今回はvivid+Forth組。
どぞー。
前回のあらすじ
千冬さん大暴れ。
「なるほど、つまり君達は意図して転移して来た訳では無いと」
「まあな、恐らく向こうでも私達を必死に探している筈だ。すまんがそれまではここに居させてくれないか」
「それは構わない、部屋を用意させておく。それより君達は彼女達と知り合いか?名前を知っているようだったが・・・」
「ああ、それhムグムグッ」
「ま、まあ、私達のいた世界で私の教え子でな。それでだアハハハ!」
「そ、そうか・・・」
「(な、何するんですか千冬さん!)」
「(馬鹿!今ここで私達が未来を知っているなんて言ったら怪し過ぎるだろうが!それにもしかしたら未来が変わるかも知れないのだぞ!)」
「(あっ・・・す、すみません)」
「(分かったならそれでいい)」
「ん?失礼・・・どうやら部屋の用意が出来たようだ。案内させよう」
「助かる」
「あの、ついでに私達のデバイスのメンテナンスをして貰いたいのだが・・・」
「ああ、大丈夫だ。後で取りに行かせよう」
部屋に案内してもらいデバイスを預けた千冬と箒は休んでいた。
千冬は部屋にあった本を読み、箒は義手のメンテナンスをしていた。
簡単なメンテナンスぐらいは出来るようにと束が教えていたのだった。
片腕しか使えないにも関わらず器用に足も使ってメンテナンスを行なっている。
千冬は読んでいた本が意外と面白かったのか珍しくのめり込んでいた。
2人がそんな感じに過ごしていると扉が開きマリエルが入ってきた。
マリエルは片腕が無く、義手を整備している箒にギョッとしたが直ぐに冷静さを取り戻した。
「すみません、ノックすれば良かったですね」
「いえ、大丈夫です。慣れてますんで」
「何か用ですか?マリエルさん」
「はい、デバイスのメンテナンスが終わりましたのでお返しにと」
「ああ、ありがとうございます。お帰り、天羽々斬」
「アガートラームも、お疲れ」
「それと、先程お2人と同じく転移して来た娘達がいまして・・・なのはちゃん達が保護しようとしてたんですけど逃げてしまって・・・この娘達なんですけど見覚え無いですか?」
「どれどれ・・・嘘だろおい・・・」
「ヴィヴィオ・・・アインハルト・・・お前達もか・・・」
「しかし、こっちの青年は知らん顔だな」
「一夏なら知ってるかも知れませんが・・・今は居ませんからね・・・」
「あの・・・実はクロノ君からお2人に頼みがありまして・・・。もし知り合いならこの子達の保護をお願いしたいんですが・・・」
「構いませんよ」
「どうせ暇してるんだ。承知した」
「ありがとうございます!クロノ君には伝えておきますね」
暫くしてヴィヴィオ達が戦闘しているとの情報を得た千冬達は急いで現場に急行した。
そこではヴォルケンリッターやなのは達と戦闘しているヴィヴィオ達がいた。
「クロノだったか。高町達が戦闘中だが乱入しても良いのかこれは」
『彼女達には君達の事はある程度は話している。はやてとリィンフォースは現場にいたから多分大丈夫だと思う。彼女達の保護、頼んだよ』
「任せろ!」
「とりあえず、戦いを辞めさせます。一夏直伝!ディバィーン・・・バスター!」
「おい馬鹿!火に油を注g・・・遅かったか・・・」
箒は砲撃モードにした左腕のガントレットから砲撃し、戦闘中のなのは達の間を薙ぎ払う。
突然の事態に全員の動きが止まる。
「な、なに!?」
「砲撃!?何処から!?」
『トーマ、上!』
「あ、あれは・・・!まさか、あの人達は!」
「全員、戦いは終わりだ。ヴィヴィオ、アインハルト。迎えに来たぞ」
「箒さん!千冬さん!」
「お2人もこちらに来てたんですか?」
「ああ、私達も巻き込まれた口だよ。・・・元気そうで何よりだ2人とも」
「やっぱり・・・織斑先生!?」
「む?誰だお前」
「で、デスヨネー・・・。ううっ、織斑先生もヴィヴィオと同じ時代の方だったか・・・」
『げ、元気出してトーマ!』
「・・・まぁ、私のことを知っているなら大丈夫だろう。とりあえず、その物騒な武器を仕舞え」
「は、はい・・・」
「あ、あのー・・・もしかしてクロノ君が言ってた次元渡航者の協力者って・・・」
「ああ、そうだ。私達がそうだ、さっきはこの阿保が済まんかったな高町」
「え?私の名前?」
「色々と事情があってな・・・詳しくはあまり話せない」
「は、はぁ・・・」
「・・・千冬さん」
「・・・気づいてるよ。どうやらお客さんのようだ」
いつのまにか周りを取り囲む様に現れた闇の書の欠片達。
中にはISを纏った箒と千冬が混ざっていた。
「ちっ、囲まれたか」
「あわわわ・・・」
「あのISを纏ってる私・・・見たことないなあのISは」
「私やヴィヴィオさんもいます・・・!」
「俺達もいるなリリィ・・・」
『うん、銀十字もあるみたい』
「・・・くくくっ」
「・・・千冬さん?」
「おい、ソイツどうした?急に笑い出して」
「いやぁ、別に何でもないさ。自分自身と戦う機会なんぞ早々無いものでなぁ?今の私と昔の私、どちらが強いのかとな」
「・・・コイツ大丈夫なのかおい」
「・・・普段はいい人なんだ・・・。ちょっと戦闘狂なだけで」
「・・・ともかく、コイツらをどうにかするぞヴィータ」
「わーってるよシグナム」
次回、マテリアルズ・ストラトス
「紅と白vs天と白銀」
「・・・さようなら、過去に縛られた私」
この作品では箒は紅椿を見たことが無いため紅椿の事は知りません。