まあ、出番はあんまり無いんですが。
アキブレヒロインズ「え?」
ではどぞー。
朝、全校生徒が集められ開かれた朝礼。
そこで発表されたのは海外からの留学生。
何も学園祭のあるこの時期に来なくても・・・というのがIS学園にいる全員の気持ちである。
台湾代表候補生であり鈴音のいとこであり一つ下の中等部である鳳 乱音。
ギリシャ代表候補生である2年のフォルテ サファイアのライバルであるベルベット ヘル
タイ代表候補生でありヨガが趣味のヴィシュヌ イサ ギャラクシー。
カナダ代表候補生であり世界でも珍しい双子の姉妹でアイドルのファニール コメットとオニール コメット
オランダ代表候補生であり歌劇では男役を良く演じ、99人の女性の恋人がいると言われているロランツィーネ ローランディフィルネィ
ロシア代表候補生でありクマのぬいぐるみを持ち、イマジナリーフレンドと呼ばれる存在と話し自分の意思を決めるクーリェ ルククシェフカ
計7人の各国の代表候補生が一気に留学して来た所為でIS学園も大慌てであった。
ちなみに生徒会長である楯無も留学生関連の書類と普段の書類に追われて目が死にかけてたのはここだけの話。
「ハッ!タァッ!・・・ふぅ、このくらいで良いだろう。しかしこの訓練メニュー、向こうが攻撃してこないからそこまで難しく無いな・・・今度ディアーチェかシュテルにでも頼むか」
一人、アリーナで訓練に励んでいる箒。
アガートラームを受け取り学園に帰って来てからの日課だ。
短剣を飛ばし移動する的を破壊しながら刃を伸ばし的を数個纏めて斬り裂く。
平行世界から帰還後、束が改良を施し簡易的な非固定ユニットを新たに装備した事で空中戦が出来るようになっている為、届かないところにはブースターで飛んで斬る。
全てのターゲットを破壊した事で訓練を終えて帰ろうとした箒の目の前にある人物が現れた。
「いやぁ、素晴らしいねMs.シノノノ。思わず見惚れていたよ」
「・・・お前は、確か留学生の」
「ロランツィーネ ローランディフィルネィだ。ロランと呼んでくれたまえ」
「そうか、すまんが今から戻るところでな。悪いが話は後にしてくれ」
そう言って離れようとする箒、その時、殺気を感じて飛び退く箒。
数秒前まで箒がいた所には触手の様なものが刺さっていた。
ロランはISを展開して攻撃して来たのだ。
その目は正気では無く、狂気に染まっていた。
「何をする!」
「彼の方の命令でね、君にはここで倒れてもらうよMs.シノノノ」
「くっ、こんな所でやられる訳には!行くぞ、アガートラーム!」
その頃、一夏は。
「んー・・・(カタカタッ)よし、これで・・・終わり!やっと終わったー!」
「お疲れレヴィ。はい、紅茶」
「ありがとイチカー。報告書もうやだー」
「ワガママ言うな、時間ある時は手伝ってやるからよ・・・にしても騒がしいな」
「なんだろ?」
「くっ!」
「ハハハハハハ!どうしたんだい!さっきから防戦一方じゃないか!」
「(訓練をしたばかりだからSEが減っているから何だが・・・どうするか。どうにかこの触手みたいなワイヤー斬れないか・・・)」
「考え事をしている場合かい?」
「なんの!」
飛んで来た触手を刀身をガリアンソードみたいにして斬り落とした箒。
そのまま新たに剣を左腕のガントレットから射出し左手で掴み肉薄する箒。
ロランもレイピアを取り出し応戦しようとするが箒は剣を1本投げ、レイピアを弾き飛ばす。
唖然としているロランを他所に箒はロランの顎を思いっきりアッパーでぶっ飛ばした。
ISの重量も物ともせず数十メートルの高さまで打ち上げた箒はそれより高く飛び上がり左腕のガントレットに剣をセット、セットされた剣は刀身が伸びる。
そのままブースター全開でロランへと突っ込む箒。
箒最強技であるSERE†NADEが完璧に命中した。
<SERE†NADE>
「どうだ!」
「ま、まだまだ・・・彼の方の為にも・・・グッ!?ガァァァァァァァァァァァァァ!?」
「なんだ・・・?」
「や、やめろ・・・私の中に入って来るなぁぁぁぁぁぁぁァァァァァァ!!」
「アレは・・・レリック!?何故ここにある!?」
ロランのISの胸部パーツ辺りからレリックの様なものが飛び出しそのまま吸い込まれていった。
その瞬間ロランが黒く染まり目がドス黒い赤に染まる。
その姿は箒にも覚えがあった。
何故なら自分もかつてその姿になった事があるからだ。
「暴走か・・・!一体何のために!」
「ガァァァァァァァァァァァァァ!!」
「しまっ・・・!カハッ・・・!?」
暴走したロランの一撃を受け壁まで吹き飛ばされる箒。
壁に吹き飛ばされた衝撃で非固定ユニットが壊れてしまう。
どうにか起き上がろうとする箒だが片目が赤く染まってしまいよく見えない。
どうやら壁にぶつかった衝撃で左目の上辺りを切ったらしい。
しかも何処か引っかかったのか動けない。
だが暴走したロランはそんな事を他所に近づいてくる。
箒はどうにか近づけまいと左腕のガントレットに剣をセットしランチャーとする。
「くらえ!」
<HORIZON†CANNON>
「・・・やったか」
「ガルル・・・」
「無傷か・・・だが今の衝撃で抜け出せたみたいだ。反撃といくか!イグナイトモジュール、抜剣!」
抜剣し暴走するロランを止めるべく立ち上がる箒。
左目にかかる血を拭い剣をロランへと向ける。
<Stand up Ready IGNITED arrangement>
「(向こうの実力は未知数・・・最初から全力で行く!)何回泣いたのか?何回折れたのか?」
「グォォォォォォォォォォォォォォォ!!」
「そんな数は どうでもいい!」
<EMPRESS†REVELLION>
「グァッ!?」
「まだまだぁ!「PRIDE」とか洒落たアクセサリーはッ!」
「グルゥ?」
「いらなぁい!裸になろおぉ!」
<BUTTERFLY†SLICEL>
一瞬でロランを斬り裂き後ろに現れる箒。
ロランは斬られた部分を再生しながら箒に迫る。
箒は剣の刃を伸ばして地面に突き刺しそれを足場にして飛んだ。
すれ違いざまに左腕から剣の刃だけを展開しロランの身体に巻きつけ着地すると同時に刃と刃の間のワイヤーを掴み思いっきり投げて地面に叩きつける。
「私は弱い、だが弱くても私の正義を貫き通す!これが私の銀腕の正義だ!」
戦いはまだ続く。
次回、マテリアルズ・ストラトス
「覚醒、優しき笑顔を守る誇り高き銀腕」
「諦めない強さを、此の今を生きる儚き一瞬の願いを!お前にも聞かせてやる、ロラン!」
次回、箒のXD解禁!(ずっと考えてたのをやっと出せる