ライブ成功後、スポンサーに目に付けられ3人はユニットを組むことになり、CDデビューが決まった。
トントン拍子でアイドルとして成功の道を歩んでいるが、これからの仕事は下積みで派手な仕事ではないことをしっかりと伝える。
「あはは、マネージャーは心配しすぎだってば」
「………実は今日の本田さんの緊張具合を動画で撮ってあるんだけど?」
「嘘っ!?」
「ちょっと皆に見せてこようかなー」
「や、止めてよっ!!」
俺のスマホを取り上げようと必死に手を伸ばしてくる。
が、周りの二人はクスクスと笑ってる。
「未央そんなことしてないから大丈夫だよ」
「そうですよ、だってマネージャーさんずっと私達の側にいましたから動画なんて撮ってたら私達が気づきますって」
案外速いネタばらしだったが、事実俺はそんなことはしてない。
「俺の嘘が分からない程周りが見えてなかったんですよ本番前の本田さんは、それなのに心配しすぎって言われてもなー」
「うぐぅ、………分かりましたっ!!今日の仕事は特別なだけであって、私はまだまだ未熟者のアイドルですっ!!これで満足っ!?」
「そんなキレ気味に言わなくても………まぁ、それでも今日スポンサーに目を付けて貰ったのは3人の実力だからそこは誇ってもいいんですよ」
「急に褒めたって株は上がらないからね」
ジトッと渋谷さんに見られるが、実際問題これは凄いことをこの3人は理解していない。
「そんなことないですって、本来ならプロデューサーのプロデュースでデビュー予定なのにスポンサー推薦でデビューは結構凄いことなんですよ、ですよね麗華さん?」
近くにいた麗華さんに振ると「…そうねぇ」と一瞬考え
「私もいろんなアイドルプロデュースしたけどスタートダッシュだけなら過去最高なんじゃない?」
本田さんは「おおっ!?」とらしいリアクションを取ってくれる。
「つまり、私達って結構凄い?」
客観的に見てようやくこのデビューの凄さを実感する3人。
「ただしスタートダッシュだけね、全然売れなかったのに凄い伸びたアイドルだって私はたくさんプロデュースしてきた、高梨の言う通りしっかり地べたに足つけてコツコツやりなさい」
「あはは、やっぱりアイドルはそんなに甘くはないってことか」
「そういうことです、うんじゃ俺出るんで、さっさと着替えて汗拭いてくださいね」
とまぁ、俺の仕事はニュージェネレーション結成で終わり、後は基本的には武内さんのプロデュースに乗っかるみたいだ。
まぁ、それでも武内さんが行けない時はちょくちょく俺が見ることになった。
ニュージェネレーション結成の次の日
「あら?高梨くんは今日はお疲れかな、エナドリとスタドリいる?」
「貰います」
昨日はなんだかんだ疲れたからな。
ふと顔を上げると赤羽根さんがこっちをジッと見る。
「………そういえばそろそろ給料日だけど、和也って雇用されてないんだよな?」
「お手伝いですけどどうしましたか?」
「武内さんのポケットマネーから、一応給料紛いの物をもらうんだよな?」
「みたいですねぇ」
その時、赤羽根さんは麗華さんをみて麗華さんはコクリと頷く。
「………ちょっと和也、ここに書いてある資料、資料室から持ってきて」
「あっ、はい」
テレビ関係の資料が多くある。
「ちょいと量が多いんで時間かかりますけど?」
「いいわ、ゆっくりやってなさい」
「はぁ、それじゃあ行ってきます」
いつもキビキビ働きなさいと言う麗華さんがゆっくりやっていいなんて、今日は雨でも降るのかな?
sideちひろ
ばたんと扉を閉め、珍しくプロデューサーが全員揃ってるこの部屋で唐突な会議が始まりました。
「和也には高校生の平均的なアルバイト代を出すって最初は言いましたけど」
「平日毎日、学校終わりに来る、土日は基本的には朝の8時から5時まで、アイドルのレッスンの進捗状況をみて伸びたりもするわね」
「………平均的な高校生のアルバイト代って4〜5万くらいだよね?」
「………流石にそれは申し訳ないですね、最低でも二桁はいかないと彼のモチベーションも下がってしまうのではないかと」
「いやいや、武内さんに全部払わせるなんてとんでもないですよ、僕も半分は出します」
「安月給は黙ってなさい、武内さんと私だけでいいわよ」
「いやー、ここは年長者の意地の見せ所だよ、僕が全部だすから」
「と、とんでもないです、私がポケットマネーで払うと言いましたので責任を持って私がちゃんと………」
やんよやんよとプロデューサーさん達は高梨くんの給料を誰が払うか言っている。
まぁ、確かに雑務だけではなくマネージャーとしての仕事ぷりはすでに新人の枠ではない、これで4〜5万で雇えれば会社的にはきっといいのだろう。
しかし、誰一人彼をそんな安月給で働かせるつもりはない。
当然のことだ、プロデューサー達も雑務をやっていた時よりも、彼が来た時の方が仕事がよくまわっている。
高梨くんは気づいていないが、彼はたった一月でここには無くてはならない存在になってしまった。
が、プロデューサー達は忙しかったゆえに、高梨くんが雇用されてないことをすっかり忘れてしまったみたいです。
………私は大げさに咳払いをして、皆さんに視線を集めます。
「あーーー、まちがえて高梨くんの年齢部分14じゃなくて15って書いちゃった、これだと高梨くんは高校生になってアルバイトととして雇えちゃーう、ちひろいっけなーい、しかも会社の人にアルバイトととして間違えて送っちゃったー」
ワザとらしく棒読みで台本を読んだら、皆さん財布をだして。
「「「「スタドリ、エナドリ1ケースずつで」」」」
と言われた。
別に買わなくていいんですよ、私も高梨くんには助かってますから。
給料日
北原さんに呼ばれて行ってみるとどうやら今日は給料日らしい。
「あれ?でも自分は武内さんのポケットマネーとか………ん?僕の給料袋と明細書?でも僕じゅうよ………」
「ストップだ」
「へ?」
「僕は高梨くんの年齢を聞いてない、高梨くんは自分の歳を言っていない」
「え、でも………分かりましたありがたく頂きます」
「それと今日は暇かい?」
「えぇ、まぁ」
「それじゃあ今日は皆で飲みにでも行こうか」
「えっと、いいんですか?仕事がひと段落したら行こうって話じゃ?」
「よくよく考えたら君の歓迎会をしていなかったからね」
「あ、ありがとうございます」
「いいよ、さっ、話は終わりだ、今日も1日頑張ろうか」
「はいっ」
今日の仕事の終わりにプロデューサー達とちひろさんで居酒屋に行くことになった。
「いやー、すいません自分の為にこんな会を開いてもらって」
「なーに気にすんな、俺なんか入社して最初の一週間で歓迎会開いてもらったから」
「あの時はまだアイドル20人くらいだったからそれなりに余裕があったしね」
「武内くんがシンデレラプロジェクトを立ち上げてから大所帯になったね」
「すいません、皆さんに負担を強いられて」
「閑古鳥が鳴くほうが辛いから忙しい方がいいんだよ、武内くんは今まで通りでお願いね」
「その前に社員増やしましょうよ、プロデューサー四人とお手伝いじゃ明らかに足りないですよね?」
最初のうちは仕事の話がメインだがお酒進むと………
特に変化なし組
「北原さんと武内さんはあんまり酔わないんですね」
「僕はお酒は結構強い方でね、酔いつぶれた経験とかはないかな?」
「私は下戸なんであんまり飲まないようにしてますね」
「武内さん一回間違えて日本酒とお水を間違えて飲んだら倒れちゃってさ、急性アルコールかと思って救急車呼んで大変だった時があってね」
「その節は申し訳ないです」
「あはは、別に無理して飲む必要もないし、強制して飲むようなものでもないからね」
なんというかここはザ・大人って感じだな。
笑い上戸パターン。
「あっははは、和也飲んでるか?」
「赤羽根さんこそお酒足りてますか?」
「っとすまねぇな、いやーここ最近飲んでないから久しぶりに潰れるまで呑もう」
「それは駄目っすよ、明日も仕事なんですから」
「わーってるわーってる、ほれ今日の主役に注いでもらっちゃあ顔が立たねぇ、ホレお茶」
「どもっす」
「早く酒が飲める歳になれよっ!!はっはっは!!」
赤羽根さんは笑い上戸ではあるが基本的には男性陣で飲んでいる。
というか、あんまり男性陣は女性陣に寄らないというか………?
甘えてくるパターン
「ねぇ、和也ちょっとこっち来なさい」
「えっ、あっはい」
「遠いわよ、もっとコッチ」
「いやあの結構近いんですけどっ!?」
「いいから、それで向こう向きなさい」
「えっ、なんですかコレ………ッ!?」
分かりやすく言おう、胡座をかいてる麗華さん、そこに乗っかる俺、抱きしめられる………っていやいやいやっ!?
「えっ!?ちょ、麗華さん?」
「うるさいわね、ちょっと黙ってなさい」
「えっ、あっはい、……………あの、これはいつまで?」
「私が満足するまで」
「ええぇぇ………」
少しの間、ぎゅっとしたり、匂いを嗅いだり、顎を肩に乗せたり、耳元に吐息があったたり………というか悩ましい声出さないでーーー、卍解するから斬魄刀が卍解するからっ!!
「んぅ、もういいわよ」
「…………あの離してないんですが?」
「だから貴方が離れたいと思ったら離れていいわよ」
なんですかそれっ!!!?
ずるくないですかっ!!そんな風に言ったら離れづらいじゃないですかっ!!
色っぽくなるパターン
「麗華さん駄目じゃないですか、そんな風に言ったら高梨くん離れられないですよぉ〜」
「むぅ、せっかくいい抱き枕だったのに」
渋々麗華さんは離れる。
「ね〜?、高梨くんもあんな風に言われたら離れづらいよね〜」
「そうですけど………あのちひろさん近くないですか?」
「いいじゃないですか〜、さっきまで麗華さんに抱きしめられた癖して〜」
するすると腕を絡め取っていく
「あ、あの?ちひろさん?」
顔を見ると酔ったせいか目元がトロンとしている。
それがとても扇情的に感じてしまいすぐに目をそらす。
「どうして顔を逸らすんですか?」
「いやー、ちひろさんの顔が近くてドキドキするんですよー、あはは」
「そうですか、近いですか……」
顔が首元までくるとすんすんと匂いを嗅ぐ。
「んー、ちょっぴり麗華さんの匂いがする」
「そ、そうですか?」
乗せてる手はスルリスルリと指を絡め取ってくる。
「うふふ、なんか私、機嫌がいいです」
「………それは大変良かったですね」
その後も2人に弄ばれて、ようやく男組の方へ逃げ込む。
「おかえりー」
「あっははは、和也大変だったなっ!!」
「……お疲れさまです」
武内さんを除いて2人はニヤニヤ笑っている。
「どうしていってくれなかったんですかっ!!あんなにスキンシップとってくるとはおもいませんよっ!!」
「あっははは、あの2人はアイドルと結構飲んでて、酔うと女子会のノリで引っ付く癖があるんだよ」
「役得だっただろう?」
「心臓に悪すぎてそれどころじゃないっすよ、というか役得だと思うなら代わりに行ってきてくださいよっ!!」
「「「………次の日が(ねぇ)(なぁ)」」」
全員が遠く見つめている。
「………えっ、なんかあるんすか?」
「意味もなく睨まれて、いつもより1.5倍仕事を回されて」
「意味もなくスタドリ、エナドリを買うことを強要されたり、雑務回されたり」
「………あのお二人は酔っても記憶に残るタイプで、恥ずかしいのか………その少々攻撃的になるというか」
あの武内さんですら言い淀むくらいのことが起きるのか?
「えっ、じゃあ俺明日ヤバくないですか?」
「まぁ、僕達は大人で」
「高梨君はまだ子供ですから」
「あの2人も大人の余裕ってことにしてくると思うぜ、なんなら、お前が照れてる態度を見せたらなんとかなるだろ!!あっははは!!」
どうしよう、今すぐこの笑い上戸を殴りたい。
「和也ぁ、私のコップが空なんだけど」
「高梨くん、ほらこっちに座ってくださいよぉ、お茶注ぎますよぉ〜」
「ほらお呼びだぞ、主役さん」
「頑張ってこいよー」
「お疲れさまです」
………明日が怖すぎるっ!!
なお、次の日は仕事を増やされたり、スタドリやエナドリを買うことは強制されることはなかったが、麗華さんと目が合うと睨まれて、ちひろさんと目が合うと怖いくらいにっこり笑う。
「神崎」
「ん?どうした我が盟友よ」
「いや、心の安定を求めてつい呼んだ」
「ふっきゅっ!?………こほん、ふっふっ、我が盟友も我と同じく契約の重みを感じたか?」
「そうだな最近は忙しくて俺が通訳出来なくてみんなに分かりやすい言葉選ぶように意識してたもんなー」
「なっ!?我が心を!!」
「まぁ、マネージャーで通訳で盟友だからな、さて、お仕事お仕事」
「………私はあんまり知らないのに」
書いてたら、ちょっとイケナイ感じの空気の展開になってた。
でも後悔はしていないっ!!
正直こんな展開なんて全く予想はしてなかったんだけど、作者の指がこう動いたから投稿した。
あと、蘭子可愛い。
皆さんはデレステやってますか?
ここ最近はひたすらイベントをみて「川島さん可愛いんじゃあー」って言ってます。
あとマスタープラスは無理です、親指勢じゃむりです。
でも某笑顔になる動画だと親指フルコンボがいるんだよなぁ………
後は某笑顔になる動画でps4のアイマスのライブ動画みて買うか、買わないかを割と真剣に考えます。
まぁ、遅れた理由はイベントやってたんですっ!!