貯めてソーマファミリアを抜けようとしていたらしい。そんな時に僕たちのバイト募集のチラシを見て来たそうだ。リリルカさんは、このバイトの破格の条件に初めは驚いていたそうだ。
住み込み可能で良い給料、休日にも給料の入るシステム、初めは詐欺かと思ったそうだ。僕には普通だと思うのだが?リリルカさんは、これならすぐにお金を貯めてファミリアから抜け出せると思ったのだが、他の団員から目をつけられてしまいレジのお金に手をつけてしまったらしい。
リリルカさんは、泣きながら『自分は屑で最低です。助ける価値なんてなかったんです』と僕に言ってきた。彼女は、僕にとってはバイトで社員、家族なのだ。
『君はもう、僕の家族だよ。家族を助けたいと思うのは、当然だろ?』僕は、ありのまま自分の気持ちを伝えた。リリルカさんは、また泣き出してしまった。
お店に戻る頃には、もう夜だった。
僕の家からは美味しそうな匂いがする。リリルカさんが不安そうな顔をしていたので、僕は彼女の手を握る。リリルカさんは決心した顔で僕と家に入った。そこではイクスが作っていたであろう料理を用意して待っていた。
リリルカさんは、家に入るなり『すいませんでした。』と僕達に言ってきた。
僕は、笑顔で彼女に『リリルカさん、僕達が欲しい言葉はそうじゃないんだ。家に帰ってきたら何て言うのかな?』と言う。彼女は、涙を流しながら笑った。
―ただいま、と。
18話のReゼロのレムが天使過ぎる。
嫁に欲しいです。