この無敗の捜査官に祝福を!   作:ちょこ0720

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どうもちょこ0720です。
今回は無事に上げられました。
では第10話どうぞ!


この無敗の捜査官と緊急クエストを!

「はあ、カズマはレベルも上がったからって、変態にジョブチェンジでもしたんですか?」

 

クリスがやっと泣きやんだと思ったら今度はパーティーメンバーからの冷ややかな視線と罵倒を受けていた。

特に有馬さん、さっきから無言でこっちを見るのやめてください。何かを言われるよりきついです。

 

「やはり。私の目に狂いはなかった!女性の下着を我々しかいないといえど剥ぎ取るなんて、なんと言う鬼畜...っ!是非とも...!是非とも私を、このパーティーに入れて欲しい!」

 

めぐみんの容赦ない罵倒の合間を縫ってはダクネスにパーティーに入れろと言われる。本当に今日は疲れる。

 

そして、俺達がアクアのところに戻るとクリスは

 

「公の場でいきなりぱんつ脱がされたからって、いつまでもめそめそしててもしょうがないよね!よし、ダクネス。あたし、悪いけど臨時で稼ぎのいいダンジョン探索に参加してくるよ!下着を人質に盗られてあり金失っちゃったしね!」

 

「おい、待てよ。なんかすでに、めぐみん以外の女冒険者達の目まで冷たいものになってるからほんとに待って」

 

今の会話が聞こえてたらしい女冒険者達はなんかヒソヒソしてる。

女冒険者達の視線に怯える俺に、クリスがクスクス笑い、

 

「このくらいの逆襲はさせてね?それじゃあ、ちょっと稼いでくるから適当に遊んでてねダクネス!じゃあね」

 

そう言ってクリスは冒険者仲間募集の掲示板に行ってしまった。

 

「ねえカズマ、ぱんつのことも気になるんだけど、その人は誰?」

 

クリスが行くと自然に俺達のテーブルに座ったダクネスを見てアクアが質問した。

 

「この人クルセイダーですよね?」

 

さっきまで一緒にいためぐみんが確認のため質問をする。

 

「ああ。一応クルセイダーを生業としている」

 

「じゃあカズマ、断る理由がないじゃないですか?」

 

はあ、どうするかな。せっかく昨日は断ったのに...。

...よし、この手で行くか。

 

「実はなダクネス。俺とアクア、それに有馬さんは、こう見えて、ガチで魔王を倒したいと考えている」

 

天界に帰りたいアクアはともかく、最近はもう有馬さん一人でなんとかなるんじゃないかと思っている俺に、魔王を倒す気なんてあんまり無いんだが。

隣では、めぐみんがそんな話は聞いていないと言わんばかりの顔をしているのだが、気にしない。

いや、この際好都合かもしれない。

 

「丁度いい機会だ、めぐみんも聞いてくれ。俺とアクアと有馬さんは、どうあっても魔王を倒したい。そう、俺達はそのために冒険者になったんだ。という訳で、俺達の冒険は過酷な物になる事だろう。特にダクネス、女騎士のお前なんて、魔王に捕まったりしたら、それはもうとんでもない目に遭わされる役どころだ」

 

「ああ、全くその通りだ!昔から、魔王にエロい目に遭わされるのは女騎士の仕事と相場は決まってるからな!それだけでも行く価値がある!」

 

「えっ!?...あれっ!?」

 

「えっ?...なんだ?私は何か、おかしな事を言ったか?」

 

なんでこいつは同意をするんだ?

...と、とりあえずこっちは後回しだ。

 

「めぐみんも聞いてくれ。相手は魔王。この世で最強の存在に喧嘩を売ろうってんだよ、俺達は。そんなパーティーに無理して残る必要は...」

 

途端。めぐみんが、ガタンと椅子を蹴って立ち上がった。

マントをバサッとひるがえしながら。

 

「我が名はめぐみん!紅魔族随一の魔法の使い手にして爆裂魔法を操りし者!我を差し置き最強を名乗る魔王!そんな存在は我が最強魔法で消し飛ばしてみせましょう!」

 

ギルド中の視線を集め、有馬さんになだめられて座っためぐみん。

どうしよう、痛い子二人がむしろやる気に...。

 

「ねえ、カズマ、カズマ...」

 

俺が落ち込んでいると、アクアが俺の袖を引っ張る。

 

「私、カズマの話聞いてたら何だか腰が引けてきたんですけど。何かこう、もっと楽して魔王討伐できる方法とかない?」

 

...お前は一番やる気を出せ、むしろお前が一番の関係者だろ...。

 

...と、その時。

 

《緊急クエスト!緊急クエスト!街の中にいる冒険者各員は、至急冒険者ギルドに集まって下さい!繰り返します。街の中にいる冒険者各員は、至急冒険者ギルドに集まって下さい!》

 

はあ、今度は何が起こるんだ...。




今回は短めですいません。キリがよかったもので...次回はキャベツですね!
ではまた次回お会いしましょう!

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