仮面ライダーディケイド エクストラ   作:牢吏川波実

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 前回、一戦隊と一人の仮面ライダーと言いましたが、その後色々と探った結果、さらにまだある物の関係者がいたという事で戦隊が二人追加、そしてそれに伴って一人の戦隊も追加されました。え?何の関係者かって?もうお分かりのはずです。前半部分の集まりを見たらね。


プリキュアの世界chapter58 遊園地アドベンチャーtri

 そこは、ごくごく普通の町であった。たくさんのビルが立ち並ぶビルがいであるということ以外、これといって特筆すべきことはなかった。いや、言うなればひとつだけある。他の地域とは全くといっていいほどに違うことが、ただ一点だけあった。それは、他の場所と比べて侵略者が頻繁に訪れているということ。どの敵も、この場所によく来て、そして数多くのヒーローたちと戦っていた。まるで、その場所に何かがあるかのように。しかし、前述した通りその場所には何もない。大きな野球場と大きな遊園地が近くに存在するということ以外には何もなかったのだ。そしてその遊園地、今日もまたここは戦場となった。簡単に言えばただの偶然。ちょっとだけ難しい言葉を使えば、運命のいたずらであった。だが、ここにその遊園地から若干離れたところで戦っている男が一人いた。

 

「ゴーカイスピア!フッ!ハァッ!あたぁ!」

 

 伊狩鎧は、手持ち武器であるゴーカイスピアを振り回し、周囲にたむろしたショッカー戦闘員を斬り刻んだ。鎧は目の前にいたショッカー戦闘員の腹部にゴーカイスピアを突き刺すと、その戦闘員の肩に足をかけてバク宙する。それによって後ろから迫ったショッカーの怪人であるさそり男の操る人喰いサソリによる溶解液を回避する。溶解液はそのまま鎧が踏み台にしたショッカー戦闘員に当たると、ショッカー戦闘員は赤い液体となって地面に吸い込まれて消滅した。

 

「ハァッ!」

 

 鎧は後ろに跳びながらさそり男の頭を蹴ると、さらに一回転して地面に着地する。

 

「フッ!」

 

 さそり男は、さらに人喰いサソリを使って鎧を攻撃してくる。しかし鎧は、バク転を一回、二回、三回してそれらを全部避け、最後にバク転して着地すると、もう一度怪人たちに向かって飛ぶ。

 

「ハァァァァ!!!」

 

 鎧は、両サイドに並んでいるショッカー戦闘員を足場にして蹴りながら進む。

 

「フッ!ハァァ!!」

 

 そして、さそり男の胴体を足で挟みこむとそのまま投げ飛ばす。カニばさみという投げ技の一つであり、仮面ライダー1号がさそり男を倒した時の技でもあった。さそり男はその攻撃によって投げ飛ばされ、壁に激突する。すると、怪人はゆっくりと崩れ落ちていき、地面にたどり着いた瞬間に大きな爆発と共に消滅した。これにより、彼の周りにいた怪人、戦闘員たちは全ていなくなった。

 

「ふぅ、やっと片付いた……あれ?皆さん、どこに行ったんです?」

 

 鎧は顔についた汗を拭うと、刺さっていたショッカー戦闘員が消滅したことにより地面に横たわっている形となっているゴーカイスピアを持って他の仲間達を探す。確か、他にも何人か仲間たちが来ていたはず。一体仲間たちはどこに行ってしまったというのだろうか。

 その時だ。鎧は背中に女性の声を受けた。

 

「何やってんのよ鎧!」

「え?あ、りんさん!」

 

 それは、プリキュア5の中の一人、夏木りんであった。

 

「みんな遊園地に敵がいるからって行っちゃったわよ!」

「えぇ!?そうなんですか!」

 

 そう、実は鎧以外の面々は全員遊園地の方で戦闘を行っている。何故かは不明だが、鎧のみが置いて行かれた状態なのだ。

 

「ほら、さっさと行くわよ!」

「その必要はないみたいよ」

「え?」

 

 その言葉と共に、これまたプリキュア5の一人である水無月かれんが現れる。そして、そのかれんの向こうからは仮面ライダーJ、仮面ライダーZO、仮面ライダーシン、科学戦隊ダイナマン、そして、7体のオルフェノクの姿が見える。

 

「なるほど、こっちも戦場にするつもりみたいね」

「全部で十五人、一人当たり五人ですか……偽物と言っても仮面ライダーとスーパー戦隊を相手にするのはちょっと気が引けますね……」

「でも、偽物よ。例えどれだけ姿かたちが似ていたとしても、心なんて物は存在しない、まがい物……」

 

 そう、割り切らなければならない。例え、姿がこれまでに地球を幾度となく救ってきたヒーローたちの姿であったとしても、その実態は、悪人に利用されているだけのただの物体。そして、それが悪人たちの手によってこれ以上悪事を犯さないためには、ここで倒すしかないのだ。とはいえ、一人五人ずつ相手にするというのは骨が折れる。特にオルフェノクは『使徒再生』という避け切れなければ一撃で即死してしまうような攻撃を持っているのだ。慎重に行動しなければならない。そう思っていたその時だった、複数の銃撃が偽物の仮面ライダーたちの背中を襲った。

 

「あれは……」

 

 鎧は、銃撃を受け続けるダイナマンの背中越しに、二つの人影を見た。

 

「遅いから、こっちから来てやったわよ」

「皆さん!大丈夫でしたか!」

「あぁ、ルカさん!それにラプターさんも!」

 

 一人は、ゴーカイジャーのゴーカイイエローであるルカ・ミルフィ。もう一人は、宇宙戦隊キュウレンジャーのラプターであった。彼女達もまた、かれんと同じように途中ではぐれていた鎧の救援に来たのだった。これで十五対五、実質的に一人で三人受け持つ計算になるため、これで戦闘は楽になるはず。いや、救援は二人だけではなかった。

 

「たった二人だけの救援だと思うなんて、EASYだな」

「え?」

「鎧さん、お久しぶりや」

 

 その時、聞き覚えのある声と共に振り向いた鎧の目に、これまた見覚えのある家紋の入った白い陣と黒子の姿が階段の上に見えた。もしかすると、そう一瞬だけ考えた後、その陣が開き、二人の男女の姿を映し出した。その二人の姿を見た瞬間、鎧が大げさな手振りをしながら言う。

 

「あぁぁぁ!!あなたたちは!!」

「鎧、知ってるの?」

「はい!あの女性は、33番目のスーパー戦隊、侍戦隊シンケンジャーのシンケンイエロー!花織ことはさんです!!」

「よろしゅう」

 

 京都弁を使う女性、花織ことはは、一番最初に救援に来てくれた者の中にいた志葉丈瑠と共に侍戦隊シンケンジャーとして戦っていた女性だ。世襲制のようなものであるシンケンジャーにおいて、本来のシンケンイエローとして戦うはずだった姉が病気で戦えないため、代わりにシンケンイエローを継いだのがことはである。その時は、シンケンジャーの面々の中でも妹のような存在で可愛がられていた節もあるが、今では歴戦の戦士の一人としての風格があったらいいのだが、なにぶん元々おっとりした性格であるため風格というか威厳という物はあまり感じられない。だが、それもまたいいのかもしれない。

 そしてもう一人……。

 

「そして、あっちの青い人は、ゴーカイジャーが地球を去って四つ後に生まれた39番目のスーパー戦隊、手裏剣戦隊ニンニンジャーのアオニンジャー!加藤クラウド八雲さんです!」

「NOTEASYだ。敬語なんて使わなくてもいい」

 

 加藤クラウド八雲、かつて牙鬼軍団と戦ったニンニンジャーの内の一人だ。その名前が示すとおりにハーフで、イギリスでの生活が長かったために口癖や言葉の端に英語が混じった言葉を扱うことが特徴である。しかし、彼を語るうえで避けては通れないことがある。それは、彼はかつてイギリスにある魔法学校に通っていた、つまり魔法忍者であるのだ。牙鬼軍団との戦いが終わった後も、その魔法学校に通っているらしく、戦闘の際には忍術と一緒に、魔法も混じった戦術で場をかき乱すことのできる人物である。

 筋金入りのスーパー戦隊オタクである鎧は元からことはの事を、そして後輩である八雲の事も知っていた。しかしそれ以上に鎧は二人ともに面識があったのだ。ことはとは、ある事件の際に力を貸してもらうために、八雲とは、ゴーカイジャーが地球に帰ってきた際にニンニンジャーのレンジャーキーを使わせてもらうために直接イギリスまで会いに行った。鎧にとって、全てのスーパー戦隊は尊敬すべき偉人であるのと同じく、全員が顔見知りである友達であるのだ。これで計七人のヒーローが集まったことになる。

 

「ともかくっ、こんだけ集まれば大丈夫でしょ!」

「行くわよ!鎧!」

「はい、皆さん!派手に行きましょう!!」

 

 三組のヒーローたちは走り出した。偽物の戦隊と仮面ライダーはそれを感じることができないが、そのプレッシャーはまるで、万力に押しつぶされそうになるほどに苦しいことであろう。

 一方、鎧たちがそのような戦闘を行っていたころ、遊園地ではさらに別の仲間たちが戦っていた。

 

「フッ!ヤァ!」

「フッ!ハァ!!」

 

 西馬ニコ、そしてりんと同じく、プリキュア5の仲間であるくるみは、仮面ライダーメテオと、ライオトルーパーズと戦っていた。ニコは、メテオが繰り出す後ろ回し蹴りを避けると、左足をメテオの首にかけ、そのまま難しで肩車されるようにメテオの肩の上に膝をかけると、右足を挟み込んで三角締めの形を取る。

 

「こっの!」

 

 メテオは、体のバランスが崩れたことによって前のめりになり、そのタイミングを見てニコはさらに身体をのけぞらせる。すると、メテオは でんぐり返りのように地面に背中を突くことになった。ニコはそのまま三角締めから逆十字の形に取った。ニコは、仮面ライダーエグゼイドやスナイプたちと共に戦っていた仲間である。しかし、仲間と言っても実際には彼女は仮面ライダーではなかった。あるアイテムを使用することによって仮面ライダーと同じような力を使用できるようになったものの、それでもその変身後の姿が仮面ライダーであると言われたことはなかった。彼女は、その時になるまで仮面ライダーとして戦ったことも、生身で敵と戦ったこともなかった。しかし、天性のゲーム感覚のようなもので変身した後にも戦うことができていたのだ。難しい言葉を並べてしまったが、簡単に言えば彼女は戦士として鍛えられていたわけでなく、プリキュアのようにPC細胞によるブーストが効いているわけでもない、つまり極々普通の女の子であるのだ。そんな少女がここまで戦えるだけでも見事なのである。だが、彼女ではこれ以上メテオに致命的なダメージを与えることなどできなかった。ニコ自身そんなことは知っていた。だから、彼女は仲間を……と思ったが彼が周囲に見当たらないため、一番近くにいた彼女を呼ぶことにした。

 

「くるみ!」

「ッ!ハァッ!」

 

 ニコがライオトルーパーズと戦っているくるみを呼んだ瞬間、拘束していたライオトルーパーを倒した来海は跳び上り、そのまま一直線に仰向けに倒れているメテオ目掛けて蹴りの体勢に入った。もちろん、ニコが拘束しているため逃げられなかったのだが、このまま彼女の攻撃がメテオに当たるという事は、自分の足にも被害が出ることは間違いない。ニコはタイミングを見計らう。離れてもメテオが逃げれないで、くるみの攻撃が当たって、さらに自分が完璧に逃げることができるタイミングを。

 

「ハァァァァ!!!」

「フッ!」

「ハァッ!」

 

 その一瞬だった。ニコが、ネズミ捕りが作動した際のバネのような鋭い動きで、後ろに後転した瞬間、流星のように鋭い一撃がメテオの腹部に突き刺さった。その瞬間、倒れ伏したメテオは消滅する。

 

「いい魅せ技を見せてもらったよ」

「ありがとう」

 

 立ち上がったニコはくるみの肩に手を置いてそう激励する。魅せ技とは、ゲーム内に置いて実用性などを度外視して、他人に魅せることに特化した技の事である。よく、ゲーム実況の動画などという、他人のしているゲームの動画を見て何が楽しいのか分からないのだが、おそらくこの魅せ技という物があるからなのだと考えたりする。だが、ゲームは見るものなどではなくするものであるのだ。ニコもそれを知っていたからこそ、自らの手でゲームをしているのだから。

 喜び合っている二人、しかしその後ろから光弾が迫っていた。だが、その弾丸は二人に当たることなく横を通り抜け、目の前にいたライオトルーパーズへと当たる。

 

「おい、大丈夫か?」

 

 いったい何者なのか、そう思って振り向いた二人の目線の先にいたのはガシャコンマグナムを持ち、白と黒半々で髪を染めている男性、花家大我であった。

 

「大我おっそい、何やってたの?」

「そこら中にいるショッカーの奴らを倒していた。間に合ったんだから文句を言うな」

「はぁ?何言ってんの、くるみがいなかったら私危なかったんだよ」

「煩い、だったらついてくるな」

 

 先ほど、ニコがメテオを拘束した際に探していた人間とは、この大我だった。しかし、彼は彼で別の場所で戦っていたため、すぐには近くに来ることができなかったのだが。

 二人の会話からは、その中が悪いように見える。しかし実のところそんなに二人の中が悪いことはなく、それどころか大きな信頼関係があるからこその関係が出来上がっていると言っても過言ではないだろう。

 

「ハァッ!」

 

 大我はニコとくるみを背にし、続々と向かってくるオルフェノクを撃っていく。さながら、ゲームセンターに置いてあるシューティングゲームのようだ。だが、彼らは気がついていない。後ろからアナザーアギトが迫ってきたのを。くるみが、後ろからきたプレッシャーに気がついたその時である。

 

「え?」

 

 ミルクタンクのような銀色の物体がどこからともなく飛んできて、アナザーアギトの身体に当たってよろけたのだ。くるみは、その一瞬の出来事を見ると、すぐさまアナザーアギトのわき腹に蹴りを入れた。その瞬間、アナザーアギトは左、ミルクタンクが飛んで来た方向へと跳んだ。そして、その先には壮年の男性が一人。

 

「ナイスアシスト!」

 

 男性はそう言うと、手に持った銃の引き金を引き、跳んでいるアナザーアギトに複数の弾を撃ちこんだ。それは、アナザーアギトが男性の目の前に来るまで続けられ、ついに男性に当たろうとした瞬間に、男はしゃがみこみ、アナザーアギトは一人男の後ろの壁に当たり、大きなクレーターを一つ作って消滅した。

 

「貴方は?」

 

 くるみは、男に向かってそう聞いた。周囲のライオトルーパーズを大体倒し終わった大我やニコもまた男の方を見る。男は、手に持った銃を肩に乗せるという。

 

「最近じゃ戦うドクターも珍しくねぇけど、こっちが元祖!二人目の戦うドクター伊達明、世界を飛び越えただいま参上!」

 

 伊達明、仮面ライダーオーズと共に仮面ライダーバースとして欲望から生まれる怪物グリード、ヤミーと戦った男である。ある事情により金が必要となったために鴻上ファンデーション会長のスカウトを受けて仮面ライダーとなった男だ。その事情が解決した今では、また海外で医師として働いているそうだ。因みに、二人目の戦うドクターという肩書は、以前にももう一人戦うドクター(闇医者)がいたことを踏まえてのキャッチフレーズだ。まぁ、その初代戦うドクターだった仮面ライダーは、先ほどクレーターを作って消滅したのだが。

 

「お前が伊達明か」

「あぁ、そう言うあんたは確か大我だったか?」

「二人とも、知り合いなの?」

「いや、医師免許をはく奪されている時に出会った闇医者に聞いただけだ」

「あぁ、それは俺の知っている闇医者だな。色々世話になってよ……」

 

 伊達の頭には以前外国で撃ち込まれた弾丸が残っており、いつ命が失われてもおかしくないほどに危険な状態であった。それを取り除くには外国にいた闇医者にしかできず、その摘出に莫大な費用が掛かってしまったのだ。だから彼は仮面ライダーをしていた。そのお金を稼ぐために。

 

「おっし、久々の日本だ、腕が鳴るぜ」

「おれはゲーム病の治療しかできない、怪我しても知らないぞ」

「心配すんな、いくぜ!」

 

 右こぶしを広げた左手に勢いよくぶつけた明は、大我と共に残ったライオトルーパーへと向かう。

 

「うおら!ハッ!」

 

 ライオトルーパーの一体の首目掛けてフライングラリアットを決めた伊達は、そのまま倒れたライオトルーパーの胸に、鋼鉄のように固い肘を叩きこむ。そんな伊達を狙って敵の一体がアクセレイガンを振り下ろした。しかし、伊達は横目にそれを見ると地面を転がって避け、すぐさま立ち上がって腰の所にあるソイツの頭目掛けてかかと落としを決める。

 

「ハァァッ!ハァッ!」

 

 太我は、周囲を囲んでいるライオトルーパーズに向かってガシャコンマグナム、そして伊達から受け取ったバースバスターの二つの銃を連射させ、最後に残ったしぶとい一体を蹴り倒した。

 

「へぇやるじゃん、私達も負けてられないねくるみ」

「そうね、ていうか言っとくけど私の方が年上だからね!」

 

 と、言いながらニコとくるみもまたその戦線に復帰した。自体は順調に経過しているように見えた。しかし、彼彼女たちは気がつかなかった。見えない敵が自分たちに近づいてきているのを。見えない、しかしその敵は確かに、そして確実にニコの真後ろにまで来ていた。ソレは、腕を大きく上げ、振り下ろす準備をしていた。そして……

 

「キェェェェェ!!!」

「え、なに!?」

 

 上空より降り注ぐ銃弾の雨あられ。それらは、ニコの後ろにおり、その衝撃で姿御表わす形となるヒルカメレオンの身体に降り注いだ。ニコは、自分がその銃弾のおかげで助かったという事を認識すると、その弾が来たであろう場所を周りを見て探す。そして、彼女は見つけた。ジェットコースターのレールの上にいる一人の男の姿を。

 

「危ねぇところだったな。おい大我、ちゃんと周りも見とけ」

「お前は、キャプテン・マーベラス!」

「久しぶりだな、仮面ライダーバース」

 

 ゴーカイジャーのリーダー、キャプテン・マーベラスである。彼と伊達明は以前のショッカー・ザンギャック連合との戦いにおいて、戦場にて面識があった。その時はすでに双方とも変身した状態であったため、生身で会うことはこれが初めてとなる。

 

「き、貴様どうして……俺の姿は見えなかったはずなのに!」

 

 そう、ヒルカメレオンはその名前の示す通り、カメレオンのように周りの色に同化することによって自分の身体を他人から見えなくしてしまうのだ。これは、擬態という実際の自然界にもある物である。事実、ヒルカメレオンの身体は完全に透明であったそのため、ニコも周囲にいた三人にも気づかれずに近づくことができたのだから。だが、マーベラスはそのヒルカメレオンの言葉にフッと笑みを浮かべた後に言う。

 

「どれだけ姿かたちを隠しても、殺気を隠さなかったのは盲点だったな」

「なに!?」

 

 などと格好良く言ってみるものの、簡単に言えば一種の勘のような物だった。マーベラスはしばらくジェットコースターのレールの上から彼らの戦いを覗いていた。その中で、ライオトルーパーの動きに何か違和感があったのだ。そう、まるで誰かを避けながら戦っているような違和感を。そのため、もしかすると姿を隠している敵がいるのではないかとマーベラスは判断したらしい。仮説にすぎないのに、それを行動にまで移せる判断能力は、流石船長であると言ってもいいだろう。

 

「ついでだ、鎧からもらった本に書いてあったもんをやらせてもらうぜ!」

「なにッ!?」

 

 鎧からもらった本、それはゴーカイジャーとして戦っている中で、歴代のスーパー戦隊に会った時に失礼がないように、そしてレンジャーキーをもっと効率よく使ってもらうために鎧がゴーカイジャーの五人に手渡した手作りのスーパー戦隊大逆火のようなものである。その中で、マーベラスは一つ面白い技を見つけたのだが、結局はそれを使わずじまい、というよりも遊園地で戦うことがなかったために使用できなかった。それを今、繰り出そうとしているのだ。

 

「いくぜ!ハァッ!!」

「え?」

 

 マーベラスは、そう言うと勢いよくジェットコースターのレールの上から跳び下りる。いや、飛び降りたというよりも、身体を投げ出したと言った方がいいのかもしれない。両手を大きく広げたマーベラスは、頭から地面に落ちて行く。一体何を考えているのか、くるみはそう思った瞬間にマーベラスの足首を見た。そこには、何やら紐らしきものが巻き付いている。その姿、そしてその行動、くるみにはある一つの言葉しか浮かばなかった。事実、くるみの想像は当たっていた。この技は、超力戦隊オーレンジャーのオーレッドが、忍者戦隊カクレンジャーと共に戦った際、敵怪人に連れて行かれそうになった一般人を助けた技なのだ。その名も……。

 

「バンジージャンプ斬り!ハァッ!」

「グッ、ぐぁぁ!!」

「おまけだ!」

「ぐあぁ、おのれぇぇぇぇ!!!!」

 

 マーベラスは、地面すれすれまで落ちるとヒルカメレオンの身体を二回切ったのち、ゴムが収縮する際にはゴーカイガンで追撃を加えた。結果、ヒルカメレオンはいとも簡単に倒れ、爆発した。

 

「バンジージャンプにする意味あんのか?」

「分かってないな大我は。ロマン技っていうのがあるの」

「分かってたまるか」

 

 ロマン技とは、ゲームにおいてハイリスク、ローリターンの攻撃の事を言う。発動条件は厳しい物の、それに見合ったダメージが期待できない技の事で、これも前述した魅せ技の一種である。

 

「ん?」

 

 元のレールの上に戻ろうとしているマーベラスは、傍目にジェットコースターがこちらに向かってきている姿を見る。その上にはショッカーの戦闘員の姿も見えた。このまま上に上がった直後に轢こうとしているのだろうが、そう簡単に罠に引っかかるほどマーベラスは甘くない。

 

「フッ!」

 

 マーベラスは、収縮中のゴムをゴーカイサーベルで霧、足の拘束も切ると、そのままの勢いを保ったまま飛び上がる。そして、やはり自分が予定通りにレールの上に戻ってきたと仮定した場合のグッドタイミングでジェットコースターが通過した。無論、マーベラスはレールの上には乗っからなかった。マーベラスが乗ったのは……。

 

「イーッ!」

「イーッ!」

「スリルがあっていいじゃねぇか、ハァッ!」

 

 ジェットコースターの座席の上に降り立ったマーベラスは、次々とショッカーの戦闘員をジェットコースターの上から落としていく。少々危険である気もするのだが、ショッカー戦闘員は紛れもなく敵であるのだから仕方がない。そして、ショッカー戦闘員相手に無双するマーベラスの事を見ている一つの影があった。

 

「バァ~フォ~」

 

 その正体は、ショッカーではなくデストロンの怪人であるタイホウバッファローである。その名前の通り、両肩に砲台を持っている怪人で、かつて仮面ライダー1号、2号、そしてV3と壮絶なる戦いを繰り広げた怪人である。そして今、その砲台が火を吹くことになった。

 

「ハァッ!ッ!なんだ!?」

 

 レールから伝わってくる尋常じゃないほどの揺れ、先ほどまでの規則正しい小刻みな揺れとは全く違うその衝撃に、ショッカー戦闘員を倒し終わったマーベラスは周囲を見渡した。

 

「なに!?」

 

 そして彼は見た。これからジェットコースターが向かう先にあったであろうレールが消えてなくなっていたのを。

 

「敵の攻撃か!」

「まずいよ、あのままじゃ!」

「レールから外れて、落ちちゃう!」

「ちっ!」

「あっ大我!」

 

 砲撃が行われた方向へと、FPSのゲームのように向かった大我、そしてそれを追ったニコ以外の面々は、その光景をかたずをのんでみるしかなかった。

 マーベラスは考える。いや、考えている時間はなかった。もう間もなくレールが途切れている位置に差し掛かってしまうのだから。マーベラスは、レールの周辺を見た。どこか降りれる場所はないか、せめて木でクッションにできる場所はどこかにないかと。だが、ここでマーベラスに思いもよらないことが起こった。

 

「ゴーカイレッド!」

「ん?」

 

 今、どこから自分の名前を呼んだのか、おそらく直感的に後ろを向いたと思う。そして彼はみた。ジェットコースターと同じ、いやそれ以上のスピードを持ってこちらに向かってくる物体を。初めて見る、いや確か鎧の本にその道具が乗っていたはずだ。確かあれは……。

 

「手を伸ばせ!」

 

 そう考えている暇などはない。マーベラスは、その声と同時に右手を大きく上に上げた。その瞬間、ソレに乗っていた男はマーベラスの手を掴み、マーベラスもまた浮いた。そして、二人がジェットコースターから離れた直後、乗り物はレールから外れ、地面に激突し、土煙が舞ったのだった。

 

「間一髪って奴だな」

「あぁ……そうだな。礼を言う」

「いや、どうってことはない」

 

 マーベラスは、自分を助けた人間を見た。そして、その羽織っているジャンパーと、ジャンパーに書かれているマークを見て思い出した。そう、彼は自分たちがこの地球に来て初めて出会った戦隊、そのメンバーの一人。その名も……。

 

「俺は、魔法戦隊マジレンジャーのマジイエロー、小津翼」

 

 魔法戦隊マジレンジャー、かつて地底冥府インフェルシアから世界を守った29番目のスーパー戦隊である。マジレンジャーは、メンバー全員を家族で構成されている戦隊で、8人中5人が兄妹、2人が親、そして1人が当初は他人であった物の、兄妹の一人と結婚したために家族となったというある意味では珍しい戦隊だ。そして小津翼は、その兄弟の中でも四番目の子供である。インフェルシアとの戦いが終わった後は、プロボクサーとなった。それに加えて、魔法戦隊の一員だったことも生かして、海外の魔法学校で臨時の講師となった経歴も併せ持っている。先ほど鎧たちの所に来た加藤・クラウド・八雲は、その時の生徒なのだとか。

 そして、マジレンジャーはゴーカイジャーにとっても一つ心に残っている戦隊である。何故なら、マジレンジャーは、自分たちがこの地球に着て初めて出会った元スーパー戦隊であり、最初に大いなる力を貰った戦隊でもあるのだ。大いなる力とは、スーパー戦隊がそれぞれに持つ力で、それはつまり、それぞれの戦隊の特色を表していると言ってもおかしくないであろう。ゴーカイジャーにマジレンジャーの大いなる力を渡したのは翼ではないが、この地球に来て、自分たちの夢の一つへの道が開けたという意味ではマジレンジャーが与えてくれた影響は凄いものがあった。

 

「どうだ?かなりスリリングなひと時だったろ?」

「あぁ、なかなかおもしろいじゃねぇか」

 

 翼は、乗っていたスカイホーキーと呼ばれるマシンの高度をゆっくりと下げてマーベラスを下すと、自分もまた地面へと降り立った。そしてスカイホーキーは機械的なデザインから普通の箒へと姿を変えると、どこかへと飛び去って行く。

 

「おい、マーベラス大丈夫か!」

「心配すんな、これぐらいどうってことねえよ」

 

 マーベラス達が一息ついた頃、伊達明、そしてくるみが二人に駆け寄った。そこで、マーベラスは伊達と翼に聞く。

 

「おい、こっちに来た救援はこれで全員か?」

「いや、まだまだいるんだけどな」

「今頃、ドーム前で戦っているもう一方の方に行っているか、それとも今まさにこちらに向かっているか……だな」

「だれが来ている?」

「それは……」

 

「おのれ、魔法使いめ!」

 

 タイホウバッファローと、取り巻きのショッカー戦闘員、サナギ体のワームの軍隊は、遠目から翼がマーベラスを助けた光景を目撃した。

 

「こうなったら、この遊園地に来ている人間どもを血祭りにしてやる!」

 

 自分の作戦が失敗したことを悟ったタイホウバッファローは、自分の配下にある戦闘員たちに、近くにいる一般人を探してくるように命令した。だが、ここでふと疑問に思った。そういえば、自分たちが来た時点でこの遊園地に一般人の姿など見えていなかったではないか。自分たちが来たことによって逃げ出したにしては、あまりにもいなくなる速度が速すぎる。どうして一般人の姿が見えなかったのか。まだ日があるというのに、人の姿がなかったというのは不自然である。一体、ここにいたであろう人たちはどこに行ったというのだろうか。

 説明しよう。実は、大我たちがこの遊園地に来る前に、すでにある組織が遊園地周辺を封鎖して、一般人の避難に務めたのだ。初動が早かったこともあって、死人どころかけが人も出ず、結果として大我たちが気兼ねなく戦うことのできる土台を作ることができたのだ。先も言った通り、この遊園地周辺、いやここだけではない。日本の各地には、悪の組織が高確率で出現するスポットが多数存在する。この遊園地を封鎖した組織を含めた日本中に点在している数々の組織が紅渡からの連絡を受け、敵の頻出スポットを敵が来る前に封鎖していたのだ。そして今、この遊園地にいた一般人を遠ざけた彼らが戻ってきたのである。タイホウバッファローのすぐ近くに滑るようにして急停止したパトカーの中から、五人の男女が降りてくる。その中の、恐らくリーダー格であろう赤い服を着た人間が、タイホウバッファローに向けて言った。

 

「そこまでだ!」

「お前たちは……デカレンジャーか!」

 

 S.P.D、スペシャルポリスデカレンジャー。宇宙全体の治安を守っている宇宙警察。その地球署に所属している戸増宝児、通称ホージー。江成仙一、通称センちゃんもしくはセン。礼紋茉莉花、通称ジャスミン。胡堂小梅、通称ウメコの四人。そして元地球署所属、現在ファイヤースクワッドという、スペシャルチームに所属しているが、今回の事件に際して地球に帰還した赤座伴番、通称バンの五人が、タイホウバッファローの前に立ちふさがったのだ。

 

「遊園地に来ていた一般のお客さん達は、みんな私たちが逃がしちゃったよ!」

「人質を取ろうとするなんて、あまりにも古典的な手段だったが……」

「人間自体がいなかったら人質なんて取れないものね」

「ここからは、俺たちの番だ」

「あぁ、先手必勝!」

 

 バンのその言葉をスターターピストルにして、五人は走り出した。

 

「フッ!ハァッ!とりゃぁ!」

 

 まず、バンは斬りかかってきたショッカー戦闘員の腕を左脇で挟み動きを止めると、また別方向から襲ってきたショッカー戦闘員の顔にカウンターのようにパンチを食らわす。バンは一回、二回回転する。それにより、最初に動きを止めていたショッカー戦闘員を遠心力もプラスして投げ飛ばし、二回目の回転でさらにバンを襲おうとするショッカー戦闘員に裏拳を食らわす。

 

「フッ!フッ!ハァッ!ハッ!」

 

 ホージーは、突進するワーム達を巧みに避けていき、三体目のワームの攻撃をしゃがんで避けると、顔と腹部にパンチを繰り出す。また、さらに襲ってきたショッカー戦闘員の顔に痛烈なパンチをお見舞いすると、ショッカー戦闘員は回転しながら倒れて行った。

 

「うおりゃ!」

 

 センは、サナギ体ワームの腹部に蹴りを一発叩き込んで吹き飛ばすと、近くにいたもう一体のワームを掴んで、二回ボディーブローを叩きこみ、最後に膝蹴りを食らわしてノックアウトする。

 

「フッ!はぁ!」

 

 ジャスミンは、自分の身体を貫こうと伸ばしてきたショッカー戦闘員の腕を掴むと、合気道のようにその勢いを利用し、ショッカー戦闘員は地面へと倒れ、さらにトドメにジャスミンはその腹部を踏みつける。そしてその足を軸に回転して、背後にいた敵をおよそ三体まとめて後ろ回し蹴りによって打倒す。

 

「フッ!フッ!ハァッ!」

 

 ウメコは、華麗な足技を用いて敵を倒す、そして最後の一体も旋風脚によって倒れた。これにより、タイホウバッファローの取り巻きは全ていなくなってしまった。と、そこに大我とニコがようやく到着した。

 

「これは……」

「あれって、もしかしてスーパー戦隊?」

「そう、私たちは特捜戦隊デカレンジャー」

「遅くなったが、その分の働きはするつもりだ」

「おのれデカレンジャー!こうなれば全員まとめて吹き飛ばしてやる!」

「そんな事させるかっての!」

「なに!?」

 

 タイホウバッファローはその声がした方向へと振り向いた。しかし、全ては遅すぎたのだ。そこにいたのは、先ほどまで遊園地から若干離れた場所で戦っていた夏木りんであった。

 

「ハァッ!」

「ぐぉ!?」

「ハァッ!」

「ガハッ!!」

 

 さらに、合流したかれんと共に連携した攻撃を見せるりん。遠距離の戦いしかできないタイホウバッファローにとってその近距離からの攻撃は、もはや勝ち目がないと思わせるのに十分な攻撃であった

 

「おのれ!こうなったらお前たちも道連れだ!」

「ッ!」

 

 もはや後が無くなったタイホウバッファローは、最後の手段として、自分が死ぬであろうこともお構いなしに、その肩についている砲台から弾を放とうとした。さすがのりんとかれんも、その攻撃は予測していなかった。自分が傷つくこともお構いなしに攻撃してくるなどとは。この後の行動を、一瞬のうちに考えなければならなかったが

しかし、二人の後ろから声がした。

 

「二人とも、伏せてください!」

「「!」」

 

 その言葉に、反射的に伏せた二人。その上を一本の槍が通過した。鎧のゴーカイスピアである。それほど深くは刺さってはいなかった物の、しかしひるませることには成功し、かなりのダメージを与えた様子だ。タイホウバッファローはそのゴーカイスピアの痛みにより後ずさりをしていく。

 

「「ハァッ!」」

 

 その様子をみたりんとかれんは、目配せなどの合図もなしにほぼ同じタイミングでゴーカイスピアの両脇を蹴りこんだ。

 

「はぁぁぁ!!!」

 

 そして、その後ろから鎧が走り寄って、ゴーカイスピアを勢いよく抜くと、そのまま上から下に縦一文字に斬った。

 

「ぐ、あぁぁ……おのれぇぇぇぇ!!!!」

 

 その断末魔の叫びとともにタイホウバッファローは爆発した。まだ出会って少ししか経っていないというのに、まるで何年も共に戦ってきたかのような連携、流石としか言いようがない。

 

「鎧!」

「マーベラスさん!あぁ!!それに、魔法戦隊マジレンジャーの小津翼さんに、特捜戦隊デカレンジャーの皆さんじゃないですか!!」

「よっ、前にレンジャーキーを渡した時以来だな」

「はい!あっレンジャーキーと言えば……うおっと!」

 

 さらに合流してきたマーベラス達に鎧が何かを伝えようとしたその時、轟音と共に多数のオルフェノクとサナギ体ワームが遊園地の中に侵入する。その数、もはや数え切れるものではなかった。あまりにも数が多すぎて気持ちが悪いほどである。

 

「うわっ、気持ちわる。大我、殺虫剤とか持ってない?」

「持ってるわけないだろ」

「備え悪いな……」

「おれは害虫駆除業者じゃねぇ」

 

 と、ふたりの漫才は放っておくことにして、さすがにこの数は生身ではキツイ。正直、この中をかき分けていくのもはばかられるのだが、その中をわざわざ走り抜けていく者たちがいた。

 

「フッ!」

「ハァッ!」

 

 ルカ、ラプター、八雲、そしてことはの四人が、すれ違いざまにワーム達に攻撃を加えながらマーベラス達の目の前まで駆け寄った。

 

「翼先生!お久しぶりです」

「あぁ、これで全員そろったな」

「で?どうするのマーベラス」

「決まっている……ド派手に行くぜ!」

「「「「「ロジャー!!」」」」」

「オッキュウ!」

「あぁ。一蓮托生、一気呵成!」

「さぁて、今日は荒稼ぎできそうだな!」

「ほないこか、みんな」

「よく考えてみたら、これってスコアを稼ぐチャンス到来!行くよ大我!」

「あぁ、ミッションスタートだ」

「ていうか、鎧!あんたはデカレンジャーじゃないでしょうが!」

「いつもいつもツッコミご苦労様、りん。行きましょうミルク」

「えぇ、かれん。みんなでまた一緒に戦うためにも、こんなところで負けてられない!」

 

 八雲は忍者一番刀と変化忍シュリケンを、小津翼はマージフォンを、マーベラスとルカはモバイレーツとレンジャーキーを、鎧はゴーカイセルラーとレンジャーキーを、デカレンジャーはSPライセンスを、ラプターはセイザブラスターとキュータマを、伊達明はバースドライバーとセルメダルを、ことははショドウフォンを、大我はゲーマドライバーとライダーガシャットを、ニコは仮面ライダークロニクルガシャットを、りんとかれんはキュアモを、くるみはミルキィパレットを手に取って並び立った。そして……。

 

≪アオニンジャーシュリケン!≫

≪ザ・変化!≫

≪ニンニンニン、ニンニンニニン!≫

≪ワシキュータマ!≫

≪セイ・ザ・チェンジ!≫

≪仮面ライダークロニクル≫

≪バン!バン!シューティング!≫

「シュリケン変化!」

「魔法変身!マージ・マジ・マジーロ!」

「「「ゴーカイチェンジ!」」」

「チェンジスタンバイ!」

「「「「ロジャー!」」」」

「「「「「エマージェンシー!デカレンジャー!」」」」」

「「「「「フェイス・オン!」」」」」

「スターチェンジ!」

「変身!」

「一筆奏上!」

「ゲームスタート!」

「変身!」

「「プリキュア!メタモルフォーゼ!」」

「スカイローズ!トランスレイト!」

≪アオジャー!ニンジャー!≫

≪マージ!マジ!マジーロ!≫

≪≪≪ゴ~カイジャー!≫≫≫

≪カポーン!≫

[土]

≪Enter The GAME!Rieding The END!≫

≪ガシャット!≫

≪レッツゲーム!メッチャゲーム!ムッチャゲーム!ワッチャネーム!?≫

≪アイムアカメンライダー≫

≪ガッチャーン!≫

≪レベルアップ!≫

≪ババンバン!バンババン!バンバンシューティング!≫




 と、言うわけでもうそろそろ生身戦闘シーンのネタが切れてきた気がする今日この頃。なんだかんだで人数が増えると文字数も増えていくという最悪な悪循環。というか見て分かる通り、今回はあのアニメネタだけじゃなくて某遊園地のヒーローショーネタも忍ばせてみました。もはや、あそこのヒーローショー半公式設定にしてもらった方がやりやすいんだけど……。次回どうしようかな……一応衝撃度の低い順番に出しているのだが……となると次は彼らか?
 ということで次回→この森を荒らす者は許さん!

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