バカとテストと召喚獣~もうバカとはいわせない~ 作:青猫ハマト
これは、突然作者が思い付きで始めたシリアスです。
正直、本編に関係ないです。
どっかで見たことあるとか感じるかも知れませんが、完全オリジナルなので()
この街の名は、イカイトゲンセ・マジワッテル。
元、博多。
一夜にして、崩落・再構築され、異次元の租界となったこの都市は今、平行世界を望む境界点、地球上で32番目に剣呑な緊張地帯()となった。
バカどもの集う街にうごめく、奇怪生物・神秘現象・波動犯罪・机上科学、一歩間違えれば人界は川の侵食不可逆の混沌に呑まれるのだ。
そんな街で、世界の銀行を破る為暗躍する秘密月謝アキヒサ羅武ブラザーズ。
この物語は、その構成員達の戦いと日常の記録である。
それは唐突に起こった。
いつものように、海岸沿いを逆立ちしながら時速95メートルで歩いていた時だった。
吉井明久は突然、不安を感じたのだ。
それが何か全く分からないが、とにかく明久は不安感に包まれた。
その時だった。
動揺し、下半身を露出し、片足をかじりながら逆立ちをしてたたずんでいた彼はいつの間にか、自分の家に居たのだ。
隣には最愛の、そして天使である明久の弟、吉井秀吉が座っていた。
「ッ!これは!?」
明久が驚くなか、頭上には大きな輝きが広がっていた。
そして、それは二人に聞いたのだ。
「犠牲になるのはどちらのち○こだ」と。
さらに突然の事に足が、いや手が震えてバック転しか出来なくなった明久に再び問いかける。
「さあ、早く選べ」
ッ!ここは僕が!
そう思うも、全く声が出ない。
そうこうしているうちに、秀吉が口を動かす。
まさか、ダメだ!やめろ!
「やめろ!秀吉ぃぃぃ!」
「奪うなら儂から奪うのじゃ!」
あ、あぁ...。
秀吉の答えに満足したのか、それは
「承知した」
とそれだけ残し、秀吉のち○こを奪いとった。
そして、僕に何かを施し消えていった。
残されたのは、大事な大事なアレを無くしてしまった秀吉、そして。
髪の毛を根こそぎ持っていかれ、代わりに植えられた一本の毛と金色に輝く僕のアレだった。
「ヴッくっ!あぁ、ぁぁ!うぁぁぁあ!」
なき叫ぶ秀吉と僕の声は、とても印象的だというように、脳裏から離れることはなかった。
僕はこの日を一生忘れない。
そう、僕の運命を分けた、この日の事を忘れることなんてないだろう。
ハロー秀吉。聴こえていますか?兄ちゃんは元気です。
異界と現世の交わる街、イカイトゲンセ・マジワッテルに来てから、一ヶ月。
この街は相変わらずゴタゴタで、非日常に囲まれていますが、楽しく暮らせています。
こんど、そっちに帰ろうと思います。
まあ、今度とは言っても数ヵ月先になりそうだけど。
仕送りは忘れないように振り込んでおくので心配はしないでください。
つもる話もありますから、此処で話すのは辞めておきます。
それじゃあ。
僕の最愛の弟、秀吉へ。
明久より。
僕はボイスレコーダーにそう吹き込んだ。
アレを失ったショックで視力を失ってしまった秀吉。
それを何とかするべく、この街に来た僕は異界と現世の交わっていることに期待している。
なぜなら、此処ならばアレは無理でも視力だけは取り戻せるかも知れない。そう考えたからだ。
「とはいっても、今はしがなくバーガー屋のバイトをしてるわけだけど」
僕がこの街に来てから資金を調達しようとアルバイト志願をした、初の店。
まさか二つ返事で了承されるとは思ってなかったが、今はそこで働いている。
だが、いまならば、二つ返事で返された意味が分かる。
僕の働いているバーガー屋『姫路』の看板娘である姫路さん。
彼女は果てしなく料理が下手なのだ。
いや、下手で表せるような腕前ではないだろう。
その実力は作るもの全てが人体に絶大なダメージを負わせる物になるほどである。
もう、言わずとも分かるだろう。
今日もバイトだ。
そう思って、大路地に出た僕は後悔する。
「ヒィィヤッハァァァァァァァ!」
小型ミサイルを所構わず撃ち込んでいる二人組が見えた。
最悪だ。
この街では、これが普通だ。
それくらい分かっているが、まだ慣れそうにない。
「オラオラオラァァオラオラオラァァ!」
走って逃げようとする僕に非情にも此方にピンポイントで撃ち込まれるミサイル。
死を覚悟しながらも、逃げ回る僕に不幸が続く。
真後ろに撃ち込まれたミサイルにより前に飛ばされる僕。
そんな僕の顔面に衝撃が走る。
何だ!?と思い、地についた僕が顔を上げると再び衝撃が。
蹴られた、二回目だから分かる、蹴られた。
すると彼は口を開いた。
「よう、新入り。いつまでたっても来ないと思ったら何こんな所をほっつき歩いてんだ?」
「は?」
後に仲間となる彼との出会いは最悪だった。
だが、こうして秘密月謝明久羅武ブラザーズ。
何故か偶然僕の名前が入っている組織。
世界の均衡を守るために作られたその組織との関わりを明久は確かに持ったのだ。
彼はその組織で何を思い、何を学び、どう成長していくのであろうか。
もう一度言おう。
異界と現世が交わるこの街を拠点とし、世界の均衡を守る為の秘密月謝明久羅武ブラザーズ。
これはその構成員達の戦いと日常の記録であり。
明久に降りかかる多くの災厄を記した記録である。
はい、完全オリジナルですね。
あ、あと秘密月謝明久羅武ブラザーズは名前くらいなら出そうかと。
調子乗った感ありますが。
まあ、機会があれば続きを出そうかと。
字数が少ないのは許してください。
ではでは!またお会いしましょう。
感想 評価まってます。