FAIRYTAIL SEVEN KNIGHTS   作:マーベルチョコ

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日常篇 3
第88話 LOVE&LUCKY


ファンタジアは無事に行われ、ラクサスにみんなからのメッセージも送り、ラクサスの新たな旅を見送った。

それでもラクサスが破門になったことは皆それなりにショックを受けていた。

ナツがラクサスの破門にごねたり、マスターは孫の責任を取って引退すると言い出し、フリードが反省=坊主というどこか懐かしい姿勢のフリードの一言で思いとどまった。

雷神衆は少しずつギルドの皆と打ち解けていった。

エルザはミストガンの素顔が楽園の塔での首謀者であり、エルザと関係が深かったジェラールと瓜二つということで一人で悩む姿が多くなった。

皆がバトルオブフェアリーテイルのゴタゴタからいつもの日常に戻ろうとしているなか一人ピンチに陥っていた。

 

「あああーーーっ!!!どうしよう!!!」

 

ルーシィが泣き声をあげながらテーブルに突っ伏していた。

 

「どうしたでごじゃるか?」

 

近くにいたマタムネが話しかけるとルーシィは涙を流しながら掲示板に貼られている紙を指差す。

 

「ミスコンの結果でごじゃるか。ルーシィ殿は確か……」

 

「2位よぉ〜!家賃が払えないー!!」

 

ルーシィはミスコンで家賃を稼ごうとしたが惜しくもエルザに負けて2位だった。

今月の家賃が払えず、このままだと追い出されてしまう。

 

「どうした?泣きべそなんかかいて?」

 

「ハルトぉ〜」

 

そこにハルトが現れ、ルーシィは事情を話した。

 

「じゃあ仕事一緒に行くか。二人の方がはかどるだろ」

 

「せっしゃも行くでごじゃる!」

 

ハルトがそう提案するとルーシィは大泣きして、ハルトに抱きついた。

 

「うわーん!ありがとハルトぉ!!」

 

「お、おうぅ……ル、ルーシィ、胸があたって……」

 

「羨ましいでごじゃる!!」

 

その時ルーシィを見つめる人影があり、ルーシィは視線を感じ、視線の先を見るとある男がギルドから出て行くのが見えた。

 

「どうしたでごじゃる?ルーシィ殿」

 

「気のせいかな?最近誰かに見られてるような気がするんだよね」

 

「ストーカーでごじゃるか!!拙者はやってないでごじゃる!!」

 

「別にマタムネだって言ってないでしょ!!ねえ、ハルト」

 

「お、おう。思った以上に柔らかかった……じゃなくて!気のせいじゃないか?それかファンタジアでファンが出来たとか」

 

ハルトはルーシィの胸の感想を突拍子に言ってしまい、誤魔化すためにそう言うが、

 

「え〜そんな〜困っちゃうなぁ」

 

ルーシィは嬉しそうに体をクネクネしだした。

 

「相変わらず乗りやすいでごじゃるな」

 

「ははっ…そうだな。とりあえず明日の昼に集合な」

 

「うん!アタシ帰って仕事の支度するわ!!また明日ね!!」

 

ルーシィは家に帰る頃には既に空は真っ暗だった。

 

「明日は楽しいお仕事の日〜〜♪久しぶりのハルトとの仕事だし何着て行こっかなー」

 

「プーン」

 

ルーシィはご機嫌で今にでもスキップしそうだ。

しかしそんなルーシィを影から見る男の視線に気づく。

 

「!!(やっぱり誰かに見られてるじゃないっ!!!)」

 

ルーシィは急ぎ足でその場から立ち去るが、男はルーシィに付いてくる。

 

(付いてきてる!!!ストーカーかしら変質者かしら人さらいかしらー!!!)

 

頭の中が混乱し、振り返るとそこには男の影はなかった。

 

「いない……」

 

「ルーシィ」

 

いないことに一安心したと思ったら、背後にその男が立っており、ルーシィは叫び声を上げる。

 

「きゃあああっ!!!やめてぇぇぇ!!!」

 

「私だ。パパだよ」

 

男はフードを脱ぐと素顔が露わになった。

なんとその男はルーシィの父、ジュードだった。

 

「うそ…!え?ええ!!?」

 

突然現れた父親にルーシィは驚愕しする。

 

「何でこんなトコに……てか……その格好…どうしたんですか?」

 

ジュードの格好は以前と考えられないほど小汚くなっており、まるで浮浪者だ。

ジュードは顔を俯かせ、申し訳なさそうな表情をする。

 

「ハートフィリア鉄道は買収されてね……私は会社も家も……金も全て失った」

 

「そんな……!!」

 

ルーシィはその事実に驚く。

 

「私財を全て担保にしていたからね。まったく……本気で経営をする者はバカを見る」

 

「ちょ…ちょっと家は!?あそこにはママのお墓が!!」

 

ルーシィの母親の墓は家の敷地内にあり、全て買収されたということは墓も買収されたということになる。

ジュードは懐から一枚の紙切れを取り出した。

 

「ここに移したよ」

 

その紙には墓の所在が書かれてあった。

 

「悲しいと言うより……笑えてしまうよ。あれだけの富が一瞬にして消えた。私の長年の功績が一夜にして無になった……家庭を犠牲にしてまで働いた私の金がだ!!!笑える!!!笑えるぞっ!!!あはははっ!!!!」

 

ジュードは自暴気味に笑い、ルーシィはそれを痛ましく思えた。

 

「な…何しにきたの?」

 

「娘の顔を見に……だよ。ルーシィ」

 

ルーシィはジュードの言葉にそんなはずがないと思った。

ジュードはかつてルーシィを連れ戻すために幽鬼の支配者に妖精の尻尾を襲わせたのだ。

 

「何よ……今更……!!それに妖精の尻尾には手を出さないでって言ったでしょ」

 

「今の私にそんな力はないよ。ただ……娘の顔をを見にきただけなんだ」

 

ルーシィはそれでも少し疑いの表情でジュードを見る。

 

「そんな顔をしないでくれ。今までの事は私が悪かった」

 

ルーシィのその表情にジュードは少し傷つく。

 

「ここに居座るつもりはない。私はこれからここから西にすぐ近くにあるアカリファの商業ギルドで仕事をするんだ。一から出直すんだよ」

 

「そう……」

 

「それでな……ルーシィ。その為に金が必要なんだ」

 

ジュードの言葉にルーシィは一瞬何を言っているかわからなってしまった。

 

「10万Jでいい。私に貸してくれないか?」

 

「そ…そんな大金……あるわけないじゃない」

 

ようやく思考が追いつき、ジュードに言い返す。

 

「大金!!?たかが10万Jだぞ!!!私の娘だ!!!それくらいはすぐに出せるだろっ!!!」

 

「何…言ってるの?」

 

ルーシィはもうこれ以上聞きたくない。

 

「金だよ!!!!恥を忍んで頼んでいるんだ!!!!この私がっ!!!いいから金を渡すんだっ!!!!」

 

幼い頃の悲しい記憶が蘇ってしまうから。

 

「何言ってるのか……わからない」

 

「お前という奴は……!!!親の言うことが…!!!」

 

「帰って!!!!」

 

ルーシィはこれ以上聞きたくないとジュードの話を遮り、ジュードは怒りの表情で去っていった。

 

「サイテー…サイテーだよ」

 

娘には久しぶりに会ったのにただ金の無心に来ただけの父親にルーシィは涙を流した。

 

 

翌日準備が整ったハルトたちはギルドに集まり、仕事を選んでいたが、

 

「で、お前たちも来んのか」

 

「いーじゃねえかよ。同じチームなんだからよ!」

 

「あい!」

 

「で、どれにすんだよ」

 

「グレイ服を着ろ」

 

ハルトがジト目で一緒に仕事をどれにするか悩んでいるナツたちを見ていた。

結局いつも通りのチームで行くことになったが、まあそれでもいいかとハルトは開き直った。

 

「ワリぃな、ルーシィ。勝手にナツたちも仕事に参加させちまって」

 

「あ、ううん……」

 

ハルトがルーシィに謝るがルーシィの表情は少し元気がないように見えた。

 

「ルーシィ、何かあったのか?」

 

「え?」

 

「なんか元気ないぞ?」

 

ルーシィは昨夜の父親との再会を思い出し、気分が沈んでいたがルーシィはハルトに心配をかけないようにと無理に笑顔を作った。

 

「そんなことないわよ!昨日ちょっと久しぶりの仕事に興奮しちゃって寝れなかっただけだから」

 

「ルーシィ殿は子供でごじゃるな〜」

 

「………」

 

ルーシィはそう言うがハルトにはウソをついているのは分かっていた。

 

「なあ!この仕事にしようぜ!!」

 

ナツが見せてきた依頼書はベルベドという男を捕獲してくれというものだ。

 

「40万か。結構高額じゃねーか」

 

「これならルーシィ殿の家賃も払えるでごじゃる」

 

「ルーシィ、これでいいか?」

 

「うん」

 

手続きをして、いざ出発しようとしたその時にルーシィの耳に酒場で飲んでいる2人の男の会話が入ってきた。

 

「なあアカリファの話聞いたかよ」

 

「ああ、闇ギルドが商業ギルドを襲って立て篭もりしてるんだろ?」

 

「軍も評議会も迂闊に動けねーな」

 

(アカリファ……?お父さん……!!)

 

話聞いたルーシィは足を止めた。

 

「ルーシィ?」

 

「どうしたでごじゃる?」

 

ルーシィは決心し、その男2人に近づく。

 

「アカリファってどこ!?」

 

「ルーシィ!?」

 

「どうしたでごじゃる!?」

 

ハルトたちが驚く中ルーシィは1人ギルドから足早に出て行く。

 

「ごめん!!アタシ用事ができた!!」

 

「仕事はどうすんだよ!!」

 

「おーい!!」

 

ナツたちが声をかけるがルーシィはそれを無視して駅に向かう。

 

(あんな人だけど……アタシが助けなきゃ!!)

 

 

ルーシィはアカリファにつき、闇ギルド『裸の包帯男(ネイキッドマミー)』に襲われ、今立て篭もりをされている商業ギルド『LOVE&LUCKY』の前には多くの人だかりができており、兵士たちが危険だからと近づけさせないようにしていた。

 

「大騒ぎね……」

 

「姫」

 

「ひゃっ!!」

 

ルーシィは少し離れた建物の影に隠れて、バルゴを召喚し地中からギルドに続く道を作ってもらっており、バルゴがルーシィの真下から現れて驚いてしまった。

 

「ギルドに続く道ができました。中には多くの闇ギルドの人たちがいました」

 

「ありがとう。さあ行くわよ!!」

 

ギルド内ではやけに猿っぽい男が魔導ライフルをギルドの事務員に向けて、金を要求していた。

 

「早く金を出せ!!じゃないとあの方たちに……」

 

男はとても焦った様子で金を要求してくる。

すると人質の中にいた子供が恐怖のあまり泣き出してしまった。

 

「おい!静かにしてろ!!」

 

リーダーの猿っぽい男が子供にライフルを向けるが子供は余計に泣き出してしまう。

 

「黙れ!!黙らないなら撃つぞ!!」

 

それでも泣き止まない子供に男はとうとう我慢の限界きてしまった。

 

「この……!!」

 

男が撃とうとした瞬間、ライフルに鞭が巻きつき、ライフルを奪い取った。

 

「そんなことさせないわよ!!」

 

ルーシィが現れ、敵は驚き、人質は助かったと喜んだり、ルーシィのほうが危険ではないかと不安になった。

 

「だ、誰だこの女!?お前らやってしまえ!!」

 

リーダーからの指示で部下は武器を向けるがそれより早くルーシィは鍵を向ける。

 

「開け!!金牛宮の扉!!タウロス!!!」

 

「MOOOOO!!!」

 

タウロスを召喚し、敵を蹴散らす。

 

「こいつ星霊魔導士か!!」

 

タウロスを閉門して、もう一つ鍵を取り出す。

 

「開け!!人馬宮の扉!!サジタリウス!!!」

 

「もしもーーし!!!」

 

サジタリウスの矢が敵を射抜いていく。

 

「このクソ女がぁっ!!!」

 

「危ない!!」

 

リーダーの男が後ろのポケットから小型の魔導銃を取り出し、ルーシィに構えた。

人質の1人がルーシィに叫ぶが気づくのが遅かった。

 

「しまっ……!!」

 

「死ねぇぇっ!!!」

 

サジタリウスもそっちを見てなかったらしく弓を向けるのが遅れてしまい、無防備なルーシィに弾丸が放たれようとした瞬間……

 

パリーン!

 

ガッ!!

 

「いでっ!!?」

 

「え?」

 

窓ガラスが割れ、男の手に拳ほどの石が当った。

 

「だ、誰だ!?」

 

「チャンス!!」

 

ルーシィはサジタリウスを閉門して、リーダーの男に走っていく。

人質になった者たちはすっかりルーシィの戦いに魅了され、次にどんな魔法を使うのか期待していたが、

 

「ルーシィキッィーック!!」

 

「ぐぼぉっ!?」

 

(((えーー!?)))

 

ルーシィがしたのは魔力がこもった飛び蹴りだったが、ルーシィは無意識に魔力を込めていたのでその魔力に気づく人はいなく、ただの飛び蹴りにしか見えなかった。

 

「これで全員…?」

 

その瞬間、人質になっていた者たちは解放され喜んだ。

 

「ありがとう!!」

 

「あなたすごいわね!!」

 

「かっこよかったよ!!」

 

「いや、そんな……それより」

 

ルーシィは自分の父が務めていると聞いて、ここアカリファに来たのだが、父親の姿が見えない。

外に出て、軍の兵士にも感謝され、人質の関係者もルーシィに感謝するが誰も父のことを知らないという。

もしかしたらルーシィが着く前になにか酷いことされてしまったのではないかと不安が強くなる。

 

「お父さん!!!」

 

「ルーシィ?」

 

ルーシィがたまらず大きな声で呼ぶと背後から声が聞こえて振り向くとジュードが立っていた。

 

「えーーっ!!!?」

 

ルーシィは助けに来たのにまさかの後に来て驚き、ジュードも何故ルーシィがここにいるのかわからず呆然としている。

 

「も…もしかして今着いたの?」

 

「金がなくてね。歩いてここまで来たもんだから」

 

(とりこし苦労!!てか、ここに来るために10万を借りようとしたの!?どんだけ金銭感覚麻痺してるのよ!!)

 

「なんでお前がここに……?」

 

「何でって……お父さんの向かったギルドが襲われたって聞いたから……」

 

ジュードはそう聞いて人だかりができているギルドのほうに目を向けてなにが起こったかわかった。

 

「まさか…パパが心配で来てくれたのか?」

 

「知らないっ!!さようならっ!!!」

 

ルーシィは取り越し苦労になったことに怒って帰ろうとするが、ジュードが礼を言った。

 

「そうか……ありがとうな……」

 

「勘違いしないでね。アタシ……お父さんの事許したわけじゃないから」

 

ルーシィのその言葉にジュードはやはり悲しい顔をするが仕方ないと言った表情もした。

 

「ああ、いいんだ……当然だよ。随分と長い道を歩いて来たからね。私にも色々と考える時間があった」

 

ルーシィは無視して歩いて行く。

 

「昨日はすまなかったね。どうかしていた……後悔しているし恥ずかしいよ……お金が無くてもここにたどり着けたんだ。きっとなんでもできる」

 

ジュードはギルド LOVE&LUCKYを見て懐かしそうに語り出した。

 

「このギルドはね……パパとママが出会った場所なんだ」

 

「!」

 

ルーシィはその言葉に足を止めた。

 

「私が独立を考えてる時に丁度ママのお腹にお前がいてね……2人でギルドをやめることにしたんだけどその時ギルドの看板が壊れててLUCKYがLUCYになっていたんだ。それが可笑しくてね……2人でもし娘が生まれたらルーシィって名前にしようと……」

 

ルーシィはゆっくりと振り返る。

 

「なにそれ、ノリで娘の名前決めないでよ」

 

ルーシィはぎこちないながらもジュードに笑いながらそう返した。

 

「そうだな。本当にすまない……」

 

ジュードは娘の笑顔を久し振りに見れて嬉しそうだ。

 

「アタシ……」

 

「ルーシィどの〜!!」

 

「ルーシィ!!無事かー!!」

 

「いったいどうした!!」

 

「えーーー!!!」

 

ハルトを除いたチーム全員が慌ててやって来たのだ。

 

「まさかこれをお前一人で解決したのか?」

 

「いや…その……」

 

ルーシィが少し後ろを見るとジュードは微笑んで頷いた。

それを見たルーシィも嬉しそうに微笑んで、手を振る。

 

「元気でね。お父さん」

 

「どーしたんだよ。急によー」

 

「仕事キャンセルしちゃったんだよ」

 

「ごめんねー。そういえばハルトはどうしたの?」

 

「ルーシィがいなくなった時にはいなかったぜ?」

 

グレイがそう言うと横の草むらからハルトが現れた。

 

「呼んだか?」

 

「どこ行ってたんだ?」

 

「悪りぃ、ちょっとトイレに」

 

「どこまで遠くのトイレ行ってたんだよ!!」

 

仲間と一緒に進んで行く娘の姿を見て、ジュードは幸せな気持ちになり空を見上げる。

 

「レイラ……私は本当に愚かだったよ」

 

 

マグノリアに帰る汽車の中でナツが乗り物酔いになり、それをいつもの悪態で攻めるグレイと荒い看病をするエルザにツッコむハッピーを見て、横の座席に座っていたハルトとルーシィ、マタムネ。

マタムネは早速眠ってしまっていた。

 

「相変わらず賑やかね」

 

「だな」

 

「……ねぇハルト。あの時、石を投げて助けてくれたのってハルトだよね?」

 

「……なんのことだ?俺はトイレに行ってただけだぞ」

 

「わざわざアカリファまで?」

 

「ぐっ……それは……」

 

ルーシィは少しいたずらする時みたいに笑みを浮かべてハルトの横に座る。

 

「えい!」

 

「うおっ!」

 

ルーシィはハルトの腕に抱きついた。

 

「な、なにして……」

 

「嘘つくから、お仕置きよ♪」

 

「いや、じゃなくて……やっぱり気持ち悪い……」

 

ハルトは顔を青くしてルーシィの膝に倒れた。

ルーシィが腕を引っ張ったのでハルトの浮遊魔法が切れて、乗り物酔いになってしまったのだ。

ルーシィは倒れたハルトの頭をゆっくり撫でた。

 

「ありがとうハルト……」

 

その時のルーシィの顔はとても幸せそうだった。

 

 


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