仮面ライダーディケイド エクストラ   作:牢吏川波実

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 何故、士がなのはの人生に対してあのような言葉を投げかけたのか。その理由が、少しだけ明らかになる。


魔法少女リリカルなのはの世界1-5

 何故、高町なのはに対して、否なのはの人生に対してあれほど異を唱えたのだろう。門矢士は病院の屋上から街を見下ろしながらソレを考えていた。

 分かることと言えば、いつもの自分であったのならば多少は相手にとってキツイと言わざるを得ない言葉を発したり、行動を取ったりしていた。だが、今回のように相手を全否定なんてしたこと、今まであったか。誰かが自分で、自分の意思で選んだこと、それに対してここまで怒りが沸いたことがあったか。

 驚くべきことに、彼は自分自身のことをよく知っていたようだ。それなのにその性格を変えないところが、彼らしいとも言えるのだが。

 異常だ。まるで、何か別の存在に乗り移られたかのように自分の中の感情を抑えきれない。一体何が自分を変えてしまったのか。何が自分の中で蠢いたと言うのだろうか。

 士自身分からないこと。それは、仲間にも分からないことであった。

 

「士、どうしたんだ? フェイトちゃんにあんな事言うなんて、お前らしくないじゃないか?」

「ユウスケ……」

 

 後ろから声をかけたのはユウスケだ。ユウスケは、士の隣に来ると手すりに手を乗せ、そこから街の様子を見ながら言う。

 

「なぁ士……」

「なんだ?」

「俺ってさ、お前が子供の時の事とか、聞いたことなかったよな?」

「?」

 

 唐突に何を言い出すのだろうか。士が、言葉を発する前にユウスケは続ける。

 

「士は、なのはちゃん……ネギ君の時もそうだけど、子供が働いたり、命の危険にさらされることに結構突っかかるじゃないか? もしかしたら、士も子供の頃、そうやって子供らしくない事をしてたんじゃないかって」

 

 なるほど、ユウスケは自分と違い意外と冷静だったようだ。

 先ほどの会話、そしてかなり前のことになる麻帆良学園での会話をしっかりと聞き、覚え、そして共通点を見つけてきた。それは、多感な子供時代を子供らしく過ごす事なく消費するということ。そして、それを自分が否定するのは、かつての自分も同じことがあったから、自分の辛さを他人に味わいさせたくないからあのような言葉が出てしまったのではないか。ユウスケはそう考察したのだろう。

 

「違ったら、悪いけど……」

「いや、あってるかも知れないぞ」

「え?」

 

 士は、首に下げているカメラを持ち上げ、見つめると言った。

 

「俺は、自分の世界に帰って、小夜に再会して……自分自身の役目を思い出した。だが、それでも俺の過去は曖昧なままだ」

「士の、過去?」

 

 士には妹がいた。自らの世界に。門矢小夜という女の子を残していた。

 士の両親はずいぶんと前に亡くなっており、それ以来小夜と一緒に二人暮らし。いや、正確に言えば月影という執事と一緒に暮らしていた。

 しかし病弱で、両親が突然いなくなって外に出るのも怖くなった小夜とは違い、士は外で元気に遊びまわり、時には小夜のことを独りぼっちにするのもお構いなしの幼少期を過ごしていた。そんな兄の事を、小夜は疎ましく思っていたそうだ。

 その内、小夜は孤独な少女となった。そんな彼女にはある能力があった。別の世界への入り口を作り、視認することが出来るという能力だ。

 だが、それだけ。ただ見ることはできても、入り口を作ることが出来ても、その先に行くことはできなかった。

 対して、士にはその先に行く能力があった。小夜が作った世界への入り口を超えて、また別の世界に行く力を持っていた。その内、士自身がその世界への入り口を作り出す能力を持って、様々な世界を渡り歩くようになった。

 本当は小夜も兄と一緒に他の世界に行ってみたかった。外に出てみたかった。でも、できなかった。彼女には世界を見る能力しかなかったからだ。

 やがて、小夜はますます孤独に陥っていった。

 そしてあの日。夏海の世界が崩壊の危機に瀕したときから数えて一年ほど前に、士は自らの世界から去っていった。理由は、世界の危機を救うため。異世界に存在する仮面ライダーを倒して、全ての世界の崩壊が起こるのを阻止するため。それが出来るのは自分だけだと大ショッカーに言われて、大ショッカーの首領となった自分は旅に出た。

 小夜は本当に孤独となった。

 

「思い出せたこともある。だが、思い出せないこともある。もしかしたら、思い出したくないのかもしれないな。自分の過ちを……自分の罪を」

「もしかして、士のその過去がトラウマになって……あんな事言ったって事も」

「……かもな」

 

 自分の過去。主に、そう。何故自分が大ショッカーの首領にまで上り詰めたのか。何故自分が仮面ライダーディケイドに変身できるのか。その理由がさっぱり分からない。思い出せない。けど、ユウスケと話していると少しずつであるが、ふつふつと沸きあがってくるもの、それは自分の過去がろくでもなかったということ。自分の幼少期が醜いものということ。そして、自分があまりにもおろかであったということ。

 過去なんてもの、いくら思い出しても仕方がないと今まで思ってきた。しかしことここに至ってもしかしたら自分の感情の正体が自らの過去にあったのかも知れないとなってくると少しだけだが気になってくる。

 もしも、ここにデンライナーがあったとするのならば、今すぐにでも過去の自分に何があったのかを見にいけると言うのに。もし自分がハイパークロックアップができるのであれば、すぐに過去に戻ることができると言うのに。今の自分にできることといったら、同一世界の中を渡ると言うことだけ。

 いつもはなんでもできると自信満々に行っておきながら、あまりにも無様な有り様だと嘲笑う。そんな時、一人の男性が現れた。

 

「君たちが、なのはを助けてくれたんですね」

「え?」

「……」

 

 振り返った先にいたのは優しそうな笑みを持った男性だ。ごく普通の、どこにでもいるような一般人。そう、ユウスケは思っていた。

 しかし、士はその逆だ。その立ち振る舞いは、確かに平凡な人間のそれであると言える。だが、士にはその姿が逆に奇妙に思えた。よく見ると、その目は人畜無害であるかのように自分達のことを見つめているがその実、自分達がどういう存在であるのかを観察しているかのようにも見える。

 この男は、ただの一般人ではない。いくつかの修羅場をくくり抜けてきた経験を持つ歴戦の戦士だ。そう、自分達のように。

 

「お前は、何者だ?」

「……俺は、高町士郎……なのはの父親だ」

 

 なのはの父親、高町士郎。先程フェイトに事情を聞いているときに時折出てきた名前だ。確か、『翠屋』という喫茶店のマスターをしており、なのはにとってとても頼もしい人間であるとか。

 確かに、なのはが頼りにするのはもっともだろう。初めて自分達に声をかけたときには優しい言葉遣いであった。まさしく娘を心配する父親のそれと同じである。しかし、自分が士郎のことを警戒していると察知した途端に静かに警戒心を露わにした。間違いなく、ただの喫茶店のマスターができる芸当ではない。

 

「あ、なのはちゃんのお父さんですか? 俺は、小野寺ユウスケ、そしてこっちが門矢士です」

 

 そんな士の考えなんて露も知らないユウスケは、馬鹿正直に自分たちの自己紹介を始めていた。

 

「おい、勝手に名乗るな」

「いつもいつも相手の機嫌を損ねる態度ばっかりとってるから、勘違いされやすいお前をフォローしているだけだよ」

「いつ俺がそんなこと頼んだ」

「お前が頼まないから良かれと思って」

「フフッ……」

「ん?」

 

 士とユウスケ、二人のやりとりを聞いていた士郎は、思わずにやけてしまう。そして、心が腫れたかのように今度こそ優しい笑みを浮かべて言った。

 

「いや、申し訳ない。君の姿が俺に似ていたから……少しだけ警戒してしまった」

「と、言うことはやはりお前も相当の修羅場を潜ってきた仲間ということか」

「そういうことになる」

「?」

 

 やはり、士郎はユウスケと士のことを、いや厳密に言えば自分と同じ空気感を持つ士の事を警戒していたのだ。もしかしたら、士がなのはの味方を装ってきた敵の可能性も考えて。

 しかし、その態度が軟化した原因はユウスケとのやりとり。何も考えていない、いや疑うことを知らないようなユウスケに心を開いて会話する士とのやりとりを見て、あぁ、この青年なら大丈夫だ。そう判断したのだ。

 

「俺は若いころボディーガードとしてVIP(ブイアイピー)の護衛をしていた……その時の習慣で、少しでも怪しい人間を見ると警戒してしまってな」

「そうか、大体わかった」

 

 と、士がお決まりのセリフを決めてから改めて士郎は言う。

 

「改めて、なのはを助けてくれてありがとう。礼を言わせてもらう」

「あ、いえ! 俺たちは当たり前のことをしたまでです! な、士!」

「フン……」

「その当たり前がどんなにすごいことなのか……」

「え?」

 

 士郎はしばし目を瞑る。まるで、何か感慨深いものを噛み締めているかのように。そして、スッと目を開いて語った。

 

「君たちの話を聞かせてもらった。確かに、俺はなのはを軍に入れてしまった、愚かな親なのかも知れないな……」

「あ、いや! それは、士が勝手に言っているだけで!」

「教えてもらおうか。なぜお前がなのはを止めなかったのかを」

 

 フォローをしようとしたユウスケを遮り、士は士郎に質問をぶつけた。それはまさしくこの士の怒りの本質の一つ。なぜ、小学生の女の子が異世界の組織に入ることを許可したのか。修羅場をいくつもくぐり抜けて来た彼ならば、その意味を十分分かっているはずなのに。

 すると、士郎は再び笑顔を崩すという。

 

「止めたいものなら、止めたかった。だが……手遅れだった」

「手遅れだと?」

「そうだ……」

 

 高町士郎がなのはの事情を知った時。その時にはすでになのはは魔法の世界に入り浸っていた。いや、もう戻れぬところにまで来ていたと言ったほうが良い。

 大きな世界を揺るがす大事件二つを解決に導く成功体験。

 助けることが出来たという自信。

 助けることが出来なかった人たち、悲しい思いをさせてしまった人たちがいたという後悔。

 そして戦いの中で育まれた友情。

 これらを短期間のうちに学んでしまった高町なのはを魔法から引き離すことなど、自分がなのはから魔法の、そして時空管理局のことを知らされていた時点ではすでに不可能になっていたのだ。

 

「君なら、分かると思う。力という物は、持っているだけでソレをよしとしない人間がいるということを」

「……あぁ」

 

 士にも覚えがある。自分が、仮面ライダーの力を持つというだけで憎しみを向けてくる人間たちがいた。鳴滝という人間が最たるものであるのだが、それ以外にも自分が破壊者であることを知ったとたんに敵対し、争ってきた者たちがいる。ユウスケもその中の一人だ。

 力という物はただ持っているだけでソレを恐怖に思い、その力を無くすために動こうとする者たちも現れる。力を持つ者たちはそう言った人間たちから自分自身を守らなければならない。

 

「なのはは、この世界だけじゃない。時空管理局が管理する世界の中でもトップクラスに魔法の才能がある人間であるそうだ。そんな人間が、魔法のよくわからない世界の人間が魔法の世界に入り込んで、全員が良い思いをするはずがない」

 

 嫉妬、妬み、憎しみ。すべての感情がなのはに向くことだろう。いつその感情が暴力になるか分からない。その時、なのはにはその力に対抗する手段が必要となる。そして、なのは一人じゃどうしようもないことも出てくる。そんな時に、彼女には一緒に戦ってくれる仲間が、つまり時空管理局が必要になるのだ。

 

「遅すぎたんだ。もっと早く、なのはが魔法に出会ったその時に俺に相談に乗ってくれれば……俺だって……」

 

 士郎は、手を固く握る。見ると、その手からは血が流れ落ちている。よほど悔しいのだろう。自分自身に何もできないのが。自分のふがいなさが。

 士郎は、その握り拳を顔の前に持ってくると、祈るかのように言った。

 

「もっと、もっと俺が頼りになる父親であったのなら、どんなことでも相談できる程に信頼できる父親であったのなら……なのはが大怪我をしたのは、俺のせいだ……」

 

 その悔しさはいったいどれほどのものだっただろう。

 自分は、娘に頼りにされていると思っていた。娘は、どんなことでも自分に相談してくれると、そう思っていた。彼とそれほど話をしていないフェイトでさえも、そう思っていた。けど、娘は結局自分の問題を一人で抱え込んでしまった。心の内を吐き出す機会がないまま戦い、強くなり、心に傷を負って、決意し、正義感を持ってしまった。

 なのはが選んだことのであるのだから、その正義感を否定するつもりの、その決意も否定するつもりはない。それに、もしなのはが戦わなければこの世界が滅んでいた可能性が高いというのも事実。この世界を救っていたのは、間違いなくなのはだ。

 しかし、それでも自分の考えを教えられる時間が欲しかった。戦うということの厳しさ。誰かを守るということがいかに困難であるか。他人だけじゃない、自分自身も守らなければ誰かを守るなんてことする資格がないと、教えてあげたかった。

 今となっては全てが後の祭り。どれだけ思っても、後悔しても遅い。けど、それでも士郎は思うのだ。もしも、なのはがあの時相談してくれていればと。

 

「最も、アイツを独りぼっちにした俺がいうことじゃないがな……」

「……どういうことだ?」

「俺が、ボディーガードをしていたと、さっき言ったな。その時のことだ……」

 

 それは、高町士郎の、ひいては息子の恭也や美由希。多くの人間の人生の分岐点となった話。

 とある要人のボディーガードとして働いていたその時、テロに遭遇した。その際、クライアントの娘を庇い、瀕死の重傷を負う。一命はとりとめた物の、生死の境を彷徨うこととなり、予断を許さない状態で彼は長期にわたり入院する。

 その間、家族は高町士郎のいない間の翠屋を守るために色々と走り回っていた。高町士郎の見舞いにも奔走し、彼のいない間の高町家を守るために頑張っていた。

 これだけ聞くと、いい家族愛じゃないかとも思える。しかし、一人だけ疎外感を味わっていた女の子がいた。

 それが、高町なのは。なのはは、兄の恭也や美由紀とは年齢が大きく離れていた。当時は、まだ幼く、父の士郎に何があったのかもよく分からない状態だった。

 悲しかった。何もできない自分が、兄や、姉や、母は頑張っていると言うのに、自分一人何もできない、何も考えられない、何も助けになることが出来ない。

 そんな少女が出来ることがなんなのか。そう考えた時、なのはには一つの案が浮かんだ。

 それが、何もしないということ。誰にも助けを求めることなく、誰の邪魔になることもなく、ただただみんなが頑張っている姿を横目に見るだけで、自分の気持ちも、苦しみも表現することなくただただそこにいるだけ。こけしや、お着物のように何もせず、孤独の世界に自らを置く事で家族を、そして自分自身を守ろうとしたのだ。

 それが何年続いたのだろう。ようやく高町士郎が意識を取り戻したその時、目が覚めて初めて見た少し大きくなっていた娘は、自分が『初めて』名前を付けた娘は。

 

『よかったね、お父さん。これで、また元の暮らしに戻れるね』

 

 泣くこともなく、抱き着くこともなく、ただただそう『作った』笑みを向けるだけだった。

 どん底に落ちて行った気分だった。なのはは子供らしい笑顔も、感情も希薄となっていた。自分の思いも、心も他人に表現する方法を無くしていたのだ。ただ、父が生きて帰る事、それが家族の幸せである。そんなよく言えば大人びた、悪く言えば無関心にも近い言葉をただただ吐くだけの機械と化していた。

 そして気が付いた。自分は、あまりにも愚かだったと。自分は家族のために、家を守るために仕事をしていた。けど、それが家族を苦しめていたということに、あの家が、自分のために崩壊し始めていたということに初めて気が付いたのだ。

 やりきれない気持ちだった。胸が張り裂けそうだった。どうして気づいてやれなかったんだ。どうして怪我をしてしまったんだと、自分で自分を責め続けた。

 そして、無事に退院した高町士郎は、ボディーガードの仕事辞め、家族との時間を持つようになった。特に、なのはとの時間を多く作るようになった。

 自分が壊してしまった娘の感情を取り戻すために、翠屋のマスターの仕事の傍らでなのはと話をし、遊び、その時間を取り戻そうとした。

 結果、なのはは感情を取り戻すことが出来た。けど、幼少期のトラウマが消えることは無い。ため込めた感情を他者に放出しない癖は治ることなく残ってしまった。

 苦しいことも、辛いことも、疲れも全部ため込み、自分自身を無下にすることを止めなかった。

 高町なのはの人生を歪ませてしまったのは自分だ。

 

「今でも後悔している。あの時、生き残ってしまったことを……」

「え?」

 

 もし、あそこで俺が死んでいたのなら、入院なんてせず、すぐに死んでしまっていたのなら、恭也や美由希、妻の桃子の性格だ。きっと、俺の見舞いの時間を使ってなのはと遊んでくれる時間を作れただろう。そうすれば、なのはは俺を失った悲しみを補うことが出来た。もっともっと他人に頼るようになっていた。もっと、自分のことを大切にしてくれていたかもしれない。そう考えると、悔やんでも悔やみきれないのだ。

 

「俺は……死んでいた方がよかったのかもしれない」

「……」

 

 そんなことはない。さすがのユウスケもそんな言葉を軽々しく使える状況じゃない。

 何故なら、死は人を変えるということを知っていたから。自分も、姉さんと呼び慕っていた八代刑事の死によって、死に際の言葉によって変わることが出来た。ただ一人の女性の笑顔のために戦っていた自分から、全ての人間の笑顔のために戦える人間になった。もしあの時姉さんが生き残っていたのなら、自分はそんな人間になることが出来ただろうか。

 死は人を変える。人生を変える。でも、死んだ人間はその責任を持つことが出来ない。死んだ人間にすべてを背負わせるのは間違っている。なら、その落とし前は何処につければいい。

 変わったはずの人生、変わらなかった人生。どちらが人を幸せにできたのか。それを知りえる人間なんて少ない。

 世界を渡ることが出来る士であっても、見ることが出来ない世界。

 もし、ああしていたら。ああしていなかったら。

 もしあの人がいれば、いなかったら。

 もし、もし、もし、そんなifをいくつも並べても人は救われない。

 死んだ人間は帰ってくることは無い。過ぎ去った人生が蘇ることは無い。変わってしまった人間を戻すことなんてできない。

 人間は所詮無力だ。ただただ妄想の世界にすべてを求めるしか自分を救える力を知らない。

 妄想の世界にいる人間だけに幸せになってもらいたい。ただ、その幸せですらも願わせてもらえないのだろうか。

 他者との関わりで変わっていく人間を見せてくれることもできないのだろうか。

 深い沈黙の時。一体、士は何を考えるのか、ユウスケは何を考えるのか、そしてこの世界がどこに向かうのだろうか。

 なのはを、一体どうしたいのか。歪んだ世界は、さらに歪みを増していく。


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