転生したけど出会いを求めるよりダンジョン攻略の方が楽しい(白目) 作:ジャック・ザ・リッパー
今から更新する。
〇月∞日
今日もやる気がでない。
何も食べず、ベットに転がりながら一日を過ごした。
じいちゃんが生きていたら、多分怒られるかな?やっぱり一人は寂しい。
もう寝る。
◎月●日
今日はじいちゃんのものを整理していた。整理していると、一冊の本を見つけた。じいちゃんは、良くこの本を読んでくれていたなということを思い出した。
かっこいい英雄の物語、じいちゃんは僕にダンジョンで出会いを求めろ、そこで女の子を助けてハーレムを作れと何時も言っていた。
じいちゃん、僕には無理そうだよ。じいちゃんが居なくなって、一人になった途端に悲しくて一人じゃ何も出来ないんだ。今も一人で泣いてしまう。
今日は、もう寝る。疲れた。
○月★日
今日は、埃を被ったエクスカリバー(パチモン)を磨いた。今日も、何も食べず一日中剣を磨いた。
日が沈み、夜になってもエクスカリバーは淡い光を放ち続ける。まるで、僕を慰めてくれているかのように。
本当に慰めてくれるなら、人間だったら、家族だったら良かったのに。そう思いながら、僕は眠りについた。
近くに置いたエクスカリバーの光が、消えたことに僕は気付くことはなかった。
―あたたかいね
―やさしいね
―やさしいキモチが伝わってくる
―だからやさしくなれるよ
―やさしく育つよ
―どんな風になろう?どんな風になって欲しい?
幸せになりたい。
寂しいんだ、悲しいんだ。
でも、それでも始めないと。
じいちゃんの想いを、少しでもいいから受け継ぎたいんだ。
でも、一人は辛いんだ。
―うん、わかった
―あなたが幸せになれるように
―本当の笑顔になれるように
―産まれるよ
目を覚ますと、何時も通りベットの上だった。
1つ違うとしたら、食べ物の匂いがした。僕は泥棒かと思ったが、肉を焼いている時の油の音が聞こえる。誰かが肉を焼いているのだ。僕は、そっと近づいて料理場を覗き込んだ。
そこには、僕と同じ銀色の髪に赤い目をした僕よりも一回り小さな体をした女の子が肉を焼いている姿だった。僕のお腹は、久し振りの肉の匂いに反応してグウゥと鳴った。それに気付いた女の子は、僕を見て笑いながら言ってきた。
「もうすぐ朝御飯が出きるから、待っててねベル。」
☆月◇日
エクスカリバーに魂が宿った。
原因は、僕の魔法が勝手に発動したためらしい。まさか、神様の魂レベルまで付与出来ると言う伏線をここで回収することになろうとは。
彼女は、僕の願いを叶えるべく僕の姿を元にして体を作ったらしい。名前はエクスカリバーなのかと思ったが、エクスカリバーは彼女にとっては種族名のようなもので名前はなく、剣としての性能は創作物の創作物、アニメで見せた性能の5%位が限界らしい。
僕は、彼女にエクスカリバーを文字ってイクス・カリバーンという名前をつけた。
じいちゃんが死んで、イクスが産まれてから、僕は初めて笑えた気がした。
◆月□日
僕は決心した、迷宮都市オラリオに向かうことを。じいちゃんの想いを受け継いでハーレムを作る!これが今の僕の目標だ。
一人なら無理かもしれない。でも、今はもう一人じゃない。イクスがいる、何でも出きる気がする!これから長旅になるだろう。次の日記はオラリオについてからだ!
▼月▽日
何処のファミリアも入れてくれませんでした。
可笑しい、確かに僕はひょろそうに見えるかもしれないが、僕の姿を見ただけで君に才能はないと言ってくるって酷くないだろうか?落ち込みながらも多くのファミリアを回ったが、どこにも入れなかった。ヘスティア様も見付からない。
生きるためには金がいる。仕方がないので僕は、冒険者ではなく商人を始めざるをえなくなった。まずはジャガ丸くんを売るバイトをしよう。
△月▲日
ジャガ丸くん、それはジャガイモをそのまままるごと一個を油であげる食べ物である。レパートリーは以外と多く、バターや塩、小豆クリーム等様々だ。
故に僕は思う。ジャガイモをそのまま油であげるだけの食べ物になんの意味があるっ!と。
僕はバイトを辞め、ジャガ丸くんを研究した。より美味しいジャガ丸くんを目指して。そして完成した、ポテ太郎君とポテチ様を。
この二つは、前世のフライドポテトとポテトチップスが元になっているが、この世界には存在しなかった。僕は早速、試食してもらいこの二つをジャガ丸くんより少し高めの値段で売りに出した。
結果は見事に大繁盛!今までにない食感が多くの人の心をつかんだ。やがて、他の商人からポテ太郎とポテチ様のレシピを教えて欲しいと集まってきた。
僕は、そのレシピを教えた店の売り上げの一部を貰うことを条件に教えた。結果、僕ベル・クラネルはオラリオで有名な商人となった。
あれ?
僕の考えていたオラリオの生活じゃない(白目)
ベル・クラネル、14才
今だ冒険者にはなれず。
最近、この駄作が読まれる度に岸辺露伴先生の苦悩がわかる気がする。