失礼、取り乱しました。
今回はセシリアメイン+各専用機達の強化回です。
ではどうぞ。
襲撃事件から1週間、一夏とセシリアは陸士隊の格納庫に来ていた。
あの襲撃事件の戦闘で専用機持ち達のISはここで修復が行われている。
特にセシリアのブルー・ティアーズの損傷具合が酷く最悪コアだけ残して新しく作る方が早いともいうレベルである。
ビットは全機大破、スターライトとインターセプターの損失、脚部等全身の装甲が消失かヒビが入り形を保っているのが奇跡的なレベルだ。
どうやら狙撃時による攻撃を受ける前、つまりディアーチェ達が駆けつける前に鈴を攻撃から庇ったことが原因らしい。
今回の戦闘データを元に修復を担当している束は全員のISの強化改修をする事を決定、現在一番損傷がひどいブルー・ティアーズをマリーと共に急ピッチで改修している。
「やっほ束さん、マリーさん。差し入れ持って来たよ」
「あ、いっくん。やっほ〜」
「一夏くん、ありがとう。頂くわ」
「あの、篠ノ之博士、マリーさん。ブルー・ティアーズの調子は・・・?」
「大丈夫だよせっしー。この子凄いね、自分が壊れたとしても主人を守れればそれで十分だって。愛されてるねせっしー」
「・・・ブルー・ティアーズ・・・ありがとう・・・」
「安心してセシリアちゃん、ブルー・ティアーズは必ず治してみせるわ。デバイス技師兼一夏くんの白騎士の整備担当としてね」
「ええ、お願いいたしますわ」
「ん?一夏か?久しぶりだな、元気してたか?」
「ヴァイスさん!お久しぶりです」
「元気そうで安心したぜ。ん?アレがISって奴か、なんかボロボロだな」
「色々ありまして・・・」
「あの一夏さん、この方は?」
「ああ、紹介するよセシリア。この人はヴァイス・グランセニックさん。俺に狙撃を教えてくれた人だよ」
「よろしくなお嬢さん」
「私はセシリア・オルコット、よろしくお願いいたしますわヴァイスさん」
「セシリアちゃんか、ふむ・・・君、狙撃手だな?」
「ええ、専用機の主武装は確かにスナイパーライフルですが・・・それがどうか?」
「セシリアちゃん・・・君が良かったならで良いんだが、少しデバイスを触って見ないか?」
「・・・良いんですの?」
「ああ、練習用のが訓練場にある。それを使えば良い」
「行ってこいよセシリア、何かあったら呼ぶからよ。もしかしたらISでも使えるかもしれないしな」
「決まりだな。・・・それと一夏よ、今まで気にして無かったがなんでそっちの姿になってんだ?」
「・・・気にしないでくださいヴァイスさん」
そう、現在一夏は性別が女性のまま戻っていないのだ。
あの後バリアジャケットを解除したのだが何故か元に戻らず仕方なく家のクローゼットにしまっていた女性物の服(今来ているのはアストルフォの私服)を着て来ているのだ。
適当な髪型で出かけようとしたところをマドカとシャルロットに見つかった一夏はあれよあれよと言う間に髪型(アストルフォと同じ)も弄られてしまっている。
こうしてセシリアはヴァイスと共に訓練場に赴き一夏は暇になってしまった。
白騎士もセイバーハートも整備に出しているのでやることが無いのだ。
とりあえずそこら辺を歩いてみることにした。
「それで私の所に来たんだ・・・」
「はい、千冬姉と箒は2人で勘を取り戻す為に竹刀振ってますしマドカ達は傷の手当てで自宅待機、リナとアメリアは2人で特訓してますから」
「私の所に来てもお茶くらいしか出せないよ?一夏君」
「いえ、少し世間話をしに来たんで気にしなくても良いですよなのはさん」
なのはが教導を担当している部隊の休憩所にお邪魔していた。
暇なので見学に来たのだ。
「ん?一夏じゃねぇか。どうしたこんな所で?」
「あ、ヴィータ師匠。いやぁ白騎士もセイバーハートも整備中で暇だったんで」
「そうか、あ、なのはわたしにもお茶くれ」
「はいはい、ちょっと待っててね」
「しっかし難儀だなお前の身体も。原因分かったのか?」
「まだマリーさん達が調査中です。多分アレが原因だとは思いますけど・・・」
「ふーん、まっ、良いじゃねぇかしばらくはその姿を楽しんどけば。んくっんくっ・・・ぷはぁっ、んじゃ、私は戻るぜ」
「はい、しばらく見学させてもらいますよ」
「どうせなら一夏君も参加する?訓練用だけどデバイスあるし」
「んー・・・なら、そうさせて貰います。スバル師匠のと同じ奴ありますか?」
「多分あると思うよー。ちょっと待っててね、確認してくるから」
数分後・・・
「みんなーちゅーもーく。今日は今からちょっとした模擬戦をするよー」
「こいつと私が今から模擬戦をする。こいつの名前は織斑一夏、一応私らの弟子的な奴だ。強さは保証する」
「よろしくです」
「あのー・・・質問いいですか?」
「ん、良いよ」
「その子、ほんとに強いんですか?見た感じ俺たちやなのは教官より年下に見えますが・・・」
「まぁ、そうなるよね・・・とりあえず一夏君、適当に1発撃ってみて」
「分かりました・・・とりあえず全員離れててください。・・・さあ、行くぜ!《我流・爆裂閃光烈火拳》!」
一夏は少し飛び上がり爆裂閃光烈火拳を模擬戦場の後方の海に向かって撃つ。
着弾し派手な水飛沫が上がる。
撃った後用意してもらった訓練用デバイスにスパークが走っていた。
どうやら少し負担をかけ過ぎたようだ。
そして隊員達を見ると全員某海賊漫画のモブの如く驚いていた。
※因みに全力ではない。
「・・・やりすぎましたかね?」
「いや、これくらいインパクトがある方がこいつらに示しがついていいだろ?さて、オメーら!これでこいつの実力が分かっただろ?あんま人を見た目で判断すると痛い目を見るぞ?」
「「「「は、はい!」」」」
「「(凄い説得力だ・・・(なの・・・))」」
「なんか言ったか?」
「「いえ、何も!」」
「んじゃ、ぼちぼち始めるか・・・?おい、アレセシリアって子じゃなかったか?」
「あれほんとだ。どうしたんだセシリアの奴」
「一夏さーん」
「セシリア、訓練行ってたんじゃなかったのか?というかその機体は一体・・・?」
「ええ、完成いたしましたの。これが生まれ変わったブルー・ティアーズ、「ブルー・ティアーズ ミラー」ですわ!」
「そうか・・・完成したんだな・・・そういえば何でここに?」
「あ、そうでした。博士から渡す様に頼まれた物がありましたわ・・・えーっと・・・これですわ」
「白騎士!お前も終わったのか」
『はい、私も改修されて生まれ変わりました。以前より力が溢れてきます!』
「(なあ、なのは)ヒソヒソ」
「(うん、私も同じこと考えてた)ヒソヒソ」
「「?」」
「お前ら、予定変更だ。あの2人の模擬戦にな!」
「「・・・はいぃ!?」」
「どうしてこんなことに・・・」
「・・・すまんセシリア。うちの師匠が・・・」
「いえ、お気になさりませんで一夏さん。ちょうどこの子も暴れたいと言っていましたので」
「ん?この子?」
「ああ、ティアーズの事ですわ。ティアーズ、ご挨拶を」
『どうも、ブルー・ティアーズ ミラーです。よろしくお願いします織斑一夏さん。それよりマスター、早く私は戦いたいのですがまだですか?』
「・・・もう少し待ちなさいな・・・ハァッ・・・何でこんな戦闘狂になったのでしょうか」
《おーい聞こえるか2人ともー。準備出来てるか?》
「はい、聞こえますよ師匠」
「いつでもやれますわよ」
《制限時間は30分、どちらかが降参するかシールドエネルギーが0になるか戦闘不能になれば決着だ。それじゃカウント5でスタートだ》
5
「いくぜ、セシリア」
4
「あまり舐めないでくださいまし一夏さん」
3
「織斑一夏、白騎士 白帝!」
2
「セシリア・オルコット、ブルー・ティアーズ ミラー!」
1
「駆け抜ける!」
「舞い踊りますわ!」
GO!
<推奨戦闘曲 戦姫絶唱シンフォギアGより小日向 未来の「歪鏡・シェンショウジン」>
一夏は両腕にプラズマブレード改を、セシリアは右手にスターライトMark-Ⅲの改良型レーザーライフル、「スターブラスター αラプター」を、左手には大型レールガン「アトラス」を展開しぶつかり合う。
セシリアは大型4基、小型8基の計12基の「ブルー・ティアーズⅡ」とミラービット20基を展開しビームの雨を降らせ一夏の接近を阻止しようとするが一夏は強化され増設されたスラスターで縦横無尽に駆け回りビームを避ける。
当たりそうになったビームはプラズマブレードの刀身で逸らしながら突き進む。
セシリアは冷静に左手に握るレールガンを構え一夏に狙いを定め、発射する。
一夏はバレルロールでレールガンを回避しセシリアを斬りつけるがセシリアはレールガンを拡張領域に戻し左手に儀式で使うような剣に見える物を取り出し一夏のプラズマブレードを受け止める。
「そう簡単にはやらせませんわ!」
「そうこなくっちゃな!」
その頃地上。
「「「「・・・」」」」←驚きの連続で口が塞がらない。
「ほー、アレがIS同士の戦闘か。初めて見たが凄いな」
「・・・たしかに一夏君が兵器として使われているって言ってたのも納得だね。あれじゃぁ確かに軍事利用されるのも訳ないよ」
「・・・あはは、耳が痛いねそう言われると」
「「誰!(誰だ!)」」
「やほーお二人さん」
「あんたは・・・」
「篠ノ之束博士・・・そういえば陸士隊の格納庫の一角で皆のISを整備してるってクロノ君言ってたっけ」
「うん、せっしーのブルー・ティアーズといっくんの白騎士の調子を見に来てね。束さんが整備したんだから不具合は中々起きないはずだけど今回せっしーのISに箒ちゃんのアガートラームのシステムを実験的に組み込んで見たからそれで万が一の為にね」
「なるほどな・・・確かに私らも新しいシステムを組み込んだばかりの時はいつもより余計に慎重になるしな」
「・・・少しだけ束さんの愚痴に付き合って欲しいな。ISは本来はね?宇宙開発の為に開発したんだ。私が宇宙を見たい、探索してみたいって思いから生まれたんだ。その1号機が今いっくんが使ってるIS、始まりの機体、白騎士」
「それがどうして軍事利用される様になったんだよ」
「・・・あの日、ちーちゃんと一緒に白騎士の試運転をしようとした時にあの事件は起こったの。でも、続きはまた今度ね、そろそろ終わりそうだから」
「そうみたいですね」
「いけっ!ブラスタービット!」
一夏はスカートアーマーに新たに搭載された6基のビットを射出しセシリアを攻撃する。
「ミサイル全弾発射ぁ!さらに乱れ撃ちですわ!」
セシリアも負けじとリアアーマーに搭載された2つのミサイルコンテナから大量のミサイルを発射、さらに右手のスターブラスターと左手の扇子を銃の様に使いビットと共に弾幕を形成する。
一夏はプラズマブレードから背中に搭載しているビームマシンガンを手に取りさらに非固定ユニットに拡張領域から取り出したプラズマバスターキャノンを取り付けミサイルに向かって撃ちまくる。
たちまち辺りにミサイルの爆発した光やビームやプラズマの光条が走る。
やがてビームやプラズマの雨が止みその場には疲弊し肩で息をしている一夏とセシリアがいた。
「ハァッ・・・ハァッ・・・なあ、セシリア・・・」
「なん・・・ですの?」
「そろそろ、終わらせようか・・・お互いの最強の一撃で」
「望むところですわ。行きますわよティアーズ!」
『単一能力、「シンフォギアシステム」起動。全ミラービット展開。さあ、歌ってくださいマスター!』
「ええ、・・・すぅっ・・・はぁっ・・・ 閃光…始マル世界 漆黒…終ワル世界 殲滅…帰ル場所ヲ 陽ダマル場所ヲ…」
「さて、こっちも・・・セイバーハート!」
《いつ気づいたんです?》
「最初からだ、やれるな?」
《いつでも》
「なら、行くぜ!」
一夏はセイバーハートと白夜の書を取り出し該当のページを開く。
セイバーハートを構え先端をセシリアに向け魔力を集束する。
セシリアは頭部の口のようなパーツを閉じ手に持つ扇子を展開し鏡のようにし周りに分裂させながら展開、さらに脚部からミラーユニットを展開し展開した扇子の周りにミラービットを時計回りに配置しエネルギーを集束する。
「アブソリュート・ゼロ!ブレイカァァァァァァァァァァァァ!!」
「私は絶対譲らない もう遠くには行かせない! こんなに好きだよ ねえ…大好きだよぉぉぉぉぉぉぉぉ!」
<暁光>
一夏とセシリアのお互いの最強の一撃が放たれ巨大な爆発が起こる。
なのはとヴィータは防御魔法を張り隊員達を守ったためどうにか下は無事だった。
「つ、疲れましたわ〜・・・」
「・・・あー久々にぶっ放した気がする」
「お疲れ様2人共」
「しっかり休んどけ、特にセシリアはな」
「はいですわ〜・・・」
「やっほー、2人共。なーんか派手にやってたみたいね」
「あ、リナ。ちょっとドンパチしてただけだよ」
「ふーん・・・あっ、そうだ一夏。私もちょーっと身体動かしたいからランニング付き合いなさい」
「少し休ませろ・・・ブレイカーぶっ放したから身体がまだダルいんだ・・・」
「ダーメ。さあ、行くわよ!」
「ちょっ、ま、待て!?首を引っ張るな・・・!し、締まってるかr・・・ガクッ」
この後引き摺られたまま付き合わされた一夏であった。
とある海上施設跡地
「・・・システム、再起動。我らの王を迎えに行きましょう・・・冥府の王、イクスヴェリア様を」
次回、マテリアルズ・ストラトス
「災厄、再来」
セレナ来たよセレナァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!by作者
いやーアズレンがネプテューヌとコラボしたりFGOとシンフォギアのイベント攻略してたりで遅くなりました。
PS.アズレンネプテューヌコラボにてホワイトハート様とノワール来ました。