FAIRYTAIL SEVEN KNIGHTS   作:マーベルチョコ

32 / 141
おまたせしました。


第31話 指揮者

ハルトはルシェドのレイピアを剛腕で弾くと、懐に入り込もうとするがいつの間にか目の前に赤い光球が現れ、爆発した。煙の中から煙で少し汚れただけのハルトが出てきてルシェドに拳に魔力を込めて殴りかかる。

 

「オラァッ!!」

 

しかし、拳は何かを殴った音が響き、寸前で壁に阻まれたかのように止まってしまった。ハルトは一瞬それに驚くが視界に赤い光球が入り、爆発する寸前で慌てて距離を取った。ルシェドが自爆したかと思われたが煙が晴れるとそこには無傷の姿でいた。

 

「テメェ、シールドはってるのかよ」

 

「ずるいなんて言うなよ? これも立派な戦法だ」

 

ルシェドはレイピアを振るうと新たに光球が数多く現れる。

 

「行け」

 

ルシェドの号令で一斉にハルトに襲いかかる。

 

「チッ!」

 

ハルトは距離を取ってかわそうとするが足を踏み出した瞬間、足元から爆発を起こし、その中に光球が合わさり大爆発を起こした。立ち込める煙はハルトが腕を振るってかき消したが、爆発に巻き込まれたせいで怪我が増える。

 

(いつ爆弾なんて仕込みやがった!?)

 

「ほら、次行くぞ」

 

ハルトが頭で考えるがルシェドは新たな光球を生み出し容赦なく攻撃を続ける。ハルトはかわそうにもどこに地雷が仕掛けてあるか分からず動けなかったが地面を見ると何かに気づき、思いっきり左にかわす。

 

「覇竜の咆哮!!」

 

そのまま光球はハルトがいた場所を素通りし、迂回してハルトを襲おうとするがハルトはブレスでかき消した。

 

「何故地雷に気づいた?」

 

「匂いだ」

 

ルシェドが聞くとハルトは得意気な顔をし、自分の鼻を指差し答える。

 

「俺ら滅竜魔導士は元々匂いに敏感なんだが、俺はその中でも魔法の匂いに敏感だ。だからお前が仕掛けた地雷の魔法に気づけたんだ」

 

「なるほどな……なら今度はもっと爆弾を増やそう!」

 

ルシェドはレイピアを振るうと今までの5、6倍の数の光球が現れた。

その数にハルトも冷や汗を流す。

 

「マジかよ……」

 

「行け」

 

迫り来る光球をハルトは即座に顔を引き締め自分から突っ込んで行った。

 

「何!?」

 

ルシェドもハルトの行動に驚いた。

 

(奴の魔法は光球の爆弾だ。それを操ってるのもだ…… 逃げ回ってもあいつの思うつぼだ。なら突っ込んで考えさせる暇を与えねえっ!!)

 

縦横無尽に迫り来る光球をかわしていくハルト。その手には練りこまれた魔力があった。そしてついにルシェドに近づいたハルトは攻撃を当てる。

 

「竜牙弾っ!!!」

 

輝く魔弾を当てようとするがルシェドの前に光球が現れる。竜牙弾は光球に当たり爆発を起こした。ハルトとルシェドは爆発に巻き込まれるが、ルシェドにも多少だがダメージをくらう。

 

「くそっ(ダメだ……あいつの不意を突くように動かないと防がれちまう)」

 

「今のは少し肝を冷やしたぞ……」

 

ルシェドの顔には冷や汗が流れるが、慌てることなくまた光球を出す。

 

(一か八かやってみるか……)

 

ハルトは再び竜牙弾を作り出そうとしたとき、ルシェドは光球を操りハルトを襲う。ハルトはまた逃げ回るのではなくルシェドに突っ込んでいく。次第に縮まっていく距離にルシェドは自分から距離をあけ、竜牙弾の射程範囲から離れる。もしハルトが竜牙弾を投げてもそれよりも早く光球を操作し盾にするの速い自信がルシェドにあった。ハルトはもちろん同じことをしても防がれるだけだとわかっている。そこでハルトは賭けに出たることにした。

 

「チッ」

 

ハルトが避けて、突っ込むという行動を続けて来たが、流石に数が多く、それにルシェドはもうハルトの行動パターンがわかったのかハルトが避けにくいところばかり狙ってくるので、疲れてしまい足を止めてしまった。

 

「そこだ!」

 

ルシェドはハルトが足を止めたのを見逃さなかった。ハルトを囲うように円状に並んだ光球は順番にハルトに迫った。ほぼ一斉に迫ってくる光球を見てハルトは好戦的な笑みを浮かべた。

 

「それを待ってたんだよ!!」

 

ハルトは光球の僅かな隙間を縫ってルシェドに近づく。ハルトが光球の包囲網を抜けたときには光球は後ろに密集していた。ハルトは駆け出しながら後ろの光球に向かって飛燕拳を放ち、爆発させた。そしてその爆風を利用し、一気にルシェドの懐に入った。

 

「何!?」

 

「これなら爆弾を盾にできねぇだろ!」

 

ハルトは右手の竜牙弾をぶつける。

 

「竜牙弾!!!」

 

何かにぶつかる感触へあるが、ルシェドには当たらずその手前でシールドによって防がれてしまう。ハルトは全身に魔力を滾らせ一気に押し通す。ルシェドもシールドに魔力を送り続ける。

 

「おおぉぉぉぉぉっ!!!」

 

「ぐうぅっ!!」

 

鍔迫り合いのに勝ったのはハルトだった。凄まじい衝撃に襲われたルシェドは部屋の壁まで吹っ飛び、ぶつかった。その力があまりに強かったのかぶつかった際に壁にヒビが入り壊れ、煙が上がる程だ。

 

「はぁ……はぁ……はぁ……」

 

竜牙弾を放ったハルトはその場に座り込むと全身から煙みたいなのがで出来た。ジュピターを防ぎ、ルシェドとの戦闘でひどいダメージがきているがなんとか終わったことに苦しそうだが笑みを浮かべる。

 

「へへ……やったぜ…… 早くみんなと合流しないと……」

 

立ち上がろうとしたとき煙の中から信じられない声が聞こえた。

 

「侮っていた。妖精の尻尾は脳筋ばかりだと思っていたが、まさか捨て身の攻撃をしてくるなんてな」

 

「なっ!?」

 

煙の中を悠然と歩いて姿を見せたルシェドは多少傷があるが、あの攻撃を受けたにしては傷が少なすぎる。

 

「な、なんで…」

 

「なんで必殺技が当たったのにそんなに元気なのか、か? 確かに当たりはしたがダメージを逃したんだ」

 

ルシェドがなんとなく言う言葉に驚く。自分の中で最も強力な技を当てたのにそのダメージを逃したと言ったのだ。初めて戦うのにそんなことができるはずがない。

 

「お前の強さに敬意を評して、ここからは本気を出そう」

 

「本気って……今まで本気じゃなかったってことかよ!?」

 

「当たり前だろう? 最初から手札を全て見せる奴がいるか」

 

ルシェドは服を換装し、鎧を身に纏った。

 

「そう言えば、お前は『覇王』という二つ名があるんだな?」

 

「はぁ?」

 

「じゃあ、なんで俺が『指揮者』という二つ名かわかるか?」

 

突然の質問にハルトは戸惑ってしまう。ルシェドもその反応がわかっていたのか構わず続ける。

 

「それを今教えてやろう」

 

ルシェドがレイピアを振るうと光球が現れるが今度は青と緑、黄、茶色の光球があった。

 

「!!」

 

「さぁ、第二幕だ」

 

 

その頃、ミラたちは最後のエレメント4であるアリアを探していた。そこでミラがアリアのことを説明するが、

 

「危険? 危険ってどういうことだよ?」

 

「アリアは普段目を特殊な布で覆い隠すことで自身の巨大な魔力を抑えているの」

 

「じゃあ、そいつが1番強いのか?」

 

エルフマンがそう言うがミラはどこか恐れたような表情で否定する。

 

「いいえ……確かにアリアも強いけどそれ以上に恐ろしいのが『指揮者』のルシェドよ。彼が本気を出せば戦場は彼の独壇場になるわ」

 

 

その頃ナツはエレメント4最後の1人、アリアと戦っているが不利な状況だった。攻撃を仕掛けようとしても強風で当てるどころか近づくこともできない。

 

「ハァッ……ハァッ…… くそっ!!」

 

「空域……“絶”!!」

 

「ぐわあぁぉぁぁっ!!」

 

「ナツーーー!!!」

 

アリアの容赦ない攻撃がナツを襲い、ハッピーの叫びが響く。

 

「上には上がいるのです!」

 

そう高らかに言うアリアにナツはブレスで応戦する。

 

「火竜の咆哮!!」

 

しかし、アリアは空気に溶け込むように姿を消し、避ける。

 

「どこだ!?」

 

ナツがあたりを見渡すがどこにもいない。するとナツの背後に音もなく現れる。

 

「ナツ!後ろだよ!!」

 

「何!?」

 

「もう遅い…… 空域"滅"!! あなたの魔力は空になる!!

 

「うああぁぁぁぁっ!!」

 

「あなたもマカロフと同じ苦しみを味わうだろう……」

 

徐々にナツの魔力が消えていく。その瞬間、斬撃がアリアの魔法を食い止めた。

 

「何っ!?」

 

「うっ……」

 

ナツが倒れそうになるのを受け止めたのはエルザだ。

 

「無事かナツ?」

 

「「エルザ!!」」

 

「せっしゃもいるでごじゃる!」

 

「マタムネ!」

 

エルザはナツを座らせアリアを睨む。

 

「こいつがマスターをやったのか」

 

ナツたちは睨まれてもいないの背筋に悪寒が走る。

 

「フフフ…… これはこれは。かの有名な妖精女王ではありませんか。

マカロフに続き、あなたも倒せるとは…… しかし、傷がひどい。その傷はルシェドにやられたのですか?」

 

「答える必要がない」

 

「フッ、まぁいいでしょう…… しかし、あなたが相手なら私も本気を出しましょう」

 

アリアは自身の目を覆っている布を取り、目を開く。その瞬間ホールに風が吹き荒れる。

 

「死の空域“零”発動!この空域は全ての命を食い尽くす」

 

「命を食い尽くすだと? 何故お前たちはそう簡単に命が奪える!!?」

 

エルザは激昂し、アリアに突貫する。アリアは風を操り、エルザを襲うが、エルザは迫り来る風を全て切り倒していく。

 

「バ、バカな!!!? 風を切るだと!!? そんなことできるわけ……!!」

 

アリアは最後まで言い終えることなくエルザに斬り伏せられた。

 

「バ、バカな……」

 

「お前のような男にマスターが負けるはずがない。即刻自身の武勇から消すんだな」

 

エルザがそう言い終えるとアリアは気を失った。エルザも限界だったのか片膝をついて崩れる。

 

「「「エルザ!!」」」

 

「だ、大丈夫だ」

 

みんなが駆け寄ってくる。すると建物が突然大きく揺れた。

 

「なんだ?」

 

「ファントムが止まったんだ……」

 

 

外で戦っていた妖精の尻尾のメンバーもファントムが止まったことに喜び、勢いを増していった。

 

「煉獄砕破は止まったよ!! 今が逆転のチャンスだ!!」

 

『おおぉぉぉぉっ!!』

 

 

時間は少し戻り、ルシェドとハルトの戦いでは、ハルトは迫り来る光球を避けるため後ろに飛び退くが着地した瞬間、足を何かに掴まれこけてしまった。

 

「なん……」

 

ハルトが足を見ると足は土の塊に覆われ動けない状態だった。抜け出そうとするがすぐ目の前に光球が迫り、爆発が起きた。爆煙からハルトが転がるように出てくる。その腕には剛腕が展開されていた。すぐさま他の光球が迫りくるとハルトも逃げようとするが今度は背中に凄まじい衝撃が走り、後ろを見ると緑の光球が当たっていた。その光球が輝くと竜巻が発生し、突然のことに態勢を整えてなかったハルトは上空に打ち上げられた。

 

「ぐわぁぁぁっ!?」

 

するとその竜巻中に赤い光球が竜巻の風に沿って並んで入ってきて、ハルトを螺旋状に囲み、ルシェドが呟く。

 

「ボムストーム」

 

それを合図に下から順に爆発が起こり、竜巻の力もあり凄まじい炎の渦が出来上がった。それが収まると上からハルトがおちてくる。

 

「がはっ!」

 

服はボロボロで、傷がさっきよりもひどくなってる。

 

「ぐ……くそ……」

 

それでも立ち上がるハルトにルシェドは感心したように呟く。

 

「魔力を吸収してダメージを逃したのか」

 

「はぁ……はぁ……」

 

ハルトは腕に魔力を込め、ルシェドに走って行く。

 

「テメェの弱点は分かってんだ!そこを突けばすぐに終わる!!」

 

「弱点?」

 

しかし、光球をそれを阻む。さっきは単発で爆発してきたのに、今度は連続して爆発するため全く近づけない。ハルトは意を決して両腕に豪腕を出し、ジグザグに動きながら突っ込む。

 

「お前はシールドを出している時は爆弾を操れねぇだろ!!」

 

光球はハルトに追いつけず、ルシェドの懐に入られる。

 

「それと! 光球とシールドの切り替えに時間差があるとかなぁっ!!」

 

ハルトは竜牙弾をぶつける凄まじい衝撃波が部屋を揺さぶる。しかしルシェドは全く微動だにせず、ハルトを静かに見据える。

 

「なっ…!」

 

「確かにそうだな。俺は爆弾とシールドの切り替えはまだうまくない。だからこの鎧を着ているんだ。この鎧は『守護霊の鎧』。着用者を盾で守る。これで俺は爆弾の操作を集中すればいいだけだ」

 

すぐさま距離を取るハルトは右腕を抑えながら戦慄する。

 

(竜牙弾を止めるなんて、なんて硬い盾だ…!!)

 

「ああ…それと… お前、俺の弱点がわかったって言ってたな? 俺もだ」

 

「……何がだ?」

 

「俺もお前の弱点がわかったんだ、と言ったんだ」

 

「何言って……」

 

「まず1つめがお前の身体だ。さっきから思っていたことなんだが……お前は自分の魔法に身体が耐えられないんじゃないか?」

 

ハルトはそう言われると驚いた顔をした。

 

「図星か…… さっきから身体から出ている煙。それは身体に負荷がかかっているからじゃないのか?見ている限り、お前の魔法、魔力はとても強力なものだ。しかし、余りにも強力なため身体が耐えられないんだろう。竜牙弾を連発して使ったのは限界が近いから短期決戦に持ち込むためだ」

 

「………」

 

「2つ目がお前の特性である統合だ。確かに敵の魔力を吸収できるのは強力だ。しかしそれにも限度があるんだろう? 使えるなら俺の魔法を全て吸収すればいいんだからな。……よくて3割が限界か。それに竜牙弾か? 確かに強力な魔法だが、使う度に体に凄まじい負担がかかっているな。動きが著しく鈍くなってる」

 

(ほとんどバレてやがる…… こいつ確かに強いがそれだけじゃねぇ、頭と観察眼が凄えんだ……)

 

確かにルシェドはエルザと戦った時も事前に対策しておくなど、相手をよく観察していた。ルシェドがレイピアを振るうと光球は動く。その中でも緑の光球は凄まじい速さで迫ってくる。ハルトは防御もできず、腹にまともに入る。

 

「がっ…!」

 

腹に入った瞬間、風を発生しハルトを打ち上げる。打ち上げた場所には赤い光球がありハルトを爆発に巻き込む。爆発に巻き込まれたハルトが落ちてくる先には青の光球があり、ハルトが当たると水になりハルトの全身を包み込む。

 

「……!?……!!」

 

突然のことに驚くハルトは水球から出ようとするができない。すると水球の周りに緑の光球が現れ、取り囲む。すると光球から鎌鼬のような風発生し、水球ごとハルトを切り裂く。防御もできず攻撃されてしまうハルト。水球にハルトの血が滲む。水球が割れ解放されるハルトは倒れこむ。

 

「がはっ……!! ごほっ!ごほっ……!!」

 

咳き込むハルトの周りに黄色と茶色の光球が取り囲む。ハルトはそれに気づくとすぐさま立ち上がり剛腕を出し構える。光球が光ると石のかけら、金属のかけらが次々と降り注ぐ。

 

「ぐああぁぁぁっ!!」

 

剛腕で防ぐも足に何本か刺さってしまう。足が崩れて倒れてしまう。ルシェドはそれを見るとゆっくりと近づく。

 

「出せる魔法も弱くなってきたな。もう限界か?」

 

ルシェドが近づくとハルトは足から血が吹き出しながらも立ち上がり、魔力を込めた左手を握りしめルシェドに目掛けて殴る。

 

「覇竜の螺旋拳!!」

 

剛拳の数倍の威力がある螺旋拳は盾にひびを入れる。

 

「竜牙弾!!」

 

すかさずハルトは右手の竜牙弾を盾にぶつけると盾は粉々に砕け散った。ハルトは今度こそ当たったと思ったが、さらにもうひとつの盾があり、竜牙弾は防がれてしまった。

 

「ぐっ……!!」

 

突き出している右腕をルシェドを掴み、ハルトに話しかける。

 

「今のが最後の攻撃だな。もうお前は竜牙弾を使えないだろう?さっきよりも威力がだいぶ落ちてる」

 

ルシェドはハルトの腹に蹴りを入れて距離を離し、光球を向ける。ハルトは防御もできずに爆発を受ける。身体が地面を滑り、転がるが、すぐさま立ち上がり走る。

 

(爆発を受け入れ魔力を吸って足を回復したのか……)

 

ルシェドがそう分析すると今度は五色の中で最も速い緑の光球をハルトに向ける。ハルトは避けられないと思い、迎え打つことにした。手刀から魔力の刃を伸ばし切る。しかし切った瞬間、暴風が吹き荒れハルトは飛ばされてしまう。飛ばされた先にはルシェドが前もって作った血が石の壁がありハルトはそれに背中からぶつかる。すると次は壁の中から鉄柱が現れ、ハルトの背中に突き刺さる。そのまま飛ばされたハルトは痛みに悶える中何かに気づき動こうとするが、

 

「もう遅い」

 

ルシェドがそう言った瞬間ハルトがいた場所が爆発した。煙が晴れるとそこにはピクリとも動かないハルトが倒れていた。そこに歩み寄るルシェドは意識のないハルトに伝えるように言う。

 

「さまざまな爆発魔法を縦横無尽に操り、相手をも操る。故に俺につけられた二つ名が『指揮者』だ」

 

ルシェドはハルトを見下ろすが動く気配がない。

 

「まぁ、言ってもわからないか」

 

ルシェドが後ろを向いて去ろうした瞬間、後ろから音がした。振り向くとハルトが体を震わせながら立ち上がろうとしていた。しかし、度重なるダメージによりハルトは立ち上がれない。ルシェドはレイピアを構える。

 

「終わりだ」

 




感想待ってます。

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。