さあ、臨海学校編終わるまでノンストップで駆け抜けるぜ!
ついてこれるやつだけついてこい!
「シネェェェェェェェェェェェェェェ!!」
「レイジングハート!」
『アクセルシューター』
「アクセルシューター、ランダムシュート・・・ファイア!」
「キクカソンナマメデッポウ!」
「それは囮、本命はコッチ!」
『ディバインバスター』
「ディバイーン・・・バスター!」
「グギャァ!?」
なのはは融合してナハトヴァールと化した秋羅を足止めしていた。
確かに秋羅の今の力はオーバーSランクに匹敵するだろう。
だが、相手はかのエース・オブ・エース、管理局の白い悪魔の異名を持つ高町なのは。
伊達に10年以上魔導師をしていない。
その実力を存分に発揮し秋羅を確実に捉え続ける。
そこにフェイトとシュテル、レヴィが合流した。
「なのは、お待たせ」
「私たちもやらせてもらいます」
「ボクは今!もーれつに怒っている!何故ならイチカがあいつに取り込まれてるから!絶対に許さない!」
「ありがとうフェイトちゃん、シュテル、レヴィ。行くよ、皆!」
「うん!」
「承知」
「おう!」
「ナメルナァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!」
闇の書の中。
「転生者・・・?何だそりゃ?」
「文字通り別の世界から神により転生して来た者の事だ。そいつらはこぞってチートな能力やアニメの世界の力や自分がハーレムを作れる、そんな特典を貰って転生してくる。そして一部の連中は自分を主人公にするかそのポジションを自分の物にしろと言う奴がいる。
織斑秋羅は後者にあたる。つまりあいつはお前の兄ではない。
中身は別の世界から転生して来た赤の他人だ」
「じゃあ、あいつがよってたかって殴ったりして来たのは!」
「ああ、君を貶めて自分がそのポジションにつこうとしたのだろう。全く、愚かな奴だ」
「クソッ・・・そんな屑野郎に俺は好き勝手されて来たのかよ・・・!」
「そう気を落とすな。それにこれ以上あいつに好きにはさせない。ついて来てくれ。君に合わせたい子がいる」
「あ、ああ・・・」
「着いたぞ、ここだ」
「ここは一体・・・?」
「あぐっ・・・だ、誰か・・・助けて・・・私はもうあいつの言うことを聞きたくない・・・!」
「それに彼女は誰なんだ・・・?」
「ここは我々管制人格が本の中にいるときにいる場所だ。彼処にいるのが無理矢理管制人格にさせられたあいつの元専用機、「白式」だ。情けない話、私の今の力では彼女を縛っている楔を破壊する事も出来ないんだ。無理を承知で頼む!力を貸してくれ!」
「当たり前だ!目の前で泣いてる子がいるのに見捨てるなんて出来ねぇよ!」
「ありがとう・・・では、行くぞ!」
「ああ!さて、起きろセイバーハート!白騎士!出番だ!」
『むにゃ・・・何だか夢を見ていた気がします・・・』
『私もだ・・・あの夢は一体・・・?』
「起きたばかりで悪いが行くぞ!」
『分かりました!』
『いつでも!』
「セイバーハート!」
『Standby Ready!』
「セットアップ!」
「準備はいいか?」
「ああ、行けるぜ!白騎士、出力調整頼む!」
『任された!』
その頃専用機組。
「待ってろと言われたが・・・やはり心配だ」
「でも私たちに出来ることなんて無いわよ・・・」
「吉報を待つしかありませんね・・・」
「むっ?何だか騒がしいな・・・何があったんだ?少し見てkフギャッ!?」
「み、皆さん大変dあぁ!?ボーデヴィッヒさん大丈夫ですか!?」
「や、山田先生落ち着いてください!何があったんです?」
「突如海から所属不明のロボットが現れて暴れているんです!皆さんに対処をお願いしたいのですが・・・」
「分かりました。行くぞ皆!」
「ちょうど暇してたのよねぇ・・・いっちょ暴れてやりますか!」
「ここは一夏達が・・・お姉ちゃん達が帰ってくる場所なんだ!守りきってみせる!」
「私は上空から援護します。先に行きますわ!」
「皆さん・・・すみませんがお願いします・・・」
箒達は砂浜に着くとそこには2足歩行の足と胴体だけのロボットが100機ほど暴れていた。
ロボット達は箒達に気づくと一斉に機銃を箒達に向けて撃ちまくった。
だが箒はアガートラームの左腕から短剣を取り出し力場を作り後ろにいるシャルロット達を守る。
その間にISを纏ったシャルロット達はお返しとばかりに一斉に砲撃を始め一気にロボット群を撃破する。
箒は短剣をソードビットよろしく射出し数機のロボットを行動不能にすると右手に握る短剣を蛇腹剣にしてなぎ払いさらに撃破する。
ラウラとシャルロットは持ち前の砲撃能力を活かし絶対防衛線を築いている。
2人が撃ち漏らした物はセシリアが撃ち抜く。
鈴は箒のフォローに周り、遊撃型であるアガートラームが斬り開いた道を進み、倒しきれなかったロボットを破壊する。
即席だが抜群のコンビネーションであった。
旅館はプレシアが結界を張っていた為無事であった。
「ハイペリオンスマッシャー!」
「ブラスターヒート!」
「ヒャハハハハハハハハハハハハハ!アタラネェアタラネェ!」
「きょっこーざん!」
「バルディッシュ!」
『ジェットザンパー』
「キカネェッテイッテンダロ!」
「ううん、これを!」
「待っていた!」
「レイジングハート、今だよ!」
『バインド』
「ナイスなのは!サンダー・・・レイジ!」
「グギャァ!?」
「もいっちょ!雷刃封殺爆滅剣!」
「爆砕拳!ヒート・・・エンド!」
「ヴボォギャァ!?」
「ヴァイサーガ・・・フルドライブ!一閃!」
「ウギァ!?」
「ちっ、やはり無駄か」
ナハトヴァール秋羅はかなり滅多打ちにされているがダメージを受けた箇所が直ぐに修復されて行く為ダメージというダメージが無くなのは達は決め手に欠けていた。
その時一夏達の声が聞こえた。
一夏が無事と知り少し安心したが続けて聞こえた声になのはとフェイトは耳を疑った。
何故なら彼女は自分達が看取った筈で既に消滅している筈なのだ。
『今外にいる人達聞こえるか!こっちが合図したらこのバカを最大火力で吹き飛ばしてくれ!』
「今の声!」
「一夏君!」
「良かった・・・無事だったか」
『タイミングはこちらで言う。それに合わせてくれ!』
「今の声って・・・嘘・・・!」
「リインフォース・・・さん・・・?」
「嘘・・・なんで・・・?」
「今はそれは後だ!今はアレが最優先だ!」
この会話の数分前。
「やっと砕けた・・・意外と固かったな・・・」
「ありがとう一夏・・・感謝する。さあ、彼女を解放してやらないと」
「ああ。おい!大丈夫か?」
「うう・・・ひぃっ!?こ、来ないで!」
「安心しろ白式、あいつじゃないよ。大丈夫だ」
「ふぇっ・・・?」
「初めまして・・・になるのかな?織斑一夏だ。よろしくな白式」
「は、初めまして・・・ご、ごめんなさい・・・さっきはあいつが来たのかと思って・・・」
「気にするな白式・・・慣れてるから」
「さあ、始めようか。さっさとここから出よう」
「始めるって何を?」
「私の時と同じように彼女を闇の書から切り離す。私と違って彼女は無理矢理させられているだけで闇の書自体はあいつと融合しているからな。復活する可能性もない。切り離し作業は私がやる。一夏、君は外にいる者にこいつに最大火力を叩き込んでやれと伝えてくれ」
「分かった!任せろ」
<推奨bgm Snow Rain verHoly night>
「なあ、白式」
「はい、何でしょう?」
「お前は切り離されたらどうなるんだ?」
「分かりません・・・ISとして残るのか・・・それとも消滅してしまうのかも・・・。でも、こんな私は消えた方がいいかもしれませんね・・・」
「お前は・・・どうしたい?」
「私が・・・ですか・・・?」
「お前の正直な気持ちを教えてくれ。本当は消えたくないんだろう?」
「わた・・・し・・・は・・・」
「ん?」
「私は・・・生きたい・・・!皆ともっともっとお話ししたい!ヒトと同じように生きてみたい!消えたくない!」
「ありがとう・・・お前の気持ち、受け取った。なあ、リインフォースさん」
「どうした?」
「この子を俺の融合機として登録出来ないか?」
「可能だが・・・何故だ?」「生きたい、消えたくないって泣いてる子がいるんだ。どんな形であれ、叶えてあげたいんだ」
「分かった・・・何とかする」
「なあ、白式」
「はい?」
「君みたいな可愛い子には白式なんて名前は似合わない。俺が新しい名前を付けてあげるよ」
「え?で、でも・・・」
「良いから、受け取ってくれ。俺の新たな相棒になるんだから。君への最初のプレゼントだ」
「はい・・・!嬉しいですマスター!」
「君の新たな名前、雪のように白く美しい君に贈る名前は・・・「スノーホワイト」」
「スノー・・・ホワイト・・・!」
「・・・闇の書プログラムより切り離し・・・完了!管理者権限を織斑秋羅より織斑一夏へ!融合機登録、登録名「スノーホワイト」!よし、今だ!やれ!」
「さあ、行こうかスノーホワイト」
「はい!」
「アアッ?ナンダ・・・カラダガ・・・ウゴカネェ・・・」
「動きが止まった・・・?」
『今だ!やれ!』
「合図、来たよ!」
『なのは、フェイト聞こえる?』
「ユーノ君!」
「アルフも!」
『あの時と同じように思いっきりやっちゃって!全力全開、手加減無しで!』
「流石ユーノ!」
「分かりやすい!」
「ナノハ、フェイト今回は私たちもいますよ」
「さあ、やろう!」
「・・・思えばこうして共闘するのは初めてですね」
「そうだね・・・何だか嬉しいな」
「ええ、行きますよナノハ!見せてやりましょう、私たちの力を!」
「うん!いくよ、中距離殲滅コンビネーション!」
「ブラストカラミティ!」
「全力全開で!」
「ぶっ放す!」
ブラストカラミティ、それはなのはとフェイトの2人が放つコンビネーション砲撃。
魔力砲を2人で撃ち、そこに小さめの魔力砲による追い討ちをかける魔法。
今回はそれに加えてシュテルとレヴィがいる。
中心になのはとシュテルが。
両端にフェイトとレヴィがスタンバイしている。
その火力は計り知れない。
「「「「ファイアァァァァァァァァァァ!!」」」」
「ヒィッ!?グガッーーーー」
ブラストカラミティ+マテリアルズによる砲撃で秋羅は悲鳴すらあげず消え去った。
そしてその場には何かの光がミッドチルダ式の魔方陣と共に現れた。
「融合機登録「スノーホワイト」さあ、行くぜスノーホワイト」
「はい、マスター!」
「「ユニゾン、イン!」」
光が晴れるとそこには一冊の魔道書を携えたイチカがいた。
だがその姿は大きく変わっていた。
髪が黒から白に、目も赤から蒼に、バリアジャケットも変わっている。
普段のバリアジャケットの上にはやてのバリアジャケットの様なコートと腰布が付き、更に背中から白い3対6枚の翼が追加されている。
デバイスも薙刀のような形状になっておりカートリッジシステムもマガジン式からリボルバー式に切り替わっている。
その周りにはフォートレスシステムのディフェンダーが飛んでいる。ストライクカノンとストライクバスターはディフェンダーに組み込まれた様だ。
その横にはリインフォースが立っていた。
思わずなのは達は見惚れていた。
そこにはやて達がようやく到着した。
「ごめ〜ん八神はやて、ただいま現・・・ちゃ・・・く・・・」
「あ、主はやて・・・!」
「り・・・リインフォースゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ!!」
「主・・・大きくなられましたね・・・もう私も抜かされそうです」
「リインフォースぅ・・・うち、うちぃ・・・」
「良いんです。泣いても良いんですよ主はやて」
「う・・・うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!会いたかった・・・!会いたかったんよリインフォース!もう離さへん!絶対に離さへん!もううちの前からいなくならんでリインフォース・・・!」
「はい、私はもう2度と何処にも行きませんよ主はやて。私は・・・貴方の祝福の風なのですから!」
「あの・・・」
「貴方がツヴァイですね?私の代わりに主を支えてくれてありがとう。これからは私も共に支えます」
「はいです!」
「イチカー!」
「うおっと、レヴィ心配かけたな」
「ほんとだよ!心配かけた自覚あるなら今度一日デートする事!それで許したげる!ボクは心が広いからね!」
「ああ、デートでも何でも付き合ってやるよ。それより・・・ただいま、レヴィ」
「うん!おかえり、イチカ!」
「リインフォース、リイン、行くで!」
「はい!我が主!」
「はいです!はやてちゃん!」
「さて、シュテル、レヴィ、アレをやるぞ」
「承りました我が王」
「おっけー王様!」
「「「ダブルユニゾン、イン!」」」
「紫天の王の力、存分に見るが良い!」
はやてはリインフォースとリインフォースⅡとダブルユニゾン、ディアーチェはかつて砕け得ぬ闇事件の際に見せた本気モードになる。
ディアーチェのこの状態は砕け得ぬ闇事件の時まだシステムU-Dもしくは砕け得ぬ闇と呼ばれていた頃のユーリを足止めするために戦いに挑んだシュテルとレヴィが瀕死の重傷を負い駆けつけたディアーチェに自分達の全ての魔力を与えた際に見せたモードである。
その際2人は消滅しているがバッチリ紫天の書の中で生きてました。
ゲーム上ではストーリー上通常1回しか発動できないフルドライブバーストが2回発動できゲームキャラ上最高の性能と最強の防御力を誇るユーリを対等に戦える性能である。
ディアーチェ自身には変化がないが背中の翼の一部がシュテルの紅色、レヴィの水色に染まっておりまさに三位一体の状態。
今回3人は自らの意思でそれを発動したのだ。
普段より倍近く大きくなった羽は以前より濃い紅と水色と黒に染まっている。
魔力量も増えその両目も燃える様な紅と何処までも澄んだ水色に染まっている。
そしてそれを見ていた千冬のヴァイサーガにも変化が現れた。
最適化が終わったのだ。
だが、その姿はISというよりかはバリアジャケットに近かった。
後ろ斜めに向かって付いていた頭部パーツは左右に分かれまるで翼の様に上から順に大きさが変わっている。
胸部や腰の装甲もそれぞれが上半身がヘソ出しスタイルに、腰がズボンにはやてのバリアジャケットの腰布の様に変化する。
腕の部分もスバルのバリアジャケットの様な形状となりそこに手甲がついた。
その姿は完全にデバイスでセットアップした魔導師だった。
「な、何じゃこりゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」
「束さん・・・いつの間にデバイスを・・・」
「くっくっくっ・・・フーッハッハッハッハッー!以前より力が湧いてくるぞ!クハハハハハハ!」
「リインフォース、リイン、問題はあらへんか?」
『特にありませんよ我が主。問題どころか絶好調です!』
『リインも何だか力が湧いてきますです!今なら何だって出来そうです!』
「束め・・・!帰ったら叩き斬ってくれる・・・!」
『落ち着いてくださいマスター。マイスターをあまり責めないであげてください』
「・・・もしかしてヴァイサーガか?」
『はい、初めましてマイマスター。これからよろしくお願いします』
「あ、ああ、よろしく・・・」
「千冬姉、いつまでも惚けてないで行くよ!」
「お前にとっては些細な問題かも知れんがな!私には何が何だかさっぱり何だ!」
「とりあえず帰ったらデバイスについて色々教えるからとりあえず今は・・・」
「ああ、あのバカをどうにかせんとな」
海上には先ほどのブラストカラミティでボロボロになった秋羅がいた。
彼はまだ足掻こうとしていたがそれより前に闇の書の防衛プログラムが暴走を始めた。
そしてイチカ達の前に更におぞましく進化したその姿を晒した。
その姿はナハトヴァールであったとギリギリ分かるレベルにまで変わっていた。
背中のリングが一回り大きくなりその両側にはおそらくビーム砲であろう巨大なツノみたいな物体が浮かんでいた。
ヒトガタの部分にはさらに大きな腕が生え翼も生えていた。
その翼には大量の眼球が浮かんでおりはっきり言って気持ち悪い。
本体の足もさらに一回り太くなっており口の部分がまるでワニの様な形状となっている。
更に全身の皮膚が書くのもやばいくらいになってしまっている。
元からかなり化け物だったがさらに化け物らしくなっている。
「うわぁ・・・あれはあかんわ。生理的に受け付けん」
「確かに・・・ちょっと吐きそう」
「吐くならあっちで吐いてくれ・・・さあ、闇の書をどうにかしないとな」
「以前と同じ様な手段でよくねーか?」
「いや、あんな風に進化してしまった以上通じるか分からない。だが、やり方自体は同じだ。いつも通り全力全開でやればいい、それだけだ」
「分かりやすいな」
「その方がやりやすい」
「決まりだな。ザフィーラ、ユーノ、アルフは足止め、シャマルは奴のコアが見えたらそれを取り出してくれ。僕らは攻撃だ」
「んじゃ、いっちょ行くか!」
哀れな転生者よ、まだ自我があるなら自分の選択を恨むがいい。
選択を間違えた、ただそれだけでこの運命は必然だったのだ。
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「決着、闇の書の最後 新たな家族」
さよならだ、誰かも顔も知らない赤の他人・・・byイチカ
次で臨海学校編最後です。
次々回からは夏休みミッドチルダ編始まります。