映画 プリキュアオールスターズVS魔法少女まどか☆マギカ 悠久の絶望は永久の希望に   作:牢吏川波実

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後書きについての突っ込みは心の中だけで。


幕間1

彼女のことを知ったのは1年、あの学校に入った年のことだ。2年生に国会議員の娘がいるという話を聞いた。どんな子だろうかと思っていたのだが、入学前日に相手の方から訪ねて来た。と、言うより自分の入学お祝いパーティーに親とついてきたらしい。自慢ではないが自分の家は大金持ちである。そのためか、親もことあるごとにパーティーを開いてくる。そのパーティーには有名人や自分の会社の系列会社の重役の人たち、無論自分の友人も何人か招待していた。その中に国会議員をしていたその人がいたのだ。その娘さんと年も一歳しか違わないため、すぐに仲良くなった。自分の友達もまた、同じく。その後は学校の中ですれ違う時があるぐらいではあるが、そのきれいな笑顔がどうしても忘れられなかった。未来ある、希望にあふれたその笑顔が。

それから一年、自分が二年になってしばらく、その娘の父である国会議員が自殺した。動機は自分が汚職していたことに悔いてと発表された。するとその娘をしたっていた人たちは離れていき、今までのことが嘘のようにいじめなどの非道な行為が始まった。そしてその笑顔も消えて行ってしまった。当然、自分のように味方もいた。だがそれもむなしく、彼女は学校をやめてしまった。そして、彼女を訪ねた自分の目に飛び込んできたのはある種衝撃的なものであった。屋敷の硝子は一枚残らず割られ、塀には思いつく限り、中には自分の知らないような場日雑言にあふれ、そこはまさしく廃墟となっていた。近くに住んでいる人に聞くと、彼女は引っ越したわけでなく、失踪したのだと言う。あいつは汚職議員の娘だ。そう言われることに耐えられなくなったのだろう。彼女が何をしたと言うのだ。ただ、娘だったと言うだけでこの仕打ちは悲しく、そして悔しく、虚しかった。其れからまた少しして、あることから総理大臣とのつながりができると、その国会議員のことを聞く機会もできた。彼女の居場所までは分からなかったが、興味深い話を聞くことができた。どうやらその国会議員は身代りにされた可能性があると言うのだ。その総理大臣と国会議員は師匠と弟子のような関係であったそうだ。そのためその国会議員のこともよく知っていた。汚職なんてするような人間でもないことを彼は知っていた。そのため今、裏では本当の犯人、つまり汚職をしてその罪をその議員に押しつけ自殺に見せかけて殺した犯人を探していたのだ。犯人が同じく国会議員であるという事は分かったのだが、その証拠となるものが今現在でも見つかっていないらしい。彼女はその国会議員が許せなかった。その国会議員のせいで数多くの憎しみと、一人の人間の嘆きが生まれたのだから。だが、だからと言って闇討ちはしない。そんな裏で抹殺して何になるのだろうか。表に出て、全ての人間の前で罪を明るみにさせ、そして彼女に謝らせる。そして社会的に抹殺する。それが罪滅ぼしになるのだ。今、四葉グループを総動員し、ある政府機関にも協力を要請しての証拠探しが続いている。彼女達は動く、たった一度しかまともに話したことはない、だがそれでも友達である。美国織莉子のために。

 




絶対批判受ける気がする。ということで、おりこ☆マギカですね。
可憐な復讐劇というのも、僕は好きなんですよね。議員同士での師匠と弟子の関係は、ちょっと前のあの
チルドレンのようなものをイメージしてください。

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