マテリアルズ・ストラトス   作:荒潮提督

31 / 96
reflection見たテンションで強化月間突入中。
それと忘れかけてたアンケート結果。
ダイゼンガーとヴァイサーガが同率1位でした。
しかし今回限りの出番になるかもしれないなこりゃ・・・。
どちらが出るかは本編をご覧あれ。
ではどうぞ。


闇の再臨 転生者の末路

箒がアガートラームを、一夏達が新たな装備を受領する数時間前。

 

 

 

 

「クソッ・・・何でだよ・・・俺が主人公なんだぞ!俺の世界なんだぞ!あのカス野郎から全部奪ってやったのに何で俺以上に強くなってんだよ!おかしいだろ!」

 

 

 

 

 

織斑秋羅、彼は転生者としてこのインフィニット・ストラトスの世界に来た者だ。

特典はISを動かせる様にする事、白式を自分の専用機にする事、織斑一夏のポジションを自分にする事、織斑一夏の兄に転生させる事、これらの特典を選択した。

それらを持って転生したが彼は知らなかった。

彼の性格やその欲望を知った神がとある世界と繋げたことを。

その世界で一夏は強くなって帰って来たことを。

彼は知らない、それを知るよしもない。

 

 

 

 

「おやおや、随分な格好だな?どうやら開放すらされないと見える」

「その声、ドクターか!助けてくれ!」

「ああ、いいとも。今鎖を外してやろう。そして、また力をあげよう」

「本当か!?恩にきるぜドクター!」

「ああ、これがその力「○○○○○ー○Ⅱだ」

「な、なんか気持ち悪いな・・・」

「我慢したまえ。これを取り込めば世界を好きに出来る力が手に入るのだから」

「ああ、これであいつらに・・・俺をコケにしたあいつらに復讐出来るんだよな!」

「その通りだとも。さあ、これを取り込むんだ。そうすれば世界を破壊するのも自分が支配する世界にするのも思うがままだ」

「早く寄越せ!それを!」

「そう急かすな、少し失礼」

「おい!?何を・・・!」

「さあ、受け取りたまえ。これが君の求める力だ!」

「うぐっ!?うごがぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」

「くっくっくっ・・・精々役に立ってくれよ?私の研究にね」

 

 

 

 

自らをドクターと名乗る謎の男は唐突に消えた。

まるで闇に溶け込むかの様に。

そして織斑秋羅も消えた。

その場には彼を拘束していた鎖と猿轡と血溜まりだけが残されていた。

 

 

 

 

 

その頃、旅館の臨時作戦室では。

 

 

 

 

「ではこれより作戦を説明する。約1〜2時間前、沖合約5km地点に謎の高エネルギー反応が検知された。

それを受け在日米軍基地より飛び立った「銀の福音」が調査に当たったが通信が突如途絶、他にも同じく出撃していた護衛艦数隻と観測機2機の通信も途絶した。

その為現場に近い我々が調査の為招集されたと言うわけだ」

「目標の情報を開示してもらいたいのですがよろしいですか?」

「ああ、構わん。だが、これを見れば数年の間監視が付くぞ?」

「構わぬ。戦いにおいては情報を制するものが戦いを制す、常識だ」

「分かった、少し待て・・・これだ」

「これは・・・!まさか!?くっ!アレのページは・・・!」

「ディアーチェ?どうした?」

「あった・・・!やはりか・・・!シュテル、イチカ、今すぐ子鴉共に連絡をとれ、早く!」

「一体どうしたんですディアーチェ!貴方らしくもない」

「これは我らに関係する案件だ。我々マテリアルズとあの子鴉にな」

「まさか・・・!闇の書の防衛プログラム・・・闇の書の闇、ナハトヴァールですか!?」

「多少違う部分があるが間違いない。消滅したはずのアレか何らかの手段で復活したのだ。ここにいるメンバーでは対処出来ん。早急にあやつらと管理局のクロノ達に知らせねば」

「ねぇ、一体何の話をしてるの?ただの調査じゃない」

「そうも言ってられん。これは我ら魔導師の案件だ。チフユ、この作戦、我々とイチカだけで行かせてもらうぞ」

「何故だ?理由を聞かせてもらうぞクローディア」

「足手纏いにしかならんと言う意味だ。プレシア女史を呼んでくれ、彼女の力が必要になるかも知れぬゆえな」

「分かった、待ってろ」

「ちょっとディアーチェさん?それはどういう意味ですの?」

「私達が足手纏いだと?」

「理由、聞かせてもらうわよ」

「本来なら話してはならんのだがな・・・仕方ない、シュテル!」

「分かりました、ではお話しします。闇の書事件と呼ばれた事件を」

 

 

 

 

 

 

 

 

ある1冊の魔道書があった。

この魔道書は何年も何十年も何百年も、いつから存在していたか分からない。

その本はある時1人の少女と出会った。

彼女との出会いこそがこの本の運命を変えることになるなどその本は知らなかった。

栗色の髪を持った少女はいつもその本と過ごしていた。

その少女は足が不自由だった。

ある時、その少女は道端に倒れてしまった。

そこに居眠り運転をしたトラックが突っ込んできた。

少女は死を覚悟した。

だが、彼女は死ななかった。

本が彼女を助けたのだ。

そして彼女の周りには彼女を守る守護騎士達がいた。

 

烈火の将 シグナム

 

鉄槌の騎士 ヴィータ

 

湖の騎士 シャマル

 

盾の守護獣 ザフィーラ

 

 

魔道書「闇の書」の主を守る守護騎士ヴォルケンリッターである。

少女は彼、彼女らを家族として受け入れた。

だが、それこそ少女の悲劇の始まりだった。

闇の書は少女を段々と蝕み始めた。

それは闇の書は望まない出来事だった。

ヴォルケンリッターも少女を救う為闇の書に魔力を、リンカーコアを集め始めた。

全て埋まった時少女を救えると信じて。

だが、それは叶わなかった。

少女と同じ髪色をした魔導師や金色の髪を持った魔導師とも戦い遂に闇の書は完成した。

いや、完成してしまった。

闇の書の意思はヴォルケンリッターと自らの主を取り込み戦った。

ただ、主を守りたい、それだけの為に。

だが、闇の書の防衛プログラムはそんな彼女を他所に暴走し始めた。

その時、少女が目覚めた。

闇の書の意思がかけた覚めることのない夢から。

少女は願った、闇の書の意思である彼女を助ける為に。

少女は考え、思いついた。

闇の書の意思である管制人格を助ける方法を。

 

それは「名前をつける」ただ、それだけだった。

 

 

まるでお伽話の様な話だ。

 

 

だが、それだけ、たったそれだけで彼女は救われた。

 

 

つけられた名前は 祝福の風を意味する「リインフォース」

 

その時外では闇の書から彼女、リインフォースを防衛プログラムから切り離す為に2人の魔導師が全力全開の砲撃を放っていた。

 

後のエース・オブ・エース、白き魔導師「高町なのは」

 

金の閃光、黒き魔導師「フェイト・T・ハラオウン」

 

そして遂に闇の書の意思、管制人格であったリインフォースを防衛プログラムから切り離す事に成功した。

闇の書・・・いや、新たな名前を得た本の名前は「夜天の書」。

そして夜天の書の最後の主 「八神はやて」

彼女に救われた祝福の風 「リインフォース」

そして復活したヴォルケンリッター。

 

だが、切り離された防衛プログラムは恐ろしい化け物となり暴れ始めた。

だがそれを見逃す彼女達ではない。

彼女達は戦った。

そして遂に防衛プログラムのコアを軌道上に待機していたアースラに送る事に成功した。

アースラの魔導砲「アルカンシェル」により防衛プログラムは消滅した。

だが、闇の書の呪いは終わらなかった。

救われたはずのリインフォースが消えなければまた闇の書は復活する。

その為、彼女は消える事を選んだ。

はやては泣いた。

何故リインフォースが消えなければならないのかと。

だが、リインフォースの顔には笑顔が浮かんでいた。

自分はもう十分救われたと、最後に名前を貰った、ただ、それだけで幸せだったと。

少し泣き虫でだけど主の幸せを願い続けた祝福の風は最後にこう言った。

 

 

ー 自分は世界で一番幸せな魔道書でした ー

 

 

後に生まれてくる新たな管制人格に自らの名前を託し、彼女は消えていった。

とても幸せな顔で。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「これが闇の書事件の全貌です。分かりましたか?」

「ええ、よく分かったわ・・・」

「確かにこれでは私達に出番は無いな・・・」

「そう肩を落とすな。貴様らは我らに何かあった時の為に待機しておいてくれ」

「うん、分かった・・・でも、ちゃんと帰って来てよ?」

「心配するなシャルロット、必ず戻って来るって」

「来たわよディアーチェちゃん。話って?」

「うむ、実はだな・・・」

 

 

 

 

 

 

 

『そうか・・・闇の書が・・・』

「はい、ですので直ぐに応援を頼みたいのですが」

『分かった、直ぐに手配する。だが、到着には少し時間がかかる。それまで持ちこたえられるか?』

「お任せを、では」

『ああ、出来る限り早く応援を送る。頼むぞ』

「シュテル、時間だ。行くぞ」

「はい、分かりました我が王よ」

「よし、では目標地点まではISで行く、そこからはデバイスを使うぞ」

「「「「了解」」」」

『気をつけろよ・・・一夏』

「心配すんなって千冬姉。必ず戻る」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ー ??? ー

 

 

 

 

 

 

そこにあったのは闇だった。

全てを飲み込む闇。

かつて別世界の地球で出現したある魔道書の闇。

今それがこの世界の異物である転生者を取り込み今、目覚める。

闇の書の防衛プログラムその改良型。

 

 

 

 

その名は・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

「ナハトヴァールⅡ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次回 マテリアルズ・ストラトス

 

 

 

 

 

 

 

 

「復活の闇の書 紫天、墜ちる」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私は・・・また・・・過ちを犯すのか・・・?by???

 

 

 




まだまだ続くよreflectionテンション!

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。