ラブライブ!サンシャイン!!~僕らのパンクロック疾走記~ 作:TAICHI121
始まるよ!!
和平達が退散していると校門前にギター用のギグバッグを持っている少し背の高い男子がいた。偶然にも彼は和平達と同じ制服を着ていた。
「あれの
「確かに、泰典の言うとおり校章の色が緑だ、でも何でだ?入学式は明日だろ?」和平は疑問に思っていると
「オーイ!!コウくん、幼稚園の時一緒だった善子ちゃんがいるずらよ!」と明るい茶髪の女子がその男子に声をかけるとそのコウくんと呼ばれたその男子が、
「……え、善子ちゃんが?」
と言うと明るい茶髪の女子の方に走り出した。
「いっちゃったな、せっかくワンチャンあったのに…」と泰典
「もしかしてあの娘を待ってたんじゃないかな?」和平は返すと、
「まあ和平、同じ学校だし、また会ったら頼んでみよーぜ」
「ああ、そうしよう」
和平達は結論をしながら浦の星を後にした…………
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千歌達は入学式が終わって和平達ともう一人の幼馴染みで和平達四人より1つ年上の高校三年で今は実家のダイビングショップの手伝いのために停学中の
「それで、その
「そりゃ、名家の黒澤家だ、俺も何回か見かけたことがあるけど、とてもじゃないけどアイドルとかにはご無縁って感じだよ」
と泰典は千歌に指摘する。
「うっ……」
千歌は精神ダメージを受けたような素振りを見せる。
「と言うよりその名家の長女も知らない千歌もどうなんだ?」
さらに和平が千歌に追い討ちをかける!
「ええーと、それは……」
千歌が戸惑っていると、曜が、
「もうすぐ着きそうだよ」
その時和平は
(曜、ナイスフォロー…………なのか?)
とか思っている
「あ、もう着いてる」
ボートは淡島に着いていた…
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「はい、果南ねぇ、ばあちゃんからよろしくって。」「果南ちゃん、回覧板とお母さんから」泰典と千歌はそれぞれ中身入りのビニール袋を果南に渡す。
「どうせまたお茶と野菜とみかんでしょ。」
果南は文句ありげに言う。
「文句なら丹精込めて作ったばあちゃんに言ってくれ!!」
「文句ならお母さんに言ってよ~」
泰典と千歌は言い返す。
「で果南ねぇ、休学はまだ続きそう?」和平は尋ねる。
「お父さんの骨折ももうちょっとかかりそうだし、ところでそういう和平と泰典はどうなの?バンドのメンバー見つかりそう?」
ああ、見つかるかも。と和平が返事をすると千歌は
「残念だったな~、果南ちゃんも誘いたかったなー」
「誘う?」
「私、スクールアイドル始めるんだー」
「そうかー、私は家の仕事が忙しいし、千歌達と違って三年生だし…」
「だって~すごいんだ…」と千歌がいいかけると、果南が
「はい、お返し」と無理やり黙らせるかの様に千歌の口にさっきのミカンのお返しのアジの干物を押し付けた。
「果南ねぇ、また干物?せめて別の魚にしてくれよー」見ていた泰典が文句を言うと、
「文句なら母さんに言って。」
果南に同じような返事をされた。しかし和平が空を見ながら、
「なぁ、何だあのヘリ?」と関係のないことを言ってきた。
「小原家でしょ」
果南は切り返した。
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「じゃあな~」
「また入学式で」
淡島を後にした和平と千歌、曜と泰典はそれぞれ帰路に着いていた
すると、桟橋でここら辺では見かけない制服の女子高生が立っていた。そして制服を前触れもなく脱ぎはじめ、制服の下に着ていた水着になろうとしていた。
「えええまだ四月だよ!!」千歌はその女子高生の元へ走り出した!!
「ちょっと待ってくれ~!」和平も後を追う!!
「ちょっと!ここは沖縄じゃないよ!」
「止めないで私は
と千歌が女子高生が止めている時に、
「海の音を聴きたい?」と言いながら和平が来た!!と、次の瞬間…
「あ」
「あ」
「あ」
ドボーン!!
千歌とその女子高生は海へ落ちてしまった…
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「大丈夫か?タオルならあるよ」
和平は二人にタオルを渡した。
「もう一回言うけどここは沖縄じゃないし、海に入るならダイビングショップもあんのに…ってさっき言ってた『海の音』って何だ?」和平は聞くと
「海中の音?」千歌が返す。するともう一人の女子は
「そう、私はピアノで作曲をやっててそれで……」
「つまり曲のイメージが欲しいと?」
「まぁそういうこと」女子は答える。
そんな時に千歌が、「ところであなたはこの辺りの学校?」
「いや、東京の高校よ」
「東京からってことは転校生か?」
「ええ、親の仕事の都合で………」
「東京!?……ってことはスクールアイドルがたくさんいるでしょう!!」千歌が割り込むように聞いてくる
「スクールアイドル…?」
「え、知らない…」和平は一瞬驚愕した
「私達みたいな高校生の子がアイドルやっちゃうんだよ!!これを見て!!」そう言うと千歌はスマホを取り出し動画を再生した。
そこには講堂でライブをするμ'sの姿があり、和平達はその光景に釘付けになっていた。
「すげえ……」
「アイドルって言うから可愛い子がやると思ったけど普通だ……」
和平達は感想を述べると千歌が突然…
「私はね、普通星に産まれた普通星人なの、どんなに変身しても普通なの、だから変われるキッカケを探していたの。そして気付いたら高校二年生!!このままだと普通怪獣ちかちーだよ!!」そこまで言うと千歌は怪獣の真似をした、そしてまた話を続けた
「そんなときにね、μ'sに出会って、私もこんな風に輝きたいと思った!!」
「そうだったのか……ところで自己紹介は?」和平は納得しながらツッコむ
「そうだった!!私、高海千歌!!あそこにある浦の星女学院の二年生」
「僕は峯田和平、千歌の幼馴染みで晴浦高校の二年。」
「あら、私も同じ二年生、名前は
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次の日……
「僕たちも今日から学校か………」
「昨日見たあのコウくん(仮)…見つかるといいよなー」
男二人がそんなやり取りをしていると…
「で、千歌、それは……部活の申請書か?」
「うん、だって
「そして、私も水泳部と掛け持ちでスクールアイドル部やります!!」
「おお!」
「頑張れよ!!」
すると強い風が吹き部の申請書が水溜まりの中に………四人は声を揃えて
「あ」
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そして浦の星の朝のホームルーム……
千歌と曜のクラスで…
「今日は皆さんに転校生を紹介します!!」
「東京の秋葉原から来ました…
それは紛れもなく昨日海に飛び込もうとした女子だった!!
すると千歌が大声で
「奇跡だよ!!」
そして梨子に手をさしのべて…
「一緒にスクールアイドルやろうよ!!」
すると梨子は
「ごめんなさい。」
その誘いを断った…
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その頃…晴浦高校では新入部員の勧誘中…
「ウチの軽音は去年の三年が抜けて、俺ら二人だからな…新入部員来てほしいよな…」
「ところで千歌のヤツ上手くやってるのか?」
「まあ、大丈夫だと思うぜ、あんなんでへこたれる千歌じゃないからな」
すると偶然か、あの昨日見た長身でギターケースを背負った明るい茶髪で短髪ツンツンの1年が現れて
「………軽音部はここですか?」
「転校生を捕まえろ!へ続く…」
とりあえず1話終了!!今からおさらいで2話から見ねば!!