俺の高校生活は、彼女によって変化が訪れる   作:”アイゼロ”

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はい、どうも、アイゼロです。

今週バイトが結構入っていて、少し疲れ気味。ストックしてあるから無問題。

それではご覧ください。


7日目

財布の中は豊かになり、小町が見繕ってくれた服を纏い、多少はマシになった俺は、集合場所である駅前の時計下に、集合時間より30分前に来ていた。

 

「比企谷君、おはよう!」

 

俺がここにきてまだ数分なのに、今日一緒に行動する太宰が。俺に手を振りながら、こちらに走ってきた。

 

「おう、おはよう。やけに早いな」

 

「遅刻しないように早く家を出たの。そう言う比企谷君こそ、まだ時間じゃないよ」

 

「俺も遅刻しないように早めに出たんだよ」

 

俺がそう言うと太宰は短くそっか、と笑顔でそう返した。彼女の服装は白スキッパーシャツにカーキのフレアスカートだ。今の笑顔とよく似合っていて、とても可愛らしい。

 

「その服、似合ってるな」

 

当然心の中で思った感想は口に出せるはずもなく、無難な褒め方をした。けど、彼女は気にも留めず、嬉しそうに笑った。

 

「ありがとう♪比企谷君も、結構オシャレだよ」

 

「おう。ていっても、妹がやってくれただけなんだけど。それで、これからどこに行くんだ?」

 

「まずは映画!」

 

 

 

そんなわけで、駅の近くにある映画館にやってきた。今回見る作品は、少女漫画が実写化された恋愛ものだ。男の俺でもこの作品は知っている。小町に借りて読んだことがあるからな。

 

「何か食べる?」

 

「いや、俺は飲み物だけでいいかな」

 

「じゃあ、私もそうしよう」

 

ドリンクを購入し、指定された席に座る。

 

 

 

 

 

 

「うぅ~、よかったね」

 

映画が終わり、隣を見ると見事に感動の涙を彼女は流していた。凄い感情移入してたんだな。

 

でも確かに、俺も途中はちょっと目頭が熱くなったし、面白かった。

 

「ほら、これ使え」

 

「うん、ありがとう・・・」

 

ポケットに入っていたハンカチを太宰に渡した。

 

「お腹すいたし、どこかで食べよう」

 

「そうだな。どこがいいか?」

 

「行きつけの喫茶店があるんだ♪そこに行こう」

 

太宰はそう言うと、いきなり俺の手を引っ張って、その喫茶店へと足を運んだ。

 

 

「いらっしゃいませ~。あ、春歌ちゃん」

 

「こんにちは~」

 

店に入ると、店員の女性が、太宰に気兼ねなく話しかけている。行きつけだって言ってたから、知り合いなんだろう。

 

「あら、もしかして彼氏連れ?やるじゃない春歌ちゃん」

 

「いえ、違いますよ。友達です」

 

「でも手繋いでるじゃない?」

 

「え?・・・あ、ごめん比企谷君」

 

「あ、いや、別に気にしなくていいぞ」

 

太宰は何も気にしなくていい。俺は終始緊張してたけどな。けど、一つ分かったことがある。女子の手って柔らかいんだなぁ。はちを

 

「ふふ、それじゃあ席を案内するわね」

 

俺と太宰を見てからずっとニコニコしている女性店員は、奥の窓際席を案内した。

 

「ここのパスタ美味しいんだよ!おすすめはコレ!」

 

「じゃあ、俺はそれにしようかな」

 

「私も決めた」

 

それぞれパスタと飲み物を注文し、しばらく談笑に入った。

 

「比企谷君って、映画よく見に行ってるの?」

 

「いや、俺はあんまり外出ないからな。でも映画は好きだぞ」

 

「好きなジャンルとかは?」

 

「そうだなぁ。基本何でも見るが、ホラーとかミステリーが好きだな」

 

「へぇ、私もミステリーとか好きなんだぁ。あとSF」

 

SFか。偏見になるが、女子高生でもそう言うのは見るんだな。さっき俺がホラーと口に出した瞬間、太宰の肩がピクッと反応したのは、おそらく俺の気のせいだろうな。

 

「もちろん恋愛も好きだけどね。さっきのやつは感動したな~」

 

「すげぇ泣いてたもんな」

 

「あはは、私涙もろいんだよ」

 

「感受性が豊かでいいじゃねえか」

 

「う~ん、そうなのかな?でも、なんか褒められた気分♪」

 

感受性って褒め言葉かどうか定かではないけど、まぁいいや。・・と、話していたら、注文した料理が運ばれてきた。

 

 

「うん、美味しい♪」

 

「ああ、本当に美味いな」

 

その後も、パスタの味に舌鼓を打ちながら、映画の話で盛り上がりましたとさ。

 

 




最後まで読んでいただきありがとうございます。

展開的には、8月の上旬に八幡と太宰春歌を結ばせます。

また明日。

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