俺の高校生活は、彼女によって変化が訪れる   作:”アイゼロ”

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はい、どうも、アイゼロです。

最近時間の流れが早く感じる。

それではご覧ください。


9日目

休み明けの月曜日は、何故か怠いと感じてしまう今日の昼休み。私、太宰春歌は中学の頃からよく遊んでいる友達4人で、弁当を共に食しています。無事全員が総武高に受かったのです。あの時は不覚にも泣いてしまいました。

 

そんな思い出に浸りながら、今日も仲良く他愛のない話や、流行の話で盛り上がっています。

 

「あ、ちょっと席外すね」

 

昼休み終了まで、残り15分となったので、私はとある場所に行きます。

 

「春歌っていつもこの時間いなくなるね」

 

「うん、少しお喋りしてるの」

 

「もしかして彼氏?」

 

「違うよ。男の子ではあるけど」

 

「ええー。なにそれもしかして脈あり?いいなぁ」

 

「脈って何それ?あはは、面白い事言うね♪じゃ、また後で」

 

脈ありって、脈がなきゃ人間じゃないよね?何言ってるんだろう?

 

 

 

そのころ、太宰春歌を見送った3人の友達はあることに今更ながら気づく。

 

「そうだ。春歌って、そういうの全然分からないんだった」

 

「そもそも、人を好きになったこともないらしいし」

 

「本当に、よくアニメに出てくる鈍感主人公よりも、鈍感だからね」

 

 

 

 

「お待たせ~」

 

「いや、待ってないし。そもそも来る必要なくね?」

 

「もう~、本当は私と話したかったくせに~。素直じゃないんだから♪」

 

う、うぜぇ。本当に別に待ってなんかいなかったし・・・。今日は来ないんだな~なんて思ってないし。

 

「あ、そうそう聞きたいことがあったんだ~」

 

「なんだ?」

 

「私と比企谷君って、どういう関係?」

 

・・・・・これは、あれかな?現状の再認識かな?一回一緒に出掛けたくらいで舞い上がって、勘違いするなとか、彼氏面するなっていう忠告でいいんだな?

 

「ただの友達なんだろ?それ以上でも以下でもない」

 

俺はそんな勝手に舞い上がる馬鹿な男子とは違い、中学の時にはもう悟りを開いているから、そんなヘマはしない。

 

「何で急にそんなこと聞いたんだ?」

 

「私が男の子と喋るって言ったら、友達が彼氏?って聞いてきてね」

 

「成程な。まぁ、男子といるって知ったら、彼氏だと思うのは女子高生の(さが)だからな」

 

「そうなんだ。私、そういうの全然分からないんだよね」

 

もしかしてこいつ、恋愛ごとに関しては一切鈍感な、ラノベ主人公が持つ特性を持っているのか・・・。

 

「ま、生きていけばいずれわかるときがくるだろ」

 

「そうだといいなあ」

 

人を好きになる、という恋愛感情がない人間なんてこの世にいないか、極わずかだ。どんなにモテなくて、二次元が嫁と言っている人でも、その感情が消える事なんて絶対と言っていいほどない。俺も恋愛感情はあるが、ほとんど諦めかけている。なにせ、俺と釣り合う女性なんていないと思っているからな。天秤にかけたって、俺が上にいくに決まっている。

 

 

 

「比企谷君は彼女とかいるの?」

 

なんか恋愛みたいな話になっちゃったから、高校生らしい質問をしてみた。

 

「逆に聞こう。いると思うか?」

 

「いないと思う」

 

「だろ?」

 

「いや、そこで偉そうに胸を張らないでよ・・・」

 

返事の仕方といい、比企谷君らしいな。彼とは友達になってもう2ヶ月だから、彼の事は結構知るようになった。

 

 

 

それにしても、・・・何で比企谷君に彼女がいないことが分かった途端に、ホッと安心したんだろう、私。

 

ん~?・・・・。分かんないからいいや。

 




最後まで読んでいただきありがとうございます。

また明日。

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