マテリアルズ・ストラトス   作:荒潮提督

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岡山でも雪が降りましたが作者は元気です。


今回は簪ちゃん登場回。


どぞー。














ps.イリヤと美遊引きました。2年半、待たせちまったなイリヤ。


更識 簪

『生きるのを諦めるな!!』

 

 

 

 

 

ー 始まる歌 始まる鼓動 ー

 

 

 

ー 響き鳴り渡れ 希望の音 ー

 

 

 

ー 「生きる事を諦めない」 と ー

 

 

 

ー 示せ ー

 

 

 

ー 熱き夢の ー

 

 

 

ー 幕開けを ー

 

 

 

ー 爆ぜよ ー

 

 

 

ー この ー

 

 

 

ー 奇跡に ー

 

 

 

ー 嘘はない! ー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「何観てんだ?」

「こないだのシャトル救出任務の奴」

「一応これ非公式の任務だからあんまし人前で観るなよ?」

「分かってますよ。しかし何故急にシャトルのエンジンが壊れたのでしょう」

「そこら辺は任せとこうぜ。それよりレヴィ、練習行くぞ」

「ほいほーい」

「・・・以外とノリノリですね」

「元はといえばディアーチェが提案して2人はかなり嫌がってた筈なんですが」

「引き受ければ1日好きにデートでもしてよしと条件出したら食いついたわ」

「ちょろ過ぎません?」

 

 

 

 

 

 

 

因みにシャトル救出任務とはクロノから直接依頼されシャル(クリス)のミサイルでサーフィンしながらシャトルをバリアジャケットのブースターで減衰させたり一夏とシャル(クリス)がミッドチルダの山のK6の標高を世界3位にしたり千冬がダイナミック森林伐採したり一夏が生身でシャトルを受け止めてぶん投げたりした任務である。

※K6の標高粉砕とダイナミック森林伐採に関してはクロノにしこたま怒られ始末書書かされている。

 

 

 

 

 

 

「ふっ!ほっ!そいやっ!」

「やるな一夏、だが姉としてまだ負けられん!」

「へっ、魔導師としてはこっちが先輩なんだ!最短最速で突っ込ませてもらう!」

「一夏ー!ちっふー!どっちも頑張れー!」

 

 

 

 

 

 

学園の出し物の練習を終えアリーナを貸し切り、たった2人で模擬戦をしている一夏と千冬。

観客はレヴィしか居らずガランとしており、2人の得物がぶつかり合う音とレヴィの声だけが響いている。

千冬の逆羅刹をバク転で躱す一夏。

逆羅刹に反撃し両手に剣を握り剣撃を飛ばす一夏だが、一刀の元千冬は斬り裂く。

 

 

 

 

「その程度では私は倒せんぞ一夏」

「なら、コイツでどうだ!」

 

 

 

 

 

一夏はディフェンダーを変形させ非固定ユニットの一部とキャノン、ヴェスバーをパージする。

その形は巨大な腕の様にも見える。

一夏が平行世界で手に入れた新たな力の一つだ。

フォーミュラのシステムを応用してディフェンダーにISのパーツを一部を合体させ巨大な拳を作り上げたのだ。

その名は「フォーミュラガントレット」

 

 

 

 

 

「い、一夏?それは流石に無理が・・・」

「行くぞ千冬姉!全力全開!」

「話を聞けー!」

「轟!破!天!撃!」

「あ、これヤバイ奴」

 

 

 

 

一夏はフォーミュラガントレットを合体させ巨大な拳と変形させる。

それをさらに巨大化させる。

それを見た千冬は冷や汗をかき、レヴィは逃げ出した。

 

 

 

 

「ギガントォォォォォォォ・・・」

「や、やめ・・・!」

「ブレェェェェェェェェェイク!」

 

 

 

 

 

アリーナの地面を砕いた事で一夏、反省文+修理費一部負担する事になった模様。

(管理局所属なので年収がかなりある+危険手当やらなんやらで結構貯金溜まってる)

 

 

 

 

 

 

IS学園の格納庫、そこには作りかけのISが置いてあった。

そしてそのISの前に一人の少女がいた。

特徴的な水色の髪、頭に付けられているヘッドギアと眼鏡。

IS学園ちzげふんげふん生徒会長、更識楯無の妹である更識簪である。

彼女がここにいる理由、それは彼女の専用機である作りかけのISを自分の手で完成させる為である。

彼女のISは制作が中断され彼女が自分で作ると言い引き取ったのである。

なおこの原因は一夏の兄であるクソ野郎の秋羅の白式が原因である。

 

 

 

 

 

 

「・・・やっぱりダメ、マルチロックオンとかの機能がどうしても出来ない・・・。やっぱり一人で作るなんて無理なのかな・・・。いや、諦めてたまるか。お姉ちゃんだって一人で作ったんだ、私だって・・・!」

 

 

 

 

そんな時、格納庫に入ってくる人物がいた。

気絶した千冬を担いだ一夏であった。

後ろからレヴィが付いてきている。

 

 

 

 

「隣、良いか?」

「・・・どうぞ。貴方は確か・・・」

「織斑一夏だ、よろしく・・・えーっと・・・」

「・・・更識簪」

「そうか、よろしく更識さん」

「・・・苗字で呼ばないで、名前で良い。苗字で呼ばれるのは好きじゃない」

「・・・ああ、分かった。・・・どっかで聞いた事ある苗字だと思ったらあの痴女バ会長と同じ苗字か」

「待ってお姉ちゃん何したの?」

「部屋開けたら水着エプロンで出迎え、人の許可なく勝手に訳分からんイベント立てやがった」

「お姉ちゃん・・・」

「イチカー、ちっふーここに寝かせとくよー?」

「ああ、頼んだレヴィ」

「何で織斑先生が・・・」

「・・・さっき思いっきりぶっ放しちまった」

「・・・え?」

 

 

 

 

一夏はISを外しそのままメンテナンスを行った。

ついでに千冬が気絶しているので千冬の分も整備している。

レヴィは後ろで見ている。

 

 

 

 

 

「んー・・・やっぱ大技使うとかなり負担かかるなこの辺り。この間ブレイカーぶっ放したばかりだし今度オーバーホール頼むか」

「今ボクらの改修中だからねー。特にイチカとリンリンとマドっちのは」

「まあ、フォーミュラという新しいシステム組み込んだからなぁ。どっかに不具合出ても困るし・・・とりあえず後はマリーさんと束さんに任せよう。素人が弄ってもどうにもならねぇし。白騎士、お前はどうだ?」

『特に問題は起きてませんが・・・強いて言うならもう少し出力調整して撃ってほしいのですが』

「それに関しては本当にゴメン」

「・・・私が見ようか?」

「え?良いのか?」

「出力の調整くらいなら多分出来るだろうから」

「なら、頼めるか?」

「任せて」

 

 

 

 

 

簪は一夏にISの調整などを行う画面を出してもらい見始めた。

そして直ぐ問題に気づいた。

 

 

 

 

「やっぱり、各種出力の調整とかがメチャクチャ。極端に高かったり低かったりしてる。こんなんで良くやって来れたってレベル」

「そこまで酷かった?」

「うん。でもブースターとかエネルギー武装とかのパラメータ弄ればある程度はマシになる筈・・・出来た」

「早いな」

「こんなの簡単、けど細かい調整は私でも骨が折れるからちゃんとメンテはした方がいい」

「さんきゅ、助かったよ簪さん」

「お礼はいい」

「それにしても凄いな、ちょっと見ただけで何処が悪いか直ぐ分かるなんて」

「大したことはしてない。ただパラメータ弄っただけ」

「それでも凄いよ・・・てかレヴィの声聞こえないな、どした?」

「あの子ならそこで寝てる」

「・・・んぅ、おわったー?」

「寝てたのかよ・・・」

「難し過ぎて眠たくなった」

「・・・まあ、いっか。それよりこれって・・・」

「私の専用機」

「え?専用機って・・・作りかけじゃないかこれ。何処のどいつだ中途半端に仕事した奴」

「・・・倉持技研」

「・・・何?」

「貴方のお兄さんの専用機と私の専用機は一緒の所で作られていた」

「・・・すまん、うちのクソ兄貴のせいか。申し訳ない簪さん」

「何故貴方が?貴方には関係ない事」

「身内の所為で簪さんの専用機の製造止められたんだろ?クソ兄貴に代わって謝罪する、本当に申し訳ない」

「・・・けど」

「そーいうの素直に受け取っておいた方が良いよかんちゃん。イチカもアイツの所為で色々あったし責任感じてるんだよ」

「・・・分かった、でもかんちゃんって何?」

 

 

 

 

簪はレヴィに詰め寄っている間に一夏は作りかけとなっているISを見た。

大体の部分は出来上がっているらしくどうやらシステム面に問題があるらしかった。

とりあえず倉持には束経由でクレームをつける事にして一夏は簪を止めに行った。

丁度その時千冬の目が覚めたらしく起き上がっていた。

 

 

 

 

「一夏・・・もう少し加減しろ馬鹿者が」

「ごめんごめん千冬姉」

「織斑先生だ」

「ごめんごめん」

「それより更識妹を止めなくても良いのか?」

「あ、そうだった。簪さん、あまりレヴィを責めないでやってくれ。彼女、あだ名をつけて呼ぶのが癖なんだ」

「ああ、そういう・・・でも流石にいきなりはやめてほしい」

「ごめん、ほらレヴィも」

「ごめんなさい・・・」

「とりあえず私は戻るぞ一夏、お前が壊したアリーナの修復費とか諸々を出さねばならんからな」

「心の底からごめんなさい」

「何したの貴方」

「ちょっとアリーナの地面を砕いちゃって・・・」

「ほんとに何してるの貴方」

「あはは・・・」

「イチカはボクらの中でも結構強いからねー。本気出したボクらとは五分って感じ?」

 

 

 

 

 

そんな会話を数分くらい楽しむ一夏達。

不意に簪がこんなことを聞いてきた。

 

 

 

 

 

「ねぇ、織斑一夏。1つ聞いてもいい?」

「ん?何だ?」

「何で貴方はそんなに強いの?私も貴方みたいに強くなりたい」

「俺は・・・強くないさ。この手で守りたくても守れなくて零れ落ちた物もある・・・。ただ強いだけじゃ、本当に護りたい物も、護りたい人も護れないんだ」.

「じゃあ、どうすれば良いの?」

「だから俺は決めたんだ。この手が届く人達を、助けてと泣いている人達を助ける。最速で、最短で、真っ直ぐに、安全な所まで一直線に。それが俺の戦う理由であり強さなんだ・・・まっ、それでも手が届かなくて、分かり合えなくて助けられなかった人達もいたけどな・・・」

「貴方はやっぱり強い、私なんかよりも」

「いや、簪さんは俺より凄いよ。俺には1人でISをここまで作る事は出来ないよ」

「まだまだ。お姉ちゃんは1人で作ったんだ、私だって・・・!」

「なら、俺たちも協力するよ」

「あのバかいちょーだって1人じゃ絶対作れないだろうし。困った時は助けて貰っても良いんだよ?」

「なら、お願い出来る?」

「任せろ、ロックオン系なら得意な奴が知り合いにいるぜ。ISの事もあてがある」

「近接なら任せろー」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次回、マテリアルズ・ストラトス

 

 

 

 

 

 

 

「世界最強」

 

 

 

 

 

「私は、もう過去を振り返らない。今という未来をアイツらと共に歩んでいくんだ!」

 




遅くなりました。


皆さん、復刻C.C.C.イベ楽しんでますか?


作者はキングプロテアが来ないかガクブルしてます。

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